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第7話 事故の後
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side:結衣
ここは...どこかの病院?
何故こんなところに...っ ︎
ベットから出ようと身体を起こした時、一瞬全身に痛みが走った。
「何...これ...」
自分の身体を確認すると、全身を覆うようにして包帯が巻かれていた。
なんで?何があったの?
自分はどうしてこうなったのだろうか、確か学校の帰りに反対側の歩道で...
***
弓道部の部活が終わって、空が赤くなり始めていた。
家への帰り道を歩いていると、反対側の歩道でお兄ちゃんと涼くんがいた。
あちらも気づいてるようだったので手を振って横断歩道の反対側で待っていた。
信号が青になったとき、猛スピードでカーブしたトラックが見えた。
そのトラックはスリップし、車体をガードレールに擦りながら尚進んだ。
気づいたら飛び出していた。
あのままではお兄ちゃんが、涼くんが、危ないと思ったから。
しかし、私は間に合わなかった。
トラックが止まった時には完全に倒れていた。
絶望した。
今までずっと一緒にいた兄を、友達を、一瞬のうちに失ったと思ったから。
私はその場でへたり込んで、目の前で起きたことが信じられなくなり、大声で叫んで現実を逃避した。
その時だった、大きな音が聞こえ、視界が真っ赤に染まった。
***
そして気づいたらここにいる。
私が病院にいて命が助かっているということは、 もしかしたらお兄ちゃん達も!
そう考え、すぐさまナースコールを押した。
するとすぐに看護士が来た。
「どうしましたか... ︎ 目が覚めたですね!今担当医を呼んできます、少し待っていてください」
「待って! お兄ちゃんと涼くんは ︎ 最上徹と北上涼って人は無事ですか ︎」
「...すみません、わたしにはわかりません」
看護士さんはすぐにどこかへ走っていった。
「お兄ちゃん...」
数分後、医者と数人の看護士が来て検査をした。
「意識に問題はなし、記憶の混濁も見られない。皮膚の回復も順調っと。あと数日で包帯は取れそうですね。その後はリハビリして退院になります。」
「......わかりました」
「どうしましたか? 何か困ったこととか不便なこととかありますか?」
医者がストレスをかけないようにか笑顔で聞いてくる。
「いえ...その...聞きたいことが」
「なんです?」
「私のお兄...兄の最上徹と北上涼って人はこの病院に入院してますか?」
医者の顔から笑顔が消え、真剣な顔になった。
「その二人はあの事故現場に居たのかい?」
「はい...歩道に立っていたはずです。トラックが倒れた方の...」
医者は顔は変えなかったものの目は憐れんでいる目だった。
「あの事故で怪我を負い、命が助かったのは...君だけだ」
その言葉は私には衝撃が強かった。
「結衣さん ︎ 大丈夫ですか?結衣さん ︎」
体の中にある何かが膨れ上がった気がした。
医者の声が遠くに聞こえる。
そのまま、私の意識は暗転した。
『一定以上の絶望値を感知、
精神の崩壊を確認、
|第二の脳(セカンド)起動、
修復プロセス開始......エラー発生、
想定以上の絶望値を感知、
肉体の修復を放棄、
修復プロセス再開......修復完了......エラー発生、
精神安定値の減少を感知、
肉体の修復を開始......エラー発生、
現在使用中の肉体の一部を破棄、
適合率を最優先に肉体を検索...発見、
融合開始...融合完了、
適合率134%、
|第一の脳(ファースト)起動、
覚醒開始、おはようございます、マイマスター』
ここは...どこかの病院?
何故こんなところに...っ ︎
ベットから出ようと身体を起こした時、一瞬全身に痛みが走った。
「何...これ...」
自分の身体を確認すると、全身を覆うようにして包帯が巻かれていた。
なんで?何があったの?
自分はどうしてこうなったのだろうか、確か学校の帰りに反対側の歩道で...
***
弓道部の部活が終わって、空が赤くなり始めていた。
家への帰り道を歩いていると、反対側の歩道でお兄ちゃんと涼くんがいた。
あちらも気づいてるようだったので手を振って横断歩道の反対側で待っていた。
信号が青になったとき、猛スピードでカーブしたトラックが見えた。
そのトラックはスリップし、車体をガードレールに擦りながら尚進んだ。
気づいたら飛び出していた。
あのままではお兄ちゃんが、涼くんが、危ないと思ったから。
しかし、私は間に合わなかった。
トラックが止まった時には完全に倒れていた。
絶望した。
今までずっと一緒にいた兄を、友達を、一瞬のうちに失ったと思ったから。
私はその場でへたり込んで、目の前で起きたことが信じられなくなり、大声で叫んで現実を逃避した。
その時だった、大きな音が聞こえ、視界が真っ赤に染まった。
***
そして気づいたらここにいる。
私が病院にいて命が助かっているということは、 もしかしたらお兄ちゃん達も!
そう考え、すぐさまナースコールを押した。
するとすぐに看護士が来た。
「どうしましたか... ︎ 目が覚めたですね!今担当医を呼んできます、少し待っていてください」
「待って! お兄ちゃんと涼くんは ︎ 最上徹と北上涼って人は無事ですか ︎」
「...すみません、わたしにはわかりません」
看護士さんはすぐにどこかへ走っていった。
「お兄ちゃん...」
数分後、医者と数人の看護士が来て検査をした。
「意識に問題はなし、記憶の混濁も見られない。皮膚の回復も順調っと。あと数日で包帯は取れそうですね。その後はリハビリして退院になります。」
「......わかりました」
「どうしましたか? 何か困ったこととか不便なこととかありますか?」
医者がストレスをかけないようにか笑顔で聞いてくる。
「いえ...その...聞きたいことが」
「なんです?」
「私のお兄...兄の最上徹と北上涼って人はこの病院に入院してますか?」
医者の顔から笑顔が消え、真剣な顔になった。
「その二人はあの事故現場に居たのかい?」
「はい...歩道に立っていたはずです。トラックが倒れた方の...」
医者は顔は変えなかったものの目は憐れんでいる目だった。
「あの事故で怪我を負い、命が助かったのは...君だけだ」
その言葉は私には衝撃が強かった。
「結衣さん ︎ 大丈夫ですか?結衣さん ︎」
体の中にある何かが膨れ上がった気がした。
医者の声が遠くに聞こえる。
そのまま、私の意識は暗転した。
『一定以上の絶望値を感知、
精神の崩壊を確認、
|第二の脳(セカンド)起動、
修復プロセス開始......エラー発生、
想定以上の絶望値を感知、
肉体の修復を放棄、
修復プロセス再開......修復完了......エラー発生、
精神安定値の減少を感知、
肉体の修復を開始......エラー発生、
現在使用中の肉体の一部を破棄、
適合率を最優先に肉体を検索...発見、
融合開始...融合完了、
適合率134%、
|第一の脳(ファースト)起動、
覚醒開始、おはようございます、マイマスター』
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