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金曜日、柑菜と春樹は大学の門で待ち合わせをした。
ーーそういえば、大学生になってからこうして待ち合わせをするのって初めてかも。大学生にまでなって双子で行動するなんて、ブラコンとでも思われるかもしれないし……。
門付近は、これから登校してくる人、帰る人、同じく誰かを待っている人、多くの人で賑わっている。
この中で、家族で待ち合わせをしている人はどれくらいいるのだろう、もしかしたら自分たちだけではないか、と柑菜は思いながら春樹を待った。
「お待たせ」
眠そうな春樹が、とぼとぼと歩きながらやって来る。やる気のなさそうな春樹の姿を見慣れている柑菜は特にそれには突っ込むことなく淡々と次の言葉を発する。
「じゃあ、行こっか」
2人は、家の方向を目指して歩き始めた。
途中、街を歩く中で、何組かのカップルとすれ違う。
カップルは柑菜たちと違って、どこか恥ずかしそうにしていたり、腕を組んでくっついていたりしている。
「私たちってカップルに見えるかな?」
「側からはそう見えるかもな」
否定もせず、やんわりと答える春樹。
それに対して柑菜は返事をせずに、だからと言って特に話すこともなく、柑菜は町の音に耳をすませて歩いた。
どこからともなく、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
ふと、そういえば、この間の柑菜の質問の春樹の答えを聞いていないことを、彼女は今思い出した。
「ねえねえ、そういえば好きな人いるの?」
「……どうだろね」
はぐらかす春樹に、それ以上しつこく聞こうとはしない柑菜。
春樹の性格上、どうせ聞いても答えてくれないと分かっているからだ。
沈黙のまま歩く2人。
人通りもかなり少なくなり、住宅地に来ると、柑菜たちは自分たちの家の前を通り過ぎた。
少し歩くと、いつもの坂道にたどり着く。
「この近くなの」
「こんなとこにあるのか」
住宅街の中で、春樹はまさかと言うような声色でそう言う。
柑菜にとってはお馴染みとなったいつもの道を曲がると、彼女の好きなケーキ屋が見えてきた。
テンションが上がってきた柑菜とは正反対に、春樹は落ち着いている。
「なるほど」
建物の外観を見て、春樹は呟いた。
ーーそういえば、大学生になってからこうして待ち合わせをするのって初めてかも。大学生にまでなって双子で行動するなんて、ブラコンとでも思われるかもしれないし……。
門付近は、これから登校してくる人、帰る人、同じく誰かを待っている人、多くの人で賑わっている。
この中で、家族で待ち合わせをしている人はどれくらいいるのだろう、もしかしたら自分たちだけではないか、と柑菜は思いながら春樹を待った。
「お待たせ」
眠そうな春樹が、とぼとぼと歩きながらやって来る。やる気のなさそうな春樹の姿を見慣れている柑菜は特にそれには突っ込むことなく淡々と次の言葉を発する。
「じゃあ、行こっか」
2人は、家の方向を目指して歩き始めた。
途中、街を歩く中で、何組かのカップルとすれ違う。
カップルは柑菜たちと違って、どこか恥ずかしそうにしていたり、腕を組んでくっついていたりしている。
「私たちってカップルに見えるかな?」
「側からはそう見えるかもな」
否定もせず、やんわりと答える春樹。
それに対して柑菜は返事をせずに、だからと言って特に話すこともなく、柑菜は町の音に耳をすませて歩いた。
どこからともなく、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
ふと、そういえば、この間の柑菜の質問の春樹の答えを聞いていないことを、彼女は今思い出した。
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「……どうだろね」
はぐらかす春樹に、それ以上しつこく聞こうとはしない柑菜。
春樹の性格上、どうせ聞いても答えてくれないと分かっているからだ。
沈黙のまま歩く2人。
人通りもかなり少なくなり、住宅地に来ると、柑菜たちは自分たちの家の前を通り過ぎた。
少し歩くと、いつもの坂道にたどり着く。
「この近くなの」
「こんなとこにあるのか」
住宅街の中で、春樹はまさかと言うような声色でそう言う。
柑菜にとってはお馴染みとなったいつもの道を曲がると、彼女の好きなケーキ屋が見えてきた。
テンションが上がってきた柑菜とは正反対に、春樹は落ち着いている。
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