生まれ変わっても無能は無能 ~ハードモード~

大味貞世氏

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第3章 大狼討伐戦

第25話 偏屈な倫理

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今日も元気に肉体労働。
労働中は何より喋らなくていい。気楽だ。

指揮者の指示に従い、わっせせっせと石運び。
外壁の補修と増築のバイト。コツを掴んで2つ運べるようになってからは、人より稼ぎが1.5倍。残業無し。

たまーに外に現われる魔物を、バイト仲間と一緒にボコる程度で殆ど危険は無い。みんな強いから安心。

王都よりは冷え込む。オークを倒せた時は皆で酒盛り。
強いお酒でポッカポカ。アルコールは激弱だから少しだけでもお付き合い。

夜のお店には結局行けてない。お仲間の数人はちょくちょく行ってるみたいで誘われる事もある。
真っ当に働いて稼いだお金をそこに注ぎ込むのも勿体なくてさ。恥ずかしいのもある。根っこのチキンは中々変わらない。

俺の両親は体育会系。何でもかんでも根性論。
親の期待とは真逆に育ち、空手の道場に入れられた。
中学に入り、身体だけはグングン成長。
高校に上がってから、他の部活に入ろうと画策したものの失敗。父と旧知の空手部顧問に捕まり逃げられなかった。

臆病な性格は一向に変わらず。人と争うのも、殴り合うのも好きになれない。
異世界に来ても、根本は何1つ変わらなかった。
ただこちらでは戦わなくては、自分の身を守らなければ自分か仲間の誰かが死んでしまう。

魔物の血を見るのは多少は慣れた。人の流血には全然慣れない。昨日は仕事仲間の一人が、増築中の壁の上から転落して亡くなった。

原因は足の踏み外し。事故だった。
剣で斬られた訳でも、槍で刺された訳でも、魔物と戦い爪で抉られた訳でもない。落ち方が悪く、首が折れた。

人は死ぬ。元今問わず。何処の世界であっても。
不意に。自然に。病気や老衰。事故や戦争。望もうと望まなかろうと。


昨日から重い雰囲気の中。今日の作業は終了した。
給料はその日払い。銀貨7枚。この世界では高い方だと思う。今日は亡くなった人の惜別会。日当の半分位は使う。

葬儀も葬式も挙げられない。人が死ぬのも日常。
送る時は仲間内だけで済まし、布で包んで土葬するだけ。
みんな共同墓地に入れるだけでも幸せだと言う。
一作業員に個別の墓は建てられない。

「俺たちが忘れてやらなきゃいいんだよ」
頭領さんはそう言って笑っていた。
「は、はい…」

「おめぇはまだ五体満足なんだからよ。おらぁ…。今日は一段と回るなぁ」
「何言ってんすか大将。底無しのモーゼの名が泣きますぜぇ」

仕事仲間たちが何を言いたいのかは解る。
みんな身体の何処かに癒えない怪我をして、一線を退いた人たち。
俺に戦えと言っている。この町の誰もが。

「しっかしだ。おめぇがどの道を選ぶのも自由。妬む奴も居る。だから言ってやれ。悔しかったら自分の手で掴み取れってな」

意味は…何となくだけ解った。

皆思う所もあってほろ酔い加減で解散した。


帰り道。何となく宿へ直行するのも気が引けて。
増築中の壁に登った。先日に仲間が転落した場所。
今は補強が終了し、うっかり転落の心配は無い。

冷えた夜風が心地いい。
遙か北にポツンと見える山嶺。あの奥にフェンリルが居るんだな。

峰岸の奴、怒ってたなぁ。クビを言い渡され、僅かだけ悔しく、ホッとしてる自分が居た。

これ以上戦わなくていいんだと。それが俺の本心。

誰も居ないはずの壁の上。油断していた所で後ろから声を掛けられた。

「貴様は、ここで何をしている」
振り返ると、妙に懐かしい顔がそこに在った。

「ちょ、ちょっと酔い覚ましを、と」

ベンジャム王国正規兵団所属。アーチェ・マグガイヤ。武装さえ無ければ、とても美人さんなのになぁ。冷徹で厳しい眼差しが痛い。

「それは見れば解る。問おう。貴様は何故戦わん」
この人もか。皆口を開けば戦え戦えと。

「き、嫌いだから。傷付くのも、傷付け、られるのも」

アーチェは俺の返答を噛み締めるように、暫く閉目した。
用が無いなら、帰って欲しい。俺じゃなくても美人さんに睨まれ続ける恐怖足るや。ドキドキが止まらない。

俺たちの護衛をしてくれてたアーチェ。
峰岸の隷属呪縛から解かれ、一団と共にこの町に来たらしい。
ベンジャム王都からの当初の予定通りに。

「守りたい者が居ないのだな。可哀想な奴だ」
無防備な心に抉り込む、辛辣なお言葉。何も言い返せない。実際居ないし。

「誰よりも強くなれる可能性を秘め。持て余すだけ」

「だ、だって。他の人も充分に強い、よ。俺なんかよりもずっと」
本当の事だ。センゼリカ王都で再会した時のクラスメイトたち。中でも來須磨は秀でていた。
差しで殴り合ったら、負けるのは間違いなく俺のほう。

それ位の開きを感じた。見せて貰ったカードのステは、俺たちよりも全員が振り切れていた。
ステが読めたのは、峰岸組の6人だけ。

平坦な道だけ進み、真面に戦って来なかったんだから当然だ。

「貴様は訓練の時からそうだったな。誰かの影に入るばかりで前には出ない。ステータスに惑わされるな!注視すべきはスキル。スキルが優秀なら、覆せるんだぞ」
似たような事をロンジー教官にも言われたな。

「拳闘士。誰もが羨むスキルを持ち、更に上乗せが可能な召喚者。私は悔しい。少しの努力をすれば、我らを軽く越えて行ける力が。それを持つ貴様らが。お前が、憎い…」

「な、泣かなくても。アーチェさんも凄く強い、よ」
俺は何も理解してなかった。彼女が流す涙の理由も。女心も。この世界の理すらも。

彼女のスキルは確か【ソードマスター】
あらゆる剣技を習得し、弛まぬ努力と研鑽で掴み取った剣士の頂上。当然彼女は強い。だから護衛長の任を任されたんだ。

それでも彼女は自分が弱いと悔し涙を流す。

アーチェが空白の腰に手を回した。
「私はキョーヤに奪われた。自我だけでなく家宝の剣まで。取り戻す。この手で取り返す。協力、してはくれぬか?」

「い、いいけど…」
言えば、普通に返してくれると思う…。峰岸は借りるだけだって言ってたしな。


俺を巻き込み、言いたい放題言ってアーチェは去って行った。いったい何がしたかったんだろう。それと…。

操られてる時の記憶、在ったんだ。変な事しなくてホント良かったぁ。

妙な所で安堵した。

神様も悪戯が過ぎるよ。何でこんな臆病者に、拳闘士なんてくれるのさ。




-----

僕のような大した力も無い凡才が、出来る仕事は限られてる。誰かに守られてないと成り立たない。

付いてく人を完全に間違えたな。

周りの冒険者たちも、僕には期待はしてないみたいでホッとした。育てようが無い凡才。

小規模隊を組み、お供として付いて行くだけ。簡単な仕事だった。

遠見の魔道具で詳細な地図を書き込むだけの。
マッピングの仕事。行く先に何が在り、どんなモンスターが居るだとかの情報を持ち帰る。

桐生君と同じ、戦わずに人の役に立つバイト。
ここに来てやっと人の役に立てた。生き残っただけの働きを残す。清々しい。頼りない胸も張れる。

「ほう。中々どうして、これは見事な地図だ」
ギルド支部の受付のおじさんに褒められた。
成果日給に色まで付けて貰った。

結局僕も夜のお店には行ってない。桐生君も触れて来ないから行ってないはず。彼は根が真面目。僕は単にヘタレなだけだ。

お酒は買わず、美味しそうなお摘まみを数点買った。
桐生君の部屋のドアをノックしてみた。どうやら今夜は出掛けているらしい。

友達と呼べる人はここには桐生君しか居ない。
元の世界では仲良くもない普通のクラスメイトだった。
旅の最中で仲良くなった。それだけの関係性。

残念だなぁ。

にっくき梶田とお別れ出来れば誰でも良かった。
峰岸君が一番しっかりしてて要領がいいと踏んだ。
それは決して間違いじゃなかった。今日まで生き残れた事には感謝してる。

戦闘に不向きだとクビにされたのは、少々納得出来ない。
僕のスキルを知っていて尚、放り出すとは。

かなりイラッとしたけど弱いのは本当。
マルゼに来てやっと峰岸君の言いたい言葉が解った。
この世界で一番安全な場所。ここで待っていろと。
戦わなくていいんだと。もうちょい解り易く言って欲しい。

外壁の外側が見渡せる高台に登り、まだ温かいお摘まみを食べながら遠見の魔道具を覗き見た。

-スキル【凡才】
 並列スキル【千里眼】発動が確認されました。-

僕のショボいスキルでも唯一出来る事。魔道具にスキルを重ね掛け単一方向に視野を伸ばす。

北の山脈の麓まで。それ以上も見えるけど、フェンリルだけは直視するなと言われてる。何が起きるか解らないからと。上位魔獣は伊達じゃない。

目が合った瞬間死ぬ可能性があると聞けば、幾らバカな僕でも危険は冒せない。ヘタレで良かった。

表面の山の造形を複製地図に書き込んだ。これは自分用。峰岸君たちが到着したら町のみんなに公開する予定。

それまでは仕事としての給金が欲しいので。情報を小出しにしてる。討伐開始が早まったら、ちゃんと置いてから逃亡するから許してよ。


暇潰しの日課も終わる頃。背後に誰かの気配を感じた。
「あ、ジョルディさん」
堅物そうな眼鏡女子。下手くそな冗談も、ゲロりそうなキザな言葉でも吐こうならボロクソに罵られそう。
可愛いのに勿体ない。

不思議とこの人とだけは普通に話せる。女子と話すのは大の苦手なのに。ほんの少し元世界の姉に似てる?からかも。美人度では遙かに格上ですが。

「それは?」手元の地図を指して問われた。

「峰岸君。キョーヤたちが来たら公開する予定の地図。僕にはこれ位しか出来ないから」
「見せて貰っても?」

「ジョルディさんならいいよ。怒っても破らないでね」
「人聞きの悪い。私はそんな乱暴者では…。これは、凄いですね」
美人に褒められると気分がいいね。クラスの女子何て目じゃない。鷲尾さんだけは除く。

あの人に抱き締められて平然としてた無能君。凄えぜリア充。それは今は関係ないな。

褒められて気分が良かったので。何気なく。
「気に入ってくれたなら、それジョルディさんにあげるよ」
「え…」めっちゃ驚かれてる。

そこまで驚く事かいな。
「地図は頭の中に入ってる。何枚でも書こうと思えば書けるから、価値は有るようで無いよ。要らないなら返して」

暫く悩んだ挙句。
「一時的にお預かりする。と言う事で」結局頂かれてしまった。複製にも魔力使うんだけどなぁ。

喜んでるようなので、良しとしよう。更に気分を良くした僕は。
「僕ね。絵を描くのだけは得意なんだ。こっちの世界には写真技術無いみたいだから、今度ジョルディさんの肖像画でも描いてあげるよ」

「しゃしん?それに私は、肖像で描かれるような英雌でもありませんので結構です」
お断りされちゃった。
「勿体ない。折角の美人なのに…」
我ながら臭い。反吐が出そう。

クスりと少しだけ笑ってくれた。
「お褒めの言葉と受け取りましょう」

「今日はどうしてここに?普段なら誰も来ない場所だと思ってたのに」
「特に用事はありません。寂しげなガモウさんの後ろ姿を見掛けたもので、つい」
そう言って僕の隣に腰掛けた。パンツルックなので安心。
名前を覚えててくれたんだ。何だか嬉しい。

良い匂いだなぁ。適度な距離感でも清涼感のある香の匂いが漂って来た。変な話。自分はちゃんと生きてるんだなと実感する。

2人で並び座り、何気なく夜空を無言で眺めた。幸せな空間と時間。無言でも苦しくない。

「僕はさ。知ってると思うけど、生き残りの10人の中で一番弱くて戦闘向きじゃないんだ」
「はい。私もそう思います。今はまだ」
今は?多分ずっとだと思うよ。

「鍛錬?努力次第だってみんな言うけど。僕は違うと思うんだ。強い人も居れば弱い人も居てこそ成り立つ物も必ず在ると思う。バランスだよ」

「バランス?弱き者の言い訳や、屁理屈のように受け取れますが」
顔を覗くと、ちょっと怒ってる。みんな一生懸命、本当に命懸けで戦ってるんだ。そう聞こえるんだろうなぁ。

「言い訳だよ。でもね、少しだけこの世界を見て来て解った。誰も、この戦乱が終わった後の事を考えてない。平和が来て魔物も居なくなった後の事を」

「…」
「戦わなくて済んだら?人間が手を取り合える世界になったら?その強い人たちは何をするの?無闇矢鱈に戦争でも起こすの?そうじゃないでしょ」

「終わった後の、世界…」
「手っ取り早く戦いに明け暮れる。何も考えなくていいから楽だよね。殺し、奪い、生き残る。仲間や家族や恋人を理由に。国の大義や己の使命感?で戦い続ける」

「随分と、気分の悪い話し方をしますね」
「図星だからさ。田畑は?農地は?家畜は?誰が耕し、誰が育てるのさ。兵隊さんは、一般平民を馬鹿にし過ぎ。一般人と何ら変わらない凡人スキル。これが与えられたのにも必ず意味がある。守ってやってるんだから何か返すのが当たり前?無償に近い低賃金で働け?そんなんじゃ近い将来、人類は滅亡するよ。自滅と同じ」

僕の意見は真逆の論理。誰にも受け入れられない。
政治的力を何も持ってない、凡人の僕は。殆ど無関係なジョルディさんに、偏ったグチをぶつけてるに過ぎない。

「そんな目線も在るのですね。参考になりました。ここの冒険者ギルド支部長と、少し交渉が難航してまして。気分転換に何かお話を思っていましたが…。余計に混乱しましたよ」
ジョルディさんが立ち上がり、一旦離れようとしてふと立ち止まり振り返った。
「ガモウさんが戦わない理由は何となく解りました。なら私の交渉に明日から付き合って貰えませんか?特に何もなければでいいです」

明日からはこの町の農家の手伝いでもしようと考えてた。
知識は全く無いので、どの道零から。
「農耕の勉強しながらでも良ければ。峰岸君たちの手助けになるなら、是非お供するよ。余計に混乱させもいいの?」

「上は頭の固い連中ばかりですから。丁度良い薬となるでしょう。ご協力感謝します。宿屋へ迎えに行きますので」

人生初デートだったら良かったのになぁ。
凡人は凡人らしく、高嶺の花には手を出さない。
あんな話の後じゃ、どうせ誘ったって無理。

去り行くジョルディさんの背中に手を振って見送る。
残りのお摘まみを取ろうと手を伸ばした時に気付いた。数が減ってる…。

彼女は強かだ。転んでもただでは起きない。
素晴らしい。今更だけど、結構ドキドキしてきた。

せっかくだし。似顔絵くらい描いてから帰ろ。

-スキル【凡才】
 並列スキル【デッサン】発動が確認されました。-

サラスラと筆が乗った。ヨシ!良い感じで仕上がった。
満面の笑みのジョルディさん。ちょっとだけデコり過ぎたかも…。明日見せて反応が見てみたい。

アニキャラ寄りになったのはご愛敬。そういう特性なんで許してちょ。
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