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告白される。
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記憶を猛スピードで遡る。
幼い頃、男の子、蒼とはよく遊んでいたけれど、もしかしてそのときに一緒に遊んでいた子?
でも、顔も名前も全然覚えていない。
「えっと、その……」
「やっぱり、覚えてないよね。でも、気持ちだけは伝えたくて。すぐじゃなくても、返事をくれないかな。初恋の人に会えて、嬉しくて、ごめん、本当。上野さんの気持ちも考えずに。でも、考えて欲しい」
そう言ってわたしのことを見つめる神山君の目を、逸らすことができなかった。
わたしは本当に、神山君の言う『留衣ちゃん』なのだろうか。
全然覚えていない。
「じゃあ、戻ろうか」
「あ、えっと。うん、そうだね」
行きと同じように、神山君の背中を見つめながら歩く。
こんなにかっこいい人がわたしのことを好き?
いやいや、そんなことあるわけない。
って思うのに、高揚した気持ちはなかなか治まってくれない。
もし、こんなにかっこいい人がわたしの彼氏になってくれるなら……。
幼い頃の記憶がなくたっていいんじゃないかなって思ってしまう。
教室に着くと神山君は「じゃあ」と言って席に座った。
「留衣ー。どこ行ってたの?」
「あ、ごめん」
「なんか顔赤い?」
「え、いや、そんなことないって」
絶対に赤いって分かっているけれど、ばれないように嘘を吐いた。小さな嘘だった。
「で、なにがあったのよ?」
帰宅途中、観察眼の鋭い一華に捕まったら最後。
逃げられるわけもなく。
「あのね、神山君に告白された」
「ああ、告白……って、告白!? しかも神山春樹に!?」
盛大な声で電車の中で彼の名前を口にする一華の背中を思わず叩く。
「って、ごめん。え、なんで? 全然話が読めないんだけど」
「あのね、なんか幼い頃の初恋の人らしいの、わたしが。それで、ずっと好きで」
「へえ、留衣やるじゃん」
「でも、わたし全然記憶がないの。蒼とずっと一緒に遊んでた記憶ならあるんだけど、神山君みたいな人と遊んだ記憶がなくて。もしかしたら、別の人かも」
「でも、本人が留衣だって言うならいいんじゃない? で、なんて返事したの?」
「えっと、まだしてなくて。考えて欲しいって」
あのときの神山君の表情からは、ふざけた様子なんて僅かでも感じ取られなかった。
必死に自分の思いをぶつけてきて、だからこそわたしもちゃんと返事をしなきゃなって思って。
きっと、とても大切な思いのはずだから。
「いいじゃん、付き合ったら絶対留衣、神山春樹のこと好きになると思う。あの顔だし。なんか優しい雰囲気出してるし?」
「そ、そうだけど……」
幼い頃、男の子、蒼とはよく遊んでいたけれど、もしかしてそのときに一緒に遊んでいた子?
でも、顔も名前も全然覚えていない。
「えっと、その……」
「やっぱり、覚えてないよね。でも、気持ちだけは伝えたくて。すぐじゃなくても、返事をくれないかな。初恋の人に会えて、嬉しくて、ごめん、本当。上野さんの気持ちも考えずに。でも、考えて欲しい」
そう言ってわたしのことを見つめる神山君の目を、逸らすことができなかった。
わたしは本当に、神山君の言う『留衣ちゃん』なのだろうか。
全然覚えていない。
「じゃあ、戻ろうか」
「あ、えっと。うん、そうだね」
行きと同じように、神山君の背中を見つめながら歩く。
こんなにかっこいい人がわたしのことを好き?
いやいや、そんなことあるわけない。
って思うのに、高揚した気持ちはなかなか治まってくれない。
もし、こんなにかっこいい人がわたしの彼氏になってくれるなら……。
幼い頃の記憶がなくたっていいんじゃないかなって思ってしまう。
教室に着くと神山君は「じゃあ」と言って席に座った。
「留衣ー。どこ行ってたの?」
「あ、ごめん」
「なんか顔赤い?」
「え、いや、そんなことないって」
絶対に赤いって分かっているけれど、ばれないように嘘を吐いた。小さな嘘だった。
「で、なにがあったのよ?」
帰宅途中、観察眼の鋭い一華に捕まったら最後。
逃げられるわけもなく。
「あのね、神山君に告白された」
「ああ、告白……って、告白!? しかも神山春樹に!?」
盛大な声で電車の中で彼の名前を口にする一華の背中を思わず叩く。
「って、ごめん。え、なんで? 全然話が読めないんだけど」
「あのね、なんか幼い頃の初恋の人らしいの、わたしが。それで、ずっと好きで」
「へえ、留衣やるじゃん」
「でも、わたし全然記憶がないの。蒼とずっと一緒に遊んでた記憶ならあるんだけど、神山君みたいな人と遊んだ記憶がなくて。もしかしたら、別の人かも」
「でも、本人が留衣だって言うならいいんじゃない? で、なんて返事したの?」
「えっと、まだしてなくて。考えて欲しいって」
あのときの神山君の表情からは、ふざけた様子なんて僅かでも感じ取られなかった。
必死に自分の思いをぶつけてきて、だからこそわたしもちゃんと返事をしなきゃなって思って。
きっと、とても大切な思いのはずだから。
「いいじゃん、付き合ったら絶対留衣、神山春樹のこと好きになると思う。あの顔だし。なんか優しい雰囲気出してるし?」
「そ、そうだけど……」
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