8 / 64
第一章(その8) 参考人常田実(2)
しおりを挟む
八日、もう九日の午前三時頃かな、たぶん下の階の美和って赤ん坊だと思うけど、泣き出したんで目が覚めて、なんか眠れなくって、そのまま車で出た。一時間かそこらひとっ走りすると、また眠れるんで。最近はいつもそうなんで。赤ん坊だしね、泣くのは仕方ないし。気をつかわれるのもいやだし。乗ってると落ち着くし。
だいたいは、海岸線へ出て与次郎辺りを一回りするんだけど、九日の日は十号線から中央公園通って、平田橋から緑地公園沿いに東に天保山橋まで下って、城南通りを何度かうろうろしてました。どっかのコンビニに寄りたかったんだけど、なんか間が悪くて。用事もないし、結局、甲突町のコンビニかな。車止めたら、いきなりフェンダー折られたんで、かっとなってしまって。悪いことをしました。
土曜ですか。土曜は、閉店までスロットやって、その後呼び出されたんで稲村先輩と朝まで飲んでました。アンデュミオンですか。行きましたよ。三時廻った頃から閉店までいました。それで、日曜日は一日寝てたっていうか、ごろごろしてました。
車? 修理は谷山の飯尾自動車に。いや、別に、必要なら。いや、調べてる最中にシミとか傷とか付いたら、弁償というか元通りに……。ああ、それなら、いいす。
携帯の履歴? 見せろって? いや、確かにいずれはバレルだろうけど。いいですよ。はい、これ。
いや、美穂は知り合いだから、協力は。
え、いや、そういう関係《こと》にもなったことは。
うそだろ、そこまでバレて。ええ、間違いなく、美穂に感染されましたよ、クラミジア。
う、あの、(ゴミステーションで)徐行した訳ですか。仕事柄っていうか、気になって、つい見てしまうと言うか。枠からはみ出してないかとか、違法な袋はないかとか、つまんないことだけど、よく目に入るんで。見ようとしてつい徐行してしまうのかも。
えっと、どうだっけな。よく覚えてないんだけど、なかった気もするし。いや、だから徐行してたって言っても、通りすがりにチラ見しただけなんで。あの、だから、夜だし、昼間のようには見えませんよ。
はい? 自分が捨てた? 冗談だろ? 自分は徐行はしたけど、止まってもいませんって。捨てられるわきゃないだろ。なあ、徐行しながら、あん中にゴミ袋を入れられるもんなんか。
そこまで言うんなら、あんたがやってみせろよ。
瀬ノ尾、と戸田が叱責した。
「うちのが言い過ぎました。すまなかったです。まだ断定は出来ませんが、多分あなたの知り合いの女性が、殺されて無惨な姿を晒している。
まだ見つかっていない遺体もある。
なんとしても探し出して、犯人を確保したい気持ちは察してください。こいつばかりじゃない。わたし自身、わたしの首ひとつですむのなら、違法捜査だろうが、拷問だろうが、犯人はむろん、事件に関係していると見込んだら、なんでもやる覚悟はできていますので、ここはひとつ、荒立たないうちに、ぜひご協力を」
戸田の口調も表情も穏やかだったが、眼に浮かんでいる表情は恫喝そのものといっていい。強がっていた常田が、座っていた椅子ごと後ずさった。
で、と戸田が続けた。
リストアップがすんだ着信履歴を記した調書を手にしている。
「さっきの話では出て来ませんでしたが、九日深夜二時二十三分にメール着信、二時四十二分に返信。同四十五分に着信。三時十七分に発信。相手は同じ稲村直彦さん。彼は、あなたの先輩で飲み友だちの稲村直彦さんでいいのかな」
常田は頷いた。戸田の目は、常田を見据えたまま微動だにしない。戸田の低いぼそりとした声が響く。
「わたしとしては電話の内容を聞きたいのですが、素直に協力してもらえますか」
「今から甲突川の緑地公園沿いを二三回ゆっくり走ってくれ。そう頼まれました。理由は聞いても、言う人じゃないから聞きませんでした。どうせ、階下の子が泣きだせば、走りに出るのはいつものことだし。どこ走ったって一緒だから。三時十分過ぎに平田公園に着いたんで、一応先輩に連絡入れました。そのときは出なくって、仕方ないから、言われた通り二回ばかし走らせました。あとコンビニでトラブるまで先輩から着信があったみたいだけど、ドライブモードで出なかったし、トラブったあとは交番で絞られてたから」
「その後、稲村さんと連絡はしましたか」
「いや、してません。こっちから連絡することは、滅多にないんで」
確かにリスト上では、九日の午前三時五十七分の稲村からの着信を最後に、稲村直彦との発着信履歴は確認できなかった。結局、常田は緑公園沿いの道路をゆっくりと二度走ったが、その間に他の車とすれ違うことはなかった、と証言した。
「美津濃美穂さんとの連絡はどうですか」
戸田が新しく問いかけると、常田は苦笑いした。
「ちょっかい出されたのバレてから、店以外で会ってもないし、話してもないです。それに、性病《ああいうの》を貰うと気分いいもんでもないし。先輩から呼ばれない限り、あの店には行きませんし」
「彼女の、何か身体的特徴というのは覚えてませんか。痣とか、傷とか、ほくろとか。ああ、マニキュアとかペデキュアとか……。なんでもかまわないんですが」
常田は即座に首を振った。
「では、彼女と親しい人に心当たりは」
常田の答もホステスたちと変わらなかった。稲村直彦、大泊敬吾、上園隆平、田畑亮介、オダ……。それに、と常田は付け加えた。
「彼女、今村みさおとは仲が良かったです。去年、先輩との件で、ちょっと険悪だった時期もあったけど、最近は元通りになったようで。客を取る取らないじゃなくて、とにかく、パンツの緩い子なんで、みさおだけじゃなくて先輩も半分諦めてた。そんな感じでしたね」
わかりました、と戸田は頭を上げた。常田に対する聴取はそれで終わりだった。
「じゃあ、これで」
と席を立ちかけた常田に、戸田が声をかけた。
「すまないが、あとひとつだけ。わたしの個人的な好奇心から聞きたいんだが」
「何?」
「常田さんの乗っているティアラ。うちの瀬ノ尾は中古でも三百万する車だと言うんだが、実際のところはどうなんですか」
常田は得意げな笑みを浮かべた。
「ですです。そんくらいはする」
「それ、どうやれば手に入れられるんだ? 普通じゃ無理だろ」
瀬ノ尾が口を挟んだ。掛け値なしの羨望の声音だった。常田にも伝わったのだろう。勢い込んでしゃべり出した。
「ああ。おれなんかがまともに買える車じゃない。でも、なんか借金の形で流れてどうとかでややこしくなった車らしくて、即金なら百万でいいって話貰って、それ値切って五十万借りまくって現金作って、三十万月賦にしてもらってやっと買った」
「なんだ、個人から馬鹿値で買ったのか……」
どうやら瀬ノ尾の野望は潰えたらしい。ひどくがっかりした口調でぼやいていた。
「やっぱ個人になるのかなあ。だいたいが大泊さんからの話で、立て替えだとかなんとか、あれこれ絡繰ってもらったから、本当のところはわかんないな。おれは、いい車が安く買えればなんも問題なかったし……」
常田が帰ると、まだぼやき続けている瀬ノ尾を後目に、戸田は打越に連絡を入れた。常田の事情聴取の間に、打越から少なくとも五度の着信が入っていた。今度は打越の方がなかなか繋がらない。
何か大きな展開があったのか。戸田は想像を巡らした。しかし、南署には公式の連絡は入っていない。ようやく繋がった打越は、おう、と短く言った。
「大泊と連絡が付いたので、そっちに寄越すから後は頼む。それにな」
と打越は笑った。
「連絡が取れなくなっている稲村直彦の車な。メタリックブルーのアリストだとさ。悪いが、こっちで追わせてもらう。すまんな、戸田」
「はい、はい。それで、こっち。常田のティアラは午前三時過ぎから、三時半頃までの間現場付近を二回周回。目撃車両無し……。ということで……」
「戸田警部補、大泊さんがお見えになりましたが、こちらにお通ししますか」
南署員が、大泊敬吾の来訪を告げに来た。
「どうぞ……。ったく、これじゃ不意打ちですよ、コロさん」
向こう側で、瀬ノ尾もぼやいている。
「常田の話聞いて、まず稲村であたり、なんでしょうね。それにしたって、今度はアリストかい。あーあ、みんな金だのコネだの持ちすぎだよ」
だいたいは、海岸線へ出て与次郎辺りを一回りするんだけど、九日の日は十号線から中央公園通って、平田橋から緑地公園沿いに東に天保山橋まで下って、城南通りを何度かうろうろしてました。どっかのコンビニに寄りたかったんだけど、なんか間が悪くて。用事もないし、結局、甲突町のコンビニかな。車止めたら、いきなりフェンダー折られたんで、かっとなってしまって。悪いことをしました。
土曜ですか。土曜は、閉店までスロットやって、その後呼び出されたんで稲村先輩と朝まで飲んでました。アンデュミオンですか。行きましたよ。三時廻った頃から閉店までいました。それで、日曜日は一日寝てたっていうか、ごろごろしてました。
車? 修理は谷山の飯尾自動車に。いや、別に、必要なら。いや、調べてる最中にシミとか傷とか付いたら、弁償というか元通りに……。ああ、それなら、いいす。
携帯の履歴? 見せろって? いや、確かにいずれはバレルだろうけど。いいですよ。はい、これ。
いや、美穂は知り合いだから、協力は。
え、いや、そういう関係《こと》にもなったことは。
うそだろ、そこまでバレて。ええ、間違いなく、美穂に感染されましたよ、クラミジア。
う、あの、(ゴミステーションで)徐行した訳ですか。仕事柄っていうか、気になって、つい見てしまうと言うか。枠からはみ出してないかとか、違法な袋はないかとか、つまんないことだけど、よく目に入るんで。見ようとしてつい徐行してしまうのかも。
えっと、どうだっけな。よく覚えてないんだけど、なかった気もするし。いや、だから徐行してたって言っても、通りすがりにチラ見しただけなんで。あの、だから、夜だし、昼間のようには見えませんよ。
はい? 自分が捨てた? 冗談だろ? 自分は徐行はしたけど、止まってもいませんって。捨てられるわきゃないだろ。なあ、徐行しながら、あん中にゴミ袋を入れられるもんなんか。
そこまで言うんなら、あんたがやってみせろよ。
瀬ノ尾、と戸田が叱責した。
「うちのが言い過ぎました。すまなかったです。まだ断定は出来ませんが、多分あなたの知り合いの女性が、殺されて無惨な姿を晒している。
まだ見つかっていない遺体もある。
なんとしても探し出して、犯人を確保したい気持ちは察してください。こいつばかりじゃない。わたし自身、わたしの首ひとつですむのなら、違法捜査だろうが、拷問だろうが、犯人はむろん、事件に関係していると見込んだら、なんでもやる覚悟はできていますので、ここはひとつ、荒立たないうちに、ぜひご協力を」
戸田の口調も表情も穏やかだったが、眼に浮かんでいる表情は恫喝そのものといっていい。強がっていた常田が、座っていた椅子ごと後ずさった。
で、と戸田が続けた。
リストアップがすんだ着信履歴を記した調書を手にしている。
「さっきの話では出て来ませんでしたが、九日深夜二時二十三分にメール着信、二時四十二分に返信。同四十五分に着信。三時十七分に発信。相手は同じ稲村直彦さん。彼は、あなたの先輩で飲み友だちの稲村直彦さんでいいのかな」
常田は頷いた。戸田の目は、常田を見据えたまま微動だにしない。戸田の低いぼそりとした声が響く。
「わたしとしては電話の内容を聞きたいのですが、素直に協力してもらえますか」
「今から甲突川の緑地公園沿いを二三回ゆっくり走ってくれ。そう頼まれました。理由は聞いても、言う人じゃないから聞きませんでした。どうせ、階下の子が泣きだせば、走りに出るのはいつものことだし。どこ走ったって一緒だから。三時十分過ぎに平田公園に着いたんで、一応先輩に連絡入れました。そのときは出なくって、仕方ないから、言われた通り二回ばかし走らせました。あとコンビニでトラブるまで先輩から着信があったみたいだけど、ドライブモードで出なかったし、トラブったあとは交番で絞られてたから」
「その後、稲村さんと連絡はしましたか」
「いや、してません。こっちから連絡することは、滅多にないんで」
確かにリスト上では、九日の午前三時五十七分の稲村からの着信を最後に、稲村直彦との発着信履歴は確認できなかった。結局、常田は緑公園沿いの道路をゆっくりと二度走ったが、その間に他の車とすれ違うことはなかった、と証言した。
「美津濃美穂さんとの連絡はどうですか」
戸田が新しく問いかけると、常田は苦笑いした。
「ちょっかい出されたのバレてから、店以外で会ってもないし、話してもないです。それに、性病《ああいうの》を貰うと気分いいもんでもないし。先輩から呼ばれない限り、あの店には行きませんし」
「彼女の、何か身体的特徴というのは覚えてませんか。痣とか、傷とか、ほくろとか。ああ、マニキュアとかペデキュアとか……。なんでもかまわないんですが」
常田は即座に首を振った。
「では、彼女と親しい人に心当たりは」
常田の答もホステスたちと変わらなかった。稲村直彦、大泊敬吾、上園隆平、田畑亮介、オダ……。それに、と常田は付け加えた。
「彼女、今村みさおとは仲が良かったです。去年、先輩との件で、ちょっと険悪だった時期もあったけど、最近は元通りになったようで。客を取る取らないじゃなくて、とにかく、パンツの緩い子なんで、みさおだけじゃなくて先輩も半分諦めてた。そんな感じでしたね」
わかりました、と戸田は頭を上げた。常田に対する聴取はそれで終わりだった。
「じゃあ、これで」
と席を立ちかけた常田に、戸田が声をかけた。
「すまないが、あとひとつだけ。わたしの個人的な好奇心から聞きたいんだが」
「何?」
「常田さんの乗っているティアラ。うちの瀬ノ尾は中古でも三百万する車だと言うんだが、実際のところはどうなんですか」
常田は得意げな笑みを浮かべた。
「ですです。そんくらいはする」
「それ、どうやれば手に入れられるんだ? 普通じゃ無理だろ」
瀬ノ尾が口を挟んだ。掛け値なしの羨望の声音だった。常田にも伝わったのだろう。勢い込んでしゃべり出した。
「ああ。おれなんかがまともに買える車じゃない。でも、なんか借金の形で流れてどうとかでややこしくなった車らしくて、即金なら百万でいいって話貰って、それ値切って五十万借りまくって現金作って、三十万月賦にしてもらってやっと買った」
「なんだ、個人から馬鹿値で買ったのか……」
どうやら瀬ノ尾の野望は潰えたらしい。ひどくがっかりした口調でぼやいていた。
「やっぱ個人になるのかなあ。だいたいが大泊さんからの話で、立て替えだとかなんとか、あれこれ絡繰ってもらったから、本当のところはわかんないな。おれは、いい車が安く買えればなんも問題なかったし……」
常田が帰ると、まだぼやき続けている瀬ノ尾を後目に、戸田は打越に連絡を入れた。常田の事情聴取の間に、打越から少なくとも五度の着信が入っていた。今度は打越の方がなかなか繋がらない。
何か大きな展開があったのか。戸田は想像を巡らした。しかし、南署には公式の連絡は入っていない。ようやく繋がった打越は、おう、と短く言った。
「大泊と連絡が付いたので、そっちに寄越すから後は頼む。それにな」
と打越は笑った。
「連絡が取れなくなっている稲村直彦の車な。メタリックブルーのアリストだとさ。悪いが、こっちで追わせてもらう。すまんな、戸田」
「はい、はい。それで、こっち。常田のティアラは午前三時過ぎから、三時半頃までの間現場付近を二回周回。目撃車両無し……。ということで……」
「戸田警部補、大泊さんがお見えになりましたが、こちらにお通ししますか」
南署員が、大泊敬吾の来訪を告げに来た。
「どうぞ……。ったく、これじゃ不意打ちですよ、コロさん」
向こう側で、瀬ノ尾もぼやいている。
「常田の話聞いて、まず稲村であたり、なんでしょうね。それにしたって、今度はアリストかい。あーあ、みんな金だのコネだの持ちすぎだよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる