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2話
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「それで、結局その日は会うことできなかったの」
「あら、残念ね」
「また次チャンスがあったらその時話しかけよう!」
金曜日の出来事の報告を一通り終える。
今日は珍しく、3人は柑菜の家に来ていた。いつもは、一人暮らしの亜紀の家に行くことが多い。
家の中に人が2人増えると、雰囲気は一気に明るくなる。
柑菜も、心なしかいつもよりも笑顔が多い。
3人で紅茶とクッキーをお供に話に花を咲かせていると、扉の開く音がして春樹が帰ってきたのが分かった。
「あれ、友達?」
リビングルームに顔だけをひょいと見せた。
「うん、一度だけ会ったことあるでしょ?」
春樹は、櫻子と亜紀の顔を交互に見ると、思い出したのか「ああ」と声を出した。
「姉がいつもお世話になっています」
3人のいるリビングルームに顔だけでなく身体も入り込んだ。
2人は、わざわざ椅子から立ち上がり、春樹に向って一礼をする。
春樹もそれにつられて、お辞儀を返した。
亜紀と櫻子は、いつも柑菜から春樹の話を聞いているせいか、本人を前にした時のこの微妙な距離感に、少し違和感を感じる。
特に櫻子にとっては、その距離感がとても気持ちが悪く、そしてもどかしく感じた。
「あ、どうぞ、座ってください」
立ったままの2人は、春樹の言葉に従って再び椅子に座った。
「じゃあ、俺部屋行くわ」
リビングルームを出ようとする春樹に
「せっかくだし、少しみんなで話すのもいいんじゃないかしら」
と、彼の言葉に重なるように、櫻子はそう提案する。
「そうだね、春樹も座りなよ」
柑菜にも同じように言われた春樹は、とりあえず鞄を部屋に置いてきて再びリビングに姿を現した。
戻って来た春樹は、4つの椅子のうち空いている1つの椅子に腰かける。
そこは、櫻子の向かいの席だった。
「今、金曜日の話してたの、ケーキ屋のね」
「ああ、あの時の」
思い出すように春樹は言った。
「2人とも、私の好きな人のことも知ってる」
「私たちなんですよ、弟と2人で行けば話しやすいんじゃないかって提案したの、もし迷惑かけていたらすみません」
亜紀は、頭をぺこっと下げた。
櫻子もつられて頭を下げる。
「いや、あそこには一度行こうと思ってたので、逆によかったです」
春樹も亜紀も、聞きなれない敬語で話しいるせいで、なんとなくその場に流れるお堅い空気に違和感を覚える。櫻子だけは、いつもと変わらず丁寧な話し方をしているが。
その空気を壊すように、柑菜は「ねえ、みんな同い年なんだからタメ語でいいんじゃない」と言った。
「あら、残念ね」
「また次チャンスがあったらその時話しかけよう!」
金曜日の出来事の報告を一通り終える。
今日は珍しく、3人は柑菜の家に来ていた。いつもは、一人暮らしの亜紀の家に行くことが多い。
家の中に人が2人増えると、雰囲気は一気に明るくなる。
柑菜も、心なしかいつもよりも笑顔が多い。
3人で紅茶とクッキーをお供に話に花を咲かせていると、扉の開く音がして春樹が帰ってきたのが分かった。
「あれ、友達?」
リビングルームに顔だけをひょいと見せた。
「うん、一度だけ会ったことあるでしょ?」
春樹は、櫻子と亜紀の顔を交互に見ると、思い出したのか「ああ」と声を出した。
「姉がいつもお世話になっています」
3人のいるリビングルームに顔だけでなく身体も入り込んだ。
2人は、わざわざ椅子から立ち上がり、春樹に向って一礼をする。
春樹もそれにつられて、お辞儀を返した。
亜紀と櫻子は、いつも柑菜から春樹の話を聞いているせいか、本人を前にした時のこの微妙な距離感に、少し違和感を感じる。
特に櫻子にとっては、その距離感がとても気持ちが悪く、そしてもどかしく感じた。
「あ、どうぞ、座ってください」
立ったままの2人は、春樹の言葉に従って再び椅子に座った。
「じゃあ、俺部屋行くわ」
リビングルームを出ようとする春樹に
「せっかくだし、少しみんなで話すのもいいんじゃないかしら」
と、彼の言葉に重なるように、櫻子はそう提案する。
「そうだね、春樹も座りなよ」
柑菜にも同じように言われた春樹は、とりあえず鞄を部屋に置いてきて再びリビングに姿を現した。
戻って来た春樹は、4つの椅子のうち空いている1つの椅子に腰かける。
そこは、櫻子の向かいの席だった。
「今、金曜日の話してたの、ケーキ屋のね」
「ああ、あの時の」
思い出すように春樹は言った。
「2人とも、私の好きな人のことも知ってる」
「私たちなんですよ、弟と2人で行けば話しやすいんじゃないかって提案したの、もし迷惑かけていたらすみません」
亜紀は、頭をぺこっと下げた。
櫻子もつられて頭を下げる。
「いや、あそこには一度行こうと思ってたので、逆によかったです」
春樹も亜紀も、聞きなれない敬語で話しいるせいで、なんとなくその場に流れるお堅い空気に違和感を覚える。櫻子だけは、いつもと変わらず丁寧な話し方をしているが。
その空気を壊すように、柑菜は「ねえ、みんな同い年なんだからタメ語でいいんじゃない」と言った。
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