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4 魔導具
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王城へ向けて荷馬車を走らせながら、空を眺める。
空の青さは、その清々しさは、ランカにとって極上の癒しだった。
やがて草原に出ると、荷馬車を停めて、ランカはスライムを柔らかな草地に置いた。
「人の多い所にいては、危ないわ」
これまで多くの命を奪った。
ドルーン国王は妃を何人も娶り、子供を多く儲けた。姫君達は他国に嫁がされ、王子達の半数以上はこの世にいない。
ランカとソウヤが処分した。王の命令で。
あぶくのようなスライムの命一つ救ったところで、誰にも咎められる筋合いはないのだ。
スライムはランカをじっと見て、ぴょんぴょん跳ねた。お礼のつもりだろうか。
ふ、と口元を綻ばせると、助けたスライムの側にもう一匹、一回り大きなスライムがいた。そのスライムは、野花の額飾りをしている。
(……いつのまに)
ランカが驚いていると、大きい方のスライムがランカに布地の肩掛け鞄を差し出した。
「練習用に作った拙いものですー。でも、性能はちゃんとした、いっぱい入る鞄ですー。お礼ですー。お兄さん専用にするのでー、お手を拝借」
スライムが、しゃべった。それに、ランカのことを「お兄さん」と言った。
魔獣の目には、ランカがちゃんと男に見えているのだろうか……。
スライムがちょいちょいと手招きするので、うっかり右手を差し出した。ほんのり温かいぷるんしたスライムの両手がランカの手を包むと、じわりと柔らかく輝いた。そしてスライムはその輝きを肩掛け鞄に吸い込ませる。
「これでお兄さん専用になりましたー。お兄さんちょと魔力元気ない。いっぱい食べていっぱい寝たほういい。苺とミルクとココアと蜂蜜とパンとチーズとベーコンと回復薬も入れとくー」
「ちょっと待って。いくらなんでも貰いすぎだわ」
「だいじょぶだいじょぶ。この国でスライムに優しいは貴重。お兄さんは大事なひと。お兄さんにシグアキアグの恩恵がありますように」
そう言って、ランカの首に鞄を掛けると、二匹のスライムはどこかに行ってしまった。
お兄さんは大事なひと。
単純にもそう言われて、ランカは泣きそうになって固まってしまった。
我に帰って貰った鞄を確認すると、軽い。流石になんだかんだ言ってた食物達までは入れれなかったのだろう。鞄の部分は、とても小さく薄い。
だがそんな事はどうでも良い。スライム達の気持ちが嬉しかった。
「これは……」
鞄を確認して、ランカは驚いた。布は綿でも麻でもない、化繊に近い材質で、汚れに強そうだった。肩掛け部分もそう。何かの魔物の糸で織ったのかも知れないが、長さを調節したり取り外しできるように部品が付いており、口の部分は両開きできるファスナーだ。
こんなもの、この世界で初めて見た。
しかも調整の部品もファスナーも、素材は金属ではないのか、動かしても音がしない。
上機嫌に鞄を掛け直すと、ドレスのポケットに忍ばせていたナイフを、早速入れてみる。するりとまるで吸いこまれるように鞄に入った。だが、鞄の重みは変わらない。
嘘でしょう?! と鞄の中身を除くと、中身は空だ。
(どこに行ったの、ナイフは)
そう思った瞬間、すっとランカの手の中にナイフが現れた。ランカはもう一度鞄にナイフを入れ、数度出し入れを繰り返す。
(とんでもないものを、貰ってしまった)
色々試す内に現れた、収納リストの魔法表示画面を見て、ランカは呆然とした。
本当に、苺五籠、ミルク十本、ココア五缶、蜂蜜三瓶、パン十個、チーズとベーコン一キログラムずつ、そして回復薬が十本、ちゃんと入っていたのだ。
「収納鞄だな」
ランカを奴隷商から買った、傷だらけの顔の男、ゼンゼックはそう言った。
彼は非情な男だが、職務に限ってだ。普段は物静かで、諜報活動で外国に出ることが多い分、ランカの感覚では常識に理解ある部類にあった。
「つまり、魔導具?」
ランカの問いに、ゼンゼックは頷いた。
「鞄の作りからして珍しい。スライムから貰ったと言うなら、シグアグルムと名乗るスライム達が作ったものだろう」
「シグアグルム?」
ゼンゼックとランカの前に、白湯の入った湯呑みを起き、ソウヤは首を傾げた。
ゼンゼックはソウヤに向けて、横にした手のひらを見せてから、ひらりと裏を返す。
諜報員達が声を出せない時に使っている、感謝を表す仕草だ。ランカも真似をする。ソウヤは二人に向けて、微笑んだ。
「リーン王国と、同じ邪神を祀るスライム達をそう呼ぶのだ。シグアグルムは普通のスライムと違い、額飾りをしている。それにシグアグルムが人を害することは、まずない。どこで出会っても、騒がず放っておけ」
「害はないのに、邪神のしもべなんて言われるの?」
白湯を口にして、ゼンゼックは二人を見た。
「そもそも女神エルフェーラ以外は、邪神でなければ、都合が悪いのだ」
「……そういうこと」
ソウヤは面白く無さそうな顔をして、ランカの隣に座った。
「食べ物も貰ったわ」
ランカは鞄から苺を取り出そうとすると、ゼンゼックが手で止める。
「シグアグルムの収納鞄は、中に入れたものの鮮度は変わらないらしい。いざという時の為に取っておけ。それからそいつは服の下に隠して、誰にも見つからないよう、肌身離さず身につけるようにしろ」
ランカは素直に頷いた。こういうことで、ゼンゼックがする忠告には、今まで間違ったことはなかった。
そしてゼンゼックの瞳が、いつも以上に暗くなる。
「お前たちの仕える先が決まった。大陸一の大国、フィスフィア王国に二人嫁がせるそうだ」
次の日から、ゼンゼックが言ったように、ランカは十番目の姫、シアナに仕えることになった。ソウヤは王の妹の一番目の娘、ハルニア姫だ。ハルニア姫は王の姪であるが、王城で暮らしていた。姫達の中では一番美しく、一番わがままだという噂だった。
フィスフィア王国は大陸で最も国土が大きく実りの豊かな王国だ。そして大陸中に小麦や綿などを輸出している。
世界中のどの国も、フィスフィア王国に姫や王女を送りこんで、彼の国の利益を少しでも自国に流そうとしていた。
勿論、正妃になどはなれない。しかし彼の国への輿入れは、国の食糧事情に関わる、重大事項だ。
姫達は、必ず、フィスフィア王国に辿りつかなければならない。
空の青さは、その清々しさは、ランカにとって極上の癒しだった。
やがて草原に出ると、荷馬車を停めて、ランカはスライムを柔らかな草地に置いた。
「人の多い所にいては、危ないわ」
これまで多くの命を奪った。
ドルーン国王は妃を何人も娶り、子供を多く儲けた。姫君達は他国に嫁がされ、王子達の半数以上はこの世にいない。
ランカとソウヤが処分した。王の命令で。
あぶくのようなスライムの命一つ救ったところで、誰にも咎められる筋合いはないのだ。
スライムはランカをじっと見て、ぴょんぴょん跳ねた。お礼のつもりだろうか。
ふ、と口元を綻ばせると、助けたスライムの側にもう一匹、一回り大きなスライムがいた。そのスライムは、野花の額飾りをしている。
(……いつのまに)
ランカが驚いていると、大きい方のスライムがランカに布地の肩掛け鞄を差し出した。
「練習用に作った拙いものですー。でも、性能はちゃんとした、いっぱい入る鞄ですー。お礼ですー。お兄さん専用にするのでー、お手を拝借」
スライムが、しゃべった。それに、ランカのことを「お兄さん」と言った。
魔獣の目には、ランカがちゃんと男に見えているのだろうか……。
スライムがちょいちょいと手招きするので、うっかり右手を差し出した。ほんのり温かいぷるんしたスライムの両手がランカの手を包むと、じわりと柔らかく輝いた。そしてスライムはその輝きを肩掛け鞄に吸い込ませる。
「これでお兄さん専用になりましたー。お兄さんちょと魔力元気ない。いっぱい食べていっぱい寝たほういい。苺とミルクとココアと蜂蜜とパンとチーズとベーコンと回復薬も入れとくー」
「ちょっと待って。いくらなんでも貰いすぎだわ」
「だいじょぶだいじょぶ。この国でスライムに優しいは貴重。お兄さんは大事なひと。お兄さんにシグアキアグの恩恵がありますように」
そう言って、ランカの首に鞄を掛けると、二匹のスライムはどこかに行ってしまった。
お兄さんは大事なひと。
単純にもそう言われて、ランカは泣きそうになって固まってしまった。
我に帰って貰った鞄を確認すると、軽い。流石になんだかんだ言ってた食物達までは入れれなかったのだろう。鞄の部分は、とても小さく薄い。
だがそんな事はどうでも良い。スライム達の気持ちが嬉しかった。
「これは……」
鞄を確認して、ランカは驚いた。布は綿でも麻でもない、化繊に近い材質で、汚れに強そうだった。肩掛け部分もそう。何かの魔物の糸で織ったのかも知れないが、長さを調節したり取り外しできるように部品が付いており、口の部分は両開きできるファスナーだ。
こんなもの、この世界で初めて見た。
しかも調整の部品もファスナーも、素材は金属ではないのか、動かしても音がしない。
上機嫌に鞄を掛け直すと、ドレスのポケットに忍ばせていたナイフを、早速入れてみる。するりとまるで吸いこまれるように鞄に入った。だが、鞄の重みは変わらない。
嘘でしょう?! と鞄の中身を除くと、中身は空だ。
(どこに行ったの、ナイフは)
そう思った瞬間、すっとランカの手の中にナイフが現れた。ランカはもう一度鞄にナイフを入れ、数度出し入れを繰り返す。
(とんでもないものを、貰ってしまった)
色々試す内に現れた、収納リストの魔法表示画面を見て、ランカは呆然とした。
本当に、苺五籠、ミルク十本、ココア五缶、蜂蜜三瓶、パン十個、チーズとベーコン一キログラムずつ、そして回復薬が十本、ちゃんと入っていたのだ。
「収納鞄だな」
ランカを奴隷商から買った、傷だらけの顔の男、ゼンゼックはそう言った。
彼は非情な男だが、職務に限ってだ。普段は物静かで、諜報活動で外国に出ることが多い分、ランカの感覚では常識に理解ある部類にあった。
「つまり、魔導具?」
ランカの問いに、ゼンゼックは頷いた。
「鞄の作りからして珍しい。スライムから貰ったと言うなら、シグアグルムと名乗るスライム達が作ったものだろう」
「シグアグルム?」
ゼンゼックとランカの前に、白湯の入った湯呑みを起き、ソウヤは首を傾げた。
ゼンゼックはソウヤに向けて、横にした手のひらを見せてから、ひらりと裏を返す。
諜報員達が声を出せない時に使っている、感謝を表す仕草だ。ランカも真似をする。ソウヤは二人に向けて、微笑んだ。
「リーン王国と、同じ邪神を祀るスライム達をそう呼ぶのだ。シグアグルムは普通のスライムと違い、額飾りをしている。それにシグアグルムが人を害することは、まずない。どこで出会っても、騒がず放っておけ」
「害はないのに、邪神のしもべなんて言われるの?」
白湯を口にして、ゼンゼックは二人を見た。
「そもそも女神エルフェーラ以外は、邪神でなければ、都合が悪いのだ」
「……そういうこと」
ソウヤは面白く無さそうな顔をして、ランカの隣に座った。
「食べ物も貰ったわ」
ランカは鞄から苺を取り出そうとすると、ゼンゼックが手で止める。
「シグアグルムの収納鞄は、中に入れたものの鮮度は変わらないらしい。いざという時の為に取っておけ。それからそいつは服の下に隠して、誰にも見つからないよう、肌身離さず身につけるようにしろ」
ランカは素直に頷いた。こういうことで、ゼンゼックがする忠告には、今まで間違ったことはなかった。
そしてゼンゼックの瞳が、いつも以上に暗くなる。
「お前たちの仕える先が決まった。大陸一の大国、フィスフィア王国に二人嫁がせるそうだ」
次の日から、ゼンゼックが言ったように、ランカは十番目の姫、シアナに仕えることになった。ソウヤは王の妹の一番目の娘、ハルニア姫だ。ハルニア姫は王の姪であるが、王城で暮らしていた。姫達の中では一番美しく、一番わがままだという噂だった。
フィスフィア王国は大陸で最も国土が大きく実りの豊かな王国だ。そして大陸中に小麦や綿などを輸出している。
世界中のどの国も、フィスフィア王国に姫や王女を送りこんで、彼の国の利益を少しでも自国に流そうとしていた。
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