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黒豚令息の領地開拓編
授業再開
それから数日、デイビッドは細かい個人な仕事と、新しい授業に向けた教材集めに奔走しながら、あの女神信仰の崩落からきっちり半月後の金曜日、まずは商業科の授業から再開した。
「よぉ、久しぶり!この講義室だけは全員揃ってんな。市井の需要がガラッと変わって、教会関連の店が軒並み廃業に追い込まれてる。ここの生徒の家にも大きく影響してるとこが何件もあるから、困ったら何でも相談しに来いよ?」
開講一番にデイビッドが発したその一言で、ホッとした顔になる生徒も数名いた。
「逆にやたら需要が上がってる物もあるな?特にこの数週間で植木がやったら売れて国内で品薄状態だ。妖精の宿り木とか言って、これがあれば妖精が留まってくれるなんて謳い文句でただの苗木を高額で売りつける悪徳業者も出回ってる。気をつけろよ?!」
「それ…父が買っちゃって…家で総スカン食らって泣いてました…」
「宗教に傾倒すると周りが見えなくなる事もある。商人なら仕事とプライベートの線引きはきっちり付けないとな。宗教は完全にプライベートとして表では出さない方がいい…」
「菜食主義になる人も増えましたよね?」
「そうそう、妖精と同じ物を食べると妖精に好かれるとか言ってね!」
「マジか…なんで妖精が肉食わないと思うんだろうな…」
「え?妖精ってお肉食べないんじゃないんですか?」
「花の蜜しか飲まないって聞きました。」
「果物と木の実しか食べないんじゃないの?」
(マズいな…この辺は俺がなんか言うのはヤメとこう…)
変な思想や偏った思い込みが横行しているが、これはどこの国でも同じなのだろう。
それだけ謎多く神秘と奇跡に満ちた存在と言うわけだ。
(ちなみにルーチェは今朝、茹でたてのソーセージにかじりつき、オムレツを溺れるように食べていた。)
その後アデラとキリフからの輸入緩和で入ってくるようになった商品の紹介と、ラムダの国産品との比較などを説明し、この日の授業は無事終了した。
「やっぱりデイビッド先生の話おもしろい!」
「これ挟まないともう他の授業だけじゃつまんなくって…」
「よし、しばらくはもらった議題と合わせて、崩れた市場の立て直しとそこで動く金の流れについて説明する。それじゃ解散。あーそれと…ローラとミランダ…この後残れ!!」
「「うっ!」」
生徒達がはけて静かになった講義室に取り残された2人。
その前にデイビッドが座り、異様な空気が流れた。
「あ…あの、先生が居残りさせるとか珍しいですね!?」
「お前達に話があったからな、“ロランダ”先生よ!?」
その名を聞いて2人はギクリとして顔色を悪くした。
「あ~やっぱりバレてる!!」
「ったりめーだ!バンブーの編集長が頭下げに来たぞ?!何やってんだお前等?」
「ごめんなさいぃ!!」
「だから言ったじゃん…すぐバレるよって。」
「でもデイビッド先生雑誌なんか読まないし…」
「出版の話が出て了承取りに来たんだよ!」
「ウソッ!出版!?ついに!!」
「コラムが人気だったんだと。」
「なんでコラムの方が先に本になるのー?!私の書いてる小説は?!」
「知るかよ!」
「んもー!!そっちだって読者ついてるのにぃー!」
「なんだ他にもなんか書いてんのか?」
「うーん…それがですね…」
2人の話を聞くと、ローラとミランダは2人で作家活動を続けていて、今はこのバンブー書房の出している雑誌で小説を書いているそうだ。その中で、臨時の代打で何回か書いたコラムの人気が出たらしい。
食品をテーマにしたページでコラムを担当していた執筆者が急病で倒れたため、時間がなく間に合わせで頼まれたのが始まりで、その後執筆者が回復するまでの数回分を書かせてもらったところ反響があり、更に元の執筆者が療養を申し出た事で完全に担当することになったそうだ。
数回で終わると思っていたので好きなことを書こうと2人で相談していた時に、たまたまヴィオラがいつものお弁当のバスケットを持って現れ“コレだ”と思い書き始めたそうだ。
「この…豚っぽい人間は俺だよな…?」
「そう…です…」
「俺、こう見えてんのか?」
「いや、それは昔飼ってたデイビッドがモデルで…あっ先生の事じゃなくて家に豚がいてですね?!」
「豚…」
ミランダの家は農作物を扱う商家で、たまたま他所から譲り受けて飼っていた豚の名前がデイビッドだったそうだ。
「それで、イラスト載せたらすごい人気が出て…調子に乗りました…」
「相手が俺じゃなかったらもっと問題になってたぞ?」
「それは大丈夫です!先生ならなんだかんだ許してくれるだろうって判断の上で書きましたから!」
「余計に質が悪い!!」
とはいえ、ローラの見込み通りちょっとした説教と注意点の話をすると、デイビッドは直ぐに2人を解放した。
「次からは気をつけろよ!?あと、王族絡みは必ず俺に直接許可取りに来い!なんか書いて出してからじゃ遅いからな!?」
「はぁーい!」
「ありがと先生!」
元気良く駆けて行く2人が淑女科の講師に叱られている声が聞こえる中、デイビッドも反対のドアから外に出た。
研究室に戻ると、紅茶の香りと共にヴィオラと誰かの話し声が聞こえて来た。
(誰か来てるのか?)
ドアを開けると、ソファに領地経営科の生徒が2人座っていて、デイビッドを見るとぴょんと立ち上がって挨拶をした。
「デイビッド先生!お留守のところ申し訳ありません。」
「ミス・ヴィオラにお声掛け頂き中で待たせてもらいました。」
「かまわねぇよ。でも2人してなんの用だ?」
待っていたのはロバート・ライン男爵令息とカロリーナ・レイン子爵令嬢。
どちらも初回の授業から必ず顔を出してくれる生徒だ。
「先生、実は私達…」
「婚約することになったんです!」
「…へぇ……?!」
実は領地の一部が近く、名前も酷似するライン領とレイン領は長年不仲で交流もほとんど無い状態だった。
しかし、ライン領の水害をきっかけに、新たな農法や肥料の試験のため子供達から助言を受け、この度親交を深めてみようとなった所、父親同士がすっかり意気投合し、新たな事業まで興して大盛況らしい。
「へぇ………」
「これも全てあの日、学園にデイビッド先生がいらしてくれたおかげです。」
「あの日の授業があったからこそ、私達は巡り会えたんです!」
「真っ赤なトマトと真っ赤なイチゴを運命的に出会わせて下さった先生に是非ともお願いがありまして!」
「え…なに…?」
「「婚約式に出席して下さい!」」
「勘弁してくれ!!」
「そこをなんとか!」
「客にも主催側にも迷惑はかけられねぇ。俺を呼ぶなら祝いの席だけは止めとけ。確実に誰かしら不快な思いをする事になる。悪いがどこの誰に呼ばれても断わらせてもらう!」
熱心に誘われたがデイビッドはこれを辞退し、必ず祝いの品と祝電は贈るからと約束して2人を見送った。
「はぁー…別にいいだろ。誰と誰が一緒になろうと、俺には関係ねぇよ…」
「でも、それくらい嬉しかったんだと思います。あのお二人すごく幸せそうでしたもの。」
自身の婚約を堂々と周りに広め、喜びのお裾分けを振りまく2人は確かに人生の春そのものだった。
(ヴィオラも…そういう事のできる相手の方が良かったんじゃないか…?)
ヴィオラの成長と共に、この所どうも後ろ向きなことが多いデイビッドだった。
昼に、キノコ入りのリゾットにはホワイトソースかデミグラスのソースかでヴィオラが迷っていると、ドアを叩く音がしてテオが現れた。
「お?どうした?」
「先生、今度の週末から私の婚約者がこの学園に短期の遊学生として入ることになりましタ。」
「お前の…?ああ!例のエルムの商家の娘か!何度か手紙貰ったよ。」
「それで、先生に直接お会いシたいそうです。」
「俺も会ってみたい。週末か、よろしくな!」
「よろしくお願いしまス…あと…それとですね…この件と別にお願いがあって…」
「なんだ?」
「……また、細切り麺、作りませんか…?」
「麺…?」
「せめてスープだけでも…」
「中毒っぽいな…」
「自由に食べられないのデ、非常につらいんです!!」
「わかった、材料仕入れて週末大鍋に作っとくよ。代わりに麺の方はそっちで頼む。」
「ありがとうございます!!」
立つと威圧のある体躯の成人を迎えた大の男が、子供のような笑顔を見せて帰って行く。
ヴィオラも麺と聞いて少しわくわくしていた。
「よぉ、久しぶり!この講義室だけは全員揃ってんな。市井の需要がガラッと変わって、教会関連の店が軒並み廃業に追い込まれてる。ここの生徒の家にも大きく影響してるとこが何件もあるから、困ったら何でも相談しに来いよ?」
開講一番にデイビッドが発したその一言で、ホッとした顔になる生徒も数名いた。
「逆にやたら需要が上がってる物もあるな?特にこの数週間で植木がやったら売れて国内で品薄状態だ。妖精の宿り木とか言って、これがあれば妖精が留まってくれるなんて謳い文句でただの苗木を高額で売りつける悪徳業者も出回ってる。気をつけろよ?!」
「それ…父が買っちゃって…家で総スカン食らって泣いてました…」
「宗教に傾倒すると周りが見えなくなる事もある。商人なら仕事とプライベートの線引きはきっちり付けないとな。宗教は完全にプライベートとして表では出さない方がいい…」
「菜食主義になる人も増えましたよね?」
「そうそう、妖精と同じ物を食べると妖精に好かれるとか言ってね!」
「マジか…なんで妖精が肉食わないと思うんだろうな…」
「え?妖精ってお肉食べないんじゃないんですか?」
「花の蜜しか飲まないって聞きました。」
「果物と木の実しか食べないんじゃないの?」
(マズいな…この辺は俺がなんか言うのはヤメとこう…)
変な思想や偏った思い込みが横行しているが、これはどこの国でも同じなのだろう。
それだけ謎多く神秘と奇跡に満ちた存在と言うわけだ。
(ちなみにルーチェは今朝、茹でたてのソーセージにかじりつき、オムレツを溺れるように食べていた。)
その後アデラとキリフからの輸入緩和で入ってくるようになった商品の紹介と、ラムダの国産品との比較などを説明し、この日の授業は無事終了した。
「やっぱりデイビッド先生の話おもしろい!」
「これ挟まないともう他の授業だけじゃつまんなくって…」
「よし、しばらくはもらった議題と合わせて、崩れた市場の立て直しとそこで動く金の流れについて説明する。それじゃ解散。あーそれと…ローラとミランダ…この後残れ!!」
「「うっ!」」
生徒達がはけて静かになった講義室に取り残された2人。
その前にデイビッドが座り、異様な空気が流れた。
「あ…あの、先生が居残りさせるとか珍しいですね!?」
「お前達に話があったからな、“ロランダ”先生よ!?」
その名を聞いて2人はギクリとして顔色を悪くした。
「あ~やっぱりバレてる!!」
「ったりめーだ!バンブーの編集長が頭下げに来たぞ?!何やってんだお前等?」
「ごめんなさいぃ!!」
「だから言ったじゃん…すぐバレるよって。」
「でもデイビッド先生雑誌なんか読まないし…」
「出版の話が出て了承取りに来たんだよ!」
「ウソッ!出版!?ついに!!」
「コラムが人気だったんだと。」
「なんでコラムの方が先に本になるのー?!私の書いてる小説は?!」
「知るかよ!」
「んもー!!そっちだって読者ついてるのにぃー!」
「なんだ他にもなんか書いてんのか?」
「うーん…それがですね…」
2人の話を聞くと、ローラとミランダは2人で作家活動を続けていて、今はこのバンブー書房の出している雑誌で小説を書いているそうだ。その中で、臨時の代打で何回か書いたコラムの人気が出たらしい。
食品をテーマにしたページでコラムを担当していた執筆者が急病で倒れたため、時間がなく間に合わせで頼まれたのが始まりで、その後執筆者が回復するまでの数回分を書かせてもらったところ反響があり、更に元の執筆者が療養を申し出た事で完全に担当することになったそうだ。
数回で終わると思っていたので好きなことを書こうと2人で相談していた時に、たまたまヴィオラがいつものお弁当のバスケットを持って現れ“コレだ”と思い書き始めたそうだ。
「この…豚っぽい人間は俺だよな…?」
「そう…です…」
「俺、こう見えてんのか?」
「いや、それは昔飼ってたデイビッドがモデルで…あっ先生の事じゃなくて家に豚がいてですね?!」
「豚…」
ミランダの家は農作物を扱う商家で、たまたま他所から譲り受けて飼っていた豚の名前がデイビッドだったそうだ。
「それで、イラスト載せたらすごい人気が出て…調子に乗りました…」
「相手が俺じゃなかったらもっと問題になってたぞ?」
「それは大丈夫です!先生ならなんだかんだ許してくれるだろうって判断の上で書きましたから!」
「余計に質が悪い!!」
とはいえ、ローラの見込み通りちょっとした説教と注意点の話をすると、デイビッドは直ぐに2人を解放した。
「次からは気をつけろよ!?あと、王族絡みは必ず俺に直接許可取りに来い!なんか書いて出してからじゃ遅いからな!?」
「はぁーい!」
「ありがと先生!」
元気良く駆けて行く2人が淑女科の講師に叱られている声が聞こえる中、デイビッドも反対のドアから外に出た。
研究室に戻ると、紅茶の香りと共にヴィオラと誰かの話し声が聞こえて来た。
(誰か来てるのか?)
ドアを開けると、ソファに領地経営科の生徒が2人座っていて、デイビッドを見るとぴょんと立ち上がって挨拶をした。
「デイビッド先生!お留守のところ申し訳ありません。」
「ミス・ヴィオラにお声掛け頂き中で待たせてもらいました。」
「かまわねぇよ。でも2人してなんの用だ?」
待っていたのはロバート・ライン男爵令息とカロリーナ・レイン子爵令嬢。
どちらも初回の授業から必ず顔を出してくれる生徒だ。
「先生、実は私達…」
「婚約することになったんです!」
「…へぇ……?!」
実は領地の一部が近く、名前も酷似するライン領とレイン領は長年不仲で交流もほとんど無い状態だった。
しかし、ライン領の水害をきっかけに、新たな農法や肥料の試験のため子供達から助言を受け、この度親交を深めてみようとなった所、父親同士がすっかり意気投合し、新たな事業まで興して大盛況らしい。
「へぇ………」
「これも全てあの日、学園にデイビッド先生がいらしてくれたおかげです。」
「あの日の授業があったからこそ、私達は巡り会えたんです!」
「真っ赤なトマトと真っ赤なイチゴを運命的に出会わせて下さった先生に是非ともお願いがありまして!」
「え…なに…?」
「「婚約式に出席して下さい!」」
「勘弁してくれ!!」
「そこをなんとか!」
「客にも主催側にも迷惑はかけられねぇ。俺を呼ぶなら祝いの席だけは止めとけ。確実に誰かしら不快な思いをする事になる。悪いがどこの誰に呼ばれても断わらせてもらう!」
熱心に誘われたがデイビッドはこれを辞退し、必ず祝いの品と祝電は贈るからと約束して2人を見送った。
「はぁー…別にいいだろ。誰と誰が一緒になろうと、俺には関係ねぇよ…」
「でも、それくらい嬉しかったんだと思います。あのお二人すごく幸せそうでしたもの。」
自身の婚約を堂々と周りに広め、喜びのお裾分けを振りまく2人は確かに人生の春そのものだった。
(ヴィオラも…そういう事のできる相手の方が良かったんじゃないか…?)
ヴィオラの成長と共に、この所どうも後ろ向きなことが多いデイビッドだった。
昼に、キノコ入りのリゾットにはホワイトソースかデミグラスのソースかでヴィオラが迷っていると、ドアを叩く音がしてテオが現れた。
「お?どうした?」
「先生、今度の週末から私の婚約者がこの学園に短期の遊学生として入ることになりましタ。」
「お前の…?ああ!例のエルムの商家の娘か!何度か手紙貰ったよ。」
「それで、先生に直接お会いシたいそうです。」
「俺も会ってみたい。週末か、よろしくな!」
「よろしくお願いしまス…あと…それとですね…この件と別にお願いがあって…」
「なんだ?」
「……また、細切り麺、作りませんか…?」
「麺…?」
「せめてスープだけでも…」
「中毒っぽいな…」
「自由に食べられないのデ、非常につらいんです!!」
「わかった、材料仕入れて週末大鍋に作っとくよ。代わりに麺の方はそっちで頼む。」
「ありがとうございます!!」
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カクヨムで公開したものに手を入れたものです。