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第4章 恋教え鳥
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その先は自然の洞窟になっていた。
歩く道筋だけ細く均されており、さらさらとした砂が少女の足をくすぐる。灯もさらに減らされており、その明かりが届くところも似たような形の岩ばかりで目印になるような景色もなく……時間の経過すらもわからない。
心細さに振り向いて、まだ石室の灯りが見えるかどうか確かめたかった。しかしそれも許されない。
たまに何重にも反響する水滴の音が響いて、その度に自身を導いてくれる手を握り直した。それだけがこの暗闇で感じる、唯一の温もり。
(どこまで下るんだろう……。その先に、何があるんだろう……)
このまま下っていけば、あの雲海を突き抜けてどこか別の世界へ行ってしまうのではないか――そう思って、しかしそれが真実のような気がして、ゾクリと背筋に冷たいものが走る。
せっかく戻ってこれたのに。
せっかく良い出会いがあったのに。
せっかくここで生きる場所を見つけたのに。
……帰ってこれるのだろうか。
また禊に会えるだろうか。意地悪な言葉でもいい。また童と話せるだろうか。楽しい時間。
そういえば……猿彦と何か約束をしていなかっただろうか。どうして今まで忘れていたのだろう。
それはあの異形の神が密やかに繋いでくれた縁だったのではないだろうか。気付かなければ、ないものと同じ――でもそれを果たすとき、傍らにあの美しい神はあってくれるだろうか。
だけど、この先に行ったらもう会えないような気がしてならない。誰とも会えなくなって、忘れられてしまう気がしてならない。
一歩、一歩と歩むごとにそんな不安が生まれ――それで頭が埋め尽くされていく頃、ぱちゃりと足が冷たい水を踏んだ。
「――あ」
裳裾が水にさらされて、しかしそれで――辺りがほんの少し明るくなっていることに気付いた。透明感のある、美しい緑を湛えた水と白い砂。ごく浅い川だった。
久々に見る色に、少女はそれを追うように足を進める。あの光る苔のような色をしていると思った。視界の端に映る洞主の裳も水に揺れていて、声はなくとも一人でないことが少女の心を落ち着かせた。
そしてどれだけ水の中を歩いたのか、川から一歩上がった瞬間――
「――え?」
それは唐突に少女の足元から現れ、四方に広がって少女を包み込んだ。
***
『――な……あ』
気付けば少女は一人、真白い空間のただ中に浮かんでいた。
『どうして……、洞主様……洞主様!?』
先程まで、たしかに手を繋いでいたはずの洞主の姿はなく、少女は辺りを見回すがそこには本当に誰もいない。誰もいないどころか、そこには何もない。
(……)
しかし――本当にそうなのだろうか。
(……違う……ここは)
よく目を凝らせばその白い空間には、一つ一つを拾うのが難しいくらいに混ざり合った、たくさんの何かが渦を巻いている。
それが色をなくして、すべてを埋め尽くして、だからここには世界がない。
それは虚無ではなく、混沌だった。
『――…!!』
そして少女がそう認識した途端、あの織り機に掛けられた糸のようにその白い空間が裂け、乾が生まれる。あちらこちらで渦を巻く、海と土を混ぜたような流動する坤が生まれる。
真っ白な糸の束がその色を帯び、少女を包む巨大な繭を作るように上と下とでぐるぐると世界を織りなしていく。
少女は水の中にいるような不思議な浮遊感の中、丸く織られていく世界を見回した。まるで蛇がとぐろを巻くように、丸く、丸く。
周りでは歌うような抑揚のある風の音と軋むような木機の音が混ざり、髪や袖、裳裾がそれらを孕んではためいた。
何かが生まれる喜びと、胎を裂かれる痛みの音――。
――それは天地が、初めて発れたときだった。
その狭間で、ただただおののき息を呑む少女。
そして自分が一体何に立ち合っているのか――それを理解したとき、体が、さらにその奥にあるものがざわざわと騒ぎ出す。その大きな――本当に大きな繭と、共鳴するかのように自分の中で何かが沸き興る。
だからか、今自分が芥のようにたゆたうここも、また淡島なのだと自然と理解できた。まだそれが生まれる前の、無垢な空間。
そのとき、少女の周りに白い光が降り注いだ。雨上がりの光芒のように、天から伸びる光の筋。
目を庇いながら空を仰げば、そこに大きな三つの光が成り、そのまま上天へ消えた。
(神様……)
なぜそう思ったかわからない。ただその光の残滓は世界を、少女を照らしてまだ流動を続ける大地に届いた。
そこから、今度は逆に天に向かって伸びるように光の穂が二本現れる。葦のようだった。それはただひたすら真っ直ぐ、また柱のように質量を増してぐんぐん伸びて、穂を揺らし、葉を繁らせて再び天に消えた。
そしてその生い茂った光の葉から取りこぼされたかのように、二つの光が地に生まれ出でる。それは流動する大地に霧散し、その流れを収めた。
それからの足元の世界は数回、一対の光が現れるのとともに、目まぐるしく変化した。
泥が生まれ、砂が生まれた。
それを圧し留めるように山が生まれ、固めるように根を張る草木が生まれた。
川がその地を貫き、湾がそれを受け止めた。
そうして陸地が成り、海ができた。
しかし――次に生まれた光は、様子が違っていた。
『……?』
その一対の光は地の何にもならず、少女の周りにふわりと浮かぶ。そして次の瞬間、まるで自分の姿を真似たように――人の姿に形を変えた。
(……っ)
それは少女がこの世界で初めて見る、人の姿をしたもの。その姿に成り出でて、少女はすぐにその二柱の違いに気付いた。隆々とした筋の線、円やかな肉の線。
(……男の神様と、女の神様……?)
二人はそこで、ふと何かに気付いたように上天を見上げる。
彼らが見つめる天にあったのは雲と光だけだったが、少女にもそこにあるものがわかった。それは多分――先に生まれ出でた神様たち。
だから少女は、神様たちにも神様が要ることを知った。
でもそれはきっと、格というものではない。そうでなければ彼らはなぜいつも複数で生まれ出でたのだ。それを優先するのなら、先に生まれる神は一人でいいのだから。
(神様もわたしたちと同じ――寄り添い、すがるものが必要なんだ……)
少女が二人の姿を定められないように、一心に空を眺める彼らもきっと、その上天の神々がどんな姿をしているか見極めることはできないだろう。――それでも。
上天を仰いでいた彼らはやがて天啓を受け、国生みを始めた。
二人は降り注ぐ光の中、天より授けられた長い長い矛を使い眼下の潮をかき混ぜ始める。そしてその矛を引き上げた時に滴った潮で、この無垢な空間にまず、水辺と一つの島を造り上げた。
そしてその島に降り立つと、神聖な御柱を立て、自らの生み出す神威にて大きな社の姿を顕す。
『あ……!!』
それを見た少女は思わず口を開け、声にならない驚きの声を上げた。
その社こそ、少女が初めて淡島に訪れたときに見た八尋の大社。今も少女が住まう奥社の、その前面にあるあの社だったからだ。
二人はそこを住まいとし、原初の男神女神としてともに生まれでた兄妹でありながら、誓約を交わし夫婦ともなった。
(あれは本当に……神様のお住まいだったの……)
いまだ少女の目の前にあるのはその社とわずかばかりの草木が繁るだけの殺風景な島と無限の海だけだったが、少女は心臓の不思議な高鳴りを感じていた。
だって――この世界から戻ったら、今度はまったく同じ建物をまったく違う風景の中で見ることになるのだから。
それはきっと世の摂理を超越した行為。誰もが逃れ得ない、時という概念を飛び越えてしまうこと。それが自分に許されてしまっていいのかはわからなかったが……。
そんな少女の前で二人は光のまま、人の姿になったり丸い魂の形になったりして、たゆたいながら言葉を交わしては睦みあい……まるで遊んでいるようにも見えた。
こんなことを言ったら、誰かに怒られるだろうか。とても幼い神様たち。
それでも――二人は今まで姿を現した神々と違っていることだけはわかった。
彼らはそこで暮らし、やがて女神は子を孕んだ。
歩く道筋だけ細く均されており、さらさらとした砂が少女の足をくすぐる。灯もさらに減らされており、その明かりが届くところも似たような形の岩ばかりで目印になるような景色もなく……時間の経過すらもわからない。
心細さに振り向いて、まだ石室の灯りが見えるかどうか確かめたかった。しかしそれも許されない。
たまに何重にも反響する水滴の音が響いて、その度に自身を導いてくれる手を握り直した。それだけがこの暗闇で感じる、唯一の温もり。
(どこまで下るんだろう……。その先に、何があるんだろう……)
このまま下っていけば、あの雲海を突き抜けてどこか別の世界へ行ってしまうのではないか――そう思って、しかしそれが真実のような気がして、ゾクリと背筋に冷たいものが走る。
せっかく戻ってこれたのに。
せっかく良い出会いがあったのに。
せっかくここで生きる場所を見つけたのに。
……帰ってこれるのだろうか。
また禊に会えるだろうか。意地悪な言葉でもいい。また童と話せるだろうか。楽しい時間。
そういえば……猿彦と何か約束をしていなかっただろうか。どうして今まで忘れていたのだろう。
それはあの異形の神が密やかに繋いでくれた縁だったのではないだろうか。気付かなければ、ないものと同じ――でもそれを果たすとき、傍らにあの美しい神はあってくれるだろうか。
だけど、この先に行ったらもう会えないような気がしてならない。誰とも会えなくなって、忘れられてしまう気がしてならない。
一歩、一歩と歩むごとにそんな不安が生まれ――それで頭が埋め尽くされていく頃、ぱちゃりと足が冷たい水を踏んだ。
「――あ」
裳裾が水にさらされて、しかしそれで――辺りがほんの少し明るくなっていることに気付いた。透明感のある、美しい緑を湛えた水と白い砂。ごく浅い川だった。
久々に見る色に、少女はそれを追うように足を進める。あの光る苔のような色をしていると思った。視界の端に映る洞主の裳も水に揺れていて、声はなくとも一人でないことが少女の心を落ち着かせた。
そしてどれだけ水の中を歩いたのか、川から一歩上がった瞬間――
「――え?」
それは唐突に少女の足元から現れ、四方に広がって少女を包み込んだ。
***
『――な……あ』
気付けば少女は一人、真白い空間のただ中に浮かんでいた。
『どうして……、洞主様……洞主様!?』
先程まで、たしかに手を繋いでいたはずの洞主の姿はなく、少女は辺りを見回すがそこには本当に誰もいない。誰もいないどころか、そこには何もない。
(……)
しかし――本当にそうなのだろうか。
(……違う……ここは)
よく目を凝らせばその白い空間には、一つ一つを拾うのが難しいくらいに混ざり合った、たくさんの何かが渦を巻いている。
それが色をなくして、すべてを埋め尽くして、だからここには世界がない。
それは虚無ではなく、混沌だった。
『――…!!』
そして少女がそう認識した途端、あの織り機に掛けられた糸のようにその白い空間が裂け、乾が生まれる。あちらこちらで渦を巻く、海と土を混ぜたような流動する坤が生まれる。
真っ白な糸の束がその色を帯び、少女を包む巨大な繭を作るように上と下とでぐるぐると世界を織りなしていく。
少女は水の中にいるような不思議な浮遊感の中、丸く織られていく世界を見回した。まるで蛇がとぐろを巻くように、丸く、丸く。
周りでは歌うような抑揚のある風の音と軋むような木機の音が混ざり、髪や袖、裳裾がそれらを孕んではためいた。
何かが生まれる喜びと、胎を裂かれる痛みの音――。
――それは天地が、初めて発れたときだった。
その狭間で、ただただおののき息を呑む少女。
そして自分が一体何に立ち合っているのか――それを理解したとき、体が、さらにその奥にあるものがざわざわと騒ぎ出す。その大きな――本当に大きな繭と、共鳴するかのように自分の中で何かが沸き興る。
だからか、今自分が芥のようにたゆたうここも、また淡島なのだと自然と理解できた。まだそれが生まれる前の、無垢な空間。
そのとき、少女の周りに白い光が降り注いだ。雨上がりの光芒のように、天から伸びる光の筋。
目を庇いながら空を仰げば、そこに大きな三つの光が成り、そのまま上天へ消えた。
(神様……)
なぜそう思ったかわからない。ただその光の残滓は世界を、少女を照らしてまだ流動を続ける大地に届いた。
そこから、今度は逆に天に向かって伸びるように光の穂が二本現れる。葦のようだった。それはただひたすら真っ直ぐ、また柱のように質量を増してぐんぐん伸びて、穂を揺らし、葉を繁らせて再び天に消えた。
そしてその生い茂った光の葉から取りこぼされたかのように、二つの光が地に生まれ出でる。それは流動する大地に霧散し、その流れを収めた。
それからの足元の世界は数回、一対の光が現れるのとともに、目まぐるしく変化した。
泥が生まれ、砂が生まれた。
それを圧し留めるように山が生まれ、固めるように根を張る草木が生まれた。
川がその地を貫き、湾がそれを受け止めた。
そうして陸地が成り、海ができた。
しかし――次に生まれた光は、様子が違っていた。
『……?』
その一対の光は地の何にもならず、少女の周りにふわりと浮かぶ。そして次の瞬間、まるで自分の姿を真似たように――人の姿に形を変えた。
(……っ)
それは少女がこの世界で初めて見る、人の姿をしたもの。その姿に成り出でて、少女はすぐにその二柱の違いに気付いた。隆々とした筋の線、円やかな肉の線。
(……男の神様と、女の神様……?)
二人はそこで、ふと何かに気付いたように上天を見上げる。
彼らが見つめる天にあったのは雲と光だけだったが、少女にもそこにあるものがわかった。それは多分――先に生まれ出でた神様たち。
だから少女は、神様たちにも神様が要ることを知った。
でもそれはきっと、格というものではない。そうでなければ彼らはなぜいつも複数で生まれ出でたのだ。それを優先するのなら、先に生まれる神は一人でいいのだから。
(神様もわたしたちと同じ――寄り添い、すがるものが必要なんだ……)
少女が二人の姿を定められないように、一心に空を眺める彼らもきっと、その上天の神々がどんな姿をしているか見極めることはできないだろう。――それでも。
上天を仰いでいた彼らはやがて天啓を受け、国生みを始めた。
二人は降り注ぐ光の中、天より授けられた長い長い矛を使い眼下の潮をかき混ぜ始める。そしてその矛を引き上げた時に滴った潮で、この無垢な空間にまず、水辺と一つの島を造り上げた。
そしてその島に降り立つと、神聖な御柱を立て、自らの生み出す神威にて大きな社の姿を顕す。
『あ……!!』
それを見た少女は思わず口を開け、声にならない驚きの声を上げた。
その社こそ、少女が初めて淡島に訪れたときに見た八尋の大社。今も少女が住まう奥社の、その前面にあるあの社だったからだ。
二人はそこを住まいとし、原初の男神女神としてともに生まれでた兄妹でありながら、誓約を交わし夫婦ともなった。
(あれは本当に……神様のお住まいだったの……)
いまだ少女の目の前にあるのはその社とわずかばかりの草木が繁るだけの殺風景な島と無限の海だけだったが、少女は心臓の不思議な高鳴りを感じていた。
だって――この世界から戻ったら、今度はまったく同じ建物をまったく違う風景の中で見ることになるのだから。
それはきっと世の摂理を超越した行為。誰もが逃れ得ない、時という概念を飛び越えてしまうこと。それが自分に許されてしまっていいのかはわからなかったが……。
そんな少女の前で二人は光のまま、人の姿になったり丸い魂の形になったりして、たゆたいながら言葉を交わしては睦みあい……まるで遊んでいるようにも見えた。
こんなことを言ったら、誰かに怒られるだろうか。とても幼い神様たち。
それでも――二人は今まで姿を現した神々と違っていることだけはわかった。
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