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蜘蛛猫になった
蜘蛛猫、平穏な生活に感謝。ご飯美味しい。
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シャロママが着替えから戻ってくる頃には、食事がテーブルに並び終わっていた。
今日も何と豪勢なのだろうか、テーブルの中央にはチキン?の丸焼き。それを囲うように何かの腸詰めのポトフ、一口大のステーキ、山盛りサラダや、パン山、豆の炒め物などなどが並べられ、とても美味しそうだ。
普通の貴族ならイメージ的に一つ、一つ、運ばれてきそうだが、この家では一度に全部出てくるようなのだ。私的にはありがたい。
チョコちゃんも私付きのメイドになったので、一緒に食卓に座って貰っている。侍女は主人と一緒に座ってはいけないのは知っているが、愛するチョコちゃんと一緒に食べたかったから無理言って座って貰った。
「女神様に感謝して頂きます」
「「「頂きます」」」
「ピニャ」
シャロママも元気を取り戻したのか、出会った頃のように表情が読めなくは……なってなかった。
だって泣いてるもん。よほどお叱りがあったのだろう。
他二名、シャロちゃんとシャロパパは笑顔で食べていた。
お隣のチョコちゃんの様子を伺うと、何故か目があった。なんで食べていないのだろうか?
「イト様より先に食べれないです。」
成る程、最低限の主従関係は守ると云う事だろう。ではお先に頂こう。先ずは胃をびっくりさせない為にもサラダから、シーザーぽいドレッシングの匂いだけで、お腹が鳴る。チョコちゃんも待ってる事だしね。パク……うんん~久しぶりのご飯、空っぽの胃に染み渡る。
横を見ると、チョコちゃんも食べ始めていた。泣きながら食べてるね。
あんな目にあったのだから当然か。さて、お次はステーキにしようかな。赤ワインで煮込まれたであろうステーキは、噛むとほろりと解け、肉汁が口いっぱいに広がる。ああ、生きてて良かった。こんなの前世でも一度も食べた事ないよ。私もいつの間にか涙が出ていた。
「ふふ。二人とも、口の周り凄いことになってる」
シャロちゃんに言われて確認すると、ソースがめっちゃ付いていた。恥ずかしいけど、幸せ。
「です」
お互いの口を拭いたときに、チョコちゃんのくちびるに目がいってしまう。あの誓いのキスを思い出して、少し恥ずかしくなった。
「……」
チョコちゃんも照れて顔を赤らめていた。それは完熟トマトかってくらい真っ赤に。
「あらあら」
「ふふ」
「ママ、シャロ。口がにやけてるぞ」
「あなたも」
「パパもにやってしてるよ」
「ありゃ」
皆んなしてニヤつかないでよ!!恥ずかしいじゃない。もう。
そんなこんなで、食事を終え。食後のティータイムである。
「先日はごめんなさいね。少し試すつもりが我を忘れて危うく貴方達を殺すところだったわ」
「ピニャア」
殺すとこだったわ。本当に聞きたくなかったよ。
「怖かったけど、こっぴどくお仕置きされたみたいだから許すだそうです。チョコもイト様と同じ、気持ち、です。」
「あ、そのことで質問なんだが、チョコちゃんはどうして無傷だったんだ?」
「それ、シャロも気になってた。いつの間にか服まで綺麗になってたし」
「そうね。錯乱してた時の記憶の中に、ずっとイトちゃんと一緒に居たから確実にダメージが入ってしまっている筈なのよね?」
「それは……」
みんなの視線が対きれなかったのか、チョコちゃんが私に助け舟を要求するような視線を向けて来た。
「紙とペンを借りたいそうです」
「おう、これでいいか」
シャロパパから紙を受け取ると、区切りながら伝えた。それをチョコちゃんが紙に書く。
三人は固唾を呑んで待つ。
抱き枕Lv.不明 蜘蛛猫に抱かれいる限り、どんな物理攻撃も無効にし、回復力が上昇。
装備 蜘蛛猫の花嫁衣装首輪付き(チョコ専用)
効果 物理攻撃半減 魔法攻撃半減 浄化 清潔 緊急アラーム 逃げ足 質量軽減
おそらくてか、確実に関係しているであろうスキルと、装備の効果を伝えた。まあ、隠している訳ではないからね。
「こちらです」
「どれどれ」
「何かな、何かな?」
「うふふ?」
中央で持っていたシャロパパの手が震え紙に皺が入る。三人とも、目を見開いて私とチョコちゃんの装備を交互に見る。
「こ、ここに書いてあることは本当なのだな?」
「で、す」
初めて見るキリッとした真剣な顔にビクッとするチョコちゃん好き。
背後からギュッと抱きつこう。
「だからママの攻撃を受けても無事だったんだ」
「あなた。これは流石に陛下に報告せざる得ないのではないかしら」
「そうだな。俺はこれから陛下の元に行って来る」
そう言うと、シャロパパは慌てて部屋を出て行った。
あれ、もしかしなくてもやらかした感じ?
ま、気にしない。気にしない。今はチョコちゃんをちょっと味見かなカプ。チュー。
「あっ……」
「人前でなんて破廉恥」
「あら、大胆」
気にしない。気にしなーい。
今日も何と豪勢なのだろうか、テーブルの中央にはチキン?の丸焼き。それを囲うように何かの腸詰めのポトフ、一口大のステーキ、山盛りサラダや、パン山、豆の炒め物などなどが並べられ、とても美味しそうだ。
普通の貴族ならイメージ的に一つ、一つ、運ばれてきそうだが、この家では一度に全部出てくるようなのだ。私的にはありがたい。
チョコちゃんも私付きのメイドになったので、一緒に食卓に座って貰っている。侍女は主人と一緒に座ってはいけないのは知っているが、愛するチョコちゃんと一緒に食べたかったから無理言って座って貰った。
「女神様に感謝して頂きます」
「「「頂きます」」」
「ピニャ」
シャロママも元気を取り戻したのか、出会った頃のように表情が読めなくは……なってなかった。
だって泣いてるもん。よほどお叱りがあったのだろう。
他二名、シャロちゃんとシャロパパは笑顔で食べていた。
お隣のチョコちゃんの様子を伺うと、何故か目があった。なんで食べていないのだろうか?
「イト様より先に食べれないです。」
成る程、最低限の主従関係は守ると云う事だろう。ではお先に頂こう。先ずは胃をびっくりさせない為にもサラダから、シーザーぽいドレッシングの匂いだけで、お腹が鳴る。チョコちゃんも待ってる事だしね。パク……うんん~久しぶりのご飯、空っぽの胃に染み渡る。
横を見ると、チョコちゃんも食べ始めていた。泣きながら食べてるね。
あんな目にあったのだから当然か。さて、お次はステーキにしようかな。赤ワインで煮込まれたであろうステーキは、噛むとほろりと解け、肉汁が口いっぱいに広がる。ああ、生きてて良かった。こんなの前世でも一度も食べた事ないよ。私もいつの間にか涙が出ていた。
「ふふ。二人とも、口の周り凄いことになってる」
シャロちゃんに言われて確認すると、ソースがめっちゃ付いていた。恥ずかしいけど、幸せ。
「です」
お互いの口を拭いたときに、チョコちゃんのくちびるに目がいってしまう。あの誓いのキスを思い出して、少し恥ずかしくなった。
「……」
チョコちゃんも照れて顔を赤らめていた。それは完熟トマトかってくらい真っ赤に。
「あらあら」
「ふふ」
「ママ、シャロ。口がにやけてるぞ」
「あなたも」
「パパもにやってしてるよ」
「ありゃ」
皆んなしてニヤつかないでよ!!恥ずかしいじゃない。もう。
そんなこんなで、食事を終え。食後のティータイムである。
「先日はごめんなさいね。少し試すつもりが我を忘れて危うく貴方達を殺すところだったわ」
「ピニャア」
殺すとこだったわ。本当に聞きたくなかったよ。
「怖かったけど、こっぴどくお仕置きされたみたいだから許すだそうです。チョコもイト様と同じ、気持ち、です。」
「あ、そのことで質問なんだが、チョコちゃんはどうして無傷だったんだ?」
「それ、シャロも気になってた。いつの間にか服まで綺麗になってたし」
「そうね。錯乱してた時の記憶の中に、ずっとイトちゃんと一緒に居たから確実にダメージが入ってしまっている筈なのよね?」
「それは……」
みんなの視線が対きれなかったのか、チョコちゃんが私に助け舟を要求するような視線を向けて来た。
「紙とペンを借りたいそうです」
「おう、これでいいか」
シャロパパから紙を受け取ると、区切りながら伝えた。それをチョコちゃんが紙に書く。
三人は固唾を呑んで待つ。
抱き枕Lv.不明 蜘蛛猫に抱かれいる限り、どんな物理攻撃も無効にし、回復力が上昇。
装備 蜘蛛猫の花嫁衣装首輪付き(チョコ専用)
効果 物理攻撃半減 魔法攻撃半減 浄化 清潔 緊急アラーム 逃げ足 質量軽減
おそらくてか、確実に関係しているであろうスキルと、装備の効果を伝えた。まあ、隠している訳ではないからね。
「こちらです」
「どれどれ」
「何かな、何かな?」
「うふふ?」
中央で持っていたシャロパパの手が震え紙に皺が入る。三人とも、目を見開いて私とチョコちゃんの装備を交互に見る。
「こ、ここに書いてあることは本当なのだな?」
「で、す」
初めて見るキリッとした真剣な顔にビクッとするチョコちゃん好き。
背後からギュッと抱きつこう。
「だからママの攻撃を受けても無事だったんだ」
「あなた。これは流石に陛下に報告せざる得ないのではないかしら」
「そうだな。俺はこれから陛下の元に行って来る」
そう言うと、シャロパパは慌てて部屋を出て行った。
あれ、もしかしなくてもやらかした感じ?
ま、気にしない。気にしない。今はチョコちゃんをちょっと味見かなカプ。チュー。
「あっ……」
「人前でなんて破廉恥」
「あら、大胆」
気にしない。気にしなーい。
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