オッドアイの魔眼【予知・解読】持ちは第三王女と世界最強を目指す~追放された忌み子が古代文字を解読したら精霊と契約することができました!

煙雨

文字の大きさ
1 / 10
1章 追放

第1話 実家追放

しおりを挟む
「お前なんて産まなければよかった」

 突然、父親であるシャック・ロードリックに言い渡された。

「え......?」
「なんだその顔は! お前みたいな忌み子なんて産まなければよかったと言ったのが聞こえなかったのか!」
「......」

 父さんから言われたことで、頭の中が真っ白になっていた。俺を産まなければよかった......? 

(なんで、なんでそんなこと言うのですか......)

 親や兄に嫌われていたことはわかっていた。だからこそ、貴族であるロードリック家に迷惑をかけないように努力してきたつもりだったのに......。

「その眼はなんだ! 右目は青色で左眼は赤色! そんな人間見たことが無い! お前は魔族の蘇りに決まっている」
「で、ですが街の人たちは何も言ってきません!」

 俺が異常なのはわかっている。普通の眼は、左右同一色であるのに対して、俺はオッドアイであるのだから。だけど父さんはこう言ってきたが、街の人は何一つ俺に対して奇妙の目で見てこなかった。

「それはお前のことを、子供のころから知っている住民が多いからだ。住民たちは慣れてしまっているだけ。だからお前は兄であるザイトみたいに他国には連れて行かなかったんだ!」

 俺が黙りこんでいると父さんが続いて言ってくる。

「確かリアムは冒険者に登録しているよな? その時、冒険者たちはどんな風にお前を見ていた? 奇妙な目で見ていなかったか?」
「......」

 言われてみればそうだ。住民の人たちは俺の事を奇妙な目で見てこなかったが、初めて会った冒険者たちは俺の事を異様な存在として見てきていた。

 その時、部屋にザイト兄さんが入ってきた。

「リアム、お前も十五歳になったんだ! 父さんの言う通り、汚点であるお前を育てる理由は無いんだ。とっとと出て行け」
「ザイト兄さん......」

 ザイト兄さんが言った後、父さんと兄さんの二人は、軽蔑する目でこちらを見てくる。

「わかっただろうリアム。お前はこの家の汚点。早く出て行ってくれないか?」
「......。分かりました」

 何も反論することができないまま、俺はこの家を追放された。

(俺はこの家にとって、存在してはいけなかったんだな......)



 実家を追放された後、何も考えられずに街中を歩いていた。

(なんでこんな眼なんだ!)

 俺がこんな眼さえしていなければ、実家を追放されることなんてなかった。もっと平穏な生活が遅れていたかもしれない。

 この眼に何かしらの意味があればよかった。だけどこの十五年間、この眼の実力が発揮されたことなんて無かった。

(はぁ~)

 自分自身を恨んだ。こんな人生を送るんだったら父さんに言われた通り、産まれてこなければよかった。

 だけど結局は後の祭り。もう戻ることのできない。

「生きて行くためには冒険者として仕事をするしかないよな......」

 不幸中の幸いで、実家に暮らしていた時から冒険者として少し活動していたため、クエストを受けることはできる。

 足取りが重くなりながらも、冒険者ギルドに向かった。中に入ると真っ先にクエストボードを確認する。

・ゴブリン退治
・コボルト退治
・商人の護衛
・ダンジョン探索
・薬草採取

 現状受けられるクエストを一通り見た後、ダンジョン探索の紙を手に取り、受付嬢に渡した。すると、先程まで気だるそうにしていた顔が一変、満面の笑みに変わった。

「リアムさん、本日はダンジョン探索ですか」
「はい」
「ですが、リアムさんはパーティを組んでいないので、ダンジョン探索は危険ですよ?」
「わかっています。でもお願いします」

 昔の俺なら受けることは無かっただろう。なんせ、お金に困っているわけではなかったし、冒険者としても楽しくやれればいいと考えていたから。

 だけど、何も無くなってしまった俺に選ぶ選択肢なんて無い。選べるクエストの中で一番報酬が高いクエストを受けるしかないんだ。

「わかりました。お気を付けくださいね」
「はい。ありがとうございます」

 受付嬢にクエストを受理してもらって、俺はダンジョンに向かった。



 街から数日が経ち、やっとダンジョンを見つけることができた。

(見た目通りダンジョンって感じなんだな)

 昔作られた建設物が崩壊して、地下につながる階段が見えていた。俺は、あたり一面を見ながら驚いていると、一人の女性と目が合う。

(きれいだ......)

 耳が長いってことは、エルフなんだろうか? 実際にエルフなんて見たことがなかったが、それでも噂通りの美少女であった。

すると、その女性は驚いた顔で俺を見て来ていた。

(??) 

 それにしてもこの人は何をしに来たんだろう? 俺と一緒で、ダンジョン探索なのかな? 俺はエルフらしき女性に一礼した後、ダンジョンの中に入って行った。


本日1章分、3万字upいたします
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。

夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。 もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。 純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく! 最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!

荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。

しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。 しかし―― 彼が切り捨てた仲間こそが、 実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。 事実に気づいた時にはもう遅い。 道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。 “荷物持ちがいなくなった瞬間”から、 アレクスの日常は静かに崩壊していく。 短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。 そんな彼と再び肩を並べることになったのは―― 美しいのに中二が暴走する魔法使い ノー天気で鈍感な僧侶 そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。 自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。 これは、 “間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる” 再生の物語である。 《小説家になろうにも投稿しています》

【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立

黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」 「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」 ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。 しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。 「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。 だが、彼らは知らなかった。 ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを! 伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。 これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!

【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい

冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。 何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。 「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。 その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。 追放コンビは不運な運命を逆転できるのか? (完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...