34 / 105
34話
しおりを挟む
「まぁ何だ…亮介。お前の始めた酒造だからさ、人を雇うも雇わないもお前次第だから。俺が決める事じゃないだろ?性癖は置いといて、先ずは話を聞いてやれ。」そう言って丸な…任せる事にした俺は部屋を出て飯を食べに行った
「ハァァ…」大きく溜息を吐き出して鈴木さんの対面に座り直し声を掛けてみた
「そもそもなんでウチの酒造なんですか?此処に来たの初めてですよね?」
「昔ここで日本酒を720ml買っていった人が居なかったですか?」と、頭を上げて聴く
「あー、居ましたね…そーいえば。でも、販売できる程作れないので断ったんですよ」
と、あのおじさんまだ持ってたのか…
「他の酒造で作って買い上げる事も出来るはずです!」と、諦めずに食い下がる
「いえ、桶買いですよね?ここの日本酒に限ってはソレは出来ません」原料とか作り手とかが人外だし…
「何故ですか!もっと多く作れれば販売だって出来るはずです」
「んー…とですねぇ。あまり口蓋出来ないんですけど、原料が特殊なんです、それから普通の酒造だと歩合ってあるじゃないですか?50%とか60%とか削るでしょ?アレがこの日本酒には無いんですよ…それだけでも特殊だと思いませんか?」
「歩合が無い…だと?そんな馬鹿な!!あれを飲んだとき雑味なんてまるで無かったぞ!?それに、そんな作り方で日本酒が出来るなんて…にごり酒だって削るだろ?」何言ってんだ……
「作り方で言えば脱穀して精米せずにそのまま水で洗うだけです」水がウンディーネさんの水なので…精米しなくても出来るんですよね……寧ろ精米しちゃうと味が落ちるとか……まったくそれが分かるまで大変でした…
「……は?」玄米からだと⁉「何だそれ……そんな作り方であの味が出せるのか?」
「あ、多分貴方が飲んだ酒よりもっと今は味が洗練されてると思いますよ?飲んでみますか?」
そういうと、スッと立ち上がって奥へと向かい
何やら誰かと話して持ってきて貰っていた
其処に人の気配とかまるで無いのにだ……
暫くすると徳利とお猪口を盆に乗せて持ってきた
お猪口を差し出され受け取って酒を注がれる
匂いを嗅ぐとフルーティな薫りが漂った
少し唇に付けると、甘い味がする
それをクイッと煽ると……俺の時間が止まった
そんな気がしただけかも知れないが
言葉にできない美味さと言えば良いのか?
美味いという一言さえも出せない程の美味さ
これを的確に言葉にできる人が居るならあってみたい
そんな酒だった
此れが……玄米からだと?冗談じゃない!
この世の酒じゃないだろ!人が呑んで良い物なのか?
俺は本気の本気で頭を下げてお願いした
この酒を学ばせてくれと頭を下げるしか出来なかった
「……困ったなぁ……門外不出で良いなら…契約もしてもらいますし、勿論特殊な契約ですが…」
それをするにしても、僕だけでは出来ないなぁ
そう思ったら即行動!
「では鈴木さんついて来てください!」
そう言って外に促した
「どこに行くんですか?」
跡を付いて着ながら不安になり聞いて見る
「みなの判断を仰ぎます」集会所へと着くと
トントンと扉を叩き扉をあけて中へと入る
靴を履き換えスリッパを勧めて
そのまま連立って中へと行くと、右側の引き戸をガラッと開ける
「ん?亮介話は終わったのか?」と村長が杯を空けながら聴く
どうやら晩酌中だったらしく全員揃っていた
「皆さんの判断を仰ぎたく…話を聞いてくれますか?」と、改まって聴いてきた
「……話してみな?」村長が珍しく威厳ありそうに腕を組んで話を促した
(((突っ込みてーー…)))と誰もが思ったが声には出せなかった。結構真面目な話っぽかったから
ではと「この方を酒造にいれて学ばせたいと思います、ですが契約もしてもらいます。」
「契約ったってなぁ…特殊過ぎて身を縛る事も出来ないだろ?ここじゃ」外に出されてもまぁ他では作れないだろうから大丈夫っちゃ大丈夫だろーけど…人は殺到するだろーなぁ…
「契約は異世界方式でキツめにお願いしたいんです」勿論移住はしてもらいますが…
「…は?え。異世界?何いってんの?ネタでしょ?」と、何言ってんの?本当にと戸惑っていると
「ですので、移住許可とあちらの世界の見学及び契約をウンディーネさんにお願いしたいんです」
「見学なら請け負うぜ?」と爺ちゃんが言ってくれたので「お願いしますお爺ちゃん!」と頼んだ
『りょうちゃんがそう言うなら良いけど……裏切ると命に関わるわよ?それでいーなら…』
寧ろ鈴木さんに聴きたいところなんだけど?
っと、チラッと彼を見てみれば
放心状態で立ち竦んでいた
「…大丈夫か?あれ…」と月島が言い
「うーん」と新島、田島が唸る
「判断を亮介に任せた以上了承するしかないだろ?」と村長
「了承したのコージだけだけどねー…」とノーム
「お前らだって俺に丸投げしたじゃんよ」と不貞腐れる
「ヨシヨシコージは悪くないよー」と慰めるシノ
「シノちゃん甘やかせるのも程々にしないと駄目よ?」とアド
『ハイハイ愚痴は後でシノちゃんにしなさいな、では話を纏めるわよ?』とウンディーネ
『では、そこの放心状態から離脱出来たらハルトが異世界を案内
其れから、私の破れぬ誓いをしたあと
酒造へ…で、いいわね?』
「うぇーい」と何とも気の抜ける様な返事で解散になった
俺は今信じられない物を見ている
狼の獣人が目の前で飯を食ってるんだ
箸で……
大根と兔肉の煮付けとか…ご飯もちゃんとお茶碗使ってるし
ある意味これがコスプレで大規模なドッキリだって言われても信じられるだろう
そして、その集落を抜ける手前に河童がいた
比喩とかじゃない本当に目の前に居るんだよ
グギャクギャいってる…
そして、アル○ラージを見付けて弓矢で一撃だった
それの首を切り血抜きからからやってアイテムボックスへと放り込んでゆく…
アイテムボックスほしいーーーっ
夢じゃない!ここはやはり異世界なんだ…
ハルトっていう人は滅茶苦茶腕の良い狩人らしく
サクサク獲物を狩っていく
「ハルトさんは異世界人なんですか?」
「んやぁ?違うよ?異世界人は村長の嫁だな。人は…まぁ居ないけど獣人だな」
「ウンディーネさんとかは?」
「ありゃ妖精だ」
「は?」
「妖精王だよウンディーネは」
「そこに、サラマン、ドライアド、ノームにスラスラはスライムだ。後此処には居ないけどシルフに内田幹樹ってのがいるな」
「結構来てるんですね異世界に」
「まぁ、人に歴史ありだよ」
その後獣人の集落へと戻った俺を待っていたのはウンディーネさんとりょうちゃんだった
りょうちゃんは男になっていた
「似合うね!男装」
「…コッチが素です」
「じゃ、始めましょう」
『ちょっといい?鈴木さん』何気に苛ついていたのか珍しく声が刺々しい
「はい?何でしょうか」
『まだ女と思ってるなら記憶消して追い払うけどどーする?』雇い主に失礼だろ?
「…いえ、大丈夫です…すいませんでした」
『…そう、なら始めましょうか』
「あの!1つだけいーですか?」
『……あの商人なら手紙で呼べるでしょ?来るか来ないかはあの人次第よ?』
「有難うございます…それでは契約お願いします!」心読まれた…妖精パネェ!
『※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※』
何喋ってる分からんかったが腕が焼けるように熱くなってくるのが分かる……
焼き切れる様な痛みだ!!!
「ぐぎっ!!!……グッ‼」
歯を食いしばって耐える
どのくらい時間がたったか分からないが
ようやく痛みも消えて少し落ち着いてきた
『はい、お疲れ様。よく頑張ったわね』と微笑んだウンディーネさんは女神の様だった
『この誓いを破ったら死ぬからね?気を付けて』と笑った顔は怖かった
「はい、決して破りません」絶対に!
因みに内容は
1つ、この村で起きたことは誰にも話さない
1つ、酒造で覚えた事を村人であっても口外しない
1つ、裏切らない
の3つである。
手紙でも触る事を書けば手首が熱くなるから分かるらしい
それは便利かもしれん
『りょうちゃん、あとは貴方に任せるわ』
手をひらひらさせてニッコリと笑い
「はい!有難うございました!」と頭を下げる
そう言って空間に溶けるように消えたウンディーネ
「それでは、今から酒造へ行きます」
「はい!」
ついてきてくださいね
っと言われて着いていくと
橋のところにシノちゃんが居た
可愛いなぁこの子っと見惚れていると
「りょうちゃんお帰りーゲイさんもお帰りー」
「違いますよ!!?ゲイじゃないっす!!!」
と、即座に言うが
「え。違うの?」と村長さん
「いや違いますよ!本当に!!!止めてください!友達減りますよ!!!」といったら
「友達いるの?」とりょうちゃんに言われた
「え。ひど…居ますよ!遊んだりはしないですけど」と、ブツブツいってみた
「それはクラスメイトとかじゃないの?知り合い的な?」と村長
知りあいは友達じゃなくね?
え。そうなの??愕然とした
立ち竦む俺の肩をポンと叩き「どんまい」と儚げに笑う村長が何故か憎らしかった
「馬鹿やってないでさっさと行きますよ!」
と、りょうちゃんの叱責を受けて急いで橋をわたり切る
山に登り頂上を左へ曲がってった
え。そこは藪…と思ったら藪はフェイクで
そこを抜けると酒造の日本家屋が見えて来た
え。広い……別空間になってないか?ここ…
キョロキョロと辺りを見回し戸惑っていると
「あ、気が付きました?此処は異空間に成ってます僕とウンディーネが許可した人じゃないと、入れません」
そう言って建物の裏側に回っていく
其処には泉があった
直径3mくらいの泉の上に浮いてるお社がある
「お社はノームさんの家です
その下の泉がウンディーネさんの元住処です」
「元?とは…」
「ウンディーネさんは結婚して田島さんと村で暮らしてます」
「マジで…」まさかの人妻妖精
「マジです!」
「因みにこの泉の水で玄米を洗います。その後蒸して、そのまま麹を眩したあとに、また泉の水を足して1年放置します」
「撹拌しないんですか?」
「撹拌するとだめになるんです…」
不思議な事に……
「普通の酒作りには向かないと思いますよ」
本当に作り手を舐めてますよ…この酒は…
「で、一年立つと出来上がりなんてすが、このまま飲むには度数が高すぎるんです。50度くらいあるんです」
「なっっ…」んだそりゃ…
「其処に普通の水で加水しないと飲めません」
「加水には泉の水は使わないんですか?」
「使っちゃうと…御神酒って知ってます?アレになります」マジでやばいヤツです
「呑んでみますか?」
美味しいけど本気でやばいやつです
「呑めるなら…」気になる…
「今鈴木さん21歳でしたね?」
「はい…そーですけど?」なんで今年齢?
「じゃ、一杯だけですね。それ以上は
呑むと存在が消えちゃいます」
「え、、、」何それ怖っ
「はい、どーぞ」
「はっ頂きます」
(香りは…特に無い…唇の少し付けてみる…ふむ?)
まぁ呑んでみようでクッと呑むと……意識が飛んだ
「あっ…言うの忘れた…一気にあおると意識飛ぶこといい忘れた」テヘっと頭を手でペンと叩く
誰かが見てたらこう思うだろう(確信犯だ!)
「ハァァ…」大きく溜息を吐き出して鈴木さんの対面に座り直し声を掛けてみた
「そもそもなんでウチの酒造なんですか?此処に来たの初めてですよね?」
「昔ここで日本酒を720ml買っていった人が居なかったですか?」と、頭を上げて聴く
「あー、居ましたね…そーいえば。でも、販売できる程作れないので断ったんですよ」
と、あのおじさんまだ持ってたのか…
「他の酒造で作って買い上げる事も出来るはずです!」と、諦めずに食い下がる
「いえ、桶買いですよね?ここの日本酒に限ってはソレは出来ません」原料とか作り手とかが人外だし…
「何故ですか!もっと多く作れれば販売だって出来るはずです」
「んー…とですねぇ。あまり口蓋出来ないんですけど、原料が特殊なんです、それから普通の酒造だと歩合ってあるじゃないですか?50%とか60%とか削るでしょ?アレがこの日本酒には無いんですよ…それだけでも特殊だと思いませんか?」
「歩合が無い…だと?そんな馬鹿な!!あれを飲んだとき雑味なんてまるで無かったぞ!?それに、そんな作り方で日本酒が出来るなんて…にごり酒だって削るだろ?」何言ってんだ……
「作り方で言えば脱穀して精米せずにそのまま水で洗うだけです」水がウンディーネさんの水なので…精米しなくても出来るんですよね……寧ろ精米しちゃうと味が落ちるとか……まったくそれが分かるまで大変でした…
「……は?」玄米からだと⁉「何だそれ……そんな作り方であの味が出せるのか?」
「あ、多分貴方が飲んだ酒よりもっと今は味が洗練されてると思いますよ?飲んでみますか?」
そういうと、スッと立ち上がって奥へと向かい
何やら誰かと話して持ってきて貰っていた
其処に人の気配とかまるで無いのにだ……
暫くすると徳利とお猪口を盆に乗せて持ってきた
お猪口を差し出され受け取って酒を注がれる
匂いを嗅ぐとフルーティな薫りが漂った
少し唇に付けると、甘い味がする
それをクイッと煽ると……俺の時間が止まった
そんな気がしただけかも知れないが
言葉にできない美味さと言えば良いのか?
美味いという一言さえも出せない程の美味さ
これを的確に言葉にできる人が居るならあってみたい
そんな酒だった
此れが……玄米からだと?冗談じゃない!
この世の酒じゃないだろ!人が呑んで良い物なのか?
俺は本気の本気で頭を下げてお願いした
この酒を学ばせてくれと頭を下げるしか出来なかった
「……困ったなぁ……門外不出で良いなら…契約もしてもらいますし、勿論特殊な契約ですが…」
それをするにしても、僕だけでは出来ないなぁ
そう思ったら即行動!
「では鈴木さんついて来てください!」
そう言って外に促した
「どこに行くんですか?」
跡を付いて着ながら不安になり聞いて見る
「みなの判断を仰ぎます」集会所へと着くと
トントンと扉を叩き扉をあけて中へと入る
靴を履き換えスリッパを勧めて
そのまま連立って中へと行くと、右側の引き戸をガラッと開ける
「ん?亮介話は終わったのか?」と村長が杯を空けながら聴く
どうやら晩酌中だったらしく全員揃っていた
「皆さんの判断を仰ぎたく…話を聞いてくれますか?」と、改まって聴いてきた
「……話してみな?」村長が珍しく威厳ありそうに腕を組んで話を促した
(((突っ込みてーー…)))と誰もが思ったが声には出せなかった。結構真面目な話っぽかったから
ではと「この方を酒造にいれて学ばせたいと思います、ですが契約もしてもらいます。」
「契約ったってなぁ…特殊過ぎて身を縛る事も出来ないだろ?ここじゃ」外に出されてもまぁ他では作れないだろうから大丈夫っちゃ大丈夫だろーけど…人は殺到するだろーなぁ…
「契約は異世界方式でキツめにお願いしたいんです」勿論移住はしてもらいますが…
「…は?え。異世界?何いってんの?ネタでしょ?」と、何言ってんの?本当にと戸惑っていると
「ですので、移住許可とあちらの世界の見学及び契約をウンディーネさんにお願いしたいんです」
「見学なら請け負うぜ?」と爺ちゃんが言ってくれたので「お願いしますお爺ちゃん!」と頼んだ
『りょうちゃんがそう言うなら良いけど……裏切ると命に関わるわよ?それでいーなら…』
寧ろ鈴木さんに聴きたいところなんだけど?
っと、チラッと彼を見てみれば
放心状態で立ち竦んでいた
「…大丈夫か?あれ…」と月島が言い
「うーん」と新島、田島が唸る
「判断を亮介に任せた以上了承するしかないだろ?」と村長
「了承したのコージだけだけどねー…」とノーム
「お前らだって俺に丸投げしたじゃんよ」と不貞腐れる
「ヨシヨシコージは悪くないよー」と慰めるシノ
「シノちゃん甘やかせるのも程々にしないと駄目よ?」とアド
『ハイハイ愚痴は後でシノちゃんにしなさいな、では話を纏めるわよ?』とウンディーネ
『では、そこの放心状態から離脱出来たらハルトが異世界を案内
其れから、私の破れぬ誓いをしたあと
酒造へ…で、いいわね?』
「うぇーい」と何とも気の抜ける様な返事で解散になった
俺は今信じられない物を見ている
狼の獣人が目の前で飯を食ってるんだ
箸で……
大根と兔肉の煮付けとか…ご飯もちゃんとお茶碗使ってるし
ある意味これがコスプレで大規模なドッキリだって言われても信じられるだろう
そして、その集落を抜ける手前に河童がいた
比喩とかじゃない本当に目の前に居るんだよ
グギャクギャいってる…
そして、アル○ラージを見付けて弓矢で一撃だった
それの首を切り血抜きからからやってアイテムボックスへと放り込んでゆく…
アイテムボックスほしいーーーっ
夢じゃない!ここはやはり異世界なんだ…
ハルトっていう人は滅茶苦茶腕の良い狩人らしく
サクサク獲物を狩っていく
「ハルトさんは異世界人なんですか?」
「んやぁ?違うよ?異世界人は村長の嫁だな。人は…まぁ居ないけど獣人だな」
「ウンディーネさんとかは?」
「ありゃ妖精だ」
「は?」
「妖精王だよウンディーネは」
「そこに、サラマン、ドライアド、ノームにスラスラはスライムだ。後此処には居ないけどシルフに内田幹樹ってのがいるな」
「結構来てるんですね異世界に」
「まぁ、人に歴史ありだよ」
その後獣人の集落へと戻った俺を待っていたのはウンディーネさんとりょうちゃんだった
りょうちゃんは男になっていた
「似合うね!男装」
「…コッチが素です」
「じゃ、始めましょう」
『ちょっといい?鈴木さん』何気に苛ついていたのか珍しく声が刺々しい
「はい?何でしょうか」
『まだ女と思ってるなら記憶消して追い払うけどどーする?』雇い主に失礼だろ?
「…いえ、大丈夫です…すいませんでした」
『…そう、なら始めましょうか』
「あの!1つだけいーですか?」
『……あの商人なら手紙で呼べるでしょ?来るか来ないかはあの人次第よ?』
「有難うございます…それでは契約お願いします!」心読まれた…妖精パネェ!
『※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※』
何喋ってる分からんかったが腕が焼けるように熱くなってくるのが分かる……
焼き切れる様な痛みだ!!!
「ぐぎっ!!!……グッ‼」
歯を食いしばって耐える
どのくらい時間がたったか分からないが
ようやく痛みも消えて少し落ち着いてきた
『はい、お疲れ様。よく頑張ったわね』と微笑んだウンディーネさんは女神の様だった
『この誓いを破ったら死ぬからね?気を付けて』と笑った顔は怖かった
「はい、決して破りません」絶対に!
因みに内容は
1つ、この村で起きたことは誰にも話さない
1つ、酒造で覚えた事を村人であっても口外しない
1つ、裏切らない
の3つである。
手紙でも触る事を書けば手首が熱くなるから分かるらしい
それは便利かもしれん
『りょうちゃん、あとは貴方に任せるわ』
手をひらひらさせてニッコリと笑い
「はい!有難うございました!」と頭を下げる
そう言って空間に溶けるように消えたウンディーネ
「それでは、今から酒造へ行きます」
「はい!」
ついてきてくださいね
っと言われて着いていくと
橋のところにシノちゃんが居た
可愛いなぁこの子っと見惚れていると
「りょうちゃんお帰りーゲイさんもお帰りー」
「違いますよ!!?ゲイじゃないっす!!!」
と、即座に言うが
「え。違うの?」と村長さん
「いや違いますよ!本当に!!!止めてください!友達減りますよ!!!」といったら
「友達いるの?」とりょうちゃんに言われた
「え。ひど…居ますよ!遊んだりはしないですけど」と、ブツブツいってみた
「それはクラスメイトとかじゃないの?知り合い的な?」と村長
知りあいは友達じゃなくね?
え。そうなの??愕然とした
立ち竦む俺の肩をポンと叩き「どんまい」と儚げに笑う村長が何故か憎らしかった
「馬鹿やってないでさっさと行きますよ!」
と、りょうちゃんの叱責を受けて急いで橋をわたり切る
山に登り頂上を左へ曲がってった
え。そこは藪…と思ったら藪はフェイクで
そこを抜けると酒造の日本家屋が見えて来た
え。広い……別空間になってないか?ここ…
キョロキョロと辺りを見回し戸惑っていると
「あ、気が付きました?此処は異空間に成ってます僕とウンディーネが許可した人じゃないと、入れません」
そう言って建物の裏側に回っていく
其処には泉があった
直径3mくらいの泉の上に浮いてるお社がある
「お社はノームさんの家です
その下の泉がウンディーネさんの元住処です」
「元?とは…」
「ウンディーネさんは結婚して田島さんと村で暮らしてます」
「マジで…」まさかの人妻妖精
「マジです!」
「因みにこの泉の水で玄米を洗います。その後蒸して、そのまま麹を眩したあとに、また泉の水を足して1年放置します」
「撹拌しないんですか?」
「撹拌するとだめになるんです…」
不思議な事に……
「普通の酒作りには向かないと思いますよ」
本当に作り手を舐めてますよ…この酒は…
「で、一年立つと出来上がりなんてすが、このまま飲むには度数が高すぎるんです。50度くらいあるんです」
「なっっ…」んだそりゃ…
「其処に普通の水で加水しないと飲めません」
「加水には泉の水は使わないんですか?」
「使っちゃうと…御神酒って知ってます?アレになります」マジでやばいヤツです
「呑んでみますか?」
美味しいけど本気でやばいやつです
「呑めるなら…」気になる…
「今鈴木さん21歳でしたね?」
「はい…そーですけど?」なんで今年齢?
「じゃ、一杯だけですね。それ以上は
呑むと存在が消えちゃいます」
「え、、、」何それ怖っ
「はい、どーぞ」
「はっ頂きます」
(香りは…特に無い…唇の少し付けてみる…ふむ?)
まぁ呑んでみようでクッと呑むと……意識が飛んだ
「あっ…言うの忘れた…一気にあおると意識飛ぶこといい忘れた」テヘっと頭を手でペンと叩く
誰かが見てたらこう思うだろう(確信犯だ!)
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる