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第5章 時は隔てる
第16話 作戦会議
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5-16
「さて、ゴミ屑を潰すとは言ったものの、実際どうしましょうかね」
「どうって、どれくらいするかってこと?」
「それもあるわ」
やり過ぎても良くありませんから。
「……完膚なきまでに、叩きのめしたいかな。私は」
同じ気持ちでよかったです。あいつら、子どもを遊び半分で嬲り殺したり、女性を強引に襲ったりが日常茶飯事だったようですから。話を聞いた行商人曰く、この町に限らない話のようです。
「……そうしましょうか。なら、どうやって潰そうかしら?」
「お祖父ちゃんの技を継いでいると思われてるって事と、第二皇子の私兵で筆頭に位置づけられてるのをどうにかするんだったよね?」
「そうだけど、簡単な事では無いわ」
まず、前者はゴミ屑共だけでなく他の人々にも知って貰わねばなりません。説得力のある人物、或いは組織に私を鑑定してもらい、師範の立場を明確にするのは必須。そこからこの事を信じさせるには、言葉だけでなく実演して見せる必要があるでしょう。
後者に関しては、第二皇子を失却させるか大衆の面前で師範を名乗る人物をボコボコにするくらいしか思いつきません。とは言え、どちらも私達だけでは難しいです。第二皇子を失却させるのは発言力の強い人物の協力が必要ですし、師範をボコるにしても相手は一応歴史のあるらしい流派。先程のように広場に集まった野次馬程度の数では、確実ではありません。
その辺りを説明します。
「それに、相手の師範が弱いとは限らないわ。ゴミ屑なのは間違いなさそうだけれど」
「うーん、たいした事ないと思うけどなぁ。あいつら、『渦撃』を秘奥義の一つとか言ってたし」
確かに、川上流において『渦撃』は奥義には数えられていません。しかし名がつけられる程度の格――難易度はあります。
「それだけじゃあまだわからないわよ」
「スズ姉様、二回もやられてる」
「うっ……いや、アレは体勢を完全に崩されてたし、お姉ちゃんもジル義兄さんも師範代以上の技術があるし……!」
まあ、スズの言う事も間違ってはいませんが。それはそれとして。
「体勢崩されてる時点でダメよ」
「うぅ~~~……」
「で、何かアイデアのある人いない?」
……すぐには出てきませんよね。
「……そういえば、間も無く帝都で闘技大会があるそうです。もしかしたら、件の一派も参加するかもしれません」
「へぇ、闘技大会ね。面白そうじゃない」
「あ、お姉ちゃんの目がキラキラし始めた。これはアイツらに関係なく出ることになりそうだね」
否定はしません。
「出ないなら道場に押しかけて果たし状でも置いていけばいいのよ」
私たちの事は、さっきのゴミ共から伝わるでしょうから。アレらの師範ならきっと受ける筈です。
「そーだね。ならみんなで出よっか?」
「いえ、私は正面からの戦闘は苦手ですので」
なんて言ってるアリスですが、Bランク相当の実力には届いてます。
「私は……出てみたい気もしますが、獲物はお譲りすべきでしょうか?」
「いーわよ。別に。技も川上流に拘らなくていいし」
「なら、参加しようと思います」
コスコルの実力はブランより上でスズ未満と言ったところです。元は聖騎士ですからね。弱い訳はありません。
「ブランは、出てもらうわよ」
「うん。もちろん……!」
やる気十分ですね。可愛さは十二分、いえ三十分です!
「で、予選とかは後で確認するとして。それからどうするの?」
「もちろん優勝くらいはしなきゃいけないのだけれど……その後、どうしましょうか? 王と第一皇子……皇太子の協力が得られたら最高なんだけれど…………」
「なんの関係もない相手だと、難しいよね。アルティカお祖母ちゃんとの関係は非公式だし……せめてお姉ちゃんがジル義兄さんとさっさと婚約してたらなぁ」
な、何故決定事項のように言うのですか!? あと千年はしないと言ったでしょう!
「……まぁ、それは置いといて。ホントにどうしよっか」
手詰まり、ですね。ローズにでも口を利いてもらいますか? 元々彼女が持ってきた話で――
「私が、来た!」
…………そうですね。ローズの所に行ってみましょう。
「ちょ、ストーップ! なんで無視するのアルジェちゃん!?」
「……お祖母、ちゃん?」
「そーよブランちゃん! アルティカお祖母ちゃんよ!」
「あー、ビックリした! アルティカお祖母ちゃん、いきなりは驚くよ」
まったく、その通りです。侍女だったアリスや騎士のコスコルまで一瞬固まったじゃないですか。いや、ごめんなさいね、じゃなくて!
「はぁ……それで、なんで来たのよ?」
「アルジェちゃん、言い方冷たくない?」
そりゃあ、あんな登場の仕方をされたからに決まってます。
「……まぁいいわ。困ってるんでしょ? 手伝ってあげるわ!」
「いや、なんで知ってるのよ」
「勘よ!」
「…………」
「……嘘よ。そろそろ例の流派潰そうとするかなって思って、ずっと見てたのよ」
……まぁ、アルティカなら可能でしょうね。
「て事で、私にまっかせなさい!」
……なんか、やたらテンション高くてうざいのですが。
「う、うざい!? ブランちゃん、スズネちゃん、今この子、お祖母ちゃんの私の事を心の中でうざいって言ったの! 酷くない?」
「うわー、お姉ちゃんサイテー!」
「姉様。いくら姉様でも、だめ」
「ブ、ブランまで!?」
ぐふっ……。くそぅ、いい歳どころじゃないくらい長生きしてる年増が、泣き真似なんて……! 貴女のせいでスズとブランに冷たい目で見られてるじゃないですか!
「…………アルジェちゃん? 今、年増って思ったわよね?」
「ええ、年増は年増でしょう?」
「ふふふふふ……いい度胸じゃない」
ソード・オブ・ムーン=レンズを取り出し、構えます。あちらも〈ストレージ〉から弓を取り出しました。
「「覚悟しなさい!!」」
「あー! ここ、宿、宿ぉ!! ちょ、とまれー!」
「姉様、お祖母ちゃん、落ち着いて……!」
無理です!
「……あの方が来ると、騒がしくて仕方がないね」
「そうですね。……でも、マスターもアルティカ様も楽しそうです」
「ああ……そうだね」
ちょ、ブラン、離してください! 今からあのババアを斬り刻むんです! 死にはしませんから大丈夫ですって! ブラン、ブランー!
……まぁ、後で礼くらいは言っておきますよ。これで、どうにでもなりますから。
「さて、ゴミ屑を潰すとは言ったものの、実際どうしましょうかね」
「どうって、どれくらいするかってこと?」
「それもあるわ」
やり過ぎても良くありませんから。
「……完膚なきまでに、叩きのめしたいかな。私は」
同じ気持ちでよかったです。あいつら、子どもを遊び半分で嬲り殺したり、女性を強引に襲ったりが日常茶飯事だったようですから。話を聞いた行商人曰く、この町に限らない話のようです。
「……そうしましょうか。なら、どうやって潰そうかしら?」
「お祖父ちゃんの技を継いでいると思われてるって事と、第二皇子の私兵で筆頭に位置づけられてるのをどうにかするんだったよね?」
「そうだけど、簡単な事では無いわ」
まず、前者はゴミ屑共だけでなく他の人々にも知って貰わねばなりません。説得力のある人物、或いは組織に私を鑑定してもらい、師範の立場を明確にするのは必須。そこからこの事を信じさせるには、言葉だけでなく実演して見せる必要があるでしょう。
後者に関しては、第二皇子を失却させるか大衆の面前で師範を名乗る人物をボコボコにするくらいしか思いつきません。とは言え、どちらも私達だけでは難しいです。第二皇子を失却させるのは発言力の強い人物の協力が必要ですし、師範をボコるにしても相手は一応歴史のあるらしい流派。先程のように広場に集まった野次馬程度の数では、確実ではありません。
その辺りを説明します。
「それに、相手の師範が弱いとは限らないわ。ゴミ屑なのは間違いなさそうだけれど」
「うーん、たいした事ないと思うけどなぁ。あいつら、『渦撃』を秘奥義の一つとか言ってたし」
確かに、川上流において『渦撃』は奥義には数えられていません。しかし名がつけられる程度の格――難易度はあります。
「それだけじゃあまだわからないわよ」
「スズ姉様、二回もやられてる」
「うっ……いや、アレは体勢を完全に崩されてたし、お姉ちゃんもジル義兄さんも師範代以上の技術があるし……!」
まあ、スズの言う事も間違ってはいませんが。それはそれとして。
「体勢崩されてる時点でダメよ」
「うぅ~~~……」
「で、何かアイデアのある人いない?」
……すぐには出てきませんよね。
「……そういえば、間も無く帝都で闘技大会があるそうです。もしかしたら、件の一派も参加するかもしれません」
「へぇ、闘技大会ね。面白そうじゃない」
「あ、お姉ちゃんの目がキラキラし始めた。これはアイツらに関係なく出ることになりそうだね」
否定はしません。
「出ないなら道場に押しかけて果たし状でも置いていけばいいのよ」
私たちの事は、さっきのゴミ共から伝わるでしょうから。アレらの師範ならきっと受ける筈です。
「そーだね。ならみんなで出よっか?」
「いえ、私は正面からの戦闘は苦手ですので」
なんて言ってるアリスですが、Bランク相当の実力には届いてます。
「私は……出てみたい気もしますが、獲物はお譲りすべきでしょうか?」
「いーわよ。別に。技も川上流に拘らなくていいし」
「なら、参加しようと思います」
コスコルの実力はブランより上でスズ未満と言ったところです。元は聖騎士ですからね。弱い訳はありません。
「ブランは、出てもらうわよ」
「うん。もちろん……!」
やる気十分ですね。可愛さは十二分、いえ三十分です!
「で、予選とかは後で確認するとして。それからどうするの?」
「もちろん優勝くらいはしなきゃいけないのだけれど……その後、どうしましょうか? 王と第一皇子……皇太子の協力が得られたら最高なんだけれど…………」
「なんの関係もない相手だと、難しいよね。アルティカお祖母ちゃんとの関係は非公式だし……せめてお姉ちゃんがジル義兄さんとさっさと婚約してたらなぁ」
な、何故決定事項のように言うのですか!? あと千年はしないと言ったでしょう!
「……まぁ、それは置いといて。ホントにどうしよっか」
手詰まり、ですね。ローズにでも口を利いてもらいますか? 元々彼女が持ってきた話で――
「私が、来た!」
…………そうですね。ローズの所に行ってみましょう。
「ちょ、ストーップ! なんで無視するのアルジェちゃん!?」
「……お祖母、ちゃん?」
「そーよブランちゃん! アルティカお祖母ちゃんよ!」
「あー、ビックリした! アルティカお祖母ちゃん、いきなりは驚くよ」
まったく、その通りです。侍女だったアリスや騎士のコスコルまで一瞬固まったじゃないですか。いや、ごめんなさいね、じゃなくて!
「はぁ……それで、なんで来たのよ?」
「アルジェちゃん、言い方冷たくない?」
そりゃあ、あんな登場の仕方をされたからに決まってます。
「……まぁいいわ。困ってるんでしょ? 手伝ってあげるわ!」
「いや、なんで知ってるのよ」
「勘よ!」
「…………」
「……嘘よ。そろそろ例の流派潰そうとするかなって思って、ずっと見てたのよ」
……まぁ、アルティカなら可能でしょうね。
「て事で、私にまっかせなさい!」
……なんか、やたらテンション高くてうざいのですが。
「う、うざい!? ブランちゃん、スズネちゃん、今この子、お祖母ちゃんの私の事を心の中でうざいって言ったの! 酷くない?」
「うわー、お姉ちゃんサイテー!」
「姉様。いくら姉様でも、だめ」
「ブ、ブランまで!?」
ぐふっ……。くそぅ、いい歳どころじゃないくらい長生きしてる年増が、泣き真似なんて……! 貴女のせいでスズとブランに冷たい目で見られてるじゃないですか!
「…………アルジェちゃん? 今、年増って思ったわよね?」
「ええ、年増は年増でしょう?」
「ふふふふふ……いい度胸じゃない」
ソード・オブ・ムーン=レンズを取り出し、構えます。あちらも〈ストレージ〉から弓を取り出しました。
「「覚悟しなさい!!」」
「あー! ここ、宿、宿ぉ!! ちょ、とまれー!」
「姉様、お祖母ちゃん、落ち着いて……!」
無理です!
「……あの方が来ると、騒がしくて仕方がないね」
「そうですね。……でも、マスターもアルティカ様も楽しそうです」
「ああ……そうだね」
ちょ、ブラン、離してください! 今からあのババアを斬り刻むんです! 死にはしませんから大丈夫ですって! ブラン、ブランー!
……まぁ、後で礼くらいは言っておきますよ。これで、どうにでもなりますから。
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