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第七章(その8) 被疑者死亡
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「甘かった」
戸田は吐き捨てた。
「あそこで無理からでも踏み込んでおくべきだった。たぶん、我々が倉庫を窺っているのを、大泊に見られたんだ。様子を窺いながら、食品工場側から侵入し、手はずを整え、バン! 証拠を一掃しようとした。そんなところか」
「爆発……。ガスだけじゃなさそうですね」
「ああ、ありったけ使ったならいいが、残りを持ってる可能性もある」
「ダイナマイトに加えて、猟銃ですか……」
戸田は右肩を押さえながら、
「問題は、どっちに向けて使うかなんだよな」
瀬ノ尾が怪訝そうな表情を浮かべた。
「どっちに向けて?」
戸田は苦々しく笑って答えず、手配の終わった渡辺に向かって、
「念のため、出水のスクラップ工場跡地に向かっても構いませんか。ないとは思うんですが、万が一にも、あそこまで逃げ延びて、車を乗り換えて手配を乗り切る可能性もありますから。それと、車両運搬車もマークしておくべきかと」
渡辺は何言わずに、手で追い払う仕草を見せた。
二時間後の六月十二日午後一時。
戸田と瀬ノ尾は出水市流合の廃スクラップ工場にいた。
目立たないが見通しの利く場所に車を隠し、その中で監視している。
予想通り、ナンバープレートの着いた使えそうな乗用車が何台かあった。
不法投棄なのか、盗難車の一時保管なのか、事情があっての仮放置なのかは、見ただけではわからない。
どちらにせよ、戸田と瀬ノ尾はただ待つしかなかった。午後六時過ぎには、出水署から交換要員を出してくれるとわざわざ言ってきたのも有り難かった。
渡辺がそれとなく手配してくれたものだろう。
「係長もいいとこありますね」
珍しく瀬ノ尾が誉め始めたが、
「ここで大泊を確保すれば、神業の大金星ですから。成功すれば係長の手柄、失敗すれば我々の始末書。計算ずくでしょうがね」
皮肉めかしていった。声がうわずっている。
戸田も瀬ノ尾もよくわかっていた。
失敗すれば始末書どころではない。
階級章《ほし》ふたつ加えて、文字通り空で輝く星になるのだ。
緊張するなと言う方が無理だったろう。
一時間、さらに一時間。午後三時過ぎ。
「ちょっと小便に行って来る」
戸田がドアを開けたとき、微かにエンジン音が聞こえた。
耳を澄ます。
音は静かに近づいてくる。
――瀬ノ尾、戸田が注意を促した。
エンジン音は確実に近づいてくる。
戸田は、戸田ばかりではない。
瀬ノ尾も生唾を飲み込んだ。
濃紺のセダンが近づいてくるのが見えた。
工場入り口で、車から降りた大柄の男が、体裁だけ張ってある鎖を外して、また乗り込んだ。男の顔はよく見えない。セダンはまっすぐスクラップの山まで近づいて停まった。ドアが開き、声がした。
「戸田、瀬ノ尾、どこだ。俺だ俺。都留だ」
高まりきった緊張が切れた。
「都留さん。今は六月、出水に鶴が来るには早すぎませんか」
「まあ。そう言うな戸田。張り込んで二時間。そろそろだれる頃だ。差し入れ置いとくから、適当にやってくれ。俺はすぐ帰る」
言うと車に戻り始める。
「都留さん」
「残念ながら、進展無し。目撃情報無し」
戸田はそのまま小便に向かった。
さらに一時間、二時間、三時間。午後六時前。
そろそろ、出水署からの交代要員が到着する時間だった。まだ十分に明るい。
「もう一辛抱したらしばらく休んで、今度は夜なべだ。がんばれ瀬ノ尾」
「戸田さん、あの音……」
「乗用車のエンジン音じゃないな」
大排気のディーゼルエンジンの音が次第に近づいてくる。
戸田の掌にうっすらと汗が滲む。
心なしか右肩が痺れるように痛み出した。
ちらと瀬ノ尾を見やると、全身が強ばっている。
戸田は小声で促した。
「瀬ノ尾、深呼吸。吐くことを意識して、体を柔らかくしておくんだ」
瀬ノ尾は頷くと同時に、大きく息を吐き始めた。
エンジン音はすぐそこまで近づいてきている。
工場入り口に紺の二トントラックの姿が見え、大柄だが、都留よりは細く見える男が降りてきた。鎖を外しているが、顔までははっきりと見えない。男が再び乗り込むと、トラックはゆっくりとスクラップの山に近づいてくる。
途中で右に曲がり、ナンバープレートが着いている青のセダンの方へ向かっていく。トラックが止まり、エンジンを掛けたまま男が降りてきた。野球帽を被りサングラスをかけていたが間違いなかった。
「大泊だ!」
大泊はセダンのドアを開け中に乗り込んだ。
何も身につけていない。
よし、戸田と瀬ノ尾は飛び出した。
トラックを巧く使って大泊の死角になるような方向から、忍び寄っていく。
セルモーターの空回りする音が響く。
掛かるはずはない。前もって電気系のヒューズは抜いてある。
瀬ノ尾がトラックのエンジンを切った。
驚いて振り向いた大泊に、戸田が声をかける。
「大泊さん。ちょっと話を聞かせてもらえますか?」
大泊は何も言わずいきなりセダンのドアを閉め、車の中に閉じこもった。
「大泊さん。我々は話すまで動きませんよ。その車は決して動かない」
こつこつとドアガラスを叩きながら話しかける。
大泊はじっと下を向いたまま、拳を握りしめて黙っている。
そこに出水署の警官がふたり走り込んできた。
「ちょうどいい。大泊を見てて下さい。連絡入れます」
セダンと大泊の見張りをふたりに任せて、戸田は渡辺に連絡を入れようと携帯を取り出した。
「ああ、係長、今大泊を……」
言いかけて大泊を振り返ろうとしたとき、瀬ノ尾が何か叫んだ気がした。
目の前が真っ白になるのと、熱の固まりで全身を叩かれるとどっちが早かったかはわからない。ただ……。
――あの時と、猟銃で撃たれた時と一緒だ。
それだけは確かに感じていた。
眼が覚めた戸田は、全身身動きできない状態でベッドの上にいた。
病院だということは、すぐにわかった。
「おお、戸田警部殿。やっとお目覚めですか」
瀬ノ尾の声と包帯を巻いた顔が覆い被さってきた。
「どうなった?」
「残りの発破にやられたんですよ。戸田さんが言ってた、どっちに向けてと言うことばの意味が分かったのは、ベッドの上でしたよ。被疑者死亡、殉職二名、重傷者二名。それが四日も前の出来事の全てです。あのふたりには気の毒なことをしました……」
「そうか」
「まさか、本当に体に巻き付けた発破で自殺するとはね。猟銃で撃たれることばっかり考えてましたから、大泊の手ぶらに油断したわけじゃなかったんですが……」
「事件の状況は?」
「錦江町の焼け跡から、ふたり分の遺体が出ました。日高秀子さんと、箕田りう子さんのものでしょう。大泊が三人を殺害したことは、まず間違いないでしょうが、残念ながら、動機や犯行の詳細は闇の中に消えることになるでしょうね」
「そうか」
「それと、常田が言ってた皆与志町のコンクリート塊の中から、女性の遺体が発見されました。今、コンクリートの中も透視できる時代なんで、とりあえず割らなくても見つけられましたが、状況的には、これも大泊の犯行でしょう。結局、大泊の事件については、少数の専属捜査官を置いて捜査を継続するか、被疑者死亡でうち切るか、もめ始めてます。ひとりは志願者があるみたいですが」
瀬ノ尾は、笑うつもりが痛くて歪んでしまった、妙な表情を浮かべて言った。
「たぶん、警部補がもうひとり志願するはずだから、志願者はふたりになるでしょうけど」
「俺が志願すると三人になるのか」
「いや、戸田さんと、俺のふたりです。あ、いかん。そろそろ退散します」
戸田は、瀬ノ尾が急に逃げ去っていくのを、首も動かないので眼だけで追っていた。
追いきれなくなって、真ん中に戻した瞳に別な顔が映ったが、なぜかかすんできて、よく見えなかった。
「新しい傷は痛みますか」
その声は優しく言った。
戸田の分厚い包帯の上に置かれた手の温もりをかすかに感じながら、戸田はぶっきらぼうに言った。
「いや。古い傷よりは、ずっとましです」
涙がこぼれそうだった
戸田は吐き捨てた。
「あそこで無理からでも踏み込んでおくべきだった。たぶん、我々が倉庫を窺っているのを、大泊に見られたんだ。様子を窺いながら、食品工場側から侵入し、手はずを整え、バン! 証拠を一掃しようとした。そんなところか」
「爆発……。ガスだけじゃなさそうですね」
「ああ、ありったけ使ったならいいが、残りを持ってる可能性もある」
「ダイナマイトに加えて、猟銃ですか……」
戸田は右肩を押さえながら、
「問題は、どっちに向けて使うかなんだよな」
瀬ノ尾が怪訝そうな表情を浮かべた。
「どっちに向けて?」
戸田は苦々しく笑って答えず、手配の終わった渡辺に向かって、
「念のため、出水のスクラップ工場跡地に向かっても構いませんか。ないとは思うんですが、万が一にも、あそこまで逃げ延びて、車を乗り換えて手配を乗り切る可能性もありますから。それと、車両運搬車もマークしておくべきかと」
渡辺は何言わずに、手で追い払う仕草を見せた。
二時間後の六月十二日午後一時。
戸田と瀬ノ尾は出水市流合の廃スクラップ工場にいた。
目立たないが見通しの利く場所に車を隠し、その中で監視している。
予想通り、ナンバープレートの着いた使えそうな乗用車が何台かあった。
不法投棄なのか、盗難車の一時保管なのか、事情があっての仮放置なのかは、見ただけではわからない。
どちらにせよ、戸田と瀬ノ尾はただ待つしかなかった。午後六時過ぎには、出水署から交換要員を出してくれるとわざわざ言ってきたのも有り難かった。
渡辺がそれとなく手配してくれたものだろう。
「係長もいいとこありますね」
珍しく瀬ノ尾が誉め始めたが、
「ここで大泊を確保すれば、神業の大金星ですから。成功すれば係長の手柄、失敗すれば我々の始末書。計算ずくでしょうがね」
皮肉めかしていった。声がうわずっている。
戸田も瀬ノ尾もよくわかっていた。
失敗すれば始末書どころではない。
階級章《ほし》ふたつ加えて、文字通り空で輝く星になるのだ。
緊張するなと言う方が無理だったろう。
一時間、さらに一時間。午後三時過ぎ。
「ちょっと小便に行って来る」
戸田がドアを開けたとき、微かにエンジン音が聞こえた。
耳を澄ます。
音は静かに近づいてくる。
――瀬ノ尾、戸田が注意を促した。
エンジン音は確実に近づいてくる。
戸田は、戸田ばかりではない。
瀬ノ尾も生唾を飲み込んだ。
濃紺のセダンが近づいてくるのが見えた。
工場入り口で、車から降りた大柄の男が、体裁だけ張ってある鎖を外して、また乗り込んだ。男の顔はよく見えない。セダンはまっすぐスクラップの山まで近づいて停まった。ドアが開き、声がした。
「戸田、瀬ノ尾、どこだ。俺だ俺。都留だ」
高まりきった緊張が切れた。
「都留さん。今は六月、出水に鶴が来るには早すぎませんか」
「まあ。そう言うな戸田。張り込んで二時間。そろそろだれる頃だ。差し入れ置いとくから、適当にやってくれ。俺はすぐ帰る」
言うと車に戻り始める。
「都留さん」
「残念ながら、進展無し。目撃情報無し」
戸田はそのまま小便に向かった。
さらに一時間、二時間、三時間。午後六時前。
そろそろ、出水署からの交代要員が到着する時間だった。まだ十分に明るい。
「もう一辛抱したらしばらく休んで、今度は夜なべだ。がんばれ瀬ノ尾」
「戸田さん、あの音……」
「乗用車のエンジン音じゃないな」
大排気のディーゼルエンジンの音が次第に近づいてくる。
戸田の掌にうっすらと汗が滲む。
心なしか右肩が痺れるように痛み出した。
ちらと瀬ノ尾を見やると、全身が強ばっている。
戸田は小声で促した。
「瀬ノ尾、深呼吸。吐くことを意識して、体を柔らかくしておくんだ」
瀬ノ尾は頷くと同時に、大きく息を吐き始めた。
エンジン音はすぐそこまで近づいてきている。
工場入り口に紺の二トントラックの姿が見え、大柄だが、都留よりは細く見える男が降りてきた。鎖を外しているが、顔までははっきりと見えない。男が再び乗り込むと、トラックはゆっくりとスクラップの山に近づいてくる。
途中で右に曲がり、ナンバープレートが着いている青のセダンの方へ向かっていく。トラックが止まり、エンジンを掛けたまま男が降りてきた。野球帽を被りサングラスをかけていたが間違いなかった。
「大泊だ!」
大泊はセダンのドアを開け中に乗り込んだ。
何も身につけていない。
よし、戸田と瀬ノ尾は飛び出した。
トラックを巧く使って大泊の死角になるような方向から、忍び寄っていく。
セルモーターの空回りする音が響く。
掛かるはずはない。前もって電気系のヒューズは抜いてある。
瀬ノ尾がトラックのエンジンを切った。
驚いて振り向いた大泊に、戸田が声をかける。
「大泊さん。ちょっと話を聞かせてもらえますか?」
大泊は何も言わずいきなりセダンのドアを閉め、車の中に閉じこもった。
「大泊さん。我々は話すまで動きませんよ。その車は決して動かない」
こつこつとドアガラスを叩きながら話しかける。
大泊はじっと下を向いたまま、拳を握りしめて黙っている。
そこに出水署の警官がふたり走り込んできた。
「ちょうどいい。大泊を見てて下さい。連絡入れます」
セダンと大泊の見張りをふたりに任せて、戸田は渡辺に連絡を入れようと携帯を取り出した。
「ああ、係長、今大泊を……」
言いかけて大泊を振り返ろうとしたとき、瀬ノ尾が何か叫んだ気がした。
目の前が真っ白になるのと、熱の固まりで全身を叩かれるとどっちが早かったかはわからない。ただ……。
――あの時と、猟銃で撃たれた時と一緒だ。
それだけは確かに感じていた。
眼が覚めた戸田は、全身身動きできない状態でベッドの上にいた。
病院だということは、すぐにわかった。
「おお、戸田警部殿。やっとお目覚めですか」
瀬ノ尾の声と包帯を巻いた顔が覆い被さってきた。
「どうなった?」
「残りの発破にやられたんですよ。戸田さんが言ってた、どっちに向けてと言うことばの意味が分かったのは、ベッドの上でしたよ。被疑者死亡、殉職二名、重傷者二名。それが四日も前の出来事の全てです。あのふたりには気の毒なことをしました……」
「そうか」
「まさか、本当に体に巻き付けた発破で自殺するとはね。猟銃で撃たれることばっかり考えてましたから、大泊の手ぶらに油断したわけじゃなかったんですが……」
「事件の状況は?」
「錦江町の焼け跡から、ふたり分の遺体が出ました。日高秀子さんと、箕田りう子さんのものでしょう。大泊が三人を殺害したことは、まず間違いないでしょうが、残念ながら、動機や犯行の詳細は闇の中に消えることになるでしょうね」
「そうか」
「それと、常田が言ってた皆与志町のコンクリート塊の中から、女性の遺体が発見されました。今、コンクリートの中も透視できる時代なんで、とりあえず割らなくても見つけられましたが、状況的には、これも大泊の犯行でしょう。結局、大泊の事件については、少数の専属捜査官を置いて捜査を継続するか、被疑者死亡でうち切るか、もめ始めてます。ひとりは志願者があるみたいですが」
瀬ノ尾は、笑うつもりが痛くて歪んでしまった、妙な表情を浮かべて言った。
「たぶん、警部補がもうひとり志願するはずだから、志願者はふたりになるでしょうけど」
「俺が志願すると三人になるのか」
「いや、戸田さんと、俺のふたりです。あ、いかん。そろそろ退散します」
戸田は、瀬ノ尾が急に逃げ去っていくのを、首も動かないので眼だけで追っていた。
追いきれなくなって、真ん中に戻した瞳に別な顔が映ったが、なぜかかすんできて、よく見えなかった。
「新しい傷は痛みますか」
その声は優しく言った。
戸田の分厚い包帯の上に置かれた手の温もりをかすかに感じながら、戸田はぶっきらぼうに言った。
「いや。古い傷よりは、ずっとましです」
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