束縛嫌い系女子

玲と真尋の会話

学校の授業が終わった放課後。
グラウンドには部活動に励む生徒。
そんななか、空き教室には男女の会話が響き渡る


「やーもうさ！夏陽可愛すぎる！！！好き！！」

「レズかよｗ...クソわかる。まじそれな。可愛い。」

「好きなんだもん！仕方ないじゃんｗ
   てか語彙力どうしたｗ」

「それはまぁ、仕方ねぇわな。語彙力低下は仕方ない。」

「まぁーねー」


玲と真尋は好きな子の話で盛り上がっている。
どちらとも、夏陽という女の子が好きという事がこの前判明し、放課後は２人でその話を最終下刻ギリギリまで話している。


「...あ、やばい。後、３分で最終下刻。」

「まじかよ早くね？！話し足りねぇし！」

「まぁ、明日もあるしいいじゃーん。
   帰ろ帰ろ」

「おー。...？！ちょ！走るぞ！！！」

「はぁ？！なんで！！」

「夏陽がいる！！行くぞ！」

「よっしゃ！！」


教室のドアを乱暴に開け階段を急いで降りる。
靴を履き夏陽の姿を見つけて話しかける


「かーよ！今帰り？遅いね！何してたの？」

「あのね、帰ってる途中で忘れ物に気づいて取りに来て、教室でぼーっとしてたらいつの間にかこんな時間になってたの」

「夏陽ってそういう所あるよなー。」

「放課後の教室ってぼーっとしちゃわない？
    あと、佐藤 真尋と玲ちゃんも今帰り？」

「そうだよ～！！夏陽見つけたから走ってきた！」

「そうなんだ、仲いいね二人共」

「普通普通」

「そーそー、普通だよ～」

「ま、いいや。帰ろ～」

「「うん！」」

そんな会話をしながら家に帰り
玲と真尋は夜夏陽と喋れた嬉しさに
寝るまで頬が緩んでいた。


――― end ―――


次回は出会いの話です。(夏陽目線)