消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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44話

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 世界樹に住みだしてもう一ヶ月……とても快適な日々を送っている。やはりツリーハウスと言うのは落ち着くなぁ……っていうか、同居人が増えた。いや、増える。

 シノは当然として居る。
まず、蜂くん。俺の部屋の上にある枝に巣を作って眷属の子供たちが蜜を集めている。

 基本蜜蜂と生態は変わらないらしい。大きさは蜜蜂を拳大にしただけ

 蜜の集め方が独特で柄杓ひしゃくを使う、木で出来たバケツに入れて運ぶ。見た目は可愛い。

 そして、巣の下に売店が作られており、蜂蜜を売っている。

 【世界樹の蜜】として大盛況だ、実際それを少量だが世界に卸している。幻の蜂蜜として扱われているようだ。

 家には沢山あるがなぁ♪フハハハハ
酒に変えるほどある。実はこっそり世界樹の中を改造して壁に蛇口を付けた、蛇口を捻ると蜂蜜酒が流れる。蜂くんの巣から枝を伝って通路があって

 そこを通ると幹側に酒蔵の樽と同じ位の大きな溝を掘り、蜂君特性蜂蜜酒を製造している。

 ウンディーネの水と蜂くん蜜と世界樹の生命力が混じった特級蜂蜜酒。その名も

【世界樹の生命】

 まぁ実際結構中を削ったので、一瞬生命が尽きかけたが、ウンディーネの水を混ぜたら安定した。
目覚めが数千年伸びたが大した期間じゃない。

 大丈夫!口止もしたからバレないよ。あと、その蜂蜜酒完成披露宴に精霊王のベロくん呼んで巻き込ませたから問題ないだろう。

 白い顔してたけど諦めたみたいだから大丈夫。ちゃんとさっき意識戻ったから問題ない。

 あ、因みに披露宴は住み始めて2週間後だから

2.3週間くらい立ったまま気を失ってたのかな?器用な奴だよね。

 邪魔だったから壁に立て掛けて置いたよ。しかし難だよね、これ以上掘り進めると死んじゃうから中に部屋を増築出来なかったんだよね。

 なので、この部屋から外に階段作って登って行くと見えるけど、部屋をいくつか作ったよ。

 これから子供も増えるしね。誰の?って、俺のだよ。シルフに腹の中を見てもらったら3人だってよ!だから、もっと上の方にも部屋を作らないといけなくなったんだ。

なので、頂上近辺にいる天龍っていう、聖龍の説得に今度行くことになる。

聖龍が種族名で名前が天龍だったかな?かなり上の方で飛びながらおしっこする奴ね。

 どう説得に行くのかは取り敢えず呑ませてからだね!【世界樹の生命】をちょっと樽で…ヒヒ。

 また少し村の住人も増える、ベビーラッシュヤバイって!内田のところでしょ?月島、新島の所はもう群れだよアレ。元トマト村の方に住んでるよ月島が。

その裏の方に新島。田島の所はまだっぽいね二人の時間を楽しむのだそうだ。

 少年コンビは酒造からあまり出て来ない。酒の精にでもなってんじゃね?って、くらい見掛けない。

 まぁ、色々あるけど楽しくやってますよ?

『ちょっと‼オーベロンが泣きながら来たけど⁉アンタまた何かしたんじゃないでしょうね⁉』

「んなっ⁉ベロ貴様‼裏切ったなっ⁉」

『ふはははっ私が貴様の味方であった事など一度も無いわ‼糞魔王めっ‼今度こそ地下深くに封印させてやるわ!!』

「くそ!早目に天龍仲間にしとくんだった……いや!今から行くか!」と、世界樹を登り始めたコージと、それを追いかけるオーベロンと

『行かせないわよ‼何したか言いなさいよ‼』

そう言って追いかけ始めたウンディーネと

今日も楽しそうに日が暮れるのであった




 「……ゴメン……」
そう魔王が素直に謝った。ここは私が借りてる宿屋の部屋だ。

 「何に対しての謝罪なんだ? 」そう言うと
目を逸らしやがった。

 肩を掴んで問い詰めた「な・に・に・た・い・し・て・のっ‼謝罪なんだこの野郎‼」ガクガクと肩を揺らすが一向にこっちを見よとしないで
 「いやー……ははは」と何か言い澱んでやがる
私の大声に気付いたウンディーネもやって来て
『どーしたの?オーベ……。コージ⁉アンタ今度は何したってのよ‼」

 彼の顔を見た瞬間何かを仕出かしたと思うのはもう常だからだろう。二人からガクガクと揺さぶられてるのに一向に何も言わない村長。
 
揺さぶりに疲れたのか私のベッドに腰掛けたウンディーネと私は、額を押さえながら神に祈った
「酷い事にはなってませんよーに……」と

 『で? 本当に何したの? 』という、ウンディーネに見たら速いと連れて来られた世界樹の前

 私達は固まった……そのまま、私は気を失った
だから、あの後ウンディーネがどうなったのかは知らない

 私の魂は空を舞っていた
何も知らない産まれたての精霊の様に
『アハハハッアハハハハハッ』そのまま私は意識を手放した


『クッ……まさかオーベロンが眠りに就くとは……』そこまでショックだったか……

 まぁ、私はある程度耐性が出来ていたのだろう。
辛うじて、意識を保てていた……

『誰かコイツを本当に封印してくれないかしら……』

世界樹に巣食う魔王とか……本当に碌でもない

コージが住む洞穴の上階段の上がスッパリと切れて無かった。

 聞けば小屋を作ろうと思ってノコギリを出したが時間が掛かるので、剣鉈で斬り付けたら鉈が折れた。

 なので、ノームとサラマン見付けて何かの鉱石を取ってきて貰い、溶かして新たに剣鉈を作って、試し斬り兼ねて横にスッ!と力一杯振ってみたら……こうなった……だと。

 その鉈を手に取って見てみれば魔剣と冠が付いた何かの剣だった……

 「でもね? 聞いて! ウンディーネ! 」
切り口に穴を穿って種を入れたら直ぐに目が出たんだよ! 」というので、見に行ったら……産まれたばかりの世界樹の幼子が産まれていた……

 なのでコージを鑑定して称号をみてみれば
【世界樹キラー】と出ていた

(だろーなー……世界樹の幼子が生まれるって事はそーゆー事だもんねー……。)

私の意識も飛びかけた出来事になった……

だがしかし、これで加護が消えてれば問題なかったのに、殺した上に生やした件も重なり

 世界樹の親という訳のわからない称号まで持つ事になったのだ……


 これは本気で封印しなきゃならない
だが私達では手が出せない。ならどうすればよいか!

 勇者を作るか召喚して力を与えて討たせよう!
そう心に誓うウンディーネだった




 村長の部屋は枯れた世界樹の木の真ん中辺にある。(枯れたが地中から水は組み上げて若葉に届けている)
其処に扉とは反対側に2部屋目を作り、其処に寝室を置くと、更に両隣に部屋を作り子供部屋を作った

 寝室の裏側にも部屋を作りベランダを作った事から……異世界を行き来出来る様に成った。

 飛べないと無理だったので、村長は異世界には行けなかったが、シルフやウンディーネは行けたらしく、こっそり異世界で勇者召喚を帝国で行っていた

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

 僕は田中勝たなかまさる中学1年
学校からの帰り道に歩道橋を歩いていた時だった。
足元が光り始め、なんだこれ? っと、眺めていたら一瞬で視界が変わった。(ウンディーネのテレポート)

 「え? 」と、言った言葉は、何処かの部屋の中で木霊した。その後、鎧を着た人に連れられて小部屋へと通された。

 その部屋は扉を閉めると、一面真っ白で身体もフワフワ浮いていた(シルフの魔法)僕は一瞬で理解した!ここが、ラノベでよく言われていた、白い部屋だと!(部屋まで案内されてる事は忘れたらしい)

 ふわふわ浮いていき、僕の目の前に凄くキレイなお姉さんが立っていた!此れは正しく女神だろうか!薄手の布で身体を撒いてるだけの格好に股間が熱くなるのを感じた。

 『よくぞ参られた勇者よ! 我が願いを聞き届けてたもれ! 我が願いは魔王コージを倒す事じゃ! 』そう言った!なので僕は

 「チートはなんですか! 」と答えた、すると女神は
『この底無しの水袋、何でも治す塗り薬、水を熱湯に変える粉薬、何でも無限に入る壺、重さを感じない背負子、そして魔剣ー鉈ーを渡そう』

 そう言って、背負子に全部入った物を渡された。
何かイメージと違ったが、嬉しかった。
最後に
サラマンダーの加護
シルフィードの加護
ウンディーネの加護
オーベロンの加護を貰った!

『加護があれば魔法が使えます。うまく使う様に……』そう言って女神は姿を消した

 その後、頭の後ろを誰かに叩かれ気を失った僕……
次に気がついたときは、草原に倒れていた。

 あれは夢だったのだろうか……
いや違う!僕の背中には背負子が背負わされていた!そして、腰には魔剣鉈。よし!僕はこれで魔王を討つ!

 意気揚々と草原を歩く僕の旅はこうして始まったのだ!



 その後ろをウンディーネ、サラマン、シルフ、オーベロンが見守る

『大丈夫なの?あれ……』とシルフ
『何の催しなんだこれ? 』とサラマン
(理由を聞けずに手伝わされた)
『うーん。ちょっと微妙だけど何とかなるんじゃない?』と、ウンディーネ
『クフフ!これで魔王も終わりよの……』
(地味に一番悪役なオーベロン)

『シル! 一応監視付けといてくれる? 』
『りょーかーい』
〖自称勇者を見守る者を募集する! 見守るだけで良い! 誰かおらぬか? 〗
エアラインで全翅妖精に通達された

「勇者? めんどくさそーだからパース」
と、叫ぶのは宿屋待機組通称もぐもぐ隊

「コージ様と敵対したら消滅しちゃいそうだからパース」と、叫ぶのは酒蔵待機組と蜂蜜酒待機組
通称呑んだくれ隊

「僕暇だからいくよー! 」と手を上げたのは
偶々遊びに来ていた草妖精(翅無し)だけだった

『なので、お前にはコレを貸す』と渡されたのは
カブトムシ乗虫用に飼育された特注だった

 「有り難きしゃーわせ! 」と楽しそうにそれに乗って飛んでいった(行き先は聞いてない)

定期的に報告を! と、エアラインで飛ばしたシルフは忘れていた

 草妖精にエアラインは聞こえない事を
では何故彼は立候補出来たかといえば、友達の翅妖精が、彼に伝えただけだったから

 当然その友達が居なければ意思疎通はできない
そしてその事を誰も意識してなかった

草妖精はカブトムシの上で
「此方草妖精!ただ今順調に航行中! 」と独り言を言っては楽しそうに笑っていたそうな



 世界樹が枯れたのをいい事に改造増築に歯止めが効かなくなった俺は、反対側にベランダを作った。
陽射しがサンサンと降り注ぐのは異世界の方が良かったのでどーせならって事で作った当然秘密の通路も作って行き来出来るようにも、したさ。
 シノは妊婦になって身重になる前におふくろのところへ行かせた。エーコは侍女教育をシルフに頼み、人生入れ替えたってくらい変わったの(もはや誰おまえレベル)でシノの侍女として付けた。

 つまり、ここに居るのは俺一人……。
くふっ! ってことで、冒険アイテムを全て壺に入れてから、壺だけ持って移動。こうすると、身軽になって動きやすい事がわかった。

 序に暇そうだった蜂くんを連れ出して冒険の続きをしようと、旅立った。

 世界樹の材木で馬車を一から作り直し、馬車を引く馬は前の奴に頼んだ(異世界側に留まってたので)そのまま、世界樹村から連れ出して霧森を抜けだして、街道に出る前に世界樹の材料で馬車を作り(オール世界樹)食料倉庫に壺を置いたことで縮小できる事により、蜂くんが滞在する部屋が広くなったと大喜び。ウッカリ眷属の者を二人も連れてきちゃったもんだから、戦力的には最強で最凶。

 過剰防衛も良いとこになってしまったが、まぁいーやで、済ませて悠々自適旅を再開した

 この前は南にいったので、今回は北を目ざして出発した。

 フンフンフーン♪鼻歌交じりに御者台に座り
蜂くんの作った蜂蜜酒とレモンを混ぜたカクテルを呑みながら、馬車の旅をしていると向かって右側の場所に人が倒れてた。

 「どしたい?にーちゃん死体かい? 行き倒れかい? 」と、聴いてみれば。
「は、腹が減って……」と、言うではないか。

 よっこいしょっと担いで荷台に載せて、蜂くんの眷属で達くん(名前呼んだら命名されちゃった)に頼んで胃に優しい飯を頼んだ。

 そして俺には蜂くん特性カクテルのおかわりを頼んだ。そのまま、また進んで行くと休憩らしく野営地へ入って行く。

 止まったら俺の仕事で素早く馬車横に放牧地を作り、馬さんを入れて牧草、水桶と飼桶を置き餌を仕込んであげる。

 それが済んだらこっちの飯よ。ま、達さんにお願いしちゃうんだけどさ。一人前だし腕もいーから俺が作るより上手いのさ。

 拾い者くんはモリモリ食べてたら、少し元気になったのか、身の上を話してくれた。

 彼は田中くんというらしい
召喚されて来たらしく、思いっきり現代っ子だった。

 色々道具を借りたが、使い方がイマイチ分からなくて途方に暮れていたそうだ。

 水はあるし風呂道具はあったが食べ物がなかったそうだ。(詰んデンナー……)
生肉はあったが火がなかったと苦笑い。

 召喚者の名前を聞いたらウンディーネだとさ、知り合いに居たなー……ウンディーネさん。
魔王を退治してほしいそーだ。

 ハッハッハッ楽しそうな事を始めてたウンディーネさん。に、対抗すべく。

 「よし! 田中くん! 僕も力になるよ! 共にPT組んで魔王を倒そう !!」
と、硬い握手を結んだ。

一度北へと戻り街に行くと冒険者ギルドへ向かった。パーティを組む為だ。パーティ名はすでに決まっている【不本意ですが】に田中くんを迎え入れた。

俺は魔王の名前は知っているのか? 聞いてみたら
魔王はコージと言うことらしい

 違うよ? とすっとぼけ、魔王の名前はディーネだよ? というとテンプレ展開きたー!

 テンプレだか、テンプラだが知らんけどね。まぁ頑張ろうではないか! 魔王:ディーネを倒す旅

    
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