「元」面倒くさがりの異世界無双

空里

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訓練と成長

学校探索

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結婚を促された僕達は家に帰ってきてまた気まずい沈黙のなか過ごしていた。
お祝いで少し長めだった夕食のおかげで若干短くなったとはいえ体感時間は長い。
それに耐えた後は添い寝だ。
……………
余計に気まずい。
早く寝ようとしているがどうしても意識してしまい眠れない。
それはマイも同様だったようでまた後ろから抱きついてきた。
ただ沈黙のままだ。
……………
気まずいって。
こういうときどうすれば良いの?
前世は彼女がいたこともなかったから参考になら………いや、本とかでなんかあったかも。
……………
うん、無いわ。
どうしよう。

~マイ視点~
……………気まずいよ。
お母さんとお父さんがあんなこと言うから。
とりあえず最近定番になりつつあるバックハグの状態になり様子をうかがう。
カイ君も起きているのが分かった。
しかし沈黙が続く。
マイは意を決して話しかけることにした。
「ごめんね。うちの親が」

~カイ視点~
どうするか迷い、思いつかずこのまま沈黙が続くかと思われた時マイが話しかけてきた。
「いや、良いよ。マイが謝ることじゃないし僕も結婚したいと思ってるから」
うわ、何恥ずかしいこと言ってんだ。
だけど気まずいのが続くよりはマシだと思う。
覚悟を決めてマイの方に向く。
「だけど2人に言われたから結婚するというのはダメだと思うんだ。
……だからさ僕達のペースでいこうよ」
「……………うん」
やっぱりダメだ恥ずかしい。
「明日は学校初日だから早く寝よう」
そう言いながら向き直ろうとする。
「このまま………寝よう」
僕が向き直るのを阻止しながらマイが言う。
か、可愛い。これは反則でしょ。
断ることなんか出来るはずもなくそのまま寝ることになるのだった。



翌朝、カイとマイはほぼ同じタイミングで起きた。
何か起きたわけでも示し合わせていたわけでもない。
もちろん先に起きた方がすぐに起こしたわけでもない。
偶然である。
「おはよう」
「お、おはよう。早いね」
どうやらカイがいつもより早く起きたらしい。
「初日に遅刻したらいけないからね」
「そうだね。じゃあ朝ごはん準備する」
「手伝うよ」
カイは寝不足からくる頭痛に耐えながら朝食の準備に向かった。

数十分後準備が終わった僕達は王城にレクスを迎えにいってから学校に向かった。
教室に着くと皆席に座って様子見をしている感じだった。
そんな雰囲気の教室に担任のベン先生が入ってきた。
「おはよう。今日はまず学校探索を行う。5人一組の班をつくっている。入学試験の成績で分けてあるから分かると思うがもし分からなければこの紙に書かれているので確認してくれ。昼前にはこの教室に戻ってくること。
何か質問はあるか?
……では班になり活動を始めてくれ」
あ、先生が案内するわけじゃないのね。
それはともかくレクスとマイが同じ班で良かった。
他の2人は知らないけどなんとかなるでしょ。

初めに自己紹介をすることになった。
僕達の自己紹介はいらないだろうからカットで。
ということであと2人の自己紹介。
「レイ=ストラーです。よろしくお願いします」
そう挨拶をしたのは青髪が目を覆っているいかにも陰キャって感じの女性。
人と話すのが苦手というわけでは無さそうだ。
見た目が陰キャっぽいだけかな?
「ノイン=ストラーだ………です。よろしく!……………お願いします」
敬語が苦手ということが丸わかりの挨拶をしたのは青髪で短髪の男性。
やんちゃっぽいから男の子の方がしっくりくるかもしれない。
名前的に2人は双子のようだ。
こうも印象が正反対なことがあるだろうか。
「敬語は不要だからな。気にしなくて良い。私の護衛も普段はタメ口だ。
それとノイン、ちょっと話があるからこっちへ来い」
そう言ってレクスとノインはコソコソ話出した。

「良いか。スタールには手を出すなよ。
カイはスタールにガチ恋してるからな。
何かあれば国ごと滅びる可能性がある」
「俺はそっち方面は全く興味ないから大丈夫だ。でもそこまでのこと?」
どうやらかノインは王子とタメ口で話すことに抵抗がないらしい。
レクスは今までで一番早くタメ口になったことに驚きつつ答える。
「そこまでのことだ。最上級の群れを1人で相手出来るからな」
「あれ、確か最上級の群れって護衛の人達が力を合わせて倒したんじゃ……………」
「それは混乱を避けるための噂だ。本当はカイ1人で全て倒している」
「マジか!すげえな」
「他の人に言っても信じられないと思うが誰彼かまわず言うなよ」
「分かったぜ」

2人が帰ってきた。
何の話をしてたのか聞いても答えてくれなかった。
なので学校をまわりながら色々聞いてみることにした。
「2人は双子なのか?」
「そうだぜ。性格が全然違うからいつも疑われるけどな」
あ、やっぱりそうなんだ。僕も名前を聞かないと双子だと思わなかっただろう。
「クラブは何に入るつもりですか?」
マイがそう聞く。
この学校にはクラブがある。
部活みたいなものだ。
といってもスポーツとかではなく魔法関係のものしかない。
「迷ってんだよ。俺達は同じやつに入るように親に言われてんだけど2人とも入りたいやつが違ってさ」
「ふ~ん。ちなみにどこに入りたいんだ?」
「俺は攻撃魔法クラブ」
「私は魔法理論研究クラブです」
うん、だいたいイメージどおりのクラブに入りたいと思ってるみたいだな。
「ならいっそのこと私達でクラブを作るか?」
「「「えっ?」」」
「私も護衛と同じクラブに入らないといけないからな。いっそのこと作ってしまえば問題ない」
「そんな簡単には作れないと思いますが」
「せめてこのメンツの時だけは敬語をやめろ」
「分かったけど簡単に作れないだろ」
「そう難しくないぞ。資金援助がいらないクラブは生徒5人以上いれば作れる」
「顧問は?」
「資金援助が必要ならいるが不要ならいらない」
「作るにしても何やるんだよ?」
「それは追々決めるとしよう。皆もそれで良いな」
僕以外の全員が頷く。
「決定だな」
「えっ!僕の意見は?」
「多数決の結果だ。お前もスタールと同じクラブの方が良いだろ?」
何も言い返せない。
ということでこの5人でクラブを作ることになりました。
この話が終わった頃ちょうど一周して教室に帰ってきたので学校探索は終了した。
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