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vol.3 王都アレングランド
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[Ⅰ]
騒々しい大通りを進んで行くと、程なく、目的の建物へと到着した。
への字屋根の大きな木造の建物で、2階建てだが、1階部分がかなり広い。
というか、ほぼ平屋と言っていい建物であった。
で、その1階が酒場のようだ。
くすんだ木板の外壁に設けられた幾つかの窓からは、中の賑わいがチラホラと見える。
馬鹿笑いをしながら、金属製のジョッキで喉を潤す輩共が沢山いるようだ。
まぁなんつうか……イメージ通りの酒場であった。
両開きの玄関扉は開けっ放しになっており、戦士風の輩やローブを纏う輩が出入りしている。
勿論、種族も様々だ。
ファンタジーRPG世界の酒場といった感じである。
「どうした、エイシュン。中に入らんのか? 何か気になる事でも?」
サタが訊いてきた。
立ち止まって見ているだけなので、業を煮やしたんだろう。
「よく考えたら、この国の貨幣を俺は持ってないんだよ」
「ああ、そういう事か。だが、それなら尚の事、ここで訊いたほうが良いんじゃないのか? 我々は右も左もわからぬからな」
「確かにな……まぁいい。入るか」
こういう状況だし、細かい事は気にせず入るとしよう。
つーわけで、俺達は酒場の玄関を潜った。
酒場内は薄暗いが、輩共の大きな声と熱気が凄かった。
ガサツな輩が多いのか、大きな声で食っちゃべっている奴等ばかりだ。
おまけに、料理と酒と汗のニオイが入り混じり、訳の分からない臭気で満たされていた。
その上、燭台の蝋燭の煙も漂っているので、入ってすぐだが、もう撤収したい気分であった。
(くっさ……よくこんな中で飯食えるな、コイツ等。まぁいい。さてと……中に入ったはいいが、どこに行こう)
酒場内は薄汚れた木製の丸テーブルが沢山あり、ビアホールのような装いとなっていた。
ちなみに、それらのテーブル席は、ほぼ埋まっている。
奥に目をやるとカウンター席になっており、バーテンダーらしき中年男と若い女がいた。
カウンター席はまだ空きがあるようだ。
(とりあえず……奥のカウンター席にでも行くか)
というわけで、俺はカウンターへと歩を進めた。
俺がカウンター席に近づくと、ポニーテールにした赤毛の若い女が、ニコニコと声を掛けてきた。
「いらっしゃいませ~。あら、可愛いお猿さんも一緒ですか」
女はそう言って、俺の肩にいるサタを微笑ましく見ていた。
場所が変わっても、女というやつは小動物が好きなようである。
「さて、何にします? まずはお酒ですか? ちなみに、ウチのビレアは一杯5グランです。他より安くて美味しいですよ」
営業スマイルが抜群の女であった。
顔付きはラテン系で、なかなか可愛い笑顔をする。
この薄暗い酒場で、白っぽいワンピースを着ているので、一際明るく感じる女性だ。
看板娘なのかもしれない。
まぁそれはさておき、いきなり、貨幣単位と酒の名前をゲットできた。
幸先の良いスタートである。
とりあえず、適当に諜報活動でもするとしよう。
言葉は理解できるが、次は通じるかどうかのテストだ。
「あの……ちょっとお訊きしたいんですけど、どこかにモノを売れる所ってありますかね? 実は道中、財布を落としてしまって、今、お金がないんですよ」
金策が思いつかないので、とりあえず、換金手段を訊いてみた。
「え? それは大変ね。で、何を売りたいの? もしかして、背負っている剣?」
「いや、コレじゃないです。ちょっとした道具ですよ」
会話成功である。
とりあえず、コミュニケーションはなんとかなりそうだ。
というか、俺は今、日本語を話してるんだが、どうなってるのやら。
「道具かぁ……このアレングランドは今、物騒な事になってるから、武器や防具だったら、すぐ売れるんだけどね……」
はい、続いて地名ゲット。
アレングランドか。
なかなかカッコイイ響きである。
早速、使うとしよう。
「アレングランドって物騒なんですか?」
「あれ? 貴方、もしかして、王都アレングランドに来るの初めてなの?」
「ええ、実はそうなんですよ。コイツの所為で迷ってしまってね。とりあえず進んでいたら、このアレングランドに着いたんです」
俺はそこで、肩にいるサタに流し目を送った。
サタは罰が悪いのか、サッと目を逸らした。
「え? そのお猿さんの所為で?」
「冗談ですよ。ところで物騒って言いましたけど、何かあったんですか?」
女性は溜息混じりに話してくれた。
「実はアレングランドの北に、悪魔の爪痕と呼ばれる大地の裂け目があるんだけど、そこから突然、強力な魔物が現れたのよ」
「強力な魔物? それは確かに物騒ですね……」
「ええ。でも、すぐに王様が軍を向かわせ、なんとか押し返したから、王都は無事だったわ。一時は騒然としたけどね」
悪魔の爪痕か。
近寄らないでおこう。
「へぇ……そんな事があったんですか。じゃあ、いつまた魔物が現れるかわからない……って事ですかね?」
「うん、そうよ。でも、そのお陰で酒場も賑わってるから、複雑な気分なんだけどね」
「酒場が賑わってる?」
「王様の御触れで、国中の熟練冒険者が王都に集まっているのよね。アソコの掲示板に貼ってあるから、貴方も見ておくといいわ」
女性はそう言うと、大きな掲示板となっている壁を指さしたのである。
そこには沢山の掲示物が掛かっていた。
読めるかどうかわからんが、後で見るとしよう。
「あ、そうだ。道具を売るんだったわね。魔法が付加されてるモノとかなら、ギレルさんが買ってくれるかもしれないわよ」
「ギレルさん?」
「あの方よ」
女性は少し離れたカウンター席にいる、眼鏡を掛けたロン毛の男を指差した。
茶色いローブを着ており、その脇にはアンクに似た形の杖があった。
なんつーか、ゲームならジョブは魔法使いといった感じの男である。
見たところ、結構強い霊力を感じるので、本当にそういう方なのかもしれない。
つか、俺もある意味じゃ、魔法使いのカテゴリになるんだろう。
まぁそれはさておき、この女は今、魔法と言った。
ここを少し掘り下げてみるとしよう。
「へぇ……魔法が付加された道具ですか。似たようなモノはありますよ。ちなみに、ここではどういったモノがよく使われているんですか?」
「そうねぇ……冒険者達にはだけど、明るくする魔法が付加されたモノや、炎の魔法が付加されたモノが人気ね。厄介な不死の化け物には、炎が効くらしいから。といっても、そういう魔道具の類は、魔法屋さんに売りに行く冒険者が殆どだけどね。そんなの持っているの?」
ファンタジーですなぁ。
しかも、この口振りだと、魔法は秘匿とされてない技能のようだ。
こりゃいい。俺も変に気を使う必要がなさそうだ。
おまけに、俺が今持っているのは降魔の呪符が多い。
不死の化け物に困ってるのなら、高く売れそうである。
まぁとはいえ、受け入れてくれるかがポイントだが。
とりあえず、訊いてみよう。
「なるほど。ちなみに、こういう霊符はどうですか? 悪霊や不死の化け物に対して効果がある、浄化の霊符というのがあるんですが」
俺は道具入れの鞄から、一枚の霊符を出した。
千円札程度の大きさの白い和紙で、一族に伝わる真紋が描かれている。
発動すると浄化の蒼い炎を放ち、悪霊1体なら簡単に消滅させられるシロモノだ。
まぁまぁ強力な霊符である。
「え? 凄いじゃない。じゃあ、待ってて。ギレルさんに口利きしてあげるわ」
女はそう言うと、離れたカウンター席にいる男の所へ向かった。
そして、俺を指さし、ヒソヒソと会話を始めたのである。
すると程なくして、男は席を立ち、俺の隣にやって来たのだった。
歳は30前後といったところだろう。
俺とよく似た背丈で、身長は175cm前後。
さっきの女と同じく、ラテン系の顔付きをした男であった。
「私がギレルだ。今、エレンちゃんから、貴方が魔道具を売りたいと言っていると聞いたんだが、何を売りたいんだ?」
俺は男に霊符を見せた。
「コレなんですけどね。悪霊や不死の化け物に効果がある浄化の霊符です」
男は眼鏡に手をやり、霊符をマジマジと見た。
「レイフ? 初めて見る魔道具だな。確かに……魔力を感じる。でも、本当に効果あるのかい?」
論より証拠だろう。
「ではちょっと実演しますね。少しだけ力を開放します」
俺は人差し指と中指で霊符を摘み、力を少し解放した。
その直後、霊符の中心から蒼い炎が姿を現した。見慣れた光景である。
男はそれを見て、目を大きくしていた。
「おお! あ、青白い炎がでた……」
「こんな感じですかね。力を全部解放すると、この何倍もの炎が出ますよ。悪霊や不死の化け物には効果覿面の霊符です。どうです、買われませんか?」
男は興味津々な表情であった。
どうやら喰いついてきたようだ。
後はゆっくり釣り上げるとしよう。
「でも、初めて見る魔道具だから、ちょっと不安だね。とりあえず、値段を聞こうか。金額的に幾らくらい考えてるんだい? 俺もそこまで裕福ではないから、そんなには出せないよ」
さぁて困った。
相場がわからん。
とりあえず、適当に言っておこう。
「ここで人気があるという炎が付加された魔道具とやらと、同じくらいでいいですよ」
「炎の魔石くらいって事? それなら出せるよ。500グランでいいかい?」
「ええ、それで構いませんよ」
交渉成立である。
とりあえず、これで多少の収入は得られそうだ。
ついでにこの男から、色々とこのアレングランドの事も訊くとしよう。
面倒を避けるには情報が大事だからな。
騒々しい大通りを進んで行くと、程なく、目的の建物へと到着した。
への字屋根の大きな木造の建物で、2階建てだが、1階部分がかなり広い。
というか、ほぼ平屋と言っていい建物であった。
で、その1階が酒場のようだ。
くすんだ木板の外壁に設けられた幾つかの窓からは、中の賑わいがチラホラと見える。
馬鹿笑いをしながら、金属製のジョッキで喉を潤す輩共が沢山いるようだ。
まぁなんつうか……イメージ通りの酒場であった。
両開きの玄関扉は開けっ放しになっており、戦士風の輩やローブを纏う輩が出入りしている。
勿論、種族も様々だ。
ファンタジーRPG世界の酒場といった感じである。
「どうした、エイシュン。中に入らんのか? 何か気になる事でも?」
サタが訊いてきた。
立ち止まって見ているだけなので、業を煮やしたんだろう。
「よく考えたら、この国の貨幣を俺は持ってないんだよ」
「ああ、そういう事か。だが、それなら尚の事、ここで訊いたほうが良いんじゃないのか? 我々は右も左もわからぬからな」
「確かにな……まぁいい。入るか」
こういう状況だし、細かい事は気にせず入るとしよう。
つーわけで、俺達は酒場の玄関を潜った。
酒場内は薄暗いが、輩共の大きな声と熱気が凄かった。
ガサツな輩が多いのか、大きな声で食っちゃべっている奴等ばかりだ。
おまけに、料理と酒と汗のニオイが入り混じり、訳の分からない臭気で満たされていた。
その上、燭台の蝋燭の煙も漂っているので、入ってすぐだが、もう撤収したい気分であった。
(くっさ……よくこんな中で飯食えるな、コイツ等。まぁいい。さてと……中に入ったはいいが、どこに行こう)
酒場内は薄汚れた木製の丸テーブルが沢山あり、ビアホールのような装いとなっていた。
ちなみに、それらのテーブル席は、ほぼ埋まっている。
奥に目をやるとカウンター席になっており、バーテンダーらしき中年男と若い女がいた。
カウンター席はまだ空きがあるようだ。
(とりあえず……奥のカウンター席にでも行くか)
というわけで、俺はカウンターへと歩を進めた。
俺がカウンター席に近づくと、ポニーテールにした赤毛の若い女が、ニコニコと声を掛けてきた。
「いらっしゃいませ~。あら、可愛いお猿さんも一緒ですか」
女はそう言って、俺の肩にいるサタを微笑ましく見ていた。
場所が変わっても、女というやつは小動物が好きなようである。
「さて、何にします? まずはお酒ですか? ちなみに、ウチのビレアは一杯5グランです。他より安くて美味しいですよ」
営業スマイルが抜群の女であった。
顔付きはラテン系で、なかなか可愛い笑顔をする。
この薄暗い酒場で、白っぽいワンピースを着ているので、一際明るく感じる女性だ。
看板娘なのかもしれない。
まぁそれはさておき、いきなり、貨幣単位と酒の名前をゲットできた。
幸先の良いスタートである。
とりあえず、適当に諜報活動でもするとしよう。
言葉は理解できるが、次は通じるかどうかのテストだ。
「あの……ちょっとお訊きしたいんですけど、どこかにモノを売れる所ってありますかね? 実は道中、財布を落としてしまって、今、お金がないんですよ」
金策が思いつかないので、とりあえず、換金手段を訊いてみた。
「え? それは大変ね。で、何を売りたいの? もしかして、背負っている剣?」
「いや、コレじゃないです。ちょっとした道具ですよ」
会話成功である。
とりあえず、コミュニケーションはなんとかなりそうだ。
というか、俺は今、日本語を話してるんだが、どうなってるのやら。
「道具かぁ……このアレングランドは今、物騒な事になってるから、武器や防具だったら、すぐ売れるんだけどね……」
はい、続いて地名ゲット。
アレングランドか。
なかなかカッコイイ響きである。
早速、使うとしよう。
「アレングランドって物騒なんですか?」
「あれ? 貴方、もしかして、王都アレングランドに来るの初めてなの?」
「ええ、実はそうなんですよ。コイツの所為で迷ってしまってね。とりあえず進んでいたら、このアレングランドに着いたんです」
俺はそこで、肩にいるサタに流し目を送った。
サタは罰が悪いのか、サッと目を逸らした。
「え? そのお猿さんの所為で?」
「冗談ですよ。ところで物騒って言いましたけど、何かあったんですか?」
女性は溜息混じりに話してくれた。
「実はアレングランドの北に、悪魔の爪痕と呼ばれる大地の裂け目があるんだけど、そこから突然、強力な魔物が現れたのよ」
「強力な魔物? それは確かに物騒ですね……」
「ええ。でも、すぐに王様が軍を向かわせ、なんとか押し返したから、王都は無事だったわ。一時は騒然としたけどね」
悪魔の爪痕か。
近寄らないでおこう。
「へぇ……そんな事があったんですか。じゃあ、いつまた魔物が現れるかわからない……って事ですかね?」
「うん、そうよ。でも、そのお陰で酒場も賑わってるから、複雑な気分なんだけどね」
「酒場が賑わってる?」
「王様の御触れで、国中の熟練冒険者が王都に集まっているのよね。アソコの掲示板に貼ってあるから、貴方も見ておくといいわ」
女性はそう言うと、大きな掲示板となっている壁を指さしたのである。
そこには沢山の掲示物が掛かっていた。
読めるかどうかわからんが、後で見るとしよう。
「あ、そうだ。道具を売るんだったわね。魔法が付加されてるモノとかなら、ギレルさんが買ってくれるかもしれないわよ」
「ギレルさん?」
「あの方よ」
女性は少し離れたカウンター席にいる、眼鏡を掛けたロン毛の男を指差した。
茶色いローブを着ており、その脇にはアンクに似た形の杖があった。
なんつーか、ゲームならジョブは魔法使いといった感じの男である。
見たところ、結構強い霊力を感じるので、本当にそういう方なのかもしれない。
つか、俺もある意味じゃ、魔法使いのカテゴリになるんだろう。
まぁそれはさておき、この女は今、魔法と言った。
ここを少し掘り下げてみるとしよう。
「へぇ……魔法が付加された道具ですか。似たようなモノはありますよ。ちなみに、ここではどういったモノがよく使われているんですか?」
「そうねぇ……冒険者達にはだけど、明るくする魔法が付加されたモノや、炎の魔法が付加されたモノが人気ね。厄介な不死の化け物には、炎が効くらしいから。といっても、そういう魔道具の類は、魔法屋さんに売りに行く冒険者が殆どだけどね。そんなの持っているの?」
ファンタジーですなぁ。
しかも、この口振りだと、魔法は秘匿とされてない技能のようだ。
こりゃいい。俺も変に気を使う必要がなさそうだ。
おまけに、俺が今持っているのは降魔の呪符が多い。
不死の化け物に困ってるのなら、高く売れそうである。
まぁとはいえ、受け入れてくれるかがポイントだが。
とりあえず、訊いてみよう。
「なるほど。ちなみに、こういう霊符はどうですか? 悪霊や不死の化け物に対して効果がある、浄化の霊符というのがあるんですが」
俺は道具入れの鞄から、一枚の霊符を出した。
千円札程度の大きさの白い和紙で、一族に伝わる真紋が描かれている。
発動すると浄化の蒼い炎を放ち、悪霊1体なら簡単に消滅させられるシロモノだ。
まぁまぁ強力な霊符である。
「え? 凄いじゃない。じゃあ、待ってて。ギレルさんに口利きしてあげるわ」
女はそう言うと、離れたカウンター席にいる男の所へ向かった。
そして、俺を指さし、ヒソヒソと会話を始めたのである。
すると程なくして、男は席を立ち、俺の隣にやって来たのだった。
歳は30前後といったところだろう。
俺とよく似た背丈で、身長は175cm前後。
さっきの女と同じく、ラテン系の顔付きをした男であった。
「私がギレルだ。今、エレンちゃんから、貴方が魔道具を売りたいと言っていると聞いたんだが、何を売りたいんだ?」
俺は男に霊符を見せた。
「コレなんですけどね。悪霊や不死の化け物に効果がある浄化の霊符です」
男は眼鏡に手をやり、霊符をマジマジと見た。
「レイフ? 初めて見る魔道具だな。確かに……魔力を感じる。でも、本当に効果あるのかい?」
論より証拠だろう。
「ではちょっと実演しますね。少しだけ力を開放します」
俺は人差し指と中指で霊符を摘み、力を少し解放した。
その直後、霊符の中心から蒼い炎が姿を現した。見慣れた光景である。
男はそれを見て、目を大きくしていた。
「おお! あ、青白い炎がでた……」
「こんな感じですかね。力を全部解放すると、この何倍もの炎が出ますよ。悪霊や不死の化け物には効果覿面の霊符です。どうです、買われませんか?」
男は興味津々な表情であった。
どうやら喰いついてきたようだ。
後はゆっくり釣り上げるとしよう。
「でも、初めて見る魔道具だから、ちょっと不安だね。とりあえず、値段を聞こうか。金額的に幾らくらい考えてるんだい? 俺もそこまで裕福ではないから、そんなには出せないよ」
さぁて困った。
相場がわからん。
とりあえず、適当に言っておこう。
「ここで人気があるという炎が付加された魔道具とやらと、同じくらいでいいですよ」
「炎の魔石くらいって事? それなら出せるよ。500グランでいいかい?」
「ええ、それで構いませんよ」
交渉成立である。
とりあえず、これで多少の収入は得られそうだ。
ついでにこの男から、色々とこのアレングランドの事も訊くとしよう。
面倒を避けるには情報が大事だからな。
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