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32話

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「…いや、それは出来な「何でよ!!!」そもそ「いいじゃない!」や、だか「若い娘と組めるのよ⁉」…」
「話をさせろ!!!!!!」
「何よ!!!!」
(話を聞かない子には爆弾を投下してやろう)
「俺、巨乳嫌い」
少女なのにホルスタインとか誰得だよ
「っっな!!!?変態なの?」
汚らわしい!とかそんな蔑んだ目はやめて!
「なんでだよ!」
事実疲れるだろ?揉むの。あれは観賞用だよ

「ほ、ほら!俺達にしとけってそんな変態よりはマシだろ?」
「人を置いて逃げたじゃない!!!」
「あ、いや、まぁ作戦を伝え忘れた俺が悪かったよ」
(生贄にされて逃げる作戦を聞かされるのもどーかと思うがな)

そしてまた話し合いという名前の喧嘩が始まったので、去ろうとしたら
「どこ行くのよ!!!」と見付かった

「トイレだけど…見たいの?」と言ってやる

「変態!!!サッサと行きなさいよ!!!」と、言われた

そのまま木の裏へ回ると案の定騒ぎを聞き付けた新たな魔獣のニトリン鳥が居たので瞬殺し
血液を撒き散らしてから「ぎゃーーっ!!!」と叫び声を上げて木の上へと飛んだ
枝に隠れて下を見ると
「ちょっと!何よ今のこ…え…!?キャーッ」
と叫んだ少女と跡を付いてきた少年とがスプラッタになった現場を発見

その後続きは街で!と話し合って足早に去った

やー疲れたー…と溜め息を付くと
『おつかれ幹樹』とルフの笑顔で癒やされて
「人助けは止めよう。する時は関わらずに去ろう!」と、心に決めて改めて旅路へと戻った
その後何も無くサクサクと王都まで行けた
門前でルフには実体化して貰い審査も滞り無く進み

冒険者登録をし終わった頃に呼び止められた

「ちょっと!!!アンタなんで此処に居るのよ!!!!死んだんじゃ無かったの!!?」森であった牛巨乳少女がそこに居た……ここの街出身だったのか……油断した

だがしかし、俺の横にはルフが居る…つまり!
「どちら様でしょうか?」と怪訝な顔が出来るのだ!必殺他人の振り!!!ワハハハ勝った!!!
「何言ってんの?アンタとそこの女も一緒に森に居たじゃないよ!」
(あれぇーーー?)この娘ルフ見えてる?
「ルフ顕現してたの?」と聴くと首を横に振り
『してないよ?多分この娘魔力強い』と言う

「あー…巨乳嫌いなので声掛けないで下さい」
と、言うたった。
「ちょっと!!!変態に言われたくないわ!!!その子何歳よ!!!!このロリコンオヤジ!!!!」(あれーー?)
一瞬村長を思い浮かべ、キョロキョロと探すが居ない。(俺の事⁉えー…)初めて知るルフの可愛さ加減

どうやらかなり麻痺してた様で…一般から見るルフは少女の様に可憐だった様だ。
んで、俺おっさん……改めて気付くロリコン属性
放心してる俺に気付きルフが
『…魔力減ってない時に水飲むと若返るよ?』
と、教えてくれた
よし!とばかりにその場から走り去りトイレへと走る
当然「ちょ!!?待ちなさいよ!!!!私とパーティ組みなさいよ!!!!」と追い掛ける牛巨乳少女

だが、トイレに入ってしまい追い掛けられない
その場で待機するかの様に仁王立ちになってトイレを見張る

そこを通る男達は入り辛いわ出にくいわで戦々恐々

そこへ13歳くらいの男の子と12歳くらいの美少年が出てくる

あら、可愛い子ね……と思ったが目的の男とは違うのでスルーした

そのまま二人の背中を見送って監視体制に戻る牛巨乳少女

それをチラッと見てからギルドを出た2人

よし!よし!やった!っと、手を繋いで髪を降ろしたルフと少年にまで戻った幹樹が楽しそうに笑いながら街の外へと消えていった


王都で冒険者登録をしたあと
ようやく世界樹を目指して旅が出来る様になった
俺の身体は小さい頃に戻ったがルフの愛は変わらなかった
『妖精は人の姿形等で好いたりはしない、魂に好意を寄せるのだよ…幹樹の魂に惹かれてこうして一緒に居るのだよ』だから気にするなという

なので俺は若返った事など気にしない
ただ…実家には帰れなくなったなぁって思うだけ
まぁあまり気にする事でもないだろう?
ルフが側にいればそれで良い

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

あははうふふと空を舞うふたつの妖精を見た
そんな話が王都では結構有名になり
その二人を見た者は幸せになるとまでいわれ
探索ブームにまでなっていた

その調査依頼を月島が受けて来たのだが
十中八九内田だろうって話で纏まっている

集会場と化した元村長宅で依頼書を見る新島
「今どのへん飛んでんのか分かる?」と田島に聴くと
部屋を掃除してた田島が後ろで窓を拭いてたウンディーネに聴く

「どうなの?そのへん」
聴かれたので振り向いて雑巾をバケツに入れながら
『分からない事も無いけど…内田君の気配が随分妖精よりになってんのよねぇ…』
と、雑巾を絞る

「「え。どゆこと?」」と月島と田島
が、掃除を一旦やめてウンディーネに近寄る

『あの子若がったみたいなのよ、少年くらいまで』
浮きながら田島の膝に座り寄り掛かる

「何でそれが妖精よりになっちゃったの?」とスラスラに乗ってたノームが床拭きをスラスラに任せて降りて来た

『シルフの影響かなぁ…多分だけど想い入れが凄まじいのよ』魂に侵食する程シルフの想いが強いの

「放っとくとどうなるの?」と田島がウンディーネをバックハグしながら聴く

『妖精になるわね…人に近いからエルフかしら』
「僕に対する君の気持ちが強くなったら僕もエルフになるの?」と田島が頬擦りすると
それをにっこり笑って『抑えてるけどね』と応える

「ははは…その時が来たら」と田島が笑う
『ええ、その時が来たら…』微笑むウンディーネ
二人見つめ合ってフレンチキス

「イチャコラは家でやれ!!」と新島が珈琲をブラックで飲みだした

「俺の台詞取られたねー」とロリコン村長が部屋に入って来た

「あれ、もういーの?村長」シノの相手しなくて
っと珈琲を呑みながら聞く

「今もうぐっすり寝てるから」とロリコン村長
座布団待ってきて並べる

『激しかったのね…』とウンディーネがクスリと笑うと

「何が激しいんだよ!!!ただ寝ただけだよ!!!」
とロリコン村長が動揺する

「まだ手を出してないの?実は童貞?村長」と新島
が飲み干したカップを持って台所へ

「違うわ!!!色々あんだよ!!!!」
へー…と周りの視線が纏わり付き

『覚悟しなさいよ?いい加減さ』とウンディーネが呆れて言う

「なんの覚悟?」と田島
『親になる覚悟』とウンディーネ

「そんなもん子供生まれてから考えろよ」と新島が帰ってきて机を拭き出した

「そうそう、とりあえずやっとけって」と親父が
肴を持って現れる

『下品だなおい』とサラマンもお盆に肴を沢山持って現れて

「さぁさぁ!机を綺麗に片付けな!肴を置けないだろう?」と満母さんがハッパをかける

「今年も良い酒出来るといいねー♪」と亮介が両手に一升瓶をケース毎持って現れて

『全部買う!』とウンディーネが椅子に座り直し
「駄目だよ?独り占めは」と田島が窘める

「今日も良い肉取れたんだよ!」と月島が自慢気に語りだし
「腕をあげたな!」と親父が褒める

「シノ起こしてくるよ」とロリコン村長が席を立ち
『寝かせてやりなよ』とノームが笑う

『さてさて‼それでは乾杯しますよ!』とドライアドが現れてグラスを配り

「今日は何の乾杯なの?」とお義兄さんが尋ねる


「ロリコン村長とシノが初Dキスした記念だってよ」と親父が笑うと


「マジかよww流石に無いわ!!!!」と月島が笑いだし

『歳開ける前にはするのよねぇ?』とウンディーネが煽る

「っく!!!シノー皆がイジメるよぉぉおっ!!!」と部屋から飛び出していって

皆が笑い出して乾杯がお流れになりそのまま宴会に突入

シノに慰められながら村長が現れて
「どっちが年下かもう分からんなぁ」と誰かが言った

今日も今日とて酒が回り肴が回り話に花が咲いては
笑い出す。早く戻れと誰かが思い
ふたつの風に思いを乗せる







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