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黒豚令息の領地開拓編
後継者探し
2人は目立たないローブに身を包み、外部からの認識が上手くいかなくなる魔術を纏って市井を歩き回っていた。
今日だけではない。この数日間ひたすら城下に出ては装置の後継者を探してあぐねていた。
「殿下、これより先はどうか我々にお任せ下さい。」
「任せた挙げ句誰かの手に渡りました。じゃ困るからこうして僕が出歩いてるんだよ!何度も言わすな!」
「しかし…ご公務に障ります…」
「ハァハァハァ…わかってる…しかし…この導べ石は本当についたり消えたり忙しいな…ついた先に向かえばもう消える…何が起きてるんだ…?」
「恐らく対象者が居るのは間違いないのでしょう。しかし感知できる範囲に現れると居なくなる…結界の間際で出入りを繰り返す者ではないでしょうか?」
「1日の、それも短時間にそう何度も結界の出入りをする様な仕事っていうと…」
「行商のような物売りなど、王都の中と外を頻回に行き来する者なのでしょう。」
「やはり大門で張っている方が確実かなぁ…」
「しかし、記録にはその様に何度も出入りする者は確認されませんでした。」
「そうなんだよなぁ…結界はともかく壁をすり抜けているとでも言うのかな…穴でも空いてるとか?」
「あり得ません!王都の壁は結界に合わせて作られた特別な物です!穴が開いているなど…」
熱弁するレオニードの声を聞き流しながら、アーネストはぼんやり空を見上げ考えを巡らせていた。
(羽…でも生えてるとか?先日従魔を連れた大男が天井を抜けて入って来たという話も聞いた…結界には穴が空いてるんだよなぁ…でも、壁を越えるのはどうあっても目立つし……)
その時、少し離れた建物から鐘の音が聞こえて来た。
カラーンカラーンと鳴り響く聞き慣れた学園の釣り鐘の音に、アーネストはふっと現実逃避をしていた。
(懐かしいなぁ…たった3年前の事か…色々あったなぁ…授業サボって温室で昼寝したり、使い魔が暴走してクラス全員で取り押さえたり、魔法学で使う妖魔を逃がしてしまって追いかけ回されたこともあったっけ…ギリギリで廊下の境に逃げ込んで事なきを得たけど、先生には後ですごく怒られて…)
「廊下の…境!?」
そこまで考えてアーネストはハッとして結界壁を見つめた。
そう、学園はこの壁を跨いで作られた特別な建造物だ。南西側は壁の中、しかし北東側は壁の外に突き出ている。
「レオニード!学園だ!学園ならば中にいるだけで壁の内外を行き来自由だ!」
「しかし、学園には何度も足を運んだではないですか。魔法学棟はもちろん、その他の学科も巡ってそれでも石は反応しませんでした。」
「もし、我々の訪問時結界の外側にいたとしたら?」
「淑女科も政務科も回りましたし、騎士科の魔力持ちにも全員会いました。後は商業科の横も通りましたが、反応はありませんでしたよ?」
「領地経営科は…?」
「現在そこにいる魔力持ちは8人だとか。たかが知れております。」
「石の反応が出たり消えたりするのは、教室を移動しているからと考えれば、一番可能性が高いのはそこなのでは…?」
「まさか!栄えある王都の選ばれし生徒に、少しばかり魔力を手にした程度の田舎者共が敵うはずございません!」
「私の失態は、他人の推薦を真に受けて、選民意識の強いアホを従えてしまった事か…」
「殿下!?」
「直ぐに学園へ!領地経営科の魔力持ちを全員集めて再確認する!異論は受け付けん!行くぞ!!」
ローブの裾を翻し、肩を怒らせたアーネストは馬車に戻るとそこからレオニードとは一言も口を聞かなくなった。
「アルフォンス先生!!」
「おや、アーネスト殿下。いかがなされましたか?」
「申し訳ないが緊急事態だ!領地経営科の生徒に会いたい!」
「領地経営科…それですと、今頃郊外で実習中かと…」
「なんでだぁー!?」
「学園長、今すぐ生徒を学園へ呼び戻して…」
「いや、いい。ここで待っていれば帰ってくるのだろう…?少し疲れた。領地経営科の研究棟で持たせてもらう。」
「デイビッド殿なら、実技の引率で生徒と一緒に出ておられますよ?」
「そんなぁー!!」
項垂れたアーネストは、仕方なく学園長室で持参の公務を捌きながら生徒達の帰還を待った。
しかし…
「これで全員!?」
「はい、転移門を潜って来た生徒はこれで最後です。」
石は一度も光ることなく全員との対面が済んでしまった。
「そうか…騒がせて済まなかった…邪魔してしまったな。今日私がここへ来たことは内密に頼みたい。それでは…」
「あれ?ヴィオラは?」
「ああ、先生と話があるからって残ってたわ。」
「そう、相変わらず勉強熱心ね。」
「熱心なのは…ほら…仕方ないわよ。」
「それもそっか…」
ざわめく生徒達の中から聞こえた何気ない会話に、帰りかけたアーネストの足が止まる。
(ヴィオ…ラ…?デイビッドの婚約者の名前だよな。)
何か思い立ったアーネストは学舎を走り抜け、領地経営科の研究棟を目指し中庭を突っ切った。
「どうだったヴィオラ?初めての開拓実践は。」
「疲れましたー!みんなずっとこんなのやってたんですか?!大変過ぎます!」
「まぁな。でもこの経験の有る無しで領主の質が大きく変わるとなれば、一度はやらせておきたかったんだ。」
「あ、でも私達の領地がどんどん綺麗になるのは楽しかったです!」
「まぁなぁ…」
今日はファルコで早々と帰って来たデイビッドは、門を無視して空から自分の研究室へ入って来た。
無論、一緒のヴィオラも泥だらけでデイビッドにもたれかかっている。
「私、特待生組の特別授業で3回も出られなくて、本当にがっかりだったんですよ!?」
「上から見ると様変わりしてただろう?」
「…また、あの木の下でキャンプしたいです…」
「そうだなぁ…」
2人は上空から研究室の裏庭へ降りると、荷物を降ろそうと振り返り、アーネストと目が合った。
「デイビッド!!」
「「え?!」」
「いきなりすまない!ミス・ヴィオラに大切な話があって来た。」
「わ…たし…に?」
思わずデイビッドの服の裾を掴んだヴィオラを引き寄せ、デイビッドが前に出る。
「それはここじゃないと拙い話か?」
「大丈夫、“確認”するだけだ。ついて来てくれ…」
心底嫌そうな顔を隠しもしないレオニードと、真剣なアーネストの後ろを、怖がるヴィオラを連れたデイビッドが廊下を歩いて行く。
(なんだか不安です…)
(大丈夫…)
そして廊下の色が緑から青へ変わった瞬間、アーネストが手にしていた結界装置の導べの石が突然輝き出した。
「やっぱり…ミス・ヴィオラ!貴女こそ、古の魔道具の守護を受け継ぐ魔力の持ち主だったんだ!」
満面の笑みでヴィオラに差し伸べようとしたアーネストの手は、途中でデイビッドに遮られた。
「おい、明日にでも城に行ってやるから今日は帰れ!」
「なんでだよ!!せっかく来たのに!?」
「お前、自分の立場がまだわかってねぇのかよ!?お忍びで現れた未来の国王に連れて行かれりゃ、その先に待ってるのは人の噂と低俗な憶測だ。そんなもんにヴィオラを晒す気はない!事情はわかってる。むしろお前よりな。今日のとこは帰れ…俺の機嫌がまだいい内に…」
友人に凄まれて、アーネストはすぐに手を引いた。
「貴様!殿下に向かって不敬だぞ!?王太子自らの訪問と召集である!即刻我々と来てもらおう!」
「止めろレオニード!デイビッドの言っている事の方が正しい。継承者の候補は見つかったんだ…デイビッド…明日、婚約者を連れて城へ来てくれ…必ずだ。」
「殿下!何故尊き王の血を引く貴方が、たかが一家臣の戯言を真に受けるのですか!?」
「家臣の言葉に耳を傾けられない王などただのお飾り以下だ!臆せずそれを口に出してくれる臣下もまた貴重な存在。お前は黙っていろ!」
今にもヴィオラに掴みかかりそうなレオニードを抑え、アーネストは2人に軽く頭を下げると直ぐ学園を後にした。
「デイビッド様…どうしましょう…もし聖女とかなんとか言われちゃったら…」
「そんな事にはならない。ただ…そうだなぁ、この後少し歴史の勉強をしようか。ヴィオラに聞いておいてもらいたい話だ…」
デイビッドが領地に行った際にこっそり取ってきたキノコとマスをソテーにしている間、ヴィオラはライラを抱きしめたまま不安を押し殺していた。
今日だけではない。この数日間ひたすら城下に出ては装置の後継者を探してあぐねていた。
「殿下、これより先はどうか我々にお任せ下さい。」
「任せた挙げ句誰かの手に渡りました。じゃ困るからこうして僕が出歩いてるんだよ!何度も言わすな!」
「しかし…ご公務に障ります…」
「ハァハァハァ…わかってる…しかし…この導べ石は本当についたり消えたり忙しいな…ついた先に向かえばもう消える…何が起きてるんだ…?」
「恐らく対象者が居るのは間違いないのでしょう。しかし感知できる範囲に現れると居なくなる…結界の間際で出入りを繰り返す者ではないでしょうか?」
「1日の、それも短時間にそう何度も結界の出入りをする様な仕事っていうと…」
「行商のような物売りなど、王都の中と外を頻回に行き来する者なのでしょう。」
「やはり大門で張っている方が確実かなぁ…」
「しかし、記録にはその様に何度も出入りする者は確認されませんでした。」
「そうなんだよなぁ…結界はともかく壁をすり抜けているとでも言うのかな…穴でも空いてるとか?」
「あり得ません!王都の壁は結界に合わせて作られた特別な物です!穴が開いているなど…」
熱弁するレオニードの声を聞き流しながら、アーネストはぼんやり空を見上げ考えを巡らせていた。
(羽…でも生えてるとか?先日従魔を連れた大男が天井を抜けて入って来たという話も聞いた…結界には穴が空いてるんだよなぁ…でも、壁を越えるのはどうあっても目立つし……)
その時、少し離れた建物から鐘の音が聞こえて来た。
カラーンカラーンと鳴り響く聞き慣れた学園の釣り鐘の音に、アーネストはふっと現実逃避をしていた。
(懐かしいなぁ…たった3年前の事か…色々あったなぁ…授業サボって温室で昼寝したり、使い魔が暴走してクラス全員で取り押さえたり、魔法学で使う妖魔を逃がしてしまって追いかけ回されたこともあったっけ…ギリギリで廊下の境に逃げ込んで事なきを得たけど、先生には後ですごく怒られて…)
「廊下の…境!?」
そこまで考えてアーネストはハッとして結界壁を見つめた。
そう、学園はこの壁を跨いで作られた特別な建造物だ。南西側は壁の中、しかし北東側は壁の外に突き出ている。
「レオニード!学園だ!学園ならば中にいるだけで壁の内外を行き来自由だ!」
「しかし、学園には何度も足を運んだではないですか。魔法学棟はもちろん、その他の学科も巡ってそれでも石は反応しませんでした。」
「もし、我々の訪問時結界の外側にいたとしたら?」
「淑女科も政務科も回りましたし、騎士科の魔力持ちにも全員会いました。後は商業科の横も通りましたが、反応はありませんでしたよ?」
「領地経営科は…?」
「現在そこにいる魔力持ちは8人だとか。たかが知れております。」
「石の反応が出たり消えたりするのは、教室を移動しているからと考えれば、一番可能性が高いのはそこなのでは…?」
「まさか!栄えある王都の選ばれし生徒に、少しばかり魔力を手にした程度の田舎者共が敵うはずございません!」
「私の失態は、他人の推薦を真に受けて、選民意識の強いアホを従えてしまった事か…」
「殿下!?」
「直ぐに学園へ!領地経営科の魔力持ちを全員集めて再確認する!異論は受け付けん!行くぞ!!」
ローブの裾を翻し、肩を怒らせたアーネストは馬車に戻るとそこからレオニードとは一言も口を聞かなくなった。
「アルフォンス先生!!」
「おや、アーネスト殿下。いかがなされましたか?」
「申し訳ないが緊急事態だ!領地経営科の生徒に会いたい!」
「領地経営科…それですと、今頃郊外で実習中かと…」
「なんでだぁー!?」
「学園長、今すぐ生徒を学園へ呼び戻して…」
「いや、いい。ここで待っていれば帰ってくるのだろう…?少し疲れた。領地経営科の研究棟で持たせてもらう。」
「デイビッド殿なら、実技の引率で生徒と一緒に出ておられますよ?」
「そんなぁー!!」
項垂れたアーネストは、仕方なく学園長室で持参の公務を捌きながら生徒達の帰還を待った。
しかし…
「これで全員!?」
「はい、転移門を潜って来た生徒はこれで最後です。」
石は一度も光ることなく全員との対面が済んでしまった。
「そうか…騒がせて済まなかった…邪魔してしまったな。今日私がここへ来たことは内密に頼みたい。それでは…」
「あれ?ヴィオラは?」
「ああ、先生と話があるからって残ってたわ。」
「そう、相変わらず勉強熱心ね。」
「熱心なのは…ほら…仕方ないわよ。」
「それもそっか…」
ざわめく生徒達の中から聞こえた何気ない会話に、帰りかけたアーネストの足が止まる。
(ヴィオ…ラ…?デイビッドの婚約者の名前だよな。)
何か思い立ったアーネストは学舎を走り抜け、領地経営科の研究棟を目指し中庭を突っ切った。
「どうだったヴィオラ?初めての開拓実践は。」
「疲れましたー!みんなずっとこんなのやってたんですか?!大変過ぎます!」
「まぁな。でもこの経験の有る無しで領主の質が大きく変わるとなれば、一度はやらせておきたかったんだ。」
「あ、でも私達の領地がどんどん綺麗になるのは楽しかったです!」
「まぁなぁ…」
今日はファルコで早々と帰って来たデイビッドは、門を無視して空から自分の研究室へ入って来た。
無論、一緒のヴィオラも泥だらけでデイビッドにもたれかかっている。
「私、特待生組の特別授業で3回も出られなくて、本当にがっかりだったんですよ!?」
「上から見ると様変わりしてただろう?」
「…また、あの木の下でキャンプしたいです…」
「そうだなぁ…」
2人は上空から研究室の裏庭へ降りると、荷物を降ろそうと振り返り、アーネストと目が合った。
「デイビッド!!」
「「え?!」」
「いきなりすまない!ミス・ヴィオラに大切な話があって来た。」
「わ…たし…に?」
思わずデイビッドの服の裾を掴んだヴィオラを引き寄せ、デイビッドが前に出る。
「それはここじゃないと拙い話か?」
「大丈夫、“確認”するだけだ。ついて来てくれ…」
心底嫌そうな顔を隠しもしないレオニードと、真剣なアーネストの後ろを、怖がるヴィオラを連れたデイビッドが廊下を歩いて行く。
(なんだか不安です…)
(大丈夫…)
そして廊下の色が緑から青へ変わった瞬間、アーネストが手にしていた結界装置の導べの石が突然輝き出した。
「やっぱり…ミス・ヴィオラ!貴女こそ、古の魔道具の守護を受け継ぐ魔力の持ち主だったんだ!」
満面の笑みでヴィオラに差し伸べようとしたアーネストの手は、途中でデイビッドに遮られた。
「おい、明日にでも城に行ってやるから今日は帰れ!」
「なんでだよ!!せっかく来たのに!?」
「お前、自分の立場がまだわかってねぇのかよ!?お忍びで現れた未来の国王に連れて行かれりゃ、その先に待ってるのは人の噂と低俗な憶測だ。そんなもんにヴィオラを晒す気はない!事情はわかってる。むしろお前よりな。今日のとこは帰れ…俺の機嫌がまだいい内に…」
友人に凄まれて、アーネストはすぐに手を引いた。
「貴様!殿下に向かって不敬だぞ!?王太子自らの訪問と召集である!即刻我々と来てもらおう!」
「止めろレオニード!デイビッドの言っている事の方が正しい。継承者の候補は見つかったんだ…デイビッド…明日、婚約者を連れて城へ来てくれ…必ずだ。」
「殿下!何故尊き王の血を引く貴方が、たかが一家臣の戯言を真に受けるのですか!?」
「家臣の言葉に耳を傾けられない王などただのお飾り以下だ!臆せずそれを口に出してくれる臣下もまた貴重な存在。お前は黙っていろ!」
今にもヴィオラに掴みかかりそうなレオニードを抑え、アーネストは2人に軽く頭を下げると直ぐ学園を後にした。
「デイビッド様…どうしましょう…もし聖女とかなんとか言われちゃったら…」
「そんな事にはならない。ただ…そうだなぁ、この後少し歴史の勉強をしようか。ヴィオラに聞いておいてもらいたい話だ…」
デイビッドが領地に行った際にこっそり取ってきたキノコとマスをソテーにしている間、ヴィオラはライラを抱きしめたまま不安を押し殺していた。
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