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黒豚令息の領地開拓編
討伐依頼
「あ!この依頼…討伐ですって!」
「どれだ?あー…“森喰らい”が出たのか。」
「もりぐらい…?」
森喰らい。通称ポイズンビッグモス。
巨大な幼虫が群れで1本の木を食らいつくし、そこから森中に繁殖して山を枯らしてしまう。
幼虫は大きな毛虫で、毛針に毒はないが体内に毒腺を持っていて敵に吹き付けてくるので厄介な上に、ぶよぶよの皮膚はぶ厚くナイフなどはなかなか通らない。
「すまんが、この依頼が出たのはいつか分かるか?」
「ええと、少々お待ち下さい…こちらは一週間前に出された物ですね。」
「その時点で幼虫がどの程度成長していたかわかるか?」
「目撃情報から成人男性の腕ほど…と記載されています。今頃繭になっている可能性が高いですね。完全な繭なら買い取りできますよ?」
「よし、ヴィオラ、これ受けてみようか?」
「虫の討伐ですか!?」
「大丈夫、上手くしたら虫じゃなくなってるかも知れないぞ?」
「虫は虫なのに!?」
デイビッドは依頼をバディで受け、ヴィオラにも経験値が入るよう計らうとついでの依頼もいくつか受けてギルドを後にした。
まずは運送系の依頼主の元で荷物を受け取り、荷車に乗せてファルコの元まで運ぶと荷車ごとがっちり縄で縛り、ファルコの前足につかませ飛ばせてみる。
「キュルッ!キュルルルル!」
「重くないですかね?」
「ああ、ファルコなら馬車を持ち上げるくらいできるんだ。このくらいの荷物軽いもんだろ?!」
「すごいのねぇファルコ!」
「キュールルル!」
指定の山小屋にはすぐに到着し、ファルコに驚かれはしたが大量の荷物を一度に届けた事で感謝され、ヴィオラも嬉しそうにしていた。
山中の魔素溜まりで魔草の採取も出来て、ヴィオラの依頼も半分終わった。
そしてもうひとつのポイズンビッグモスの討伐依頼。これは更に反対側の山の中で発生した巨大毒蛾の幼虫の駆除だった。
デイビッドは途中の街で一度降り、金物屋で一番大きな鍋はないかと尋ねると、肉屋などで使う平たいハンドル付きの鉄製の平釜を出され、その場で買ってファルコに積んだ。
「お料理でもするんですか?」
「いや、でも湯は沸かそうと思ってる。」
目的地に着くと、ギルドが立てた危険を知らせるための赤い旗が、森の中にいくつも見えた。
上空から丸裸にされた大きな木に、白い綿のようなものが絡みついているのが見える。
「全部で5本…こりゃ早いとこ駆除しちまわないとな。」
「うわ…大きな毛虫の巣なんて気持ち悪い…」
しかし、ヴィオラの予想に反して森に毛虫はいなかった。
代わりに木の上に大きな繭がびっしりぶら下がっている。
「運が良い!これなら武器は使わなくて済むな!」
デイビッドは焚き火台に薪を集め、鍋を掛けて水を汲むと湯を沸かし、大きな繭の木に登って行った。
「ファルコに残りの毛虫がいないか偵察に行かせたから、俺達はこっちをやっちまおう!」
「え!?お湯…って事は、煮るんですか?!この繭を!」
「ああ、そうだ。」
「食べるんですか!??」
「食べない食べない!!煮え湯で茹で上げて糸をとるんだよ!」
ぶら下がっている繭の糸は頑丈で、糸ノコでないと切ることができない。
ガリガリ削って下へ落とすと、ヴィオラが拾って鍋の中へ放り込む。5~6個まとめて5分程茹でたらタライに引き上げ、また繭を集めて茹でていく。
途中で2人の役割を交代し、ヴィオラが木の上に登って魔法で繭の糸を断ち切り、下でデイビッドが受け取り鍋の湯を足しながら繭を茹でた。
「デイビッド様何してるんですか?」
「試しにひとつ糸を取ってみようと思ってな…」
茹でた眉を撫で回していると、やがて糸口がほつれて来るので適当な枝に巻き付けぐるぐると糸を解いていく。
細くて頑丈な糸はなかなか切れず、繭が湯の中で回転しながら薄くなっていくと中から薄っすらと目玉模様の蛹が現れた。
「わっ、これがポイズンビッグモスのサナギですか…なんか気持ち悪い…」
「もう死んでるから大丈夫。」
動かない蛹を放ると、ファルコが出て来てすかさず飲み込んだ。
「クルルルル!」
「ファルコ!こんなもの食べてお腹壊さないの!?」
「魔物だからなぁ。」
「もうっ!変な物ばっかり好きなのねぇ。」
繭玉は全部で56もあり、周辺を見回って残りがいないか確認するとファルコが数匹、大きな目玉模様のオレンジ色の毛虫を見つけて咥えて来た。
「キュルル!」
「ヤダ気持ち悪い!!早くどっかやって!!」
「キュ~~…」
ファルコが毛虫を飲み込む間にデイビッドが繭を袋に詰め、ここらでひと休みする事にした。
いつもの小鍋で薬草茶を沸し、弁当を広げるとファルコもおとなしく2人の隣に座る。
「お~いしー!」
「いつものサンドイッチだろ?」
「一仕事終えた後にデイビッド様と食べるから美味しいんです!」
魔物が発生したということは、この辺りにも魔素が溜まっているのだろう。
探すと魔草が生えていたので、常時買取りのものを探していくつか摘み、トレビスへと戻ると職員達が驚いていた。
「もう終わったんですか!?あっちとこっちの依頼が半日掛からず?!まさかそんな…虚偽申告になりますと資格の剥奪もあり得ますよ?あぁ…山小屋の管理者の受け取りのサインと…こちらは森の管理者の確認証ですか…はい、はい…確かに、承知致しました。ではこちらが本日の報酬と薬草の買取金になります…」
ギルド職員はそろそろとカウンターに大銀貨2枚と銀貨が6枚大銅貨8枚を差し出した。
「今日はきっちり半分にするか。」
「ほとんどファルコのお手柄ですからね。私ほとんど草しか摘んでないのに…」
「繭の採集だってしたろ?早いとこ商会に届けちまおう。」
2人がカウンターから離れようとするといつもの赤毛が飛んで来た。
「待ぁって下さいよぉ?!いま、繭って言いました!?」
「ああ?それがどうしたよ。」
「あ、あの…買い取りはこちらで致しますよ!?」
「こっちにも使う予定があるからだよ。」
「そんな!」
「そもそも繭が欲しけりゃ毛虫の討伐なんて書かずに繭の採集にすりゃ良かったんじゃねぇか?」
「そ…それは…」
「冒険者が織布産業に疎いこと見越して、安く買い上げる気だったんだろ?そういう小賢しい事するとこには売らねぇよ。」
「ひぇぇ…申し訳ありませんんっ!!本来魔物素材の布なんて売れないはずが、今市場で高騰しておりましてですね…」
「知ってるよ。王室のデビュタントで末姫がドレスに仕立てて着てたもんで貴族こぞって買い漁ってんだろ?今や価格は金より上がってるってな。」
「そこまでご存じでしたか……」
「オマケにどっかの領地じゃ天然でしか手に入らねぇからって、下手に増やそうとして領地の森が半分もなくなった挙句、全部蛾になっちまったってな。その煽りで周辺にも被害が出て大騒ぎだ。それに乗じて繭を集める業者が増えたってよ。」
「おみそれ致しました…申し訳ありません!どうか10…いや5つばかりでも構いません!卸して頂く訳には…」
「今の価格だとひとつで銀貨5枚はするぞ?」
「か…構いません…正規のルート価格で買い取らせていただきます…」
「それなら15渡してやる。その代わり討伐証明分も合わせて全部で大銀貨5枚と銀貨7枚な!」
「は…はいぃ…」
運んで来た繭の内15個をギルドに降ろすと、大金を受け取りデイビッドは納得した顔でヴィオラに半分渡した。
「わっわっ!またお小遣いが増えちゃいました!」
「いいんだよ。さ、帰ろうか。こっちも早いとこ商会に届けちまおう。」
街の外で遊んでいるファルコを捕まえ、今度はいつもの商会へ試しにファルコに乗ったまま乗り付けてみる。
「皆見てますねぇ!」
「そりゃこの辺りで魔獣なんて見る機会もねぇだろうからな。」
やはり大穴が空いているのだろう。
ファルコはすんなり町中の商会まで直接降りることができた。
しかし周りを大勢の見物人に囲まれてしまい、多くの目とザワザワと騒がしい人の声にファルコが落ち着かない。
「キュルピィ~!」
「降りられたはいいが人だかりがスゲェな。早いとこ中に入れちまおう。」
ファルコを厩に連れて行き一番奥に繋ぐと、デイビッドは荷物を商会の服飾部に届けに行った。
「どれだ?あー…“森喰らい”が出たのか。」
「もりぐらい…?」
森喰らい。通称ポイズンビッグモス。
巨大な幼虫が群れで1本の木を食らいつくし、そこから森中に繁殖して山を枯らしてしまう。
幼虫は大きな毛虫で、毛針に毒はないが体内に毒腺を持っていて敵に吹き付けてくるので厄介な上に、ぶよぶよの皮膚はぶ厚くナイフなどはなかなか通らない。
「すまんが、この依頼が出たのはいつか分かるか?」
「ええと、少々お待ち下さい…こちらは一週間前に出された物ですね。」
「その時点で幼虫がどの程度成長していたかわかるか?」
「目撃情報から成人男性の腕ほど…と記載されています。今頃繭になっている可能性が高いですね。完全な繭なら買い取りできますよ?」
「よし、ヴィオラ、これ受けてみようか?」
「虫の討伐ですか!?」
「大丈夫、上手くしたら虫じゃなくなってるかも知れないぞ?」
「虫は虫なのに!?」
デイビッドは依頼をバディで受け、ヴィオラにも経験値が入るよう計らうとついでの依頼もいくつか受けてギルドを後にした。
まずは運送系の依頼主の元で荷物を受け取り、荷車に乗せてファルコの元まで運ぶと荷車ごとがっちり縄で縛り、ファルコの前足につかませ飛ばせてみる。
「キュルッ!キュルルルル!」
「重くないですかね?」
「ああ、ファルコなら馬車を持ち上げるくらいできるんだ。このくらいの荷物軽いもんだろ?!」
「すごいのねぇファルコ!」
「キュールルル!」
指定の山小屋にはすぐに到着し、ファルコに驚かれはしたが大量の荷物を一度に届けた事で感謝され、ヴィオラも嬉しそうにしていた。
山中の魔素溜まりで魔草の採取も出来て、ヴィオラの依頼も半分終わった。
そしてもうひとつのポイズンビッグモスの討伐依頼。これは更に反対側の山の中で発生した巨大毒蛾の幼虫の駆除だった。
デイビッドは途中の街で一度降り、金物屋で一番大きな鍋はないかと尋ねると、肉屋などで使う平たいハンドル付きの鉄製の平釜を出され、その場で買ってファルコに積んだ。
「お料理でもするんですか?」
「いや、でも湯は沸かそうと思ってる。」
目的地に着くと、ギルドが立てた危険を知らせるための赤い旗が、森の中にいくつも見えた。
上空から丸裸にされた大きな木に、白い綿のようなものが絡みついているのが見える。
「全部で5本…こりゃ早いとこ駆除しちまわないとな。」
「うわ…大きな毛虫の巣なんて気持ち悪い…」
しかし、ヴィオラの予想に反して森に毛虫はいなかった。
代わりに木の上に大きな繭がびっしりぶら下がっている。
「運が良い!これなら武器は使わなくて済むな!」
デイビッドは焚き火台に薪を集め、鍋を掛けて水を汲むと湯を沸かし、大きな繭の木に登って行った。
「ファルコに残りの毛虫がいないか偵察に行かせたから、俺達はこっちをやっちまおう!」
「え!?お湯…って事は、煮るんですか?!この繭を!」
「ああ、そうだ。」
「食べるんですか!??」
「食べない食べない!!煮え湯で茹で上げて糸をとるんだよ!」
ぶら下がっている繭の糸は頑丈で、糸ノコでないと切ることができない。
ガリガリ削って下へ落とすと、ヴィオラが拾って鍋の中へ放り込む。5~6個まとめて5分程茹でたらタライに引き上げ、また繭を集めて茹でていく。
途中で2人の役割を交代し、ヴィオラが木の上に登って魔法で繭の糸を断ち切り、下でデイビッドが受け取り鍋の湯を足しながら繭を茹でた。
「デイビッド様何してるんですか?」
「試しにひとつ糸を取ってみようと思ってな…」
茹でた眉を撫で回していると、やがて糸口がほつれて来るので適当な枝に巻き付けぐるぐると糸を解いていく。
細くて頑丈な糸はなかなか切れず、繭が湯の中で回転しながら薄くなっていくと中から薄っすらと目玉模様の蛹が現れた。
「わっ、これがポイズンビッグモスのサナギですか…なんか気持ち悪い…」
「もう死んでるから大丈夫。」
動かない蛹を放ると、ファルコが出て来てすかさず飲み込んだ。
「クルルルル!」
「ファルコ!こんなもの食べてお腹壊さないの!?」
「魔物だからなぁ。」
「もうっ!変な物ばっかり好きなのねぇ。」
繭玉は全部で56もあり、周辺を見回って残りがいないか確認するとファルコが数匹、大きな目玉模様のオレンジ色の毛虫を見つけて咥えて来た。
「キュルル!」
「ヤダ気持ち悪い!!早くどっかやって!!」
「キュ~~…」
ファルコが毛虫を飲み込む間にデイビッドが繭を袋に詰め、ここらでひと休みする事にした。
いつもの小鍋で薬草茶を沸し、弁当を広げるとファルコもおとなしく2人の隣に座る。
「お~いしー!」
「いつものサンドイッチだろ?」
「一仕事終えた後にデイビッド様と食べるから美味しいんです!」
魔物が発生したということは、この辺りにも魔素が溜まっているのだろう。
探すと魔草が生えていたので、常時買取りのものを探していくつか摘み、トレビスへと戻ると職員達が驚いていた。
「もう終わったんですか!?あっちとこっちの依頼が半日掛からず?!まさかそんな…虚偽申告になりますと資格の剥奪もあり得ますよ?あぁ…山小屋の管理者の受け取りのサインと…こちらは森の管理者の確認証ですか…はい、はい…確かに、承知致しました。ではこちらが本日の報酬と薬草の買取金になります…」
ギルド職員はそろそろとカウンターに大銀貨2枚と銀貨が6枚大銅貨8枚を差し出した。
「今日はきっちり半分にするか。」
「ほとんどファルコのお手柄ですからね。私ほとんど草しか摘んでないのに…」
「繭の採集だってしたろ?早いとこ商会に届けちまおう。」
2人がカウンターから離れようとするといつもの赤毛が飛んで来た。
「待ぁって下さいよぉ?!いま、繭って言いました!?」
「ああ?それがどうしたよ。」
「あ、あの…買い取りはこちらで致しますよ!?」
「こっちにも使う予定があるからだよ。」
「そんな!」
「そもそも繭が欲しけりゃ毛虫の討伐なんて書かずに繭の採集にすりゃ良かったんじゃねぇか?」
「そ…それは…」
「冒険者が織布産業に疎いこと見越して、安く買い上げる気だったんだろ?そういう小賢しい事するとこには売らねぇよ。」
「ひぇぇ…申し訳ありませんんっ!!本来魔物素材の布なんて売れないはずが、今市場で高騰しておりましてですね…」
「知ってるよ。王室のデビュタントで末姫がドレスに仕立てて着てたもんで貴族こぞって買い漁ってんだろ?今や価格は金より上がってるってな。」
「そこまでご存じでしたか……」
「オマケにどっかの領地じゃ天然でしか手に入らねぇからって、下手に増やそうとして領地の森が半分もなくなった挙句、全部蛾になっちまったってな。その煽りで周辺にも被害が出て大騒ぎだ。それに乗じて繭を集める業者が増えたってよ。」
「おみそれ致しました…申し訳ありません!どうか10…いや5つばかりでも構いません!卸して頂く訳には…」
「今の価格だとひとつで銀貨5枚はするぞ?」
「か…構いません…正規のルート価格で買い取らせていただきます…」
「それなら15渡してやる。その代わり討伐証明分も合わせて全部で大銀貨5枚と銀貨7枚な!」
「は…はいぃ…」
運んで来た繭の内15個をギルドに降ろすと、大金を受け取りデイビッドは納得した顔でヴィオラに半分渡した。
「わっわっ!またお小遣いが増えちゃいました!」
「いいんだよ。さ、帰ろうか。こっちも早いとこ商会に届けちまおう。」
街の外で遊んでいるファルコを捕まえ、今度はいつもの商会へ試しにファルコに乗ったまま乗り付けてみる。
「皆見てますねぇ!」
「そりゃこの辺りで魔獣なんて見る機会もねぇだろうからな。」
やはり大穴が空いているのだろう。
ファルコはすんなり町中の商会まで直接降りることができた。
しかし周りを大勢の見物人に囲まれてしまい、多くの目とザワザワと騒がしい人の声にファルコが落ち着かない。
「キュルピィ~!」
「降りられたはいいが人だかりがスゲェな。早いとこ中に入れちまおう。」
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