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1-4 ※成人向け
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恵がベッドサイドの読書灯を点けた。顔を照らし出されたのが羞恥を煽る。思わず目を瞑ると、唇を、柔らかいもので覆われた。
くちづけがこんなに心を締め付けるものだなんて、由樹は知らなかった。
ふにふにと唇で唇を食まれるのが、情欲をそそる。舌を同じものでなぞられたときには、「ひっ」と声を上げてしまった。恐怖からではない、得も言われぬ快感からだ。身体をびくりと跳ねさせたのを、恵がじっと見ている。
「由樹兄、すごく可愛い」
「冗、談……」
「冗談じゃないってば」
耳朶を食まれて「可愛い由樹兄」と声を流し込まれるのに背中が震える。優一郎にそっくりな声。まるで幻聴だ。もう亡いひとに、可愛がられているかのようで、胸が張り裂けそうだ。
「……そんな色っぽい顔、するんだ。もっと見せて」
瞼にキスをされたのに、思わず目を開く。だがそれは間違いだった。すっかり男の顔をした恵が、熱い視線をこちらに向けていた。それにどきどきして、由樹自身は先走りをこぼし出す。軽く揺すられているだけなのに、恥ずかしくて仕方ない。
「ふ、あ……や、だぁ、そんな、するな」
「怖い?」
「……少し」
「なら、これは?」
剥き出しにした恵の雄を直接由樹のものに擦りつけられて、ひどい倒錯と快感が襲ってくる。恵の張り出した亀頭に括れを摩擦されるのが、腰を跳ねさせるほど気持ちが良い。
「──なんだ、これ……っ」
「……思ったよりいいね、これ。由樹兄、気持ち好いでしょ」
大きな手が二つの性器を包む。そうして扱かれ、信じられないほどの灼熱のものを押し付けられているうちに、込み上げて来たものを我慢できなくなった。
だがその瞬間、枕の優一郎の香りがした。
彼の死を悼みもせずこんな行為をしているのが後ろめたく、恐ろしく思われて。
「けい、やめて……っ」
「……ごめん。ごめん、もう、無理だ」
頭の中にはこちらを冷めた目で見る優一郎が居るのに。
身体の快感に勝てなかった。
「あぁっ……!」
「……っく」
こんな夜に、優一郎のベッドで、幼馴染みの手で達してしまった背徳感は、どうしようもなく緩んでいく思考に追い出されてしまった。それに──自分のものではない熱が腹の上に散っているのが、温かくて何故だか心地好いのだ。
「は……すごい、由樹兄がえっちな顔してる」
「そんな、言い方……」
自分が淫らなものになってしまったようで、消え入りたくなる。優一郎にも申し訳が立たない。
こんな行為はもう終わりだ。全部忘れてくれと恵に言いたかったのに、その彼に足を思い切り広げられた。驚きで目を瞠ると、恵の陰茎は力をなくしてはおらず、むしろ先ほどより怒張して見えた。
「何で、そんなになってんだ! 今出したしょや」
「それは……由樹兄が可愛いから」
悄気たような恵だが、由樹の腹の上で混ざっていた精液を掬い取った。何をしているのかと思ったのに──誰にもふれさせたことのない秘所へと指を埋めようとする。
「やだ、何……!」
「由樹兄の中、入りたいんだ。ごめん……でも、俺は、俺は」
何か決意したような顔をした恵の指が、つぷりと潜り込んできた。身が固まるが、不思議とそれほど違和感はない。だが、幼馴染みにこんな場所をさわられているというのはまるで不義のようで、由樹を戸惑わせる。
「ごめんね、痛い?」
「痛くない、けど、変……」
止めろと言えばいいのに、恵が余りに真剣に見えて、口に出せなかった。あらぬ場所をいじられているのに、どうしてか、恵が自分を大事に扱っているのが分かる。拒むことができない。そのことに混乱していたら──。
「ぅ、あ! 何、そこ、さわるな……っ」
とんとんと押される場所が、内側が、身体が浮きそうな気持ち好さを与えてくる。知らない、こんな感覚は。身を捩った由樹に気が付いたのだろう、恵がほんの少し笑みを見せ、キスを与えてくる。そうしてますます、そこを引っ掻く。
「ここ、気持ち好い?」
「う、あ、そんなこと、な……」
「本当に? すごく好さそうに見える」
そこを指で叩かれたまま、別の指を挿入されて奥の方まで探られる。そのひとつひとつが、由樹を追い詰めた。気持ち好いのが怖い。
指先だけで、もてあそばれている。恵に。幼馴染みに。好きなひとの息子に。
「恵、やめてぇ……たすけ、て、優一郎さん」
思わず呼び求めた名前に、恵の手が止まる。
恵は、知らない男のような顔をした。怒りのような、悲しみのような。唇を噛みしめた彼は、何を考えているのだろう。
「……駄目だ。由樹兄ごめん、優しくできない」
引き抜いた指の代わりに。張り詰めた恵自身が、由樹の入り口に、くちゅりと可愛らしい音を立ててキスをした。それが由樹を貫くのだと思うと、蝋燭の火が消えたような心許なさに襲われる。
「やだ……こわい。こんなとこに入るわけない……っ」
「ごめん。止めてあげられない。俺は、俺はずっと」
目を伏せた恵はそこで言葉を止めた。恵が泣いてしまいそうに見えた。
「恵?」
「……何でもない」
その言葉とともに由樹を襲ったのは、呼吸の詰まるほどの圧迫感。恵が、いる。自分の中に。どうして。
「あ──ひ、ぃっ」
「ごめん。ごめんね」
謝るくせに、止めてくれない。ずん、ずん、と。恵が内側をどんどん犯していくのが、嫌というほど分かる。こすれる、のが、気持ち好いのはどうして。
「ぅあ、だめ、そこ、やめ」
「……敏感なんだね。ちょっと掠っただけなのに」
そうして、恵が一気に息を吐くのと同時、奥を抉り込まれて意識が途切れそうになった。
深い、深い場所を恵に全部知られてしまった。こちらは恵の心がひとつも分からないのに。そんな、真冬の吹雪の中に放りだされたような不安を感じるのに、恵の熱が深部を乱すのが、何もかもを忘れてしまいそうに心地好い。もう、何も分からない。だのに。
「由樹兄、ゆき、にい」
必死に由樹を呼ばうその声は、声だけは。ひどく優一郎に似ていた。
「ゆう、いちろ、さん……っ」
思わずそう呼んでしまったのが、由樹の心を蕩けさせた。この腕が。由樹を穿つのが、あのひとだったら。そうして目を閉じると本当に優一郎に抱かれているような気がしてくる。
「……ちく、しょ」
ぽたりと、頬に落ちてきたのは、汗だろうか。分からないまま、身体中揺すられて、もう快楽しか分からなくなる。そのまま、最奥を突かれたせいで、由樹は射精を伴わない絶頂を知った。身体中が甘酸っぱさに包まれて、死ぬかもしれない。奥に吐き出された熱とともに、溶けてしまいそうだ。
くちづけがこんなに心を締め付けるものだなんて、由樹は知らなかった。
ふにふにと唇で唇を食まれるのが、情欲をそそる。舌を同じものでなぞられたときには、「ひっ」と声を上げてしまった。恐怖からではない、得も言われぬ快感からだ。身体をびくりと跳ねさせたのを、恵がじっと見ている。
「由樹兄、すごく可愛い」
「冗、談……」
「冗談じゃないってば」
耳朶を食まれて「可愛い由樹兄」と声を流し込まれるのに背中が震える。優一郎にそっくりな声。まるで幻聴だ。もう亡いひとに、可愛がられているかのようで、胸が張り裂けそうだ。
「……そんな色っぽい顔、するんだ。もっと見せて」
瞼にキスをされたのに、思わず目を開く。だがそれは間違いだった。すっかり男の顔をした恵が、熱い視線をこちらに向けていた。それにどきどきして、由樹自身は先走りをこぼし出す。軽く揺すられているだけなのに、恥ずかしくて仕方ない。
「ふ、あ……や、だぁ、そんな、するな」
「怖い?」
「……少し」
「なら、これは?」
剥き出しにした恵の雄を直接由樹のものに擦りつけられて、ひどい倒錯と快感が襲ってくる。恵の張り出した亀頭に括れを摩擦されるのが、腰を跳ねさせるほど気持ちが良い。
「──なんだ、これ……っ」
「……思ったよりいいね、これ。由樹兄、気持ち好いでしょ」
大きな手が二つの性器を包む。そうして扱かれ、信じられないほどの灼熱のものを押し付けられているうちに、込み上げて来たものを我慢できなくなった。
だがその瞬間、枕の優一郎の香りがした。
彼の死を悼みもせずこんな行為をしているのが後ろめたく、恐ろしく思われて。
「けい、やめて……っ」
「……ごめん。ごめん、もう、無理だ」
頭の中にはこちらを冷めた目で見る優一郎が居るのに。
身体の快感に勝てなかった。
「あぁっ……!」
「……っく」
こんな夜に、優一郎のベッドで、幼馴染みの手で達してしまった背徳感は、どうしようもなく緩んでいく思考に追い出されてしまった。それに──自分のものではない熱が腹の上に散っているのが、温かくて何故だか心地好いのだ。
「は……すごい、由樹兄がえっちな顔してる」
「そんな、言い方……」
自分が淫らなものになってしまったようで、消え入りたくなる。優一郎にも申し訳が立たない。
こんな行為はもう終わりだ。全部忘れてくれと恵に言いたかったのに、その彼に足を思い切り広げられた。驚きで目を瞠ると、恵の陰茎は力をなくしてはおらず、むしろ先ほどより怒張して見えた。
「何で、そんなになってんだ! 今出したしょや」
「それは……由樹兄が可愛いから」
悄気たような恵だが、由樹の腹の上で混ざっていた精液を掬い取った。何をしているのかと思ったのに──誰にもふれさせたことのない秘所へと指を埋めようとする。
「やだ、何……!」
「由樹兄の中、入りたいんだ。ごめん……でも、俺は、俺は」
何か決意したような顔をした恵の指が、つぷりと潜り込んできた。身が固まるが、不思議とそれほど違和感はない。だが、幼馴染みにこんな場所をさわられているというのはまるで不義のようで、由樹を戸惑わせる。
「ごめんね、痛い?」
「痛くない、けど、変……」
止めろと言えばいいのに、恵が余りに真剣に見えて、口に出せなかった。あらぬ場所をいじられているのに、どうしてか、恵が自分を大事に扱っているのが分かる。拒むことができない。そのことに混乱していたら──。
「ぅ、あ! 何、そこ、さわるな……っ」
とんとんと押される場所が、内側が、身体が浮きそうな気持ち好さを与えてくる。知らない、こんな感覚は。身を捩った由樹に気が付いたのだろう、恵がほんの少し笑みを見せ、キスを与えてくる。そうしてますます、そこを引っ掻く。
「ここ、気持ち好い?」
「う、あ、そんなこと、な……」
「本当に? すごく好さそうに見える」
そこを指で叩かれたまま、別の指を挿入されて奥の方まで探られる。そのひとつひとつが、由樹を追い詰めた。気持ち好いのが怖い。
指先だけで、もてあそばれている。恵に。幼馴染みに。好きなひとの息子に。
「恵、やめてぇ……たすけ、て、優一郎さん」
思わず呼び求めた名前に、恵の手が止まる。
恵は、知らない男のような顔をした。怒りのような、悲しみのような。唇を噛みしめた彼は、何を考えているのだろう。
「……駄目だ。由樹兄ごめん、優しくできない」
引き抜いた指の代わりに。張り詰めた恵自身が、由樹の入り口に、くちゅりと可愛らしい音を立ててキスをした。それが由樹を貫くのだと思うと、蝋燭の火が消えたような心許なさに襲われる。
「やだ……こわい。こんなとこに入るわけない……っ」
「ごめん。止めてあげられない。俺は、俺はずっと」
目を伏せた恵はそこで言葉を止めた。恵が泣いてしまいそうに見えた。
「恵?」
「……何でもない」
その言葉とともに由樹を襲ったのは、呼吸の詰まるほどの圧迫感。恵が、いる。自分の中に。どうして。
「あ──ひ、ぃっ」
「ごめん。ごめんね」
謝るくせに、止めてくれない。ずん、ずん、と。恵が内側をどんどん犯していくのが、嫌というほど分かる。こすれる、のが、気持ち好いのはどうして。
「ぅあ、だめ、そこ、やめ」
「……敏感なんだね。ちょっと掠っただけなのに」
そうして、恵が一気に息を吐くのと同時、奥を抉り込まれて意識が途切れそうになった。
深い、深い場所を恵に全部知られてしまった。こちらは恵の心がひとつも分からないのに。そんな、真冬の吹雪の中に放りだされたような不安を感じるのに、恵の熱が深部を乱すのが、何もかもを忘れてしまいそうに心地好い。もう、何も分からない。だのに。
「由樹兄、ゆき、にい」
必死に由樹を呼ばうその声は、声だけは。ひどく優一郎に似ていた。
「ゆう、いちろ、さん……っ」
思わずそう呼んでしまったのが、由樹の心を蕩けさせた。この腕が。由樹を穿つのが、あのひとだったら。そうして目を閉じると本当に優一郎に抱かれているような気がしてくる。
「……ちく、しょ」
ぽたりと、頬に落ちてきたのは、汗だろうか。分からないまま、身体中揺すられて、もう快楽しか分からなくなる。そのまま、最奥を突かれたせいで、由樹は射精を伴わない絶頂を知った。身体中が甘酸っぱさに包まれて、死ぬかもしれない。奥に吐き出された熱とともに、溶けてしまいそうだ。
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