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第7章 神として
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「……っ、……く、うぅ」
……気付いたときには神依は一人、あの花畑の、清らかな水の中にいた。
自分の体なのに、何だか酷く存在感が頼りない。意識だけここにあるような……夢を見ているような心地で、だけどこれが夢ならどれだけ良かっただろうと思う。
そして思えば自然と涙があふれてきて、神依はまた一人嗚咽し、そのあふれる涙をぬぐった。
悲しい。恥ずかしい。苦しい。切ない。寒い。冷たい。寂しい。消えたい。
――ごめんなさい、と。
心の中でそれが渦を巻き、涙になってあふれてくる。優しくしてくれたみんなに申し訳なくて、情けなくて、悲しくて、どうしたらいいかわからなかった。
〝――神依……!!〟
誰かの声が遠くで聞こえる。でももう、答えられない。
『……神依』
そこにあの、優しい女性の声が重なって――神依は一瞬肩を震わせると、涙をぬぐうことも忘れてその泣き顔を上げた。
「……お母さん、……どこ……?」
無意識のうちにそう呟き、周囲を見回す。しかしあの大きな水晶にも姿はなく、代わりに温かい風が神依を包んだ。雨で冷えていた体に伝わる優しい熱。お日様のようだった。
「女神様……」
『……』
形なき手がまぶたを、頬をなぞる。涙が空気に浮かんで、川の中に落ちる。その先は砂ではなく、神楽鈴が落ちた石畳がぼやけて見えた。
「…………」
『……まだ、終わっていないでしょう? 神依』
「……でも、もうできない」
『どうして? ……あそこには、あなたを必要としている人がいるのに。……あの声が、聞こえない?』
「……」
うつむく神依の耳に、自分の名を呼ぶ男の声が聞こえてくる。
……神依。
聞いたこともない程に切迫した、喉を裂くような声で紡がれていく自分の名前。何度も……何度も。
「……日嗣様」
『そう……わかるでしょう?』
「……」
しかし、神依はうつむいたまま……やがて力なく、髪が揺れる程度に頭を横に振った。どうせ、彼にはあまり呼んでもらえていなかった名前だ。だから。
「……日嗣様にはわたしじゃない……わたしじゃなくてもいい。ううん……やっぱり、わたしじゃない方がよかったの……」
伏せられた目に再びじわりと涙が浮かび、睫毛をくすぐる。
「結局……みんなが言っていたとおり思い上がりだったの。わたしより綺麗な人も、舞が上手い人も、巫女として経験を重ねてきた人もたくさんいた。何もない私はただ、みんなを信じて託せばよかった。それが軽薄であっても怠惰であっても……でもそれが今更、何だって言うの」
『神依……』
「わたしが何もしなければ何も起きなかったし、みんなの想いを無駄にすることもなかった。わたしはわたしを大事にしてくれる人たちに甘えきって、そうじゃない人たちと仲良くなる努力をしなかった。もう無理なんだって、最初から諦めてた。奥社の巫女はみんな、それでもちゃんと舞を教えてくれたのに。わたしが稽古を頑張るのは当然で、だけどわたしはもっと他に、もっと頑張らなきゃいけないことがあったの。舞なんて下手でよかった。
でも、今更そんな間違いに気付いたって、もう……遅いじゃない。わたしは本当はもっと早くにそれに気付いて、みんなにありがとうって言わなきゃいけなかったのに。ごめんなさいって言わなきゃいけなかったのに。なのに……わたしが馬鹿だったから、最後まで気付かず、こんなことになって。――ならいっそ何もしなければよかった。何もせず、やっぱりみんなに託せば良かった。何もしなければ……何も起きなければきっと日嗣様には……わたしみたいな何もない巫女なんか、どうでもいい存在だったはずだもの」
『……どうして、そんな悲しいことを言うの? それならなぜ……あなたはそんなに悲しくて、涙を流しているの?』
「……っ」
ふわりと花の香が頭をなでる。その形なきものの、子を慈しむような仕草と諭すような言葉に、意思とはうらはらに涙はますます雫を増やしていく。
今まで我慢して、縮こまってきしんでいた心には、それはあまりに優しくて……残酷な愛撫だった。それは神依の心にひそかに息づいていた淡いつぼみをますますにほころばせては、真実を促し凍えさせる。
腫れぼったくなったまぶたをぬぐえば、もう何度も擦り過ぎて痛みさえ覚えた。
けれど……けれども今はそれより胸の奥底の方が痛くて、どうにもできない。頭は一生懸命気休めの言葉を紡いでくれるが、それも全部、締めつけられるような痛みに変わっていく。こんなのは嫌なのに――嫌なのに、きっともう、消えてはくれない。
「う……っ、っく……」
『……神依』
「……だって……、だって」
そして神依は吐き出すように、ついに、それを口にした。
「……それならわたしは、……巫女としてだって、本当は必要じゃなかったんだもん。……わたしが、巫女だったから……だから日嗣様は、神様として私を求めてくれた。でも、それすら本当は必要ないものだったら、わたしは……わたしは、日嗣様には本当に、必要ないじゃない。だって」
『……』
「だって日嗣様には……妻神様がいらっしゃる。わたしなんか……いらない。……いらないんだもの……」
その自ら発した言葉は意識の奥底に根付き、毒を吸い上げつきつきと神依の心を痛めつける。
……変わらない。
結局は自分も、彼女たちと何一つ変わらなかった。同じだった。あの美しい男神に惑い、惹かれ、手を伸ばそうとする淡島の巫女の一人。
ただ外から注がれたたくさんの清廉な水が、底の穢いものを冷たく美しい水面で隠してくれていただけ――。
「……っ?」
しかしそこまで思ったとき、それをかき消すようにざあ、と梢や草花が揺らいだ。
……花の風はもはや慰めの言葉を吐いてはくれなかった。ただその代わりに淡い色の花弁が神依の回りを螺旋に廻り、甘みを帯びた薫風が狂おしそうにその冷えた体を抱く。
『……いらない、なんて言わないで。わたしという存在を、否定しないで。あなたたちはみんな私の大事な子。いらない子なんて、どの世界にもいない』
「女神様」
『そして……あなたが私と同じ、女であることを恐れないで。駄目でもいい……そう、怖がらなくていいの。それはたとえ……痛みを帯びたとしても、とてもとても幸せなことだから』
「……だけど……だけどもう、わたしは……」
『……お願いよ、神依。寄り添う相手に背を向けられる寂しさは、神にも人にも耐えがたいもの。……わかって。あの子も今、ひとりぼっちなの……』
「――……」
……日嗣様が?
そう頭の中で問いかければ、いつかと同じように……ぽちゃん、と。ひとしずくの水が落ちる音が、頭と耳の芯に反響する。
「待って――女神様――」
『……大丈夫、あなたはまだあの子と繋がっている。それは見た目には、細い細い蜘蛛の糸のようだけれど。――蜘蛛の糸は、水には決して裁ち切れない』
「あ……っ」
そしてその言葉とともに、神依の意識は再び海の中に落ちた。
……気付いたときには神依は一人、あの花畑の、清らかな水の中にいた。
自分の体なのに、何だか酷く存在感が頼りない。意識だけここにあるような……夢を見ているような心地で、だけどこれが夢ならどれだけ良かっただろうと思う。
そして思えば自然と涙があふれてきて、神依はまた一人嗚咽し、そのあふれる涙をぬぐった。
悲しい。恥ずかしい。苦しい。切ない。寒い。冷たい。寂しい。消えたい。
――ごめんなさい、と。
心の中でそれが渦を巻き、涙になってあふれてくる。優しくしてくれたみんなに申し訳なくて、情けなくて、悲しくて、どうしたらいいかわからなかった。
〝――神依……!!〟
誰かの声が遠くで聞こえる。でももう、答えられない。
『……神依』
そこにあの、優しい女性の声が重なって――神依は一瞬肩を震わせると、涙をぬぐうことも忘れてその泣き顔を上げた。
「……お母さん、……どこ……?」
無意識のうちにそう呟き、周囲を見回す。しかしあの大きな水晶にも姿はなく、代わりに温かい風が神依を包んだ。雨で冷えていた体に伝わる優しい熱。お日様のようだった。
「女神様……」
『……』
形なき手がまぶたを、頬をなぞる。涙が空気に浮かんで、川の中に落ちる。その先は砂ではなく、神楽鈴が落ちた石畳がぼやけて見えた。
「…………」
『……まだ、終わっていないでしょう? 神依』
「……でも、もうできない」
『どうして? ……あそこには、あなたを必要としている人がいるのに。……あの声が、聞こえない?』
「……」
うつむく神依の耳に、自分の名を呼ぶ男の声が聞こえてくる。
……神依。
聞いたこともない程に切迫した、喉を裂くような声で紡がれていく自分の名前。何度も……何度も。
「……日嗣様」
『そう……わかるでしょう?』
「……」
しかし、神依はうつむいたまま……やがて力なく、髪が揺れる程度に頭を横に振った。どうせ、彼にはあまり呼んでもらえていなかった名前だ。だから。
「……日嗣様にはわたしじゃない……わたしじゃなくてもいい。ううん……やっぱり、わたしじゃない方がよかったの……」
伏せられた目に再びじわりと涙が浮かび、睫毛をくすぐる。
「結局……みんなが言っていたとおり思い上がりだったの。わたしより綺麗な人も、舞が上手い人も、巫女として経験を重ねてきた人もたくさんいた。何もない私はただ、みんなを信じて託せばよかった。それが軽薄であっても怠惰であっても……でもそれが今更、何だって言うの」
『神依……』
「わたしが何もしなければ何も起きなかったし、みんなの想いを無駄にすることもなかった。わたしはわたしを大事にしてくれる人たちに甘えきって、そうじゃない人たちと仲良くなる努力をしなかった。もう無理なんだって、最初から諦めてた。奥社の巫女はみんな、それでもちゃんと舞を教えてくれたのに。わたしが稽古を頑張るのは当然で、だけどわたしはもっと他に、もっと頑張らなきゃいけないことがあったの。舞なんて下手でよかった。
でも、今更そんな間違いに気付いたって、もう……遅いじゃない。わたしは本当はもっと早くにそれに気付いて、みんなにありがとうって言わなきゃいけなかったのに。ごめんなさいって言わなきゃいけなかったのに。なのに……わたしが馬鹿だったから、最後まで気付かず、こんなことになって。――ならいっそ何もしなければよかった。何もせず、やっぱりみんなに託せば良かった。何もしなければ……何も起きなければきっと日嗣様には……わたしみたいな何もない巫女なんか、どうでもいい存在だったはずだもの」
『……どうして、そんな悲しいことを言うの? それならなぜ……あなたはそんなに悲しくて、涙を流しているの?』
「……っ」
ふわりと花の香が頭をなでる。その形なきものの、子を慈しむような仕草と諭すような言葉に、意思とはうらはらに涙はますます雫を増やしていく。
今まで我慢して、縮こまってきしんでいた心には、それはあまりに優しくて……残酷な愛撫だった。それは神依の心にひそかに息づいていた淡いつぼみをますますにほころばせては、真実を促し凍えさせる。
腫れぼったくなったまぶたをぬぐえば、もう何度も擦り過ぎて痛みさえ覚えた。
けれど……けれども今はそれより胸の奥底の方が痛くて、どうにもできない。頭は一生懸命気休めの言葉を紡いでくれるが、それも全部、締めつけられるような痛みに変わっていく。こんなのは嫌なのに――嫌なのに、きっともう、消えてはくれない。
「う……っ、っく……」
『……神依』
「……だって……、だって」
そして神依は吐き出すように、ついに、それを口にした。
「……それならわたしは、……巫女としてだって、本当は必要じゃなかったんだもん。……わたしが、巫女だったから……だから日嗣様は、神様として私を求めてくれた。でも、それすら本当は必要ないものだったら、わたしは……わたしは、日嗣様には本当に、必要ないじゃない。だって」
『……』
「だって日嗣様には……妻神様がいらっしゃる。わたしなんか……いらない。……いらないんだもの……」
その自ら発した言葉は意識の奥底に根付き、毒を吸い上げつきつきと神依の心を痛めつける。
……変わらない。
結局は自分も、彼女たちと何一つ変わらなかった。同じだった。あの美しい男神に惑い、惹かれ、手を伸ばそうとする淡島の巫女の一人。
ただ外から注がれたたくさんの清廉な水が、底の穢いものを冷たく美しい水面で隠してくれていただけ――。
「……っ?」
しかしそこまで思ったとき、それをかき消すようにざあ、と梢や草花が揺らいだ。
……花の風はもはや慰めの言葉を吐いてはくれなかった。ただその代わりに淡い色の花弁が神依の回りを螺旋に廻り、甘みを帯びた薫風が狂おしそうにその冷えた体を抱く。
『……いらない、なんて言わないで。わたしという存在を、否定しないで。あなたたちはみんな私の大事な子。いらない子なんて、どの世界にもいない』
「女神様」
『そして……あなたが私と同じ、女であることを恐れないで。駄目でもいい……そう、怖がらなくていいの。それはたとえ……痛みを帯びたとしても、とてもとても幸せなことだから』
「……だけど……だけどもう、わたしは……」
『……お願いよ、神依。寄り添う相手に背を向けられる寂しさは、神にも人にも耐えがたいもの。……わかって。あの子も今、ひとりぼっちなの……』
「――……」
……日嗣様が?
そう頭の中で問いかければ、いつかと同じように……ぽちゃん、と。ひとしずくの水が落ちる音が、頭と耳の芯に反響する。
「待って――女神様――」
『……大丈夫、あなたはまだあの子と繋がっている。それは見た目には、細い細い蜘蛛の糸のようだけれど。――蜘蛛の糸は、水には決して裁ち切れない』
「あ……っ」
そしてその言葉とともに、神依の意識は再び海の中に落ちた。
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