「元」面倒くさがりの異世界無双

空里

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旧帝国領編

254話

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翌朝、皆が目覚めて、食事をとるとすぐに出発した。

そこから旧帝都までの道のりは半日程度で終わった。
旧帝都がギリギリ見えない位置で馬車を止め、そこからは歩きとなる。
馬車はインベントリに入れ、馬はそのまま手綱を持ち連れていく。
さすがに外に野放しには出来ないため、旧帝都のどこかで馬を預かってもらう予定だ。
生物もインベントリに入れられたらもっと便利なんだけどね。



「あれが、旧帝国のシンボルやった帝国城や。前は立派に建っとったんやけど凄い壊れ方やな」
リーセスが遠くからでも見える半壊した建物を指差しながらそう言う。
「ドラゴンが平原から放った火球が直撃したらしい。それで、帝国の重鎮達はほとんど壊滅。
我らも用意に干渉出来るようになったという流れだな」
レクスが補足する。
「正直、獣人としては帝国がなくなってホッとしてます。獣人の扱いが一番酷い国だと聞いたことがあるので」
「人間の扱いも酷かったからな。この点だけはドラゴンに感謝だな」



旧帝都にはなんなく入れた。
警戒の目はあったが、人がやっているとも限らないため、そこまで厳しくはしてないようだ。
「それじゃあ、僕は用事を済ませてくる」
「ああ、待ち合わせ場所はあの店で良いか?」
レクスが指を指したのは飲食店だった。
昼食が近いためだろう。
「了解」
そして、一人ある場所に向かっていった。



「それで、カイは何しに行ったんや?」
「さあな」
カイが見えなくなったタイミングでリーセスが問うがレクスはそれをはぐらかした。
「それよりも、ここは生活改善の為に物価が下がっている。色々必要な物は買っておけ」
「それ、住民は良いかもしれんけど商人とか売る側、作る側は大損やないか?」
「安心しろ、そこは国から援助している。大人数に援助するよりも限られた人に援助した方が管理しやすく効率が良い。まあ、そういうことだから気にせずに買い物をしてくれ」
「ノイン、行こ!」
「リーセスも、早く」
女性陣がそれぞれを引っ張っていく。

「スタールはどうするんだ?」
「私は・・・・・・ここで待ってようかと」
「もし、良ければ王城に来ないか?ローゼも喜ぶだろう」
「私を機嫌取りに使おうとしてませんか?」
「そ、そんなことはないぞ」
「でしたら、後で向かいます」
「わ、分かった」
そう言ってレクスは路地裏に入っていき移動魔法を使った。
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