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五章 白の神官の輪廻
95. マグダリーナの夏休みと、かっぱらい熊
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とりあえず夏休みの目標は達成したと言って良い。
狩った獲物を片づけ、木と木の間に布を張って影を造った休憩所で、皆んな一息つく。
「出ないわね……本命熊」
「これだけ四つ手熊を狩ったから、そろそろ様子見に来るんじゃないかな」
エステラとニレルの会話を聞き、マグダリーナは勢いよく二人の顔を見た。
「四つ手熊より危険な熊が、まだいるの?!」
エステラは塩入り蜂蜜リモネを作りながら、のんびり答える。
「凶暴な熊じゃないから安心して。ニレルがチャドさんから『出る』って聞いた熊は四つ手熊じゃなくて、妖精熊よ」
「妖精熊……」
熊で唯一、即討伐対象から外れる熊だ。
ニレルがそっと木陰を指差す。
「ああ、ほら。蜂蜜の匂いを嗅ぎつけてやってきたよ。結構いるね」
ハイエルフ以外、ニレルの指差す木陰にそっと目をやる。
もっふもふで、ぬいぐるみとしか言いようのない、柴犬の子犬ほどの、小さく可愛らしい熊が数匹、チラチラこちらの様子を伺っていた。
通常の熊とは完全に御面相が異なり、正面を向いた瞳は前世で見たゆる系キャラやアニメキャラの様相そのままだ。
「かっ……かわいい……」
こちらの視線に気づいたのか、熊達はつぶらな瞳をうるうるさせて、じっと見てくる。
「可愛いことは可愛いんだけど、やっぱり熊だから妖精蜂には嫌われてるのよね。どっちと共存するかと云われれば、やっぱり妖精蜂だから」
「もしかして、蜂蜜が大好きなの?」
「そうなの。基本雑食なんだけど、特に蜂蜜やミルク、蜂の子なんかが大好物なのよ」
「子供食べちゃうなら、妖精蜂が嫌うのも仕方ないわね……」
エステラがさほど興味無さそうにしてるからか、自分の可愛さに絶対的自信を持ってるスライムのヒラは落ち着いてエステラの肩に乗り、その首に冷えぷりんっとくっついていた。
エステラは熊達が食べやすいよう、大き目のボウルを出して、蜂蜜をたっぷり入れる。妖精熊はジリジリと近づいてきた。
そっと熊達の方向にボウルを置いてやると、何処に隠れていたのか、びっくりするほど大量の妖精熊が、わっとボウルの周りに集まり、愛くるしい仕草で、めいめい蜂蜜を舐めだす。
(可愛い……癒される……)
マグダリーナがほっこりとその様子を眺め、これぞ求めていた夏休みのイベント……! と思った二秒後、妖精熊達がバタバタと倒れた。
「エステラ?」
マグダリーナはエステラを見た。彼女が熊達に何かしたのだと直感したからだ。
「蜂蜜に仕込んだ睡眠薬が効いたようね」
エステラは立ち上がって、熊に近づく。
マグダリーナも、他のメンバーも好奇心にかられ後に続いた。
「ニ十二匹……思ったより数が多すぎる。どうするニレル、全部ギルドに連れて行くの?」
マゴー達が手早く妖精熊達を縛りあげて、収納から出した行李に詰めていく。
「そうだね。捕まえたことは証明しなくちゃいけないから、ギルドには連れて行くが……」
「この子達、ギルドで討伐依頼が出てますの? でも他の熊のように、人を襲ったりしないのですよね?」
気になったようで、レベッカがエステラに尋ねる。
「まだギルドに討伐依頼は出てないよ。知り合いの冒険者から、僕が個人的に捕縛依頼を受けたんだ。でも大量の妖精熊が居たことは、ギルドに知らせないと行けない決まりなんだ」
ニレルが穏やかに説明する。
「お知り合いの方はどうしてニレルさんに捕縛を? 珍しい魔獣だから高く売れたりしますの?」
それにはエステラが答える。
「うん、レベッカ。妖精熊はとても珍しいの。小さくて動きが素早く、なかなか姿を見せないの。そして妖精と名のつく魔獣は大抵上等な素材や食材になると思っていいわ。それにこの子達は収納魔法を使うのよ」
「収納魔法!? ひょっとして従魔にすると収納鞄代わりになりますの?」
エステラは頷いた。
「その通り。革は上品質の収納鞄を作るのにも最適よ。ただ従魔契約が失敗しやすい魔獣なのよねー。それに妖精熊は冒険者達には、『かっぱらい熊』という別名で呼ばれているわ。人を襲って命を奪ったりしないけど、人の荷物と財産、食糧を奪うの。この愛らしい姿も仕草も、人を油断させるためなのよ」
その説明にびっくりして、一同は黙って、縛られてぐっすり寝ている妖精熊を見つめる。その姿すら愛らしかった。
「普段は森で用心深く隠れてるから、被害は冒険者が主なんだけど、命がけで魔獣を狩って得た宵越しの金を掻っ払っていくから、ゲインズ領では出没したら即ギルドに報告、可能ならとりあえず捕獲か討伐って決まりになってるわ……それに四つ手熊は妖精熊が大好物だから、増えすぎると四つ手熊を呼び寄せることにもなるのよ」
それは……確かに冒険者にとっても領民にとっても死活問題となる。
「僕に依頼した冒険者も、財布と食糧、そして大事にしてた形見の品を取られて、僕に声をかけたんだ。さて、この中に目当ての熊が居ると良いんだが」
エステラとニレル、ルシンそしてヒラの魔法収納は、生き物も仕舞えるらしい。行李ごとヒラが魔法収納に仕舞う。
「ギルドに報告した後は、とりあえずショウネシー領に連れ帰るしか無いかな。あそこで収納の中身を検める訳にはいかないしね」
「どこでする? 二十二匹分何が出てくるかわからないわよ」
「うちの裏でやろう。あそこなら十分広い」
帰り支度をしながら、ニレルとエステラが話す。
「ねえエステラ、私達も見に行っていい?」
マグダリーナは妖精熊がどんな物を溜め込んでいるのか気になったので、聞いてみた。
「滅多にあることじゃ無いし、見学はいいんだけど、野生魔獣の持ち物だから、汚れ物とかもあるかもよ? 大丈夫?」
マグダリーナは覚悟を決めて、頷いた。
「浄化は手伝うわ」
狩った獲物を片づけ、木と木の間に布を張って影を造った休憩所で、皆んな一息つく。
「出ないわね……本命熊」
「これだけ四つ手熊を狩ったから、そろそろ様子見に来るんじゃないかな」
エステラとニレルの会話を聞き、マグダリーナは勢いよく二人の顔を見た。
「四つ手熊より危険な熊が、まだいるの?!」
エステラは塩入り蜂蜜リモネを作りながら、のんびり答える。
「凶暴な熊じゃないから安心して。ニレルがチャドさんから『出る』って聞いた熊は四つ手熊じゃなくて、妖精熊よ」
「妖精熊……」
熊で唯一、即討伐対象から外れる熊だ。
ニレルがそっと木陰を指差す。
「ああ、ほら。蜂蜜の匂いを嗅ぎつけてやってきたよ。結構いるね」
ハイエルフ以外、ニレルの指差す木陰にそっと目をやる。
もっふもふで、ぬいぐるみとしか言いようのない、柴犬の子犬ほどの、小さく可愛らしい熊が数匹、チラチラこちらの様子を伺っていた。
通常の熊とは完全に御面相が異なり、正面を向いた瞳は前世で見たゆる系キャラやアニメキャラの様相そのままだ。
「かっ……かわいい……」
こちらの視線に気づいたのか、熊達はつぶらな瞳をうるうるさせて、じっと見てくる。
「可愛いことは可愛いんだけど、やっぱり熊だから妖精蜂には嫌われてるのよね。どっちと共存するかと云われれば、やっぱり妖精蜂だから」
「もしかして、蜂蜜が大好きなの?」
「そうなの。基本雑食なんだけど、特に蜂蜜やミルク、蜂の子なんかが大好物なのよ」
「子供食べちゃうなら、妖精蜂が嫌うのも仕方ないわね……」
エステラがさほど興味無さそうにしてるからか、自分の可愛さに絶対的自信を持ってるスライムのヒラは落ち着いてエステラの肩に乗り、その首に冷えぷりんっとくっついていた。
エステラは熊達が食べやすいよう、大き目のボウルを出して、蜂蜜をたっぷり入れる。妖精熊はジリジリと近づいてきた。
そっと熊達の方向にボウルを置いてやると、何処に隠れていたのか、びっくりするほど大量の妖精熊が、わっとボウルの周りに集まり、愛くるしい仕草で、めいめい蜂蜜を舐めだす。
(可愛い……癒される……)
マグダリーナがほっこりとその様子を眺め、これぞ求めていた夏休みのイベント……! と思った二秒後、妖精熊達がバタバタと倒れた。
「エステラ?」
マグダリーナはエステラを見た。彼女が熊達に何かしたのだと直感したからだ。
「蜂蜜に仕込んだ睡眠薬が効いたようね」
エステラは立ち上がって、熊に近づく。
マグダリーナも、他のメンバーも好奇心にかられ後に続いた。
「ニ十二匹……思ったより数が多すぎる。どうするニレル、全部ギルドに連れて行くの?」
マゴー達が手早く妖精熊達を縛りあげて、収納から出した行李に詰めていく。
「そうだね。捕まえたことは証明しなくちゃいけないから、ギルドには連れて行くが……」
「この子達、ギルドで討伐依頼が出てますの? でも他の熊のように、人を襲ったりしないのですよね?」
気になったようで、レベッカがエステラに尋ねる。
「まだギルドに討伐依頼は出てないよ。知り合いの冒険者から、僕が個人的に捕縛依頼を受けたんだ。でも大量の妖精熊が居たことは、ギルドに知らせないと行けない決まりなんだ」
ニレルが穏やかに説明する。
「お知り合いの方はどうしてニレルさんに捕縛を? 珍しい魔獣だから高く売れたりしますの?」
それにはエステラが答える。
「うん、レベッカ。妖精熊はとても珍しいの。小さくて動きが素早く、なかなか姿を見せないの。そして妖精と名のつく魔獣は大抵上等な素材や食材になると思っていいわ。それにこの子達は収納魔法を使うのよ」
「収納魔法!? ひょっとして従魔にすると収納鞄代わりになりますの?」
エステラは頷いた。
「その通り。革は上品質の収納鞄を作るのにも最適よ。ただ従魔契約が失敗しやすい魔獣なのよねー。それに妖精熊は冒険者達には、『かっぱらい熊』という別名で呼ばれているわ。人を襲って命を奪ったりしないけど、人の荷物と財産、食糧を奪うの。この愛らしい姿も仕草も、人を油断させるためなのよ」
その説明にびっくりして、一同は黙って、縛られてぐっすり寝ている妖精熊を見つめる。その姿すら愛らしかった。
「普段は森で用心深く隠れてるから、被害は冒険者が主なんだけど、命がけで魔獣を狩って得た宵越しの金を掻っ払っていくから、ゲインズ領では出没したら即ギルドに報告、可能ならとりあえず捕獲か討伐って決まりになってるわ……それに四つ手熊は妖精熊が大好物だから、増えすぎると四つ手熊を呼び寄せることにもなるのよ」
それは……確かに冒険者にとっても領民にとっても死活問題となる。
「僕に依頼した冒険者も、財布と食糧、そして大事にしてた形見の品を取られて、僕に声をかけたんだ。さて、この中に目当ての熊が居ると良いんだが」
エステラとニレル、ルシンそしてヒラの魔法収納は、生き物も仕舞えるらしい。行李ごとヒラが魔法収納に仕舞う。
「ギルドに報告した後は、とりあえずショウネシー領に連れ帰るしか無いかな。あそこで収納の中身を検める訳にはいかないしね」
「どこでする? 二十二匹分何が出てくるかわからないわよ」
「うちの裏でやろう。あそこなら十分広い」
帰り支度をしながら、ニレルとエステラが話す。
「ねえエステラ、私達も見に行っていい?」
マグダリーナは妖精熊がどんな物を溜め込んでいるのか気になったので、聞いてみた。
「滅多にあることじゃ無いし、見学はいいんだけど、野生魔獣の持ち物だから、汚れ物とかもあるかもよ? 大丈夫?」
マグダリーナは覚悟を決めて、頷いた。
「浄化は手伝うわ」
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