魔性の女が、異世界に与えた多大なる影響について…。

第一章 ～ 調律の神 ～

《護る者達の溜息》

女神は妻神、天と魔性から生まれし人神の始原…。
赤き龍と紅き龍を宿し、白き魔神の妻で在り、母と成った存在…。
そして、神工人神で在るラヴァやサイヴァス達を守護、監視する存在で在る、クロラ・エルミック・フィーネ…。


「クロラ…何故…」

「ん～、詰めの甘い天の理パパに、お・し・お・き☆してた♪」

「天理様、南無…」


其の場に集まって居た調律の神と魔王、超越種達は最上の存在で在る天理に合掌した…。


「彼の人も、『俺の嫁兼お母さんを苦しめる奴等は制裁だ～！！』って言いながら、サイヴァス君と残念な神々を狩りに行きました！！」

「ちょ！？死神共、止めろよ！！」


調律の神が、思わず死神達へツッコミを入れるが、クロラは、何でもない風に爆弾発言をする…。


「ん、問題無いよ？サイヴァス君も、私の守護強化の加護を受けて居るから♪」

「うわぁ…復讐者と制裁者による神々クズ討伐ですか…」


魔王と超越種と調律の神は、トラブル続きの現実に心中で、深い溜息を吐くのだった…。