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第22話 なんか姿が見えないらしいんだがぁ?
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㉒
うん、今回のベーコンも脱水はいい感じだねぇ。
あとは周りに付いた水分を拭き取って、ソミュール液に五日間くらい漬け込むだけ。
「ゴロゴロ」
ご機嫌そうで何よりだよ、二匹とも。
さぁて、午後は何しようかねぇ。
畑の方も今やらないといけないことは終わったし、家の細かい部分もあらかた終わった。
魚も一昨日釣ってきたばかりだからまだ余裕があるしなぁ。
地下格納庫に納める乗り物か何かでも作ろうかねぇ?
そうするとレイ君たちが来た時のリリアの実践訓練場所が制限されちゃうけど……まあ、今のあの子の攻撃魔法が当たったところで問題ないかぁ。
うーん、授業がない日は暇だねぇ。
またのんびり寝て過ごすでもいいんだけど、そればっかりはなぁ。
たまには旅行でもしてみるかい?
「そういえば、今日もレイ君たちは来なさそうだねぇ。珍しい」
「んにゃぁ」
二日続けて来なかったのは初めてだよ。
ようやく諦めたのかねぇ?
偶然かもしれないけど。
弟子にするのは面倒にしても、毎日来てたのが来ないのはちょっと寂しいねぇ。
「コペンもせっかく遊び相手ができたのにねぇ」
「んにゃぁ……」
手加減はしないといけないけど、それでも楽しそうだったしねぇ。
うん?
この気配は、リリアだねぇ?
どうしてまた一人でここまで?
一人で森の深いところに入るのは禁止してたんだけどねぇ。
まぁ、もう下位のゴブリンくらいまでならどうにかなるだろうけど。
「にゃっ」
「ああ、うん、お願いフィア。僕もこれ片付けたら降りるから」
フィアが迎えに行ってくれるみたいだし、さっさとベーコン冷蔵庫に入れちゃおうか。
「よいしょっと。ふぅ。ストレージ経由とはいえ、この量は大変だねぇ」
さて、そろそろ――
「先生! レイたちは来てませんか!?」
これは、のんびりしてられないやつかもしれないねぇ。
「来てないねぇ! 帰ってないのかい!?」
「はい! 昨日から!」
昨日から……。
穏やかじゃないねぇ。
いったん下に降りようか。
「それで、何か心当たりは?」
「いえ、昨日の夜村のみんなで探して、見つからなくて、明るくなってから探してもいなくて……」
「唯一残ったのがここだったと」
「はい……」
ふぅむ。
そうすると、最悪の可能性が出てくるか。
これは僕の責任でもあるね。
もっと強く止めておくべきだった。
なんだかんだ、危ないエリアはフィアたちの索敵範囲だから、何かあってもすぐ助けられるって楽観してた。
「フィア、コペン、四人の臭いは感じるかい?」
「にゃぁ」
「んにゃぁ……」
ダメか。
少なくともフィアたちの鼻が利く範囲にはいないと。
風向きの影響はあるだろうけど、神獣の二匹はその気になればその辺の獣やモンスターよりずっと鋭い感覚で周囲を探れる。
それでも分からないってなると、そうとう離れたところにいることになる。
「風向きは、こっちか……」
あるとすれば、風下方向を通ってもっと奥に行ってる可能性。
全然別の方向、それこそ町の方なんかに行ってなければ、あり得てしまう。
「リリア、向こうの方か、向こう側を通っていける森の奥には何が?」
「あ、あっちには特になにもなかったはずです。森が続いてるだけで……あっ」
何かあるみたいだ。
「そういえば、昔あった儀式で使うルートが、たしかこっちだったって村長さんに聞いた覚えが……」
「以前言ってた成人の儀式だね」
例えば、僕に弟子入りを許して貰えない理由が、自分たちに才能がないと思われてるからだとしたら……。
「その儀式については、レイ君たちも知ってるんだよね?」
「そのはずです。レイと一緒に聞いたので」
可能性が高まったね。
いや、でもまだ最悪の状況とは限らない。
急げば間に合うかも。
「フィア、コペン、レイ君たちの臭いを探しながらついて来てください。リリアは僕の家で待ってるように」
「わ、私も行きます!」
「危険です。今から森の一番深いところ、この間のフォレストオーガジェネラルクラスがごろごろいるあたりに行くんですよ」
「そ、それでも、先生にだけ任せるわけにはいきません! たぶん、私が先生のところに通ってるせいで皆を焦らせたんだと思うんです!」
子供なりの正義感、か。
これは簡単に引き下がりそうにないねぇ。
仕方ない。
問答する時間がもったいないし、勝手に動かれるよりは、見える範囲に居てもらった方がいいでしょう。
「フィア、リリアをお願いします」
「にゃっ」
どうか無事でいてちょうだいよ……!
うん、今回のベーコンも脱水はいい感じだねぇ。
あとは周りに付いた水分を拭き取って、ソミュール液に五日間くらい漬け込むだけ。
「ゴロゴロ」
ご機嫌そうで何よりだよ、二匹とも。
さぁて、午後は何しようかねぇ。
畑の方も今やらないといけないことは終わったし、家の細かい部分もあらかた終わった。
魚も一昨日釣ってきたばかりだからまだ余裕があるしなぁ。
地下格納庫に納める乗り物か何かでも作ろうかねぇ?
そうするとレイ君たちが来た時のリリアの実践訓練場所が制限されちゃうけど……まあ、今のあの子の攻撃魔法が当たったところで問題ないかぁ。
うーん、授業がない日は暇だねぇ。
またのんびり寝て過ごすでもいいんだけど、そればっかりはなぁ。
たまには旅行でもしてみるかい?
「そういえば、今日もレイ君たちは来なさそうだねぇ。珍しい」
「んにゃぁ」
二日続けて来なかったのは初めてだよ。
ようやく諦めたのかねぇ?
偶然かもしれないけど。
弟子にするのは面倒にしても、毎日来てたのが来ないのはちょっと寂しいねぇ。
「コペンもせっかく遊び相手ができたのにねぇ」
「んにゃぁ……」
手加減はしないといけないけど、それでも楽しそうだったしねぇ。
うん?
この気配は、リリアだねぇ?
どうしてまた一人でここまで?
一人で森の深いところに入るのは禁止してたんだけどねぇ。
まぁ、もう下位のゴブリンくらいまでならどうにかなるだろうけど。
「にゃっ」
「ああ、うん、お願いフィア。僕もこれ片付けたら降りるから」
フィアが迎えに行ってくれるみたいだし、さっさとベーコン冷蔵庫に入れちゃおうか。
「よいしょっと。ふぅ。ストレージ経由とはいえ、この量は大変だねぇ」
さて、そろそろ――
「先生! レイたちは来てませんか!?」
これは、のんびりしてられないやつかもしれないねぇ。
「来てないねぇ! 帰ってないのかい!?」
「はい! 昨日から!」
昨日から……。
穏やかじゃないねぇ。
いったん下に降りようか。
「それで、何か心当たりは?」
「いえ、昨日の夜村のみんなで探して、見つからなくて、明るくなってから探してもいなくて……」
「唯一残ったのがここだったと」
「はい……」
ふぅむ。
そうすると、最悪の可能性が出てくるか。
これは僕の責任でもあるね。
もっと強く止めておくべきだった。
なんだかんだ、危ないエリアはフィアたちの索敵範囲だから、何かあってもすぐ助けられるって楽観してた。
「フィア、コペン、四人の臭いは感じるかい?」
「にゃぁ」
「んにゃぁ……」
ダメか。
少なくともフィアたちの鼻が利く範囲にはいないと。
風向きの影響はあるだろうけど、神獣の二匹はその気になればその辺の獣やモンスターよりずっと鋭い感覚で周囲を探れる。
それでも分からないってなると、そうとう離れたところにいることになる。
「風向きは、こっちか……」
あるとすれば、風下方向を通ってもっと奥に行ってる可能性。
全然別の方向、それこそ町の方なんかに行ってなければ、あり得てしまう。
「リリア、向こうの方か、向こう側を通っていける森の奥には何が?」
「あ、あっちには特になにもなかったはずです。森が続いてるだけで……あっ」
何かあるみたいだ。
「そういえば、昔あった儀式で使うルートが、たしかこっちだったって村長さんに聞いた覚えが……」
「以前言ってた成人の儀式だね」
例えば、僕に弟子入りを許して貰えない理由が、自分たちに才能がないと思われてるからだとしたら……。
「その儀式については、レイ君たちも知ってるんだよね?」
「そのはずです。レイと一緒に聞いたので」
可能性が高まったね。
いや、でもまだ最悪の状況とは限らない。
急げば間に合うかも。
「フィア、コペン、レイ君たちの臭いを探しながらついて来てください。リリアは僕の家で待ってるように」
「わ、私も行きます!」
「危険です。今から森の一番深いところ、この間のフォレストオーガジェネラルクラスがごろごろいるあたりに行くんですよ」
「そ、それでも、先生にだけ任せるわけにはいきません! たぶん、私が先生のところに通ってるせいで皆を焦らせたんだと思うんです!」
子供なりの正義感、か。
これは簡単に引き下がりそうにないねぇ。
仕方ない。
問答する時間がもったいないし、勝手に動かれるよりは、見える範囲に居てもらった方がいいでしょう。
「フィア、リリアをお願いします」
「にゃっ」
どうか無事でいてちょうだいよ……!
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