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妖槍の小太郎異世界道中記②
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小太郎が歩くと何故かゴブリンによく当たった。
その度に何処からか出した槍でサクサクと倒して行く、2回目に当たっときは3匹のゴブリンだった、棍棒を振るって行き成り攻撃されたがスッと避けたかと思うと、素早く腰の刀を抜きすれ違いざまに首を切り落とした、そのままその刀をもう一匹に投げて胸に刺さすと、槍を横薙ぎに最後の一匹を上下に切り倒した。3匹をアッという間に倒した小太郎は、刀の血を布で拭ってばら撒くと、穴を石突で穿ち、死体を埋めて、手を合わせた。そしてまた歩きながら、槍を消して刀を腰に差した。
(思い出すなぁ……駆け出しの頃を)
猫又に成ってからの最初の年に槍を一本引っさげて、向かってくる野盗に妖怪と切り捨てて廻ったなぁと思い出しながら歩く。この先に進めばもっと楽しい事があるかも知れないし、お屋敷で月島殿やハルト殿に聞いた冒険者とやらの冒険譚に胸を踊らせ、いつかワシもと狙っていた。ムッフフ♪とほくそ笑みながら鼻歌交じりに冒険者登録をしに街へと向かったのだった。
夜になっても夜目が効く小太郎は襲い来るゴブリンに角兎と倒して歩き、少し疲れたのでハルト殿に、聴いた野営場所へと来るとまたもや何処から出したのか木造りの小屋を出してその中へ入ると、薪と網を出して外に立て掛け、竈を適当に作ると火を爪から出してつけた。
出発前にサラマン殿に頼んで加護を貰い、軽く魔法のレクチャーを受けて火種くらいはつけられる様になっていた。
そして、無限バックをオーベロンに頼んで合羽に付与して貰い、そこに肉や武器を仕舞いその都度手に出せるよう練習した。つまり、計画的だったのだ。
冒険譚を聞いたのは初日、そこから色々伝を頼って準備して頃合いを見て旅に出たのである。
なので、ハルトやウンディーネ達は知っていたが、村長に知られるのを嫌がった為黙ってただけであった。
竈の火が安定すると捌いていた肉に塩と胡椒を軽くふりかけ馴染ませた。その上から玉ねぎの微塵切りを乗せると均等に撫ぜると、鍋に水袋から水を注ぎ野菜を入れて煮込み、塩胡椒ににんにくをコリコリと入れて、網の端に寄せると、肉を焼き出した。
表面に脂が浮いてテラテラと光りだしたら、ひっくり返し更に焼いていく、ジュウジュウと、脂が滴り落ちて炎を揺らめくのを眺めながら、器にゴロッと野菜スープ注ぐ、一口啜って石の机に置くと、ナイフで肉を切りながら一口食べる。
口に広がる肉の甘さと噛むたびに出てくる肉汁に舌包みをうつ、猫舌なのは、猫又になる前の話で猫又になった上では、熱さもまた調味料の如く味わい深い。
モキュモキュと食べて行き肉が無くなる頃スープもまた無くなった。ポンポンと腹を叩いて、スープ皿を軽く濯ぐ。
そこにポンッと日本酒を開けてとくとくとくと注ぎ、チビリとやる。焚き火に揺らめく煙を眺めながら夜は更けていった。
明くる日の朝、焚き火を消した事を確認すると、竈に使った石と網と余った薪を小屋に仕舞い、旅支度を済ませると、笠を被り直して合羽で身をくるみ
旅の続きへと戻っていった。
そんな日々を3日ほど続けた小太郎は遂に都市へとやってきた。背格好がまんま猫な為、訝しんだ門兵だったが見慣れないとはいえ旅装束に脇差しを差した小太郎を見て、キャットシーかと思い銀貨一枚で中にいれた。小太郎はそのまま真っ直ぐ冒険者ギルドへと向かい、扉を開けると中を確認する。
当然猫が旅装束を着ているのが珍しいのか、人が集まりだした。
「おい、何だあれ……猫じゃねーのか?」
「おいおい、猫が冒険者になれると思ってのか?」
と、二人の人間が立ち塞がるが、その股の下を通って受付へと向かう小太郎。
「ヤダ可愛い!」とか黄色い声を受けながら、受付へと飛び乗ると
「お嬢さん、登録をお願い致しやす」
と、笠を取りながら声を掛けた
その後ろに先程の二人が振り返り
「無視してんじゃねーぞこの猫が!」と殴りかかろうとしたが、周りにいた女の冒険者達が二人をギルド裏へと連れ去ってボッコボコにしてから戻ってきて、気にせず登録してください!と、微笑んだ。
何となくお礼をしなきゃ駄目か?と思った小太郎は、頭をペコリと下げると、受付に目を向けて
よろしく頼むと、お願いした。
「それでは、ここに名前と職業、得意武器や魔法はあれば書いて……文字は書けますか?」
「申し訳無い故郷の文字は書けるがコチラの言葉よく知らんのです。もし宜しければ代筆などしていただ「書きます!」あ、ああお願いしやす」
瞳をキラキラさせた受付嬢に若干引きながらも頼む事にした。
「名前は小太郎、得意武器は槍、魔法は焚き火に火をつけるくらいでやんす。」
「こたろう様……っと。ではこのプレートに血液を付けてください!はい、有難う御座います!」
何かの装置にプレートを差し入れると、程なくして鉄のプレートが出てきた、それを名刺入れ見たいな物に入れて首から下げられる様に紐を付けると、小太郎に渡しこれは無くさないようにお願いされた。
「忝ない!」と、言って受け取りここまでの道中で拾った物等は売れないか聞いてみた。
「はい問題なく買い取ります!物は大きいですか?」
「いや、兎ばかりです、角の皮が少々多くなってきたので……」
そう言って、ここで良いとの事なので出していくと……角が49個皮が45枚出された。
「おお!結構ありますね、状態も良さげです!では計算するので少々お待ちください!」
そして、精算された小袋を受け取りギルドを後にした小太郎は今夜の寝床を探すべく木を探した。
何故木なのか?木の方が安全だからと教わったのだ……誰に?むろん内田に。多分村長に聞いても木の上が良いと言うだろう。何せ宿屋はノミダニ大祭り毎日開催中だからだ。兎角猫には厳しかろって事だった。良さ気な高い木が見つかると、スソソソっと登っていき、枝と枝の間に小屋を出す(因みにこの小屋、昔村長が作った扉付き犬小屋を少し手直しして貰ってきた)扉を開けて簡易竈を出すと薪をくべて火を付けると網を置いて、下味を付けて薄く切った肉を焼き出した(焼肉)。スープは無かったが、餞別に貰ったビールとやらをプシュッ!と、開けて一口……んー!美味いやねぇ
この世界のエールも嫌いじゃないが(待ってる間に女性冒険者に一口貰った)ビールといったら黄金色でやすなぁ……と、しんみり味わってると肉が焼けてきた。パラパラと仕上げに一摘みの塩を掛けて
パクリと食べる、モッキュモッキュ咀嚼してからのビールが美味かった。暫く喰っちゃ呑み食っちゃ呑みしてたら無くなったので、簡易竈の火を落とし。合羽に仕舞うと小屋に入り、売らずに取っといた兎皮の布団に兎皮のまくらに兎皮の掛け布団(兎三点セット)を掛けて扉を閉めて眠った。
その度に何処からか出した槍でサクサクと倒して行く、2回目に当たっときは3匹のゴブリンだった、棍棒を振るって行き成り攻撃されたがスッと避けたかと思うと、素早く腰の刀を抜きすれ違いざまに首を切り落とした、そのままその刀をもう一匹に投げて胸に刺さすと、槍を横薙ぎに最後の一匹を上下に切り倒した。3匹をアッという間に倒した小太郎は、刀の血を布で拭ってばら撒くと、穴を石突で穿ち、死体を埋めて、手を合わせた。そしてまた歩きながら、槍を消して刀を腰に差した。
(思い出すなぁ……駆け出しの頃を)
猫又に成ってからの最初の年に槍を一本引っさげて、向かってくる野盗に妖怪と切り捨てて廻ったなぁと思い出しながら歩く。この先に進めばもっと楽しい事があるかも知れないし、お屋敷で月島殿やハルト殿に聞いた冒険者とやらの冒険譚に胸を踊らせ、いつかワシもと狙っていた。ムッフフ♪とほくそ笑みながら鼻歌交じりに冒険者登録をしに街へと向かったのだった。
夜になっても夜目が効く小太郎は襲い来るゴブリンに角兎と倒して歩き、少し疲れたのでハルト殿に、聴いた野営場所へと来るとまたもや何処から出したのか木造りの小屋を出してその中へ入ると、薪と網を出して外に立て掛け、竈を適当に作ると火を爪から出してつけた。
出発前にサラマン殿に頼んで加護を貰い、軽く魔法のレクチャーを受けて火種くらいはつけられる様になっていた。
そして、無限バックをオーベロンに頼んで合羽に付与して貰い、そこに肉や武器を仕舞いその都度手に出せるよう練習した。つまり、計画的だったのだ。
冒険譚を聞いたのは初日、そこから色々伝を頼って準備して頃合いを見て旅に出たのである。
なので、ハルトやウンディーネ達は知っていたが、村長に知られるのを嫌がった為黙ってただけであった。
竈の火が安定すると捌いていた肉に塩と胡椒を軽くふりかけ馴染ませた。その上から玉ねぎの微塵切りを乗せると均等に撫ぜると、鍋に水袋から水を注ぎ野菜を入れて煮込み、塩胡椒ににんにくをコリコリと入れて、網の端に寄せると、肉を焼き出した。
表面に脂が浮いてテラテラと光りだしたら、ひっくり返し更に焼いていく、ジュウジュウと、脂が滴り落ちて炎を揺らめくのを眺めながら、器にゴロッと野菜スープ注ぐ、一口啜って石の机に置くと、ナイフで肉を切りながら一口食べる。
口に広がる肉の甘さと噛むたびに出てくる肉汁に舌包みをうつ、猫舌なのは、猫又になる前の話で猫又になった上では、熱さもまた調味料の如く味わい深い。
モキュモキュと食べて行き肉が無くなる頃スープもまた無くなった。ポンポンと腹を叩いて、スープ皿を軽く濯ぐ。
そこにポンッと日本酒を開けてとくとくとくと注ぎ、チビリとやる。焚き火に揺らめく煙を眺めながら夜は更けていった。
明くる日の朝、焚き火を消した事を確認すると、竈に使った石と網と余った薪を小屋に仕舞い、旅支度を済ませると、笠を被り直して合羽で身をくるみ
旅の続きへと戻っていった。
そんな日々を3日ほど続けた小太郎は遂に都市へとやってきた。背格好がまんま猫な為、訝しんだ門兵だったが見慣れないとはいえ旅装束に脇差しを差した小太郎を見て、キャットシーかと思い銀貨一枚で中にいれた。小太郎はそのまま真っ直ぐ冒険者ギルドへと向かい、扉を開けると中を確認する。
当然猫が旅装束を着ているのが珍しいのか、人が集まりだした。
「おい、何だあれ……猫じゃねーのか?」
「おいおい、猫が冒険者になれると思ってのか?」
と、二人の人間が立ち塞がるが、その股の下を通って受付へと向かう小太郎。
「ヤダ可愛い!」とか黄色い声を受けながら、受付へと飛び乗ると
「お嬢さん、登録をお願い致しやす」
と、笠を取りながら声を掛けた
その後ろに先程の二人が振り返り
「無視してんじゃねーぞこの猫が!」と殴りかかろうとしたが、周りにいた女の冒険者達が二人をギルド裏へと連れ去ってボッコボコにしてから戻ってきて、気にせず登録してください!と、微笑んだ。
何となくお礼をしなきゃ駄目か?と思った小太郎は、頭をペコリと下げると、受付に目を向けて
よろしく頼むと、お願いした。
「それでは、ここに名前と職業、得意武器や魔法はあれば書いて……文字は書けますか?」
「申し訳無い故郷の文字は書けるがコチラの言葉よく知らんのです。もし宜しければ代筆などしていただ「書きます!」あ、ああお願いしやす」
瞳をキラキラさせた受付嬢に若干引きながらも頼む事にした。
「名前は小太郎、得意武器は槍、魔法は焚き火に火をつけるくらいでやんす。」
「こたろう様……っと。ではこのプレートに血液を付けてください!はい、有難う御座います!」
何かの装置にプレートを差し入れると、程なくして鉄のプレートが出てきた、それを名刺入れ見たいな物に入れて首から下げられる様に紐を付けると、小太郎に渡しこれは無くさないようにお願いされた。
「忝ない!」と、言って受け取りここまでの道中で拾った物等は売れないか聞いてみた。
「はい問題なく買い取ります!物は大きいですか?」
「いや、兎ばかりです、角の皮が少々多くなってきたので……」
そう言って、ここで良いとの事なので出していくと……角が49個皮が45枚出された。
「おお!結構ありますね、状態も良さげです!では計算するので少々お待ちください!」
そして、精算された小袋を受け取りギルドを後にした小太郎は今夜の寝床を探すべく木を探した。
何故木なのか?木の方が安全だからと教わったのだ……誰に?むろん内田に。多分村長に聞いても木の上が良いと言うだろう。何せ宿屋はノミダニ大祭り毎日開催中だからだ。兎角猫には厳しかろって事だった。良さ気な高い木が見つかると、スソソソっと登っていき、枝と枝の間に小屋を出す(因みにこの小屋、昔村長が作った扉付き犬小屋を少し手直しして貰ってきた)扉を開けて簡易竈を出すと薪をくべて火を付けると網を置いて、下味を付けて薄く切った肉を焼き出した(焼肉)。スープは無かったが、餞別に貰ったビールとやらをプシュッ!と、開けて一口……んー!美味いやねぇ
この世界のエールも嫌いじゃないが(待ってる間に女性冒険者に一口貰った)ビールといったら黄金色でやすなぁ……と、しんみり味わってると肉が焼けてきた。パラパラと仕上げに一摘みの塩を掛けて
パクリと食べる、モッキュモッキュ咀嚼してからのビールが美味かった。暫く喰っちゃ呑み食っちゃ呑みしてたら無くなったので、簡易竈の火を落とし。合羽に仕舞うと小屋に入り、売らずに取っといた兎皮の布団に兎皮のまくらに兎皮の掛け布団(兎三点セット)を掛けて扉を閉めて眠った。
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