37 / 56
六の浪 ウィッチェル魔導国⑦
しおりを挟む
⑦
空の雲のように時は流れ、二人だけの茶会からふた月が過ぎた。点在する雲の間から陽の光が地上を照らす様は、きっと今の私の胸の内にそっくりだ。
「アスト、陛下が時間を作れるか、誰かに確認してきてもらえる? 私は先にここを片付けるから」
一応観察を続けながら傍でソワソワしている黒猫に声をかける。彼は私のすぐ隣まで来て、床いっぱいの紙に書き込まれた魔法陣の光を覗き込んだ。
「つまり?」
「完成よ。ウルは死なない」
魔法陣を観察していた視線をアストに向け、思いっきり緩める。満面の笑みにアストは元々大きなアメジストの瞳を更に大きくする。
「行ってくる!」
女王への報告の場が設けられたのは、彼が飛び出して行って十分も経たない頃だった。
案内されたのは、城内にある小さな会議室の一つ。小さなと言っても二十人くらいは余裕で入れるその部屋に、女王たちは集まっていた。
入り口の正面で緊張の面持ちを浮かべる女王の左右には、事情を知る数名の重臣がいた。ウルの姿は、ない。
「ウルは今北の森に出ていて同席できぬ。今いる者だけで聞くことになるが、問題ないな?」
「はい。問題ありません」
後ろで扉の閉められるのを確認して一歩会議机に近づくと、アストがその上に飛び乗ってこちらを伺ってきた。彼にもまだ詳しい話はしていない。
「それで、アーテル殿、殿下は……!」
壮年の男が身を乗り出すようにして聞いてきた。彼は確か、この国の建国以前からいる古代死魔霊。顔色が悪い以外は普通の人族の魔導士だ。上位種だけあって、生前の人格をほとんど完全に保っているみたい。研究中によく差し入れをくれた人物の一人だ。
「落ち着け、エンドロノス」
「はっ、失礼しました」
諫めてはいるが、魔女王も気が気ではないだろう。
「それでは報告いたします。まず、『女神の侍女』召喚の術式と魔法陣が完成しました」
会議室の面々の表情が明確に明るくなった。おお、と声を漏らしている者もいる。接点の殆どの無かった者たちが多いけれど、ウルは本当に愛されているみたい。現女王が不老かつ絶大な力を持った魔女な以上、後継者の価値は相対的に低くなるのだから。
「危険な技術な為、後世に残さぬよう詳細の開示は陛下にのみさせていただきます。こちらを」
近くに控えていた侍女へ資料を手渡し、女王に届けてもらう。どうせ見せたところでその手の知識がない人には暗号文にしか見えないだろうけれど、魔女王なら問題ない。禁書を含め、書庫にあった魔導書関連は全て魔女王の集めたものらしいし、そもそも魔法の発現に至れるだけの技量は最低限あるはずだから。
「……なるほど、これは、私では扱えないな」
「魔力操作ですか?」
「そうだ」
たしかに、初めて会った時も魔力操作がそれほど得意でないと察せられるようなことは言っていた。ウルへの処置が出来なかったのはその為なんだろうとも納得した記憶がある。
「ですが、陛下に発動していただかなくてはなりません。ある条件の定義が私では不十分ですので」
「そなたでは不十分?」
そう、私ではいけない。この条件に気が付けたのは、初めて二人でした茶会がきっかけだ。茶会自体はあれからも何度かしたけれど、直接的なのは最初の一回。
「『女神の侍女』と『女神の騎士』の関係はご存じですか?」
どちらも三女神に次ぐ位にある神の呼称だ。
「夫婦だったか」
「はい。それも、『銀の女神』が少し辟易としてしまう程のオシドリ夫婦です」
「ほう、それは知らなんだ。そういえば、グラシア教で愛を司る神は二柱の子であったな」
これは旧世界の記録で知った話。今の世界の記録には残っていない。
「問題となる条件は、これに関わります。愛、特に家族への愛を示す因子を大きな割合で組み込む必要がありました」
「そういうことか……」
術式だけで組み込める因子と、そうでない因子がある。これは主に必要量の問題になるのだけれど、今回は愛という曖昧なものが多量に必要だった。術式だけで足りない分は、術者が補うしかない。
私もウルが好きだけれど、家族愛ではない。だから、魔女王がやらなければならない。
「私が補助します」
「……分かっ――」
魔女王に少し遅れて私も気づく。直後、後ろの扉が勢いよく開いた。
「会議中失礼します! 国境警備隊より緊急連絡です! 正体不明の大型魔物が国境結界を超えました! 推定ランクはSランクオーバー! 陛下の判断を仰ぎたいとの事です!」
今感じたこの気配の事で間違いない。やはり結界より内側で間違いなかった。
魔女王に視線を向ける。どうしてそのレベルの魔物が結界を通過できたのかが気になった。
「……警備隊はそのまま待機。国民には知らせず、避難誘導の準備を進めよ。レンディエ、タイミングの判断は任せる」
「はっ」
まあ、このレベルになるとそうなるわね。
「アーテル殿、別途依頼を出す。謎の魔物への対応に力を貸して欲しい。報酬は、一先ず金銭で良いか?」
「はい、それで問題ありません」
というか、そうせざるを得ない。Sランクオーバーと伝令は言ったけれど、あれはそんなレベルではない。私一人では、まず間違いなく死ぬ。アストが一緒なら逃げる事くらいはできるだろう。
私たち以外ならなんて、論じるまでもないこと。
「私とアーテル殿たちだけで出る。皆は万が一に備えよ」
家臣たちは誰も反応せず、一斉に首を垂れる。これがこの国の形だ。
城のバルコニーへ出て杖を取り出し、暗くなり始めた空へ飛ぶ。初めは地平線の辺りにも影は見えなかったけれど、城を完全に見下ろす頃になると、それらしい存在が目に映った。ここからでは細かい部分は見えない。
「早いですね」
「ああ。出来れば国民には知られたくない。出来れば結界の外に弾きだしたいが……」
力づくで吹き飛ばすには、少し大きすぎるか。それにこの方向。
「ウルがいる森はこの方向でしたよね」
「ああ。だが森にあの子の気配はない。避難したのだろう」
もしもの時に備えて生存が確認できる魔道具を持たせていると言っていたから、それで確認したんだろう。
ウルがあっちにいないのなら、問題ない。
「私が吹き飛ばします。周りに被害は出しません」
「任せよう」
術式を組みながら、謎の魔物へ向けて加速する。魔力の温存もしたいけれど、それ以上に急がなければならない。
近づくほどにその巨大さを実感する。下手なアウトレットモールよりも大きいのでは無いかしら? それにこの魔力量。あんなものが街まで来たら、一瞬で壊滅させられてもおかしくない。
「気持ちの悪いやつ……」
アストの気持ちも分かる。
フォルムとしてはすらっとした金の四足獣。猫のような獣の下半身に、人の上半身で、頭はイヌ科の獣。その額からは小さな人間の上半身が生えている。頭部から垂れる毛は一見美しいけれど、その先が人間の手になっていた。
いや、頭部の毛ばかりではない。よく見れば人の身体を構成しているのも無数の手だ。
その体で地を這うような体勢のまま移動しており、後ろで揺れる九つの尾は人の手であったり虫の体であったり何かしらの触手であったり、統一性がない。
「一先ず吹き飛ばします」
使う魔法は慣性に干渉するもの。力のベクトルに働きかけて、後方へ吹き飛ばす。
「きゃぁっ!」
魔物のの足が地から離れ、森の木々を超えて、結界を再度通過する。何の抵抗もなかった事を思うと、戦闘経験の少ない個体なのかもしれない。
人間の少女のような悲鳴が聞こえたけれど、言葉を介する存在なのかしら?
「一応対話を試みますか?」
「ああ、そうしよう」
戦わずに住むのならそれが良い。あのクラスとの戦いになるとどれだけ周囲を破壊する事になるか。
急いで追いついて、十分な距離を保った上で倒れ伏す異形の獣を見下ろす。今いる位置は大森林の入り口から数キロある位置だから、戦いになっても大丈夫だろう。
「手荒な真似をしてすまない」
なぎ倒された木々の先端で金色の獣が上体を起こし、声の主を探す。
「この先には私の守るべき街があってな、あれ以上進ませるわけにはいかぬのだ」
今のところ獣はこちらの言葉を聞こうとしているように見える。ようやく私たちを見つけたらしくて頭の向きが固定された。その目は細められているけれど、睨んでいるというよりは、私たちの事をよく見ようとしているように感じられた。
「この結界を――」
「お母様……?」
空の雲のように時は流れ、二人だけの茶会からふた月が過ぎた。点在する雲の間から陽の光が地上を照らす様は、きっと今の私の胸の内にそっくりだ。
「アスト、陛下が時間を作れるか、誰かに確認してきてもらえる? 私は先にここを片付けるから」
一応観察を続けながら傍でソワソワしている黒猫に声をかける。彼は私のすぐ隣まで来て、床いっぱいの紙に書き込まれた魔法陣の光を覗き込んだ。
「つまり?」
「完成よ。ウルは死なない」
魔法陣を観察していた視線をアストに向け、思いっきり緩める。満面の笑みにアストは元々大きなアメジストの瞳を更に大きくする。
「行ってくる!」
女王への報告の場が設けられたのは、彼が飛び出して行って十分も経たない頃だった。
案内されたのは、城内にある小さな会議室の一つ。小さなと言っても二十人くらいは余裕で入れるその部屋に、女王たちは集まっていた。
入り口の正面で緊張の面持ちを浮かべる女王の左右には、事情を知る数名の重臣がいた。ウルの姿は、ない。
「ウルは今北の森に出ていて同席できぬ。今いる者だけで聞くことになるが、問題ないな?」
「はい。問題ありません」
後ろで扉の閉められるのを確認して一歩会議机に近づくと、アストがその上に飛び乗ってこちらを伺ってきた。彼にもまだ詳しい話はしていない。
「それで、アーテル殿、殿下は……!」
壮年の男が身を乗り出すようにして聞いてきた。彼は確か、この国の建国以前からいる古代死魔霊。顔色が悪い以外は普通の人族の魔導士だ。上位種だけあって、生前の人格をほとんど完全に保っているみたい。研究中によく差し入れをくれた人物の一人だ。
「落ち着け、エンドロノス」
「はっ、失礼しました」
諫めてはいるが、魔女王も気が気ではないだろう。
「それでは報告いたします。まず、『女神の侍女』召喚の術式と魔法陣が完成しました」
会議室の面々の表情が明確に明るくなった。おお、と声を漏らしている者もいる。接点の殆どの無かった者たちが多いけれど、ウルは本当に愛されているみたい。現女王が不老かつ絶大な力を持った魔女な以上、後継者の価値は相対的に低くなるのだから。
「危険な技術な為、後世に残さぬよう詳細の開示は陛下にのみさせていただきます。こちらを」
近くに控えていた侍女へ資料を手渡し、女王に届けてもらう。どうせ見せたところでその手の知識がない人には暗号文にしか見えないだろうけれど、魔女王なら問題ない。禁書を含め、書庫にあった魔導書関連は全て魔女王の集めたものらしいし、そもそも魔法の発現に至れるだけの技量は最低限あるはずだから。
「……なるほど、これは、私では扱えないな」
「魔力操作ですか?」
「そうだ」
たしかに、初めて会った時も魔力操作がそれほど得意でないと察せられるようなことは言っていた。ウルへの処置が出来なかったのはその為なんだろうとも納得した記憶がある。
「ですが、陛下に発動していただかなくてはなりません。ある条件の定義が私では不十分ですので」
「そなたでは不十分?」
そう、私ではいけない。この条件に気が付けたのは、初めて二人でした茶会がきっかけだ。茶会自体はあれからも何度かしたけれど、直接的なのは最初の一回。
「『女神の侍女』と『女神の騎士』の関係はご存じですか?」
どちらも三女神に次ぐ位にある神の呼称だ。
「夫婦だったか」
「はい。それも、『銀の女神』が少し辟易としてしまう程のオシドリ夫婦です」
「ほう、それは知らなんだ。そういえば、グラシア教で愛を司る神は二柱の子であったな」
これは旧世界の記録で知った話。今の世界の記録には残っていない。
「問題となる条件は、これに関わります。愛、特に家族への愛を示す因子を大きな割合で組み込む必要がありました」
「そういうことか……」
術式だけで組み込める因子と、そうでない因子がある。これは主に必要量の問題になるのだけれど、今回は愛という曖昧なものが多量に必要だった。術式だけで足りない分は、術者が補うしかない。
私もウルが好きだけれど、家族愛ではない。だから、魔女王がやらなければならない。
「私が補助します」
「……分かっ――」
魔女王に少し遅れて私も気づく。直後、後ろの扉が勢いよく開いた。
「会議中失礼します! 国境警備隊より緊急連絡です! 正体不明の大型魔物が国境結界を超えました! 推定ランクはSランクオーバー! 陛下の判断を仰ぎたいとの事です!」
今感じたこの気配の事で間違いない。やはり結界より内側で間違いなかった。
魔女王に視線を向ける。どうしてそのレベルの魔物が結界を通過できたのかが気になった。
「……警備隊はそのまま待機。国民には知らせず、避難誘導の準備を進めよ。レンディエ、タイミングの判断は任せる」
「はっ」
まあ、このレベルになるとそうなるわね。
「アーテル殿、別途依頼を出す。謎の魔物への対応に力を貸して欲しい。報酬は、一先ず金銭で良いか?」
「はい、それで問題ありません」
というか、そうせざるを得ない。Sランクオーバーと伝令は言ったけれど、あれはそんなレベルではない。私一人では、まず間違いなく死ぬ。アストが一緒なら逃げる事くらいはできるだろう。
私たち以外ならなんて、論じるまでもないこと。
「私とアーテル殿たちだけで出る。皆は万が一に備えよ」
家臣たちは誰も反応せず、一斉に首を垂れる。これがこの国の形だ。
城のバルコニーへ出て杖を取り出し、暗くなり始めた空へ飛ぶ。初めは地平線の辺りにも影は見えなかったけれど、城を完全に見下ろす頃になると、それらしい存在が目に映った。ここからでは細かい部分は見えない。
「早いですね」
「ああ。出来れば国民には知られたくない。出来れば結界の外に弾きだしたいが……」
力づくで吹き飛ばすには、少し大きすぎるか。それにこの方向。
「ウルがいる森はこの方向でしたよね」
「ああ。だが森にあの子の気配はない。避難したのだろう」
もしもの時に備えて生存が確認できる魔道具を持たせていると言っていたから、それで確認したんだろう。
ウルがあっちにいないのなら、問題ない。
「私が吹き飛ばします。周りに被害は出しません」
「任せよう」
術式を組みながら、謎の魔物へ向けて加速する。魔力の温存もしたいけれど、それ以上に急がなければならない。
近づくほどにその巨大さを実感する。下手なアウトレットモールよりも大きいのでは無いかしら? それにこの魔力量。あんなものが街まで来たら、一瞬で壊滅させられてもおかしくない。
「気持ちの悪いやつ……」
アストの気持ちも分かる。
フォルムとしてはすらっとした金の四足獣。猫のような獣の下半身に、人の上半身で、頭はイヌ科の獣。その額からは小さな人間の上半身が生えている。頭部から垂れる毛は一見美しいけれど、その先が人間の手になっていた。
いや、頭部の毛ばかりではない。よく見れば人の身体を構成しているのも無数の手だ。
その体で地を這うような体勢のまま移動しており、後ろで揺れる九つの尾は人の手であったり虫の体であったり何かしらの触手であったり、統一性がない。
「一先ず吹き飛ばします」
使う魔法は慣性に干渉するもの。力のベクトルに働きかけて、後方へ吹き飛ばす。
「きゃぁっ!」
魔物のの足が地から離れ、森の木々を超えて、結界を再度通過する。何の抵抗もなかった事を思うと、戦闘経験の少ない個体なのかもしれない。
人間の少女のような悲鳴が聞こえたけれど、言葉を介する存在なのかしら?
「一応対話を試みますか?」
「ああ、そうしよう」
戦わずに住むのならそれが良い。あのクラスとの戦いになるとどれだけ周囲を破壊する事になるか。
急いで追いついて、十分な距離を保った上で倒れ伏す異形の獣を見下ろす。今いる位置は大森林の入り口から数キロある位置だから、戦いになっても大丈夫だろう。
「手荒な真似をしてすまない」
なぎ倒された木々の先端で金色の獣が上体を起こし、声の主を探す。
「この先には私の守るべき街があってな、あれ以上進ませるわけにはいかぬのだ」
今のところ獣はこちらの言葉を聞こうとしているように見える。ようやく私たちを見つけたらしくて頭の向きが固定された。その目は細められているけれど、睨んでいるというよりは、私たちの事をよく見ようとしているように感じられた。
「この結界を――」
「お母様……?」
20
あなたにおすすめの小説
異世界転生者のTSスローライフ
未羊
ファンタジー
主人公は地球で死んで転生してきた転生者。
転生で得た恵まれた能力を使って、転生先の世界でよみがえった魔王を打ち倒すも、その際に呪いを受けてしまう。
強力な呪いに生死の境をさまようが、さすがは異世界転生のチート主人公。どうにか無事に目を覚ます。
ところが、目が覚めて見えた自分の体が何かおかしい。
改めて確認すると、全身が毛むくじゃらの獣人となってしまっていた。
しかも、性別までも変わってしまっていた。
かくして、魔王を打ち倒した俺は死んだこととされ、獣人となった事で僻地へと追放されてしまう。
追放先はなんと、魔王が治めていた土地。
どん底な気分だった俺だが、新たな土地で一念発起する事にしたのだった。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる