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第一話
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皆さん、悪役令嬢への転生話はよく知ってらっしゃいますよね。
はい。
もちろん私も知っでいます。
はい。
そして私も悪役令嬢に転生しました。
思い出したのは五歳の時。本来ゲームのシナリオ通りでいけば、私は第二王子のヨハン様と婚約し、そしてヒロインをいじめて悪役令嬢である私は幽閉、もしくは国外追放、もしくは行方不明になる予定でした。
はい。
ですが、私は頑張りました。
ヨハン様との婚約の決まる顔合わせのお茶会にて10歳年上の第一王子に猛アタックをかけまして、見事、第一王子の婚約者となりました。
え。何故、第一王子に婚約者がいなかったのか?
えぇ。
はい。
その。第一王子であらせられるフィリップ様はなんといいましょうか。
とてもお顔が地味でございます。
そして、少しばかり、ふくよかでございます。
私的には大変素朴で、まんまるとしてる所が可愛らしいと思うのですが、その事を本人が大変気にされていて、婚約者をこれまで決められなかったそうです。国王陛下も、20歳までに決まればいいと言っていたそうです。
はい。
なので立候補させて頂きました。
それはもう最大に愛をささやき、あの手この手で落とさせていただきました。
そんな殿下は今国外をお仕事で回っておられます。
なので私は学園にて、悪役令嬢にはならずに過ごさせて頂いておりましたが、ストーリーは気になりますので、もちろん、ヒロインのマリア男爵令嬢をチェックしておりました。
はい。
最初はね、良かったんですよ。
ヒロインは当て馬キャラのレスターをうまく使ってアレクシス様狙いなのでしょう。彼に近寄っていきました。
はい。
ですがある時から私はあるお方から目が離せなくなりました。
最初に驚いたのは、中庭で彼女を見たときです。
あまりの美しさに、え、なんでこのゲームは出て気もしない皇女様をこんな女神にしたの?と、驚きました。
ですが、私を驚かせたのはそればかりではありません。
何故でなのでしょうか。
ゲーム外の所でこんなに様々な事が起こっているとは、むしろゲーム会社はこちらをメインにした方が良かったのではないかと思えます。
皇女殿下は、暗殺者に狙われております。
私は衝撃的光景に、目を丸くしました。
まるで、ワルツを踊るかの如く皇女殿下はステップを踏んでいきます。
ですが、皆様、だめです。
良く見てくださいませ。
足元、弓矢刺さっていますからね!!
オーレリア皇女殿下は笑っていましたけど、弓矢刺さっていましたからね!!
猟奇的とも言えるシーンです。
私は、もうゲームどころではありません。
なので、全力で観察日記をつけさせていただこうと思います。
はい。
もちろん私も知っでいます。
はい。
そして私も悪役令嬢に転生しました。
思い出したのは五歳の時。本来ゲームのシナリオ通りでいけば、私は第二王子のヨハン様と婚約し、そしてヒロインをいじめて悪役令嬢である私は幽閉、もしくは国外追放、もしくは行方不明になる予定でした。
はい。
ですが、私は頑張りました。
ヨハン様との婚約の決まる顔合わせのお茶会にて10歳年上の第一王子に猛アタックをかけまして、見事、第一王子の婚約者となりました。
え。何故、第一王子に婚約者がいなかったのか?
えぇ。
はい。
その。第一王子であらせられるフィリップ様はなんといいましょうか。
とてもお顔が地味でございます。
そして、少しばかり、ふくよかでございます。
私的には大変素朴で、まんまるとしてる所が可愛らしいと思うのですが、その事を本人が大変気にされていて、婚約者をこれまで決められなかったそうです。国王陛下も、20歳までに決まればいいと言っていたそうです。
はい。
なので立候補させて頂きました。
それはもう最大に愛をささやき、あの手この手で落とさせていただきました。
そんな殿下は今国外をお仕事で回っておられます。
なので私は学園にて、悪役令嬢にはならずに過ごさせて頂いておりましたが、ストーリーは気になりますので、もちろん、ヒロインのマリア男爵令嬢をチェックしておりました。
はい。
最初はね、良かったんですよ。
ヒロインは当て馬キャラのレスターをうまく使ってアレクシス様狙いなのでしょう。彼に近寄っていきました。
はい。
ですがある時から私はあるお方から目が離せなくなりました。
最初に驚いたのは、中庭で彼女を見たときです。
あまりの美しさに、え、なんでこのゲームは出て気もしない皇女様をこんな女神にしたの?と、驚きました。
ですが、私を驚かせたのはそればかりではありません。
何故でなのでしょうか。
ゲーム外の所でこんなに様々な事が起こっているとは、むしろゲーム会社はこちらをメインにした方が良かったのではないかと思えます。
皇女殿下は、暗殺者に狙われております。
私は衝撃的光景に、目を丸くしました。
まるで、ワルツを踊るかの如く皇女殿下はステップを踏んでいきます。
ですが、皆様、だめです。
良く見てくださいませ。
足元、弓矢刺さっていますからね!!
オーレリア皇女殿下は笑っていましたけど、弓矢刺さっていましたからね!!
猟奇的とも言えるシーンです。
私は、もうゲームどころではありません。
なので、全力で観察日記をつけさせていただこうと思います。
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