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lv.29 騒々しいドン
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[Ⅰ]
【どこにいやがる! 出てきやがれ! コジローとかいうやつ! ぶっ殺してやる!】
シグルード内には尚も怒号が響き渡っていた。
盛大にコジローを呼んでいる。
さて、ではどんな奴等か、拝ませてもらうとしよう。
俺はブースの外へ向かおうとした。
だがそこで、シムが行く手を阻むように、俺の前に来たのである。
「コジロー様……奴等のところに行くのですか? それは危険だと思います。ダヴィードリアンの首領にザンブロッタというのがいるんですが、そいつはキエーザの従兄弟だった筈ですから」
「そうですよ、コジローさん。シム様の言う通りだと思います。私もそれを思い出しました」
どうやら、キエーザの親戚が仕切る反社グループのようだ。
「へぇ、そうなの。でもどんな奴等か見てみたいし、ここには裏の出口ないから、どの道、行くしかないんじゃね」
俺の軽い言い分に、4人はポカンとしていた。
「コジローさんは本当に動じないなぁ……」
「流石は私の師匠ね。そういうところが、キュンときちゃうのよね」
ランドとユミルはしみじみと頷いた。
「本当にコジロー様は、全然、委縮してないですね。こんなに図太い性格になられてたとは……」
「でも、危なくなったら逃げてくださいね。わ、私も道を作りますから」
レティアはそう言うと、息を飲みつつ、剣の束に手を掛けた。
気持ちはありがたいが、自分で対処するとしよう。
まぁ場合によっては手を借るかもしれないが。
「気持ちは受け取っておくよ。だが、ここは俺だけで行く。皆は俺の事を知らないふりしておけばいい。そうすりゃ、被害は受けないし、俺もその方がやりやすいから」
俺は軽い口調でそう告げた。
「そうですか。というか、なんでそんなに気楽なんです?」
「なんでって……奴等がわざわざシグルードに乗り込んできたからだよ」
「あの……どういう意味ですか、コジロー様。ちょっと何言ってるのか、分からないです」
「ま、その内わかるさ」
シムはわけがわからないのか、首を捻っていた。
「でも、本当に無理はしないでくださいよ、コジローさん。私もすぐに動けるように待機してますので」
レティアも念押ししてくる。
「そんな意気込まなくていいよ。つーわけで、レッツゴー」
と言って、俺は堂々とブースを出たのであった。
するとシグルード内は、やや騒然とした感じになっていた。
冒険者の人だかりの中心に、十数人ほどの厳つい武装をしまくった集団がいた。
全員、人相が悪く、獣人らしき者達も混じっている。狼男みたいな奴までいた。中には見た事ある奴も。
その集団の1人に、ハルバードのような厳つい槍を持って、周囲に吠えている人間の輩がいた。
身体は大きく、ムキムキの筋骨隆々で、身長は180cmくらいあるだろう。
顔つきは欧米系だが、アラブ人のようなモジャモジャの長い髭を生やしていた。
全身を悪趣味な赤黒い魚鱗の鎧で覆い、左手には魚鱗の丸い盾、そして頭部にはバイキングヘルムのような兜を被っていた。
今から合戦にでも行くのかのような、フル装備の姿であった。
因みにシュレンの記憶によると、この赤黒い魚鱗の鎧は、ラルカンスと呼ばれる巨大魚の鱗でできているようだ。軽くて頑丈な為、結構な高級品みたいである。
以前、水族館でピラルクーという南米の巨大淡水魚を見た事があるが、あれを大きくしたような感じの鱗だ。
青海波文様のように鱗が張り付いてるが、ところどころに歪な斑点もあり、見た目的にちょいとゲテモノ感のある鎧であった。つか、キモイ。
(ふむ……態度のデカさ的に、コイツが首領か。騒々しい首領だねぇ。しかし、獣人と人が入り混じる反社集団だな。あの狼男風のはシュレンの記憶だと、ドルガンという種族のようだ。ヴァザンもいる。すげえファンタジーな反社グループだわ。まぁいい……さて、行くか)
俺は奴等へと無造作に近づいた。
するとそこで、取り巻きにいる見覚えのある輩が、俺を見るや大きな声を上げたのである。
多分、キエーザの腰巾着だろう。
「ザンブロッタの旦那! アイツですよ! 間違いないっス! キエーザさんをあんな目に合わせたのは!」
「なに、どいつだ!」
ザンブロッタはキョロキョロ見回した。
腰巾着野郎は俺を指差した。
「あそこにいる白い衣を着た黒髪のアシェンです。背中の妙な剣に見覚えがあるんで」
「アイツか!」
ザンブロッタという輩は、眉を吊り上げ、俺を睨んだ。
憤怒の形相である。
全員の視線が俺に注がれていた。
まさに注目の的というやつだ。
さて、お呼びのようなので行くとしよう。
俺はスタスタと奴等の所へと向かった。
そして至近距離まで近づき、奴等と対峙したのである。
「さっきから俺と同じ名前を呼んでるが、どのコジローに用かな? そっちの奴は俺を指さしてたが」
「ココ、コイツです……たぶん」
「お、おう……テメェか! キエーザをあんな風にしたのは?」
俺が堂々と奴等の前に出たので、若干、戸惑っている感じであった。
この戸惑いと装備品から、なんとなくこの男の性質が見て取れる。
加えて、シグルードにわざわざ来たというのも、内面が透けて見えるところだ。
ある意味、やり易い相手かもしれない。
それはともかく、答えるとしよう。
「キエーザがどんな風になってるのか知らんが、奴と一悶着あったのは事実だね。で、どこの誰か知らないが、アンタは俺に何の用なんだ?」
「俺はキエーザの従兄弟でザンブロッタという者だ。俺が可愛がってたキエーザをあんな風にしやがって! ただで済むと思うなよ!」
要するに、仲間がやられたから、ヤキ入れに来たんだろう。
「へぇ……仕返しってわけね。いいだろう。で、ここでやるのかい? ぞろぞろお仲間連れてきてるが」
「ふん、良い度胸じゃねぇか。ついてこい。外でぶっ飛ばしてやる!」
俺はそこで、ザンブロッタとかいう男の隣にスッと移動した。
これでとりあえず、チェックメイトである。
後は様子を見よう。
「では案内してくれたまえ、ダヴィードリアンの首領さん」
「チッ……イケすかねぇ野郎だ。良いだろう、ついてこい!」
そして俺達は移動を開始した。
シグルード内は静まり返っていた。
シムやレティア、それとランドやユミルは固唾を飲んで、成り行きを見守っている。
するとそこで1人の老剣士が現れたのである。
ソレスさんであった。
「止まれ、ザンブロッタ……キエーザの件の復讐か。させんぞ」
「なんだと、ジジイ! お前は引っ込んでろ!」
2人は無言で暫し睨みあう。
重苦しい沈黙が漂いだした。
というわけで、俺が茶々を入れることにした。
「まぁまぁソレスさん、良いですよ。ちょっと話をしてくるだけですから」
「は? ちょっと話って……こいつ等は、そういう奴等ではないぞ、コジロー殿」
「てめぇ……何言ってやがる。な、舐めんじゃねぇぞ!」
ザンブロッタはイキり返してきた。
俺は構わず続けた。
「とりあえず、外に出ようか。俺やアンタ達がココにいると、周りの者達が迷惑だからさ」
「グッ……てめぇ!」
「行かないのかい?」
「あ、あたりまえだろ、行くに決まってんだろが! 行くぞ!」
ザンブロッタはそう言って、玄関に向かい歩を進めた。
俺もそれに続く。
ソレスさんがそこで、引き気味に声をかけてきた。
「お、おい、コジロー殿……いいのかね? コイツ等はならず者だ。何をしてくるかわからんぞ」
「まぁとりあえず、行ってきますよ。自分で蒔いた種なんでね。では」
「では、って……」
俺はドン引きしてるソレスさんに軽く手を振り、このシグルードを後にしたのである。
[Ⅱ]
シグルードの外に出ると、中の様子を窺う冒険者達が、建物の前に何人もいた。
それらの冒険者達は、俺達を見るや慌てて、ササッと道を開ける。
するとその冒険者達の中に、エルファナの神官服を纏う美しい女性の姿があったのだ。それはニーサさんであった。
ニーサさんは目を大きくしながら、こちらを見ていた。
多分、只ならぬ雰囲気を感じ取ったのだろう。
そして何を思ったのか、俺達に近づいてきたのである。
「コジローさん……どこに行かれるのですか? それとその方々達は……」
俺は適当に返しておいた。
「彼等は俺に用があるみたいなので、ついて行くだけですよ」
「チッ……エルファナの神官か。めんどくせぇ」
それを見たザンブロッタは鼻をフンと鳴らし、小さく悪態を吐いた。
俺はニーサさんに軽く微笑み、手を振っておいた。
「まぁそういうわけなので、では」
「え? ですが……」
ニーサさんは何か言いたそうだったが、俺はザンブロッタ一味に囲われながら、そのまま移動を始めた。
(さて……どこに連れてくのかな、首領さん。アジトがあるなら見てみたいが……)
その後、俺はザンブロッタ達と共に、無言で街の大通りを進んだ。
俺の隣には、ザンブロッタが見張るようにして並び歩いている。
また、俺とザンブロッタの周りには、距離を取りながら囲むようにして、奴のゴロツキ手下達が控えていた。数にして20人ほどだ。
その為、俺達は周囲からかなり浮いた集団であった。
すれ違う者達は皆、俺達を見るや、避けるようにして道を譲っていた。
見るからに野蛮な集団なので無理もないところである。
まぁとはいえ、後ろを見ると、俺達を尾行してはいる者が何人かいた。正体は、いわずもがなだが。
さて、それはさておき、今の問題は、こいつ等がどこに向かっているのかだが、なんとなく、目的地が見えないような感じであった。
なぜなら、街の中心に向かってるのかと思ったら、また来た道を戻ったりしているからである。
そんなわけで俺は今、シグルードの付近に、また帰ってきたところであった。
もしかすると、ザンブロッタ自身もこの展開は考えていなかったんだろう。
その証拠に、奴の表情は時折、顰め面になっていたからだ。
(むぅ……俺はシグルードで、余計な事をしちまったのかもな。ふむ、仕方ない。ここは孫子の兵法……戦わずして勝つに誘導するか)
俺は周囲の手下達に聞こえないよう、小声で奴に語り掛けた。
「なぁザンブロッタさんよ……どこに向かってるのか知らんが、本当に俺と戦う気はあるのかい?」
「ああん、なんだと。あ、あるに決まってんだろが!」
ザンブロッタは中途半端にイキり返してきた。
多分、本音は違うんだろう。
恐らくコイツは、反社としてのメンツで、俺を脅しに来ただけに違いない。
キエーザがコテンパンにやられたので、従兄弟である手前、立ち上がらないと示しがつかないと考えたんだろう。
装備と兵隊の数で、俺をビビらせるつもりだったんだろうが、アテが外れて困っているというのが現状に違いない。
わざわざ横槍が入るシグルードで絡んできたのが、何よりの証拠だ。
本当は、ソレスさん辺りに止めてほしかったのかもしれない。
「へぇ……そうかい。だが、本気で俺と戦うつもりなら、覚悟はしておいてもらおう。これだけの人数だと、キエーザの時のように俺も手加減はできない。修羅にならざるを得ないから」
「はぁ? ……しゅら? 何を言ってやがる」
「命を容赦なく奪うという事だよ」
「グッ……なんだと。これだけ囲まれてるのに、勝てるとでも思ってんのか」
俺は前を向いたまま、淡々と小声で答えた。
「勝てるよ。悪いが……アンタは既に、俺が殺傷出来る間合いに入ってる。だから……ここで親玉であるアンタを倒せば、戦としては俺の勝ちが確定だ」
「な、何ィ……ふざけた事抜かすな。このラルカンスの鎧や盾に、剣が通じるとでも思ってんのか」
「ふざけてなんぞいないよ。俺が言いたいのは……そこではない。キエーザの仕返しの為に、命をかけるつもりがあるのかという事だ。どうなんだい?」
するとザンブロッタは黙りこくった。
俺は構わずに続けた。
「幾らダヴィードリアンとしてのメンツの為とはいえ、割に合わない行動だと思うがね。本当にやるつもりかい? 俺も無益な殺生はしたくないんだが」
「フン……俺達は舐められたらお仕舞いなんだよ。それが掃き溜めに生きる者の心得だ。俺達にとっちゃ、エルファナへの祈りと同じくらい、大事な心得なんだよ。ここまで来たら……もうタダでは引き下がれねぇんだ」
「ふぅん……面倒な心得だね。じゃあ、仕方がない」
俺はそこで立ち止まった。
「チッ、ここでやるつもりか……」
ザンブロッタは盾と槍を構え、手下達に目で合図を送る。
手下達も身構え、武器に手をかけた。
俺はそこで後ろを振り向き、腰の丈くらいの植え込みに隠れている、間抜けな尾行者に視線を向けたのである。
「ニーサさん……そこにいるんだろ? 木の枝を持って隠れても、白い服の裾が見えてるんで、モロバレですよ。というか、ずっと尾けてましたね?」
その直後、バツの悪そうな表情で、ニーサさんが姿を現した。
意外とドジっ子なのかもしれない。
「バ、バレてたんですね……だったら、もっと早く言ってください」
ニーサさんは苦笑いを浮かべながら、俺とザンブロッタの前にやって来た。
ザンブロッタ達は全員、ポカンとしている。
予想外の人物が現れたからだろう。
「ええ、バレてましたよ。さて、そこでなのですが、我々はここで一戦交えようと思っております。エルファナの神官としてはどうなんですかね?」
「いけないに決まってます。させませんわよ」
俺はそこでザンブロッタに視線を向けた。
「だ、そうです」
「な!? 俺達にも意地がある!」
「ニーサさん、彼はこう言ってますが?」
「エルファナは慈愛の神にして戦の神でもありますが、不純な動機の諍いや争いは好みません。どなたか存じませんが、おやめなさい」
ニーサさんは毅然と言い放った。
なかなかの貫禄である。
さすがはエルファナの高位神官だ。
「ザンブロッタさん、ニーサ神官はこう言ってるんだが、それでも続けんのかい? 俺はエルファナの教えを信仰してるから、無益な争いはしたくないんだがね」
俺はそこでザンブロッタに近づき、小さく囁いた。
「踏みとどまるなら、今だよ。今ならアンタのメンツも保たれる。さぁどうする?」
ザンブロッタはそこで溜息を吐き、武器を下した。
「フン……まんまとお前に嵌められちまったな。いいだろう。掃き溜めの俺達でも、エルファナに祈りは捧げるからな。だが……これだけは言っておく」
「なんだい?」
「キエーザのあんな姿は見てらんねぇ。お前がアイツをあんな風にしたんだ。だから……お前がアイツを何とかしろ!」
「はぁ? あんな風って……どういう意味だ?」
「見りゃわかるよ。奴は今、家にいるはずだ。行ってみろ……以前のアイツとは思えねぇような状態だから。俺からはそれだけだ」
どうやら、かなりの変貌を遂げているようだ。
「私も噂で聞きました。キエーザさんは家に引き籠ってるという話です。コジローさんの所為でもあるので、一度、お伺いしたらどうでしょう。私、家を知ってますから、一緒に行きましょうか?」
と、ニーサさん。
ふむ、ならば行ってみるとするか。
どうなってるのか、ちょっと興味あるし。
「ふぅん……ま、俺が蒔いた種だ。じゃあ、後で様子を見てくるよ」
「ああ、そうしてくれ。ったく……高い金出して、ラルカンスの鎧や盾を用意してきたのによ。結局、使わず仕舞いか」
と言って、ザンブロッタは自分の装備品を見た。
どうやらこのラルカンスの魚鱗防具は、俺を警戒して用意してきたようだ。
今までの言動から察するに、根は用心深い奴なんだろう。
「へぇ……その鎧はそんなに丈夫なのかい?」
「お前知らねぇのか。この鎧はな、どんな剣も弾き返すくらいに、硬く弾力があるんだぜ。炎にも耐性あるしな。まぁ斧のようにゴツイのだったら、金属製の鎧の方が少し分があるが、軽さは雲泥の差だ。幾ら、キエーザを倒したという凄腕剣士のお前でも、コイツを斬るのは無理だぜ、へっへっへ」
奴は自信満々にそう言った。
となると、武芸者としての血が騒ぐというモノである。
斬れぬなら斬って見せよう、なんとやらだ。
というか、金属ではないので、なんとなくイケそうな気がした。
「へぇ、じゃあ斬らせてもらってもいいか?」
「た、試すつもりか。フン……良いだろう。この盾でやってみな」
ザンブロッタはそう言って、ぎこちなく盾を前に出して構えた。
ちょっとビビってるみたいだ。
もしかすると、言うほどには信用してないのかもしれない。
「アンタ腰引けてないか? それと動くなよ。というか、既にプルプル震えてるし」
「ま、間違えて、俺を斬るなよ」
図体はデカいのに意外とビビりな奴である。
「アンタのその体勢の方が不安だよ。しゃあないな……」
俺はそこで足元の小石を広い、真上に高く放り投げた。
この場にいる者達は皆、石に気を取られている。
それはザンブロッタも同様だ。
また、ザンブロッタもその時ばかりは震えが止まっていたのである。
(では参る!)
次の瞬間、俺は背中の刀を素早く抜き、丸い盾に向かい、鋭く袈裟に刀を振るった。
そして、俺は背中の鞘に刀を納めたのである。
それと同時に、石がコツンと可愛い音を立てて地面に落ちてきた。
手応えありだ。
「おい、お前、何の真似だ。石なんか投げて……ン?」
と、その直後。
カランという音を立てて、丸い盾の上の部分が、斜めにずり落ちたのであった。
それを見たザンブロッタは息を飲みこんだ。
「た、たた、盾が……斬られてる。いつの間に……」
ザンブロッタの手下達もそれを見るや、目を見開いたまま固まっていた。
そんな中、ニーサさんだけが空気を読まず、嬉しそうに拍手してくれたのだ。
「お見事です。流石、コジローさんですね。エンドラの首を斬り落とせる程の腕ですもの。このような盾など、造作もないですね」
「エ、エンドラの首を斬り落としただと……何者だよ、お前……」
そして、この場はシーンと静まり返ったのであった。
【どこにいやがる! 出てきやがれ! コジローとかいうやつ! ぶっ殺してやる!】
シグルード内には尚も怒号が響き渡っていた。
盛大にコジローを呼んでいる。
さて、ではどんな奴等か、拝ませてもらうとしよう。
俺はブースの外へ向かおうとした。
だがそこで、シムが行く手を阻むように、俺の前に来たのである。
「コジロー様……奴等のところに行くのですか? それは危険だと思います。ダヴィードリアンの首領にザンブロッタというのがいるんですが、そいつはキエーザの従兄弟だった筈ですから」
「そうですよ、コジローさん。シム様の言う通りだと思います。私もそれを思い出しました」
どうやら、キエーザの親戚が仕切る反社グループのようだ。
「へぇ、そうなの。でもどんな奴等か見てみたいし、ここには裏の出口ないから、どの道、行くしかないんじゃね」
俺の軽い言い分に、4人はポカンとしていた。
「コジローさんは本当に動じないなぁ……」
「流石は私の師匠ね。そういうところが、キュンときちゃうのよね」
ランドとユミルはしみじみと頷いた。
「本当にコジロー様は、全然、委縮してないですね。こんなに図太い性格になられてたとは……」
「でも、危なくなったら逃げてくださいね。わ、私も道を作りますから」
レティアはそう言うと、息を飲みつつ、剣の束に手を掛けた。
気持ちはありがたいが、自分で対処するとしよう。
まぁ場合によっては手を借るかもしれないが。
「気持ちは受け取っておくよ。だが、ここは俺だけで行く。皆は俺の事を知らないふりしておけばいい。そうすりゃ、被害は受けないし、俺もその方がやりやすいから」
俺は軽い口調でそう告げた。
「そうですか。というか、なんでそんなに気楽なんです?」
「なんでって……奴等がわざわざシグルードに乗り込んできたからだよ」
「あの……どういう意味ですか、コジロー様。ちょっと何言ってるのか、分からないです」
「ま、その内わかるさ」
シムはわけがわからないのか、首を捻っていた。
「でも、本当に無理はしないでくださいよ、コジローさん。私もすぐに動けるように待機してますので」
レティアも念押ししてくる。
「そんな意気込まなくていいよ。つーわけで、レッツゴー」
と言って、俺は堂々とブースを出たのであった。
するとシグルード内は、やや騒然とした感じになっていた。
冒険者の人だかりの中心に、十数人ほどの厳つい武装をしまくった集団がいた。
全員、人相が悪く、獣人らしき者達も混じっている。狼男みたいな奴までいた。中には見た事ある奴も。
その集団の1人に、ハルバードのような厳つい槍を持って、周囲に吠えている人間の輩がいた。
身体は大きく、ムキムキの筋骨隆々で、身長は180cmくらいあるだろう。
顔つきは欧米系だが、アラブ人のようなモジャモジャの長い髭を生やしていた。
全身を悪趣味な赤黒い魚鱗の鎧で覆い、左手には魚鱗の丸い盾、そして頭部にはバイキングヘルムのような兜を被っていた。
今から合戦にでも行くのかのような、フル装備の姿であった。
因みにシュレンの記憶によると、この赤黒い魚鱗の鎧は、ラルカンスと呼ばれる巨大魚の鱗でできているようだ。軽くて頑丈な為、結構な高級品みたいである。
以前、水族館でピラルクーという南米の巨大淡水魚を見た事があるが、あれを大きくしたような感じの鱗だ。
青海波文様のように鱗が張り付いてるが、ところどころに歪な斑点もあり、見た目的にちょいとゲテモノ感のある鎧であった。つか、キモイ。
(ふむ……態度のデカさ的に、コイツが首領か。騒々しい首領だねぇ。しかし、獣人と人が入り混じる反社集団だな。あの狼男風のはシュレンの記憶だと、ドルガンという種族のようだ。ヴァザンもいる。すげえファンタジーな反社グループだわ。まぁいい……さて、行くか)
俺は奴等へと無造作に近づいた。
するとそこで、取り巻きにいる見覚えのある輩が、俺を見るや大きな声を上げたのである。
多分、キエーザの腰巾着だろう。
「ザンブロッタの旦那! アイツですよ! 間違いないっス! キエーザさんをあんな目に合わせたのは!」
「なに、どいつだ!」
ザンブロッタはキョロキョロ見回した。
腰巾着野郎は俺を指差した。
「あそこにいる白い衣を着た黒髪のアシェンです。背中の妙な剣に見覚えがあるんで」
「アイツか!」
ザンブロッタという輩は、眉を吊り上げ、俺を睨んだ。
憤怒の形相である。
全員の視線が俺に注がれていた。
まさに注目の的というやつだ。
さて、お呼びのようなので行くとしよう。
俺はスタスタと奴等の所へと向かった。
そして至近距離まで近づき、奴等と対峙したのである。
「さっきから俺と同じ名前を呼んでるが、どのコジローに用かな? そっちの奴は俺を指さしてたが」
「ココ、コイツです……たぶん」
「お、おう……テメェか! キエーザをあんな風にしたのは?」
俺が堂々と奴等の前に出たので、若干、戸惑っている感じであった。
この戸惑いと装備品から、なんとなくこの男の性質が見て取れる。
加えて、シグルードにわざわざ来たというのも、内面が透けて見えるところだ。
ある意味、やり易い相手かもしれない。
それはともかく、答えるとしよう。
「キエーザがどんな風になってるのか知らんが、奴と一悶着あったのは事実だね。で、どこの誰か知らないが、アンタは俺に何の用なんだ?」
「俺はキエーザの従兄弟でザンブロッタという者だ。俺が可愛がってたキエーザをあんな風にしやがって! ただで済むと思うなよ!」
要するに、仲間がやられたから、ヤキ入れに来たんだろう。
「へぇ……仕返しってわけね。いいだろう。で、ここでやるのかい? ぞろぞろお仲間連れてきてるが」
「ふん、良い度胸じゃねぇか。ついてこい。外でぶっ飛ばしてやる!」
俺はそこで、ザンブロッタとかいう男の隣にスッと移動した。
これでとりあえず、チェックメイトである。
後は様子を見よう。
「では案内してくれたまえ、ダヴィードリアンの首領さん」
「チッ……イケすかねぇ野郎だ。良いだろう、ついてこい!」
そして俺達は移動を開始した。
シグルード内は静まり返っていた。
シムやレティア、それとランドやユミルは固唾を飲んで、成り行きを見守っている。
するとそこで1人の老剣士が現れたのである。
ソレスさんであった。
「止まれ、ザンブロッタ……キエーザの件の復讐か。させんぞ」
「なんだと、ジジイ! お前は引っ込んでろ!」
2人は無言で暫し睨みあう。
重苦しい沈黙が漂いだした。
というわけで、俺が茶々を入れることにした。
「まぁまぁソレスさん、良いですよ。ちょっと話をしてくるだけですから」
「は? ちょっと話って……こいつ等は、そういう奴等ではないぞ、コジロー殿」
「てめぇ……何言ってやがる。な、舐めんじゃねぇぞ!」
ザンブロッタはイキり返してきた。
俺は構わず続けた。
「とりあえず、外に出ようか。俺やアンタ達がココにいると、周りの者達が迷惑だからさ」
「グッ……てめぇ!」
「行かないのかい?」
「あ、あたりまえだろ、行くに決まってんだろが! 行くぞ!」
ザンブロッタはそう言って、玄関に向かい歩を進めた。
俺もそれに続く。
ソレスさんがそこで、引き気味に声をかけてきた。
「お、おい、コジロー殿……いいのかね? コイツ等はならず者だ。何をしてくるかわからんぞ」
「まぁとりあえず、行ってきますよ。自分で蒔いた種なんでね。では」
「では、って……」
俺はドン引きしてるソレスさんに軽く手を振り、このシグルードを後にしたのである。
[Ⅱ]
シグルードの外に出ると、中の様子を窺う冒険者達が、建物の前に何人もいた。
それらの冒険者達は、俺達を見るや慌てて、ササッと道を開ける。
するとその冒険者達の中に、エルファナの神官服を纏う美しい女性の姿があったのだ。それはニーサさんであった。
ニーサさんは目を大きくしながら、こちらを見ていた。
多分、只ならぬ雰囲気を感じ取ったのだろう。
そして何を思ったのか、俺達に近づいてきたのである。
「コジローさん……どこに行かれるのですか? それとその方々達は……」
俺は適当に返しておいた。
「彼等は俺に用があるみたいなので、ついて行くだけですよ」
「チッ……エルファナの神官か。めんどくせぇ」
それを見たザンブロッタは鼻をフンと鳴らし、小さく悪態を吐いた。
俺はニーサさんに軽く微笑み、手を振っておいた。
「まぁそういうわけなので、では」
「え? ですが……」
ニーサさんは何か言いたそうだったが、俺はザンブロッタ一味に囲われながら、そのまま移動を始めた。
(さて……どこに連れてくのかな、首領さん。アジトがあるなら見てみたいが……)
その後、俺はザンブロッタ達と共に、無言で街の大通りを進んだ。
俺の隣には、ザンブロッタが見張るようにして並び歩いている。
また、俺とザンブロッタの周りには、距離を取りながら囲むようにして、奴のゴロツキ手下達が控えていた。数にして20人ほどだ。
その為、俺達は周囲からかなり浮いた集団であった。
すれ違う者達は皆、俺達を見るや、避けるようにして道を譲っていた。
見るからに野蛮な集団なので無理もないところである。
まぁとはいえ、後ろを見ると、俺達を尾行してはいる者が何人かいた。正体は、いわずもがなだが。
さて、それはさておき、今の問題は、こいつ等がどこに向かっているのかだが、なんとなく、目的地が見えないような感じであった。
なぜなら、街の中心に向かってるのかと思ったら、また来た道を戻ったりしているからである。
そんなわけで俺は今、シグルードの付近に、また帰ってきたところであった。
もしかすると、ザンブロッタ自身もこの展開は考えていなかったんだろう。
その証拠に、奴の表情は時折、顰め面になっていたからだ。
(むぅ……俺はシグルードで、余計な事をしちまったのかもな。ふむ、仕方ない。ここは孫子の兵法……戦わずして勝つに誘導するか)
俺は周囲の手下達に聞こえないよう、小声で奴に語り掛けた。
「なぁザンブロッタさんよ……どこに向かってるのか知らんが、本当に俺と戦う気はあるのかい?」
「ああん、なんだと。あ、あるに決まってんだろが!」
ザンブロッタは中途半端にイキり返してきた。
多分、本音は違うんだろう。
恐らくコイツは、反社としてのメンツで、俺を脅しに来ただけに違いない。
キエーザがコテンパンにやられたので、従兄弟である手前、立ち上がらないと示しがつかないと考えたんだろう。
装備と兵隊の数で、俺をビビらせるつもりだったんだろうが、アテが外れて困っているというのが現状に違いない。
わざわざ横槍が入るシグルードで絡んできたのが、何よりの証拠だ。
本当は、ソレスさん辺りに止めてほしかったのかもしれない。
「へぇ……そうかい。だが、本気で俺と戦うつもりなら、覚悟はしておいてもらおう。これだけの人数だと、キエーザの時のように俺も手加減はできない。修羅にならざるを得ないから」
「はぁ? ……しゅら? 何を言ってやがる」
「命を容赦なく奪うという事だよ」
「グッ……なんだと。これだけ囲まれてるのに、勝てるとでも思ってんのか」
俺は前を向いたまま、淡々と小声で答えた。
「勝てるよ。悪いが……アンタは既に、俺が殺傷出来る間合いに入ってる。だから……ここで親玉であるアンタを倒せば、戦としては俺の勝ちが確定だ」
「な、何ィ……ふざけた事抜かすな。このラルカンスの鎧や盾に、剣が通じるとでも思ってんのか」
「ふざけてなんぞいないよ。俺が言いたいのは……そこではない。キエーザの仕返しの為に、命をかけるつもりがあるのかという事だ。どうなんだい?」
するとザンブロッタは黙りこくった。
俺は構わずに続けた。
「幾らダヴィードリアンとしてのメンツの為とはいえ、割に合わない行動だと思うがね。本当にやるつもりかい? 俺も無益な殺生はしたくないんだが」
「フン……俺達は舐められたらお仕舞いなんだよ。それが掃き溜めに生きる者の心得だ。俺達にとっちゃ、エルファナへの祈りと同じくらい、大事な心得なんだよ。ここまで来たら……もうタダでは引き下がれねぇんだ」
「ふぅん……面倒な心得だね。じゃあ、仕方がない」
俺はそこで立ち止まった。
「チッ、ここでやるつもりか……」
ザンブロッタは盾と槍を構え、手下達に目で合図を送る。
手下達も身構え、武器に手をかけた。
俺はそこで後ろを振り向き、腰の丈くらいの植え込みに隠れている、間抜けな尾行者に視線を向けたのである。
「ニーサさん……そこにいるんだろ? 木の枝を持って隠れても、白い服の裾が見えてるんで、モロバレですよ。というか、ずっと尾けてましたね?」
その直後、バツの悪そうな表情で、ニーサさんが姿を現した。
意外とドジっ子なのかもしれない。
「バ、バレてたんですね……だったら、もっと早く言ってください」
ニーサさんは苦笑いを浮かべながら、俺とザンブロッタの前にやって来た。
ザンブロッタ達は全員、ポカンとしている。
予想外の人物が現れたからだろう。
「ええ、バレてましたよ。さて、そこでなのですが、我々はここで一戦交えようと思っております。エルファナの神官としてはどうなんですかね?」
「いけないに決まってます。させませんわよ」
俺はそこでザンブロッタに視線を向けた。
「だ、そうです」
「な!? 俺達にも意地がある!」
「ニーサさん、彼はこう言ってますが?」
「エルファナは慈愛の神にして戦の神でもありますが、不純な動機の諍いや争いは好みません。どなたか存じませんが、おやめなさい」
ニーサさんは毅然と言い放った。
なかなかの貫禄である。
さすがはエルファナの高位神官だ。
「ザンブロッタさん、ニーサ神官はこう言ってるんだが、それでも続けんのかい? 俺はエルファナの教えを信仰してるから、無益な争いはしたくないんだがね」
俺はそこでザンブロッタに近づき、小さく囁いた。
「踏みとどまるなら、今だよ。今ならアンタのメンツも保たれる。さぁどうする?」
ザンブロッタはそこで溜息を吐き、武器を下した。
「フン……まんまとお前に嵌められちまったな。いいだろう。掃き溜めの俺達でも、エルファナに祈りは捧げるからな。だが……これだけは言っておく」
「なんだい?」
「キエーザのあんな姿は見てらんねぇ。お前がアイツをあんな風にしたんだ。だから……お前がアイツを何とかしろ!」
「はぁ? あんな風って……どういう意味だ?」
「見りゃわかるよ。奴は今、家にいるはずだ。行ってみろ……以前のアイツとは思えねぇような状態だから。俺からはそれだけだ」
どうやら、かなりの変貌を遂げているようだ。
「私も噂で聞きました。キエーザさんは家に引き籠ってるという話です。コジローさんの所為でもあるので、一度、お伺いしたらどうでしょう。私、家を知ってますから、一緒に行きましょうか?」
と、ニーサさん。
ふむ、ならば行ってみるとするか。
どうなってるのか、ちょっと興味あるし。
「ふぅん……ま、俺が蒔いた種だ。じゃあ、後で様子を見てくるよ」
「ああ、そうしてくれ。ったく……高い金出して、ラルカンスの鎧や盾を用意してきたのによ。結局、使わず仕舞いか」
と言って、ザンブロッタは自分の装備品を見た。
どうやらこのラルカンスの魚鱗防具は、俺を警戒して用意してきたようだ。
今までの言動から察するに、根は用心深い奴なんだろう。
「へぇ……その鎧はそんなに丈夫なのかい?」
「お前知らねぇのか。この鎧はな、どんな剣も弾き返すくらいに、硬く弾力があるんだぜ。炎にも耐性あるしな。まぁ斧のようにゴツイのだったら、金属製の鎧の方が少し分があるが、軽さは雲泥の差だ。幾ら、キエーザを倒したという凄腕剣士のお前でも、コイツを斬るのは無理だぜ、へっへっへ」
奴は自信満々にそう言った。
となると、武芸者としての血が騒ぐというモノである。
斬れぬなら斬って見せよう、なんとやらだ。
というか、金属ではないので、なんとなくイケそうな気がした。
「へぇ、じゃあ斬らせてもらってもいいか?」
「た、試すつもりか。フン……良いだろう。この盾でやってみな」
ザンブロッタはそう言って、ぎこちなく盾を前に出して構えた。
ちょっとビビってるみたいだ。
もしかすると、言うほどには信用してないのかもしれない。
「アンタ腰引けてないか? それと動くなよ。というか、既にプルプル震えてるし」
「ま、間違えて、俺を斬るなよ」
図体はデカいのに意外とビビりな奴である。
「アンタのその体勢の方が不安だよ。しゃあないな……」
俺はそこで足元の小石を広い、真上に高く放り投げた。
この場にいる者達は皆、石に気を取られている。
それはザンブロッタも同様だ。
また、ザンブロッタもその時ばかりは震えが止まっていたのである。
(では参る!)
次の瞬間、俺は背中の刀を素早く抜き、丸い盾に向かい、鋭く袈裟に刀を振るった。
そして、俺は背中の鞘に刀を納めたのである。
それと同時に、石がコツンと可愛い音を立てて地面に落ちてきた。
手応えありだ。
「おい、お前、何の真似だ。石なんか投げて……ン?」
と、その直後。
カランという音を立てて、丸い盾の上の部分が、斜めにずり落ちたのであった。
それを見たザンブロッタは息を飲みこんだ。
「た、たた、盾が……斬られてる。いつの間に……」
ザンブロッタの手下達もそれを見るや、目を見開いたまま固まっていた。
そんな中、ニーサさんだけが空気を読まず、嬉しそうに拍手してくれたのだ。
「お見事です。流石、コジローさんですね。エンドラの首を斬り落とせる程の腕ですもの。このような盾など、造作もないですね」
「エ、エンドラの首を斬り落としただと……何者だよ、お前……」
そして、この場はシーンと静まり返ったのであった。
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