平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

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どっちの方が良かったの?

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今日はアニメを見ることもなく普通に勉強をしていた。
「そういえば僚太くんってこれまで彼女いたことあるの?」
凄くストレートな質問だな。
というか、今までの友達の少なさから察してくれないかな?
あの子とも付き合ってはいないし。
「いないけど」
「へぇ~なのにキスしたことあるんだ?」
これは嘘でもいるって言っておいた方が良かったな。確かに彼女がいないのにキスしたことがあるのはおかしいか・・・・・・・・・それにしても何でこんなにキスしたことがあると確信してるんだ?
反応はしてしまったが、僕は肯定も否定もしてないはず・・・・・・・・・
「それは僕からじゃなかったから」
「あの観覧車の時みたいに?」
せっかく忘れていたのにまた思い出してしまった。
「・・・・・・まあ、そうだよ」
この話を終わらせるためには肯定する方が早いとそう答える。
「そうなんだ。どっちの方が良かったの?」
「どういうこと?」
頭の中では多分こういうことだろうと理解は出来たが、理解出来たからこそ聞き返してしまった。
「どっちのキスの方が良かったの?」
こんなに答えにくい質問あるか?
本人から直接聞かれると本当に答えづらい。
諦めて貰うためには昔の方と答えるべきだが、いかんせん本人がいる前で他の人のキスの方が・・・なんて中々言えない。
かと言って凛花の方と答えるとそれはそれで期待させてしまうため良くない。
板挟み状態だ。

・・・・・・・・・こんな時はやはり中立の立場をとる方が良いだろう。
かといって今回はどうすれば中立の立場をとれるのか・・・・・・・・・

「実はあまり昔のは覚えてないからなんとも・・・・・・」
これが最善策だろう。
「てことは今の記憶上での一番は私だね」
上手い捉え方をするな。思わず感心してしまった。
「ほら、早く勉強しよう」
肯定も否定も出来ず話を変えるしかなかった。



夕食後自室で一人勉強をしていると凛花が入ってきた。
「どうしたの?」
「暇だから雑談しに来た」
暇だからって・・・・・・
「勉強は?」
「私を誰だと思ってるの?」
あれ?こんなキャラだったっけ?
あっけにとられていると、
「一回言ってみたかったんだよね」
凛花の成績なら言っても全然良さそうだけど・・・・・・・・・
学校でいるときのイメージとはかけ離れているから出来なかったのかな?
僕はもう凛花のイメージは崩れまくっているため今さら驚かないが。
「雑談ってもう夜だけど」
「夜って寝ないと凄く長く感じるんだよ?」
「寝ないつもりか!言っとくけど0時になってもいたら強制的に追い出すからな!」
今すぐ追い出すことも考えたがそれでまた何でもお願いできる券が増えるのは防ぎたい。
それにあの質問の仕返しもしたかった。
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