197 / 303
亜人大陸編
193話
しおりを挟む
「そういえばまだ名乗ってなかったですね。私はカリア。ミリアの姉です」
「俺はノイン・・・です」
いつにもまして緊張したノインにカリアは優しく微笑みかけながら持っていた荷物の中身を取り出す。
「ごめんなさい。買ったものしかないけどよかったらどうぞ」
「お、お構い無く」
カイがこれを見たら、普通は偉い人に会ったときにそうなるんだよ!と言うだろうが、ここにいるのは今日初めてあった人であるためその指摘は受けなかった。
ベッドの間にあるテーブルに並べられたのはコップに入れられた牛乳、コッペパン、その他著ちょっとしたお菓子だった。
牛乳とコッペパンという辺りから給食感が出ているがこの世界に給食という文化はあっても牛乳やコッペパンがその代表例であるかと言われれば違うためそんな感想は出てこなかった。
「・・・いただきます」
断るのも失礼だと思いまずは牛乳の入ったコップを手に取る。
ひんやりとした感覚が口の中に広がると同時にこれまで飲んできた牛乳よりはるかに美味しい味が口の中に広がる。思わず目を見開きながらカリアの方向く。
「美味しいでしょ?獣人の間では一番人気の牛乳なの」
「美味しいです」
「そう、良かった。遠慮せずに食べて良いからね」
「ありがとう御座います」
◆
「そう、仲間は全員恋人か婚約者がいて自分だけ暇だったのね」
何をしていたのかを話す際に経緯まで話したのだ。
「・・・・・・はい」
特に寂しさは感じていないノインであったが改めて言語化されるとくるものがあった。
「それならまた、暇な時はうちに来ても良いですよ。あなた方がいる間ミリアもあまり帰ってこないですし」
「いや、流石にそんなにお世話になるわけには」
「良いのよ。私も一人は寂しいですし」
「・・・・・・わかりました」
大分打ち解けては来ていたもののやはり断ることは出来なかった。
◆
あれからノインは海底に行ったためしばらくそこに来ることは無かった。
そうして時が流れノインが帰ってきたとの報告をミリアから受け取ったカリアはミリアに伝言を任せた。
◆
疲れから帰ってからすぐに寝てしまったということを寝起きのあまり頭が回っていない状態で思い出すことにはそれなりに時間を要した。
そんな中で唐突に部屋の扉が叩かれ始める。
眠たい目を擦りながらゆっくりと立ち上がりドアを開ける。
「あ、起きてますです?お姉ちゃんに会いに行かなくて良いんです?」
言うまでもなくミリアであった。
「後で行く」
「今なら連れていくです」
ノインの発言は全く無視して連れていくと言うミリアの勢いに押されノインは連れていってもらうことにした。
「俺はノイン・・・です」
いつにもまして緊張したノインにカリアは優しく微笑みかけながら持っていた荷物の中身を取り出す。
「ごめんなさい。買ったものしかないけどよかったらどうぞ」
「お、お構い無く」
カイがこれを見たら、普通は偉い人に会ったときにそうなるんだよ!と言うだろうが、ここにいるのは今日初めてあった人であるためその指摘は受けなかった。
ベッドの間にあるテーブルに並べられたのはコップに入れられた牛乳、コッペパン、その他著ちょっとしたお菓子だった。
牛乳とコッペパンという辺りから給食感が出ているがこの世界に給食という文化はあっても牛乳やコッペパンがその代表例であるかと言われれば違うためそんな感想は出てこなかった。
「・・・いただきます」
断るのも失礼だと思いまずは牛乳の入ったコップを手に取る。
ひんやりとした感覚が口の中に広がると同時にこれまで飲んできた牛乳よりはるかに美味しい味が口の中に広がる。思わず目を見開きながらカリアの方向く。
「美味しいでしょ?獣人の間では一番人気の牛乳なの」
「美味しいです」
「そう、良かった。遠慮せずに食べて良いからね」
「ありがとう御座います」
◆
「そう、仲間は全員恋人か婚約者がいて自分だけ暇だったのね」
何をしていたのかを話す際に経緯まで話したのだ。
「・・・・・・はい」
特に寂しさは感じていないノインであったが改めて言語化されるとくるものがあった。
「それならまた、暇な時はうちに来ても良いですよ。あなた方がいる間ミリアもあまり帰ってこないですし」
「いや、流石にそんなにお世話になるわけには」
「良いのよ。私も一人は寂しいですし」
「・・・・・・わかりました」
大分打ち解けては来ていたもののやはり断ることは出来なかった。
◆
あれからノインは海底に行ったためしばらくそこに来ることは無かった。
そうして時が流れノインが帰ってきたとの報告をミリアから受け取ったカリアはミリアに伝言を任せた。
◆
疲れから帰ってからすぐに寝てしまったということを寝起きのあまり頭が回っていない状態で思い出すことにはそれなりに時間を要した。
そんな中で唐突に部屋の扉が叩かれ始める。
眠たい目を擦りながらゆっくりと立ち上がりドアを開ける。
「あ、起きてますです?お姉ちゃんに会いに行かなくて良いんです?」
言うまでもなくミリアであった。
「後で行く」
「今なら連れていくです」
ノインの発言は全く無視して連れていくと言うミリアの勢いに押されノインは連れていってもらうことにした。
11
あなたにおすすめの小説
世界最弱と呼ばれた少年、気づけば伝説級勇者でした ~追放されたので気ままに旅してたら、全種族の姫たちに囲まれていました~
fuwamofu
ファンタジー
魔力量ゼロの落ちこぼれとして勇者パーティを追放された少年リアン。
絶望の果てに始めた自由な旅の中で、偶然助けた少女たちが次々と彼に惹かれていく。
だが誰も知らない。彼こそが古代勇者の血を継ぎ、世界を滅ぼす運命の「真なる勇者」だということを──。
無自覚最強の少年が、世界を変える奇跡を紡ぐ異世界ファンタジー!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる