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黒豚令息の領地開拓編
調査員
女性達はズカズカと研究室へ入って来ると、好き勝手なにやらメモを取り出した。
「あの実態調査って?」
「婚約者や配偶者による未成年の令嬢に対する不当な扱いや、心身を傷つける様な行為の有無を調べております。」
「そう…ですか…?」
「先日、貴殿の令嬢への虐待と不当な拘束について訴えが数件ありました。」
「はぁ?!」
「引いては抜き打ちでの調査を要すると判断が下り、こちらへ参った次第です。」
「私達には嘘は通用しませんのでご了承を。」
「隠し事は返って不利になりますので、質問には正直にお答え下さい!」
「ええ…?!」
せっかく着替えてこれから昼食の支度をと思っていた所へ変なのに絡まれ、デイビッドは内心うんざりしていた。
そこへトタトタと足音がしてヴィオラが顔を出した。
「デイビッド様!今日のお昼…あ…お客様ですか…?」
「まぁ!貴女がランドール令嬢ですか?」
「あの…実家とはとうに縁を切りましたので、今はローベルです。」
「その決定にご不満はなくて?」
「はぁ?!」
「無理に生家と縁を切らされたという事はございませんか?!」
「何を仰っているのかわかりません。そもそも捨てられたのは私の方で、その後の手続きは王太子殿下のご助力により叶ったものです。王家の判断に納得のいかない理由があるなら、私ではなく殿下にお願いします。」
「で、ですが、ご両親はその後改心して非常にお心を痛めておいでなのですよ?」
「第二王子の口車に乗せられ、愛娘を手放さなければならなくなったと、涙ながらに語っておいでで…」
「私、あの家の娘として扱われたことは、一度たりともありません。入学前は奴隷のように働かされ、寝食も保障されず、体罰と叱責を繰り返されて、救出された時は病人同然でした。」
「そ…その証明は…?」
「王宮医師シモンズ女医による診断を受けています。明らかな悪意を持った虐待を受け、生家から離れ療養の必要があると叔父に託されました。そういった事は調べないんですか?」
「そ…それは…」
「私はヴィオラ・ローベル。今はローベル家の長女です。二度とランドールなどとお呼びにならないで下さい!!」
毅然とした態度で調査員達に向かうヴィオラの目には怒りと闘志に燃えていた。
どうやらシェルリアーナ仕込みの淑女の戦い方を披露するつもりの様だ。
「で、では、お2人別れて調査を進めさせて頂きますので、どうぞローベル令嬢はこちらへ…」
「それはルールなんですの?」
「あ…いえ、令息の前では言いにくい事もあるかと言う配慮で…」
「私にはございませんわ!ここで好きなだけご質問されたらよろしくてよ?!」
(ヴィオラがシェルになった…)
デイビッドは調査よりも、臨戦態勢のヴィオラが気になって仕方がない。
調査員達により、2人は距離を開けて座らされ、早速質問が始まった。
「まず…この婚約はデュロック令息の独断で一方的に結ばれたものであると…」
「いいえ、デュロック現当主様より私の義父宛てに正式に申し込みがあり、こちらが了承したものです。お疑いなら書類なども残っておりますが?」
「そ…そうですか?では、社交界への出入りを禁じ、外出を制限していると…」
「私がどうして王都に入れなかったか、何もご存じないなんてことはないでしょう?私はついこの間まで王族による断罪と教会による追放を受けた傷物でしたのよ?!日夜あれだけ騒いで好き勝手噂をばらまかれて、それが元凶がなくなっただけで全て水に流せると?本気でそう思っておいでなのですか?!」
「しかし、貴族令嬢としての交流は…」
「公的な集まりや王家と大使館からのお誘いには必ず出席しております。そもそも、私宛の招待状など送られて来たことも無いのに、どうやって社交せよと仰るのかしら?私には理解できませんわ?!」
バシバシ言い返すヴィオラの反対側では、デイビッドも首を傾げていた。
「ではお聞きしますが、日夜飲酒を…」
「あ、酒は飲めません。」
「は?」
「酒は飲めません。テイスティングをするだけで酔うので、普段から控えています。」
「酔った勢いで令嬢などに手を…」
「酔うとすぐ眠くなって動けなくなるんで、むしろ襲われる側になりますね。」
「嘘をついても調べれば…」
「なら調べて下さいよ。目撃者も証人もいます。酒や薬に弱い体質らしく、一度検査も受けています。酒精を分解する能力が著しく低いそうです。」
「さ…酒場で貴方には声を掛けられたという女性達の証言もあるのですよ!?」
「それ、本当に俺ですか?行ったことも無い酒場で女性に声を掛けられますかね?それに、酒場って苦手なんですよね。酒とタバコの臭いが凄くて、むせ返ると言うか、息がし難くて…」
「タバコは…趣味なのでは?」
「一番苦手です。煙を吸い込むと気分が悪くなるので、喫煙中の人間とは極力関わりたくないくらいです。疑うなら診断でも何でも受けますよ?」
こちらも当てが外れたのか、調査員達が狼狽えだした。
「ローベル令嬢、怖がらずに正直にお答え下さい。私共は貴女の味方です!」
「本当に味方ならきちんと下調べくらいしてくるものでは?」
「婚約者に自由を奪われ、こちらに拘束されて…」
「まぁ失礼な!私から自由を奪ったのは王都の貴族と教会と生家の人間です。私の婚約者はむしろそんな私を地獄から救い出し解放して下さった恩人ですわ。悪様に仰らないで頂けますかしら?」
「そ…そうは言っても…恩を嵩に着て令嬢を追い詰めるというケースもですね…」
「では私は当てはまりませんわね。なにより私の我儘は全て叶えて下さいますもの。拘束なんてとんでもない!羽が生えた様にどこへでも連れて行って下さいますのよ、この王都以外へ!」
いつもの3倍増しのキツい物言いをするヴィオラの反対側でも、同じく謎のやり取りが続けられていた。
「では、令嬢に対する仕打ちですが、毎日の様に自室へ呼び付け、他者との交流を制限し、孤立させているという報告が…」
「被害妄想の強い彼女の元妹が学園内で悪評を広めていたので、鉢合わせないよう授業後はここへ来るように言っていました。」
「だとしても、食事の時間も取らせずに拘束するというのは流石に…」
「学友とカフェなどに行くと他の生徒達に帰れと言われ、人の居る時間には食堂を使うことも憚られたそうなので、ここで食事を。必ず誰か2~3人はいるので2人切りということはなかったですね。」
「具体的に誰が来ておりましたか?」
「主にロシェ伯爵家の令嬢と、あとは入れ替わりで彼女の友人やフェーラー侯爵家の令息とか外交官の子息とかエルムの王子とかアデラの姫君とか我が国の姫殿下とか…色々来てますね。」
「王族が…何故?!」
「友人なので?」
「ゆ…友人…?」
「はい、個人的な知り合いでもあるので、時間があると来ますね。」
「令嬢に仕事をさせていたと言う証言についてはどのように…」
「この部屋は領地経営科の研究室であり、個人的な研究をして良いという事でしたので、料理の改変や新しい食材の使い方などの研究をしています。誰かに食べて貰わないと捗らないので、婚約者には毎日何かしら口に入れて貰っています。立派な仕事ですよ。」
だんだん調査員達の勢いが弱くなる。
「暴力などは…その…」
「一度足りともありませんわ。私、定期的にシモンズ女医の検診を受けているんです。家で受けた虐待の後遺症など無いか確認するために!診断なら毎月出ていましてよ?!」
「何か嫌な事を強要されたりなどは…?」
「強いて言えば抱き着かせて下さらなくなった事くらいかしら?淑女の節度を守るようにと、お説教されてしまうのでむやみに甘えられなくなってしまいましたの。」
「令嬢に、何か嫌がる事をした記憶はありますか?」
「先日、婚約の解消と撤回に関する書類を預けて、困らせてしまった事くらいですかね。この婚約が重荷や障害になったら即提出できるように全て整えて彼女に預けてありますので、本当に嫌なら出すでしょう。」
「金銭的な援助や支払いの押し付けなどした事は…?」
「こう見えて、常に動かせる金が手元だけで金貨で200枚分はあるんですよ。むしろ、金が掛からな過ぎて困っています。生家での生活が影響しているのか、物を欲しがらないんですよ彼女は。」
互いに目配せし合う調査員達は、居心地悪そうに立ち上がると、ペンを動かしながらドアの方へ移動して行った。
「あの実態調査って?」
「婚約者や配偶者による未成年の令嬢に対する不当な扱いや、心身を傷つける様な行為の有無を調べております。」
「そう…ですか…?」
「先日、貴殿の令嬢への虐待と不当な拘束について訴えが数件ありました。」
「はぁ?!」
「引いては抜き打ちでの調査を要すると判断が下り、こちらへ参った次第です。」
「私達には嘘は通用しませんのでご了承を。」
「隠し事は返って不利になりますので、質問には正直にお答え下さい!」
「ええ…?!」
せっかく着替えてこれから昼食の支度をと思っていた所へ変なのに絡まれ、デイビッドは内心うんざりしていた。
そこへトタトタと足音がしてヴィオラが顔を出した。
「デイビッド様!今日のお昼…あ…お客様ですか…?」
「まぁ!貴女がランドール令嬢ですか?」
「あの…実家とはとうに縁を切りましたので、今はローベルです。」
「その決定にご不満はなくて?」
「はぁ?!」
「無理に生家と縁を切らされたという事はございませんか?!」
「何を仰っているのかわかりません。そもそも捨てられたのは私の方で、その後の手続きは王太子殿下のご助力により叶ったものです。王家の判断に納得のいかない理由があるなら、私ではなく殿下にお願いします。」
「で、ですが、ご両親はその後改心して非常にお心を痛めておいでなのですよ?」
「第二王子の口車に乗せられ、愛娘を手放さなければならなくなったと、涙ながらに語っておいでで…」
「私、あの家の娘として扱われたことは、一度たりともありません。入学前は奴隷のように働かされ、寝食も保障されず、体罰と叱責を繰り返されて、救出された時は病人同然でした。」
「そ…その証明は…?」
「王宮医師シモンズ女医による診断を受けています。明らかな悪意を持った虐待を受け、生家から離れ療養の必要があると叔父に託されました。そういった事は調べないんですか?」
「そ…それは…」
「私はヴィオラ・ローベル。今はローベル家の長女です。二度とランドールなどとお呼びにならないで下さい!!」
毅然とした態度で調査員達に向かうヴィオラの目には怒りと闘志に燃えていた。
どうやらシェルリアーナ仕込みの淑女の戦い方を披露するつもりの様だ。
「で、では、お2人別れて調査を進めさせて頂きますので、どうぞローベル令嬢はこちらへ…」
「それはルールなんですの?」
「あ…いえ、令息の前では言いにくい事もあるかと言う配慮で…」
「私にはございませんわ!ここで好きなだけご質問されたらよろしくてよ?!」
(ヴィオラがシェルになった…)
デイビッドは調査よりも、臨戦態勢のヴィオラが気になって仕方がない。
調査員達により、2人は距離を開けて座らされ、早速質問が始まった。
「まず…この婚約はデュロック令息の独断で一方的に結ばれたものであると…」
「いいえ、デュロック現当主様より私の義父宛てに正式に申し込みがあり、こちらが了承したものです。お疑いなら書類なども残っておりますが?」
「そ…そうですか?では、社交界への出入りを禁じ、外出を制限していると…」
「私がどうして王都に入れなかったか、何もご存じないなんてことはないでしょう?私はついこの間まで王族による断罪と教会による追放を受けた傷物でしたのよ?!日夜あれだけ騒いで好き勝手噂をばらまかれて、それが元凶がなくなっただけで全て水に流せると?本気でそう思っておいでなのですか?!」
「しかし、貴族令嬢としての交流は…」
「公的な集まりや王家と大使館からのお誘いには必ず出席しております。そもそも、私宛の招待状など送られて来たことも無いのに、どうやって社交せよと仰るのかしら?私には理解できませんわ?!」
バシバシ言い返すヴィオラの反対側では、デイビッドも首を傾げていた。
「ではお聞きしますが、日夜飲酒を…」
「あ、酒は飲めません。」
「は?」
「酒は飲めません。テイスティングをするだけで酔うので、普段から控えています。」
「酔った勢いで令嬢などに手を…」
「酔うとすぐ眠くなって動けなくなるんで、むしろ襲われる側になりますね。」
「嘘をついても調べれば…」
「なら調べて下さいよ。目撃者も証人もいます。酒や薬に弱い体質らしく、一度検査も受けています。酒精を分解する能力が著しく低いそうです。」
「さ…酒場で貴方には声を掛けられたという女性達の証言もあるのですよ!?」
「それ、本当に俺ですか?行ったことも無い酒場で女性に声を掛けられますかね?それに、酒場って苦手なんですよね。酒とタバコの臭いが凄くて、むせ返ると言うか、息がし難くて…」
「タバコは…趣味なのでは?」
「一番苦手です。煙を吸い込むと気分が悪くなるので、喫煙中の人間とは極力関わりたくないくらいです。疑うなら診断でも何でも受けますよ?」
こちらも当てが外れたのか、調査員達が狼狽えだした。
「ローベル令嬢、怖がらずに正直にお答え下さい。私共は貴女の味方です!」
「本当に味方ならきちんと下調べくらいしてくるものでは?」
「婚約者に自由を奪われ、こちらに拘束されて…」
「まぁ失礼な!私から自由を奪ったのは王都の貴族と教会と生家の人間です。私の婚約者はむしろそんな私を地獄から救い出し解放して下さった恩人ですわ。悪様に仰らないで頂けますかしら?」
「そ…そうは言っても…恩を嵩に着て令嬢を追い詰めるというケースもですね…」
「では私は当てはまりませんわね。なにより私の我儘は全て叶えて下さいますもの。拘束なんてとんでもない!羽が生えた様にどこへでも連れて行って下さいますのよ、この王都以外へ!」
いつもの3倍増しのキツい物言いをするヴィオラの反対側でも、同じく謎のやり取りが続けられていた。
「では、令嬢に対する仕打ちですが、毎日の様に自室へ呼び付け、他者との交流を制限し、孤立させているという報告が…」
「被害妄想の強い彼女の元妹が学園内で悪評を広めていたので、鉢合わせないよう授業後はここへ来るように言っていました。」
「だとしても、食事の時間も取らせずに拘束するというのは流石に…」
「学友とカフェなどに行くと他の生徒達に帰れと言われ、人の居る時間には食堂を使うことも憚られたそうなので、ここで食事を。必ず誰か2~3人はいるので2人切りということはなかったですね。」
「具体的に誰が来ておりましたか?」
「主にロシェ伯爵家の令嬢と、あとは入れ替わりで彼女の友人やフェーラー侯爵家の令息とか外交官の子息とかエルムの王子とかアデラの姫君とか我が国の姫殿下とか…色々来てますね。」
「王族が…何故?!」
「友人なので?」
「ゆ…友人…?」
「はい、個人的な知り合いでもあるので、時間があると来ますね。」
「令嬢に仕事をさせていたと言う証言についてはどのように…」
「この部屋は領地経営科の研究室であり、個人的な研究をして良いという事でしたので、料理の改変や新しい食材の使い方などの研究をしています。誰かに食べて貰わないと捗らないので、婚約者には毎日何かしら口に入れて貰っています。立派な仕事ですよ。」
だんだん調査員達の勢いが弱くなる。
「暴力などは…その…」
「一度足りともありませんわ。私、定期的にシモンズ女医の検診を受けているんです。家で受けた虐待の後遺症など無いか確認するために!診断なら毎月出ていましてよ?!」
「何か嫌な事を強要されたりなどは…?」
「強いて言えば抱き着かせて下さらなくなった事くらいかしら?淑女の節度を守るようにと、お説教されてしまうのでむやみに甘えられなくなってしまいましたの。」
「令嬢に、何か嫌がる事をした記憶はありますか?」
「先日、婚約の解消と撤回に関する書類を預けて、困らせてしまった事くらいですかね。この婚約が重荷や障害になったら即提出できるように全て整えて彼女に預けてありますので、本当に嫌なら出すでしょう。」
「金銭的な援助や支払いの押し付けなどした事は…?」
「こう見えて、常に動かせる金が手元だけで金貨で200枚分はあるんですよ。むしろ、金が掛からな過ぎて困っています。生家での生活が影響しているのか、物を欲しがらないんですよ彼女は。」
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