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第5章 時は隔てる
第15話 ゴミ掃除
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5-15
「ねえ、お兄さん達! とっても強いんだってね」
例のゴミ屑共の腐った臭いを追うのは簡単でした。すぐに見つけましたが、声をかけるのは人の特に多い広場でにしました。
「あん? たりめぇだ。なんたって俺たちは、あの武神様の技を継いだんだからな!」
ははは、今油に手を入れれば沸騰しそうです。
「ふーん……ならさぁ、私とお姉ちゃんの二人と手合わせしない?」
「……ハハハハハッ! 嬢ちゃん、揶揄ってんのか?」
「クククっ、俺たちも舐められたもんだな」
笑っていられるのも今のうちですよ?
「もし勝てたなら、私達二人を好きなようにしていいわよ? 私達が勝ったら……まあ何もなくて良いわ」
その頃には既に貰ってますから。
「ほぅ……?」
ちっ、気色悪い視線です。もうコイツらの頭の中は私たちのアラレもない姿で占められているのでしょう。
「全員同時でいいわよ?」
「……後から文句言ったってしらねぇぜ?」
「言わないわよ。心配なら、ほら。タイトゥース様の契約書よ」
少しでも頭が回るなら、ここで何かおかしいと思うでしょう。まあ、このゴミ共ならそれでも欲が勝ちそうですが。
「契約内容は、あなた達が勝てば私達二人を好きなように出来る。私達が勝っても対価を必要としない。互いに勝負の結果に文句を言わない。勝負から逃げない。こんな所でいいかしら?」
「へへ。ホントにいいんだな?」
「いいっていってるじゃん。ほら、早く始めよ?」
「くっ……本気で舐められてんな」
「気にすんな。十二対二のイージーゲームでこんな上玉二人を好きにできるんだ」
「それもそうだな」
やっと、準備が整ったみたいですね。既に場は整えてあります。衆人環視の中です。良い見せ物になるでしょうね。
「スズ、半分ずつよ」
「もちろん」
契約書に全員が血の拇印を押し、契約が成立しました。
さぁ、ゴミ掃除です。
♰♰♰
奴ら如きに神器を使うのは勿体無い。練習用の刀を取り出す。スズも同様にただの鉄剣だ。
「あいつら、あんなショボい武器使ってんのか。こりゃますます楽勝だな!」
――コイツらは弘法筆を選ばずという言葉を知らないの? 同じ意味の諺はこちらにもあったはずだけど。まあ何でもいい。
合図は通りすがりの男性。銅貨を投げてもらう。
わずかな時間の後、聞こえる金属音。だが私とスズは動かない。
「ふーん。基本の歩法くらいは一応習得してるんだね」
「粗だらけだけどね」
構えすらしない私達に神経が逆撫でされ、額に青筋を浮かべるゴミ共。私とスズに一人ずつ斬りかかり、その間に包囲する算段の様だ。
私に斬りかかって来たゴミAの初手は、雑な袈裟斬り。こんなもの、当たるはずがない。
ゴミ共と同じ基本の歩法だけで躱す。刀は抜かず、ゴミ共と同じ基本の歩法だけでゆらりゆらりと。
「ちっ! あたんねぇ!」
「何やってんだ!」
そうする内に包囲を終えた他のゴミ共が四方八方から斬りかかってくる。
――仮にも川上流を名乗るなら、私が使ってる歩法に気付くべきね。
少し呆れながらも躱す躱す。スズの方も同じ状況。やはり姉妹か。考えることは同じらしい。
「ふわぁ……。ねぇ、いつまで遊んでるの?」
「なっ……!」
より青筋をハッキリさせているが、こんなモノ、剣術遊び以外の何物でもない。
「クソッ! クソッ!」
怒りに任せて振る剣は確かに早くなった。だがそれだけ。ゴミ共が剣を上へ下へと振るたびに酷い風切音が鳴る。
怒れる時こそ、心は凪がせる。
「飽きてきたから、そろそろ手、出すわね」
返事が返ってくる前に、居合い一閃。正面にいるゴミBの頬を薄く斬った。
血が垂れ始める前に、同じような傷を私を囲む六人全員につける。
「うるせぇ!」
斬られたことに気付かない阿呆が声を荒げるが、その要因はすぐ困惑へと変わった。
「おい、お前ら、頬斬られてるぞ」
「なっ!? お前もだぞ」
全員の頬を流れ落ちる赤色。それにようやく気づいたゴミCが指摘の声を上げた。その隙に刀を数度、追加で振る。
「いつの間に……」
顔を青ざめるゴミ共へ軽く微笑んでやれば、やつらは知らず知らずの内に後ずさる。
その拍子に開いた傷は、頸動脈にすぐ横、血管に沿う形。
『目の前の女は、自分たちをいつでも殺せる』
その事実に気がつき、とうとう顔から血の気を無くしたゴミ共。
「ぎゃー!?」
突如聞こえた悲鳴は、スズがゴミの一人の手首を切り飛ばした事によるものだ。
「ぁ、ぁ、お、俺は降りる!」
ゴミAがそう叫びながら、背を向けて逃げ出す。コイツらは本当に阿呆だ。
後に続こうとしたゴミ共のすぐ近くで上がる、困惑した声。
「何だこれ!? 見えない壁!?」
「あなた達、契約の事忘れてるでしょう?」
このゴミ共はこの世界の創造神であり契約の神であるタイトゥース様、つまり管理者さんの強制する『勝負から逃げない』という契約を受け入れた。ならばこの場から逃げ出す事が叶う筈もない。
「クソったれが!!」
逃げられないと判ると、自暴自棄になる。溜息を漏らしてしまうのはおかしくない筈だ。これで川上流――真がつくのだったか――を名乗っているのだから。
近くにいた者からバラバラに切りかかって来るが、刀を持つ右腕はだらりと下げたまま。
ゴミB、袈裟斬り。左に一歩移動して、剣ごと殴り飛ばす。
ゴミC、左からの横薙ぎ。倒れ込むように前へ出て間合いの内側へ。そのまま肘を当てる。
ゴミD、唐竹割り。左手で摘んで白刃を取り、蹴り飛ばす。
ゴミEは飛んできたゴミDに巻き込まれて倒れる。ゴミDの左肘がゴミEの剣で切れたが、問題ない。
ゴミFにはゴミDから奪った剣を投擲。剣を持つ左腕を肩から切り離してやる。
ゴミAは……再び怖気づいて立ち止まっている。仕方がないので歩いて近づく。
「ば、バケモノ……」
「人聞きの悪いこと言わないでくれる?」
これっぽっちも力を出していないのだから。
隣が静かになった。スズはもう終えたようだ。
「あっちはもう終わったみたいね。こっちも、終わらせましょうか」
返事は待たない。歩み寄る私から後退っていくゴミAに向かって、虚空を斬る。
「ぎゃぁぁあああ!!」
放った一閃は真空の刃となってゴミAの右肘を斬り落とした。
更に方々へ三度。結果、三つの悲鳴が聞こえた。
♰♰♰
「お姉ちゃん、そっちも終わったみたいだね」
「ええ。あとは仕上げよ」
スキルを使い、魔法を発動させます。
「俺の腕が……!?」
へぇ、意識を保ってるのも居たんですね。もう関係ないですが。
計十二。ゴミ共の利き腕が燃え上がります。後には灰も残しません。
更にもう一つ、黄金の光をゴミ屑へ降り注がせます。〈神聖魔法〉です。
「聞きなさい! 貴様らはその川上流を騙って行った数々の悪行により、川上流と第十三代師範にして武神、ゲンリューサイの名を大いに汚した! よって第十四代師範アルジュエロ・グラシアと彼女、師範代スズネ・グラシアの名の下、処罰を言い渡す!」
魔法により意識を保たされている奴らの顔を見下ろしながら、一呼吸溜めた後、広場中に聞こえるよう宣言します。
「今後一切、川上流の技の使用を禁ず! ……その腕はもう治せないわ。戒めと思いなさい」
何か喚いたり、絶望したり、鬱陶しいですね。
「殺さないだけでも温情だと思って」
スズの言う通りです。殺したら面倒と言うのが本音ですが。
その後ささっと広場の掃除をしてアリスとコスコルの元へ戻ります。ゴミ屑共は……この場にいた民衆にボコボコにされてますね。まぁ、好きにすれば良いと思います。
「お疲れ様でした」
「目立ってしまったわね。さっさと宿に戻りましょうか」
歩きながら会話を続けます。
「で、どうする? 国中にあんなのが居るんだったら、潰すのは時間がかかるよ」
そうなんですよね。
「その通りね。なら、ゴミ共が大きな顔をできる要因を取り除くまでよ」
それは二つあります。
一つは武神の技を継いでいるという事。そしてもう一つは、第二皇子の私兵筆頭である事です。
「細かい事は、宿で話し合いましょうか」
「ねえ、お兄さん達! とっても強いんだってね」
例のゴミ屑共の腐った臭いを追うのは簡単でした。すぐに見つけましたが、声をかけるのは人の特に多い広場でにしました。
「あん? たりめぇだ。なんたって俺たちは、あの武神様の技を継いだんだからな!」
ははは、今油に手を入れれば沸騰しそうです。
「ふーん……ならさぁ、私とお姉ちゃんの二人と手合わせしない?」
「……ハハハハハッ! 嬢ちゃん、揶揄ってんのか?」
「クククっ、俺たちも舐められたもんだな」
笑っていられるのも今のうちですよ?
「もし勝てたなら、私達二人を好きなようにしていいわよ? 私達が勝ったら……まあ何もなくて良いわ」
その頃には既に貰ってますから。
「ほぅ……?」
ちっ、気色悪い視線です。もうコイツらの頭の中は私たちのアラレもない姿で占められているのでしょう。
「全員同時でいいわよ?」
「……後から文句言ったってしらねぇぜ?」
「言わないわよ。心配なら、ほら。タイトゥース様の契約書よ」
少しでも頭が回るなら、ここで何かおかしいと思うでしょう。まあ、このゴミ共ならそれでも欲が勝ちそうですが。
「契約内容は、あなた達が勝てば私達二人を好きなように出来る。私達が勝っても対価を必要としない。互いに勝負の結果に文句を言わない。勝負から逃げない。こんな所でいいかしら?」
「へへ。ホントにいいんだな?」
「いいっていってるじゃん。ほら、早く始めよ?」
「くっ……本気で舐められてんな」
「気にすんな。十二対二のイージーゲームでこんな上玉二人を好きにできるんだ」
「それもそうだな」
やっと、準備が整ったみたいですね。既に場は整えてあります。衆人環視の中です。良い見せ物になるでしょうね。
「スズ、半分ずつよ」
「もちろん」
契約書に全員が血の拇印を押し、契約が成立しました。
さぁ、ゴミ掃除です。
♰♰♰
奴ら如きに神器を使うのは勿体無い。練習用の刀を取り出す。スズも同様にただの鉄剣だ。
「あいつら、あんなショボい武器使ってんのか。こりゃますます楽勝だな!」
――コイツらは弘法筆を選ばずという言葉を知らないの? 同じ意味の諺はこちらにもあったはずだけど。まあ何でもいい。
合図は通りすがりの男性。銅貨を投げてもらう。
わずかな時間の後、聞こえる金属音。だが私とスズは動かない。
「ふーん。基本の歩法くらいは一応習得してるんだね」
「粗だらけだけどね」
構えすらしない私達に神経が逆撫でされ、額に青筋を浮かべるゴミ共。私とスズに一人ずつ斬りかかり、その間に包囲する算段の様だ。
私に斬りかかって来たゴミAの初手は、雑な袈裟斬り。こんなもの、当たるはずがない。
ゴミ共と同じ基本の歩法だけで躱す。刀は抜かず、ゴミ共と同じ基本の歩法だけでゆらりゆらりと。
「ちっ! あたんねぇ!」
「何やってんだ!」
そうする内に包囲を終えた他のゴミ共が四方八方から斬りかかってくる。
――仮にも川上流を名乗るなら、私が使ってる歩法に気付くべきね。
少し呆れながらも躱す躱す。スズの方も同じ状況。やはり姉妹か。考えることは同じらしい。
「ふわぁ……。ねぇ、いつまで遊んでるの?」
「なっ……!」
より青筋をハッキリさせているが、こんなモノ、剣術遊び以外の何物でもない。
「クソッ! クソッ!」
怒りに任せて振る剣は確かに早くなった。だがそれだけ。ゴミ共が剣を上へ下へと振るたびに酷い風切音が鳴る。
怒れる時こそ、心は凪がせる。
「飽きてきたから、そろそろ手、出すわね」
返事が返ってくる前に、居合い一閃。正面にいるゴミBの頬を薄く斬った。
血が垂れ始める前に、同じような傷を私を囲む六人全員につける。
「うるせぇ!」
斬られたことに気付かない阿呆が声を荒げるが、その要因はすぐ困惑へと変わった。
「おい、お前ら、頬斬られてるぞ」
「なっ!? お前もだぞ」
全員の頬を流れ落ちる赤色。それにようやく気づいたゴミCが指摘の声を上げた。その隙に刀を数度、追加で振る。
「いつの間に……」
顔を青ざめるゴミ共へ軽く微笑んでやれば、やつらは知らず知らずの内に後ずさる。
その拍子に開いた傷は、頸動脈にすぐ横、血管に沿う形。
『目の前の女は、自分たちをいつでも殺せる』
その事実に気がつき、とうとう顔から血の気を無くしたゴミ共。
「ぎゃー!?」
突如聞こえた悲鳴は、スズがゴミの一人の手首を切り飛ばした事によるものだ。
「ぁ、ぁ、お、俺は降りる!」
ゴミAがそう叫びながら、背を向けて逃げ出す。コイツらは本当に阿呆だ。
後に続こうとしたゴミ共のすぐ近くで上がる、困惑した声。
「何だこれ!? 見えない壁!?」
「あなた達、契約の事忘れてるでしょう?」
このゴミ共はこの世界の創造神であり契約の神であるタイトゥース様、つまり管理者さんの強制する『勝負から逃げない』という契約を受け入れた。ならばこの場から逃げ出す事が叶う筈もない。
「クソったれが!!」
逃げられないと判ると、自暴自棄になる。溜息を漏らしてしまうのはおかしくない筈だ。これで川上流――真がつくのだったか――を名乗っているのだから。
近くにいた者からバラバラに切りかかって来るが、刀を持つ右腕はだらりと下げたまま。
ゴミB、袈裟斬り。左に一歩移動して、剣ごと殴り飛ばす。
ゴミC、左からの横薙ぎ。倒れ込むように前へ出て間合いの内側へ。そのまま肘を当てる。
ゴミD、唐竹割り。左手で摘んで白刃を取り、蹴り飛ばす。
ゴミEは飛んできたゴミDに巻き込まれて倒れる。ゴミDの左肘がゴミEの剣で切れたが、問題ない。
ゴミFにはゴミDから奪った剣を投擲。剣を持つ左腕を肩から切り離してやる。
ゴミAは……再び怖気づいて立ち止まっている。仕方がないので歩いて近づく。
「ば、バケモノ……」
「人聞きの悪いこと言わないでくれる?」
これっぽっちも力を出していないのだから。
隣が静かになった。スズはもう終えたようだ。
「あっちはもう終わったみたいね。こっちも、終わらせましょうか」
返事は待たない。歩み寄る私から後退っていくゴミAに向かって、虚空を斬る。
「ぎゃぁぁあああ!!」
放った一閃は真空の刃となってゴミAの右肘を斬り落とした。
更に方々へ三度。結果、三つの悲鳴が聞こえた。
♰♰♰
「お姉ちゃん、そっちも終わったみたいだね」
「ええ。あとは仕上げよ」
スキルを使い、魔法を発動させます。
「俺の腕が……!?」
へぇ、意識を保ってるのも居たんですね。もう関係ないですが。
計十二。ゴミ共の利き腕が燃え上がります。後には灰も残しません。
更にもう一つ、黄金の光をゴミ屑へ降り注がせます。〈神聖魔法〉です。
「聞きなさい! 貴様らはその川上流を騙って行った数々の悪行により、川上流と第十三代師範にして武神、ゲンリューサイの名を大いに汚した! よって第十四代師範アルジュエロ・グラシアと彼女、師範代スズネ・グラシアの名の下、処罰を言い渡す!」
魔法により意識を保たされている奴らの顔を見下ろしながら、一呼吸溜めた後、広場中に聞こえるよう宣言します。
「今後一切、川上流の技の使用を禁ず! ……その腕はもう治せないわ。戒めと思いなさい」
何か喚いたり、絶望したり、鬱陶しいですね。
「殺さないだけでも温情だと思って」
スズの言う通りです。殺したら面倒と言うのが本音ですが。
その後ささっと広場の掃除をしてアリスとコスコルの元へ戻ります。ゴミ屑共は……この場にいた民衆にボコボコにされてますね。まぁ、好きにすれば良いと思います。
「お疲れ様でした」
「目立ってしまったわね。さっさと宿に戻りましょうか」
歩きながら会話を続けます。
「で、どうする? 国中にあんなのが居るんだったら、潰すのは時間がかかるよ」
そうなんですよね。
「その通りね。なら、ゴミ共が大きな顔をできる要因を取り除くまでよ」
それは二つあります。
一つは武神の技を継いでいるという事。そしてもう一つは、第二皇子の私兵筆頭である事です。
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