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黒豚令息の領地開拓編
いつだって君の為
料理組の生徒達は、口々に興奮気味に話し出した。
「デイビッド先生すごいんですよ!?」
「一晩の内にこんな大きなエビを運んで来たんです!!」
「それも生きたままですよ?!信じられません!」
「初めて見ました動いてるロブスターなんて!」
「この時期にしかも内陸の王都で新鮮なエビ料理なんて!こんなの王宮でも無理ですよ!!」
「しかも朝の4時から来て仕込みに下拵えまで済ませて!」
「賄いとか言って私達の朝ごはんまで用意してくれたんです!それもすっごく美味しくて!!」
「ヴィオラ様は毎日こんなご飯食べてるんですか?!」
「羨ましぃー!愛されてるぅ~!」
「喋ってねぇで厨房戻れ!まだ次が仕上がってねぇんだぞ!?」
「「はぁーい」」
再び騒ぐ生徒達を引き連れ、デイビッドは空になったワゴンを押して裏方へ戻る際、ヴィオラにヒラッと手を振った。
手を振り返すヴィオラは頬を染め、まるで花が咲いたように笑う。
その姿を多くの生徒達が目の当たりにし、またひとつヴィオラへの誤解が解けていく。
政略でも無理矢理でもない、あれは本当に心の通じ合った婚約者同士だと。
「…やっぱり今まで見た中で、コックコートが一番似合ってますね。」
「もう料理人でいいんじゃないかな?」
しばらくするとディアナとセルジオがダンス側から戻り、ヴィオラの側に寄って来た。
「遅くなって申し訳ありませんヴィオラ様!ダンスが終わってから異変に気付いたもので…人混みで思う様に動けず、お側にいられませんでした!大丈夫でしたか?おかしなのに絡まれて、怖い思いはなさいませんでしたか?」
「私は大丈夫です。ディアナ様もダンスは楽しめました?」
「不躾な視線が多いのには辟易しましたが、セルジオが踊れたのでそれなりに。」
「エルムではダンスができない男は落第扱いだからね。ディアナ様もお上手でしたし…彼女のインパクトが強すぎて僕なんかオマケでしたけど…」
更に言えばニコリともしないディアナの顔がデイビッドと重なり、途中から拷問だった事は賢く黙っておく。
親善会はまだ始まったばかり。
ヴィオラは他の友人達を探し、声を掛けた。
「新・アニスモード!とくとご覧あれ!」
「今年はメンバーも増えて15人のお披露目よ!」
「ミセス・アプリコットの監修作品と、アニス完全オリジナルの師弟対決!後日人気投票させて頂きます!」
「ちなみに、私が勝ったら受注で製作承りまーす!」
「きゃー!アニスー!頑張ってぇ~!」
今年も華やかなドレス製作組が関心を集め、新たに1年生の希望者も加わって仲間を増やしホールを闊歩している。
「今年のテーマは“戦う乙女”!然とその目に焼き付けなさい!」
「アニス…スイッチ入ってるわぁ…」
「ああなると止まらないのよね。」
「お師匠様そっくり…」
また別の場所では、チェルシーが自身の恋バナを語っている。
「ねぇ、聞いてよぉ!カイン先輩がね、食事に誘ってくれたの!」
「まだ諦めてなかったの?」
「当たり前じゃない!あんなステキな人、そうそう諦められないわよ!」
「本気の恋なのねぇ。」
「雨の日に轍にはまった荷車を助けてる所に行き合って、手を貸したら是非お礼がしたいって!」
「それって脈アリなのかな…?」
「いいのよ、なんだって!これはチャンスよ!次会う時にはハート鷲掴みにしてやるわ!」
「完全に獲物を狙う目なのよね。」
「乙女の皮が剥がれないといいわねぇ…」
ソフィアは一学期に婚約者が決まり、有頂天になっている。
「このドレス、ロナルド様が贈って下さったの!今日のパーティー楽しんでおいでって!」
「こっちも浮かれてるわね。」
「あんなに警戒心丸出しだったのに、今じゃ年上の婚約者様にぞっこんで、逆にご迷惑では?なんて話も出る程なのよ。」
「乗馬が苦手って言ったら膝の上に乗せて下さって、お顔がこんなに近くて心臓が破裂するかと思ったのよ!?」
「あーはいはい!」
「恋人の居ない私達相手に惚気やがってコイツめ…」
アリスティアは昨年の事もあり、侍女見習い達にがっちりガードされながら会場を回っていたが、喉が渇いてアミューズのスタンドに近づいてから動かなくなった。
「アリスティア様?!如何がなさいましたか?!」
「姫殿下!何かお口に合わないものが…?!」
「……ビ…」
「今なんと?!」
「エビが…出ておりますの…」
「エビ…?まぁ…珍しい事で…?」
「冬に王宮で食べた物とは比べ物にならない程甘くてプリプリのエビが…」
「新鮮な物が手に入ったのでしょうかね…?」
「入手経路を調べなさい!今日のパーティーの仕入れ先と調理した者を徹底的に洗い出して報告して!」
「アリスティア様…?」
「こんな…こんな新鮮なエビ料理…海辺の視察で食べた物より更に美味しいなんてあり得ない!ここは王都よ?内陸のど真ん中よ!?一体誰が…」
「姫殿下、後で必ずお調べしますので、今は親善会に集中なさって下さいませ!」
「先日のハルフェン侯の件もございます。どうか地固めの延長と思って…」
「くぅぅ…こうなったら王家の力を使ってでも突き止めて…」
「アリスティア様、お気を確かに!!」
侍女見習い達に窘められながら会場へ戻るアリスティアは、すっかりエビ料理に魅せられてしまっていた。
(これが後にまで尾を引いて、ちょっとした騒ぎになる。)
アミューズにメイン料理が加わり、少し重ための肉やパスタ料理が出始めると、人の流れもそろそろそちらへ向かって行った。
最初のスープとサラダで口が食べる方へシフトしてしまったた者がそれだけいたのだろう。
薄切りの鹿肉ロースト、マスはマリネとムニエルの2品、ひき肉入りのラビオリ、汁気たっぷりのプチダンプリング、野菜とウサギ肉のテリーヌ、そして卵サンド。どれも立食用にとても小さくできているが、その一口で得られる満足感は他の料理とは比べ物にならない。
タワーの如く盛られた卵サンドは、最初に口にした男子生徒が絶賛した事により、次々と手が伸びてあっという間に無くなった。
そして極めつけは二品目のエビ料理。
極細の麺で包んだエビ肉をカリッと揚げたピンチョスに、ピンク色のソースが掛けられていて、ヴィオラは2つ目への手が伸びるのを我慢するのにしばらく葛藤していた。
どの味もヴィオラの口に合うようにできていて、デイビッドからの確かな愛情を感じ、食べる度にヴィオラは頬を染め、恍惚とした表情で噛み締めた。
それを見て淑女然としていた他の生徒達も気になってスタンドへ近づいて来る。
そして虜にされてその場から動けなくなってゆく。
どれも一口サイズ。いくつも手にする事は憚られる。
一通り口にした後は次の料理を待つしかない。
紅茶やハーブティーも給仕が運んで来てくれて、休憩用のソファ席が埋まっていく。
この親善会、交流やダンスが上手く行かなかった生徒達にも楽しかったという記憶がきちんと残された。
打って変わり、賑やかな会場の外ではリリアへの尋問が始まっていた。
魔法結界で仕切られた談話室に、薄ら笑いを浮かべるエリックと機嫌の悪いシェルリアーナが並んで、縮こまるリリアを見下ろしている。
「貴女が“隷属の魔術”を会得し、魔法学棟で管理されてる魔獣に使用していた事がわかりました。」
「虐待していた事もバレてるわよ!?」
「なによ!たかが魔物じゃない!」
「貴女が傷つけたロロは魔法学棟の皆でかわいがっていたオオカミよ?!それを…危険な魔術の練習に使われたってだけで腹が立つのに、あんなにボロボロにされて…あの子を見つけて治療したのは私!正直犯人も同じ目に遭わせてやりたいと思ってたところよ。それが魔力残滓から貴女がやったとわかった…さて、どうしてくれようかしら?」
「し…私刑なんて許されると思って!?」
「禁術の施行より罪は軽いですよ。」
「婦女暴行の冤罪を人に掛けるよりもね!」
「ぐっ…」
「貴女、そんなにまでしてヴィオラが羨ましいの?」
追い詰められたリリアは泣き落としも同情を引くのも無理だと諦め、遂に本性を現した。
「羨ましいわけないでしょ?!あんな平凡でつまんない女のクセに!お父様がせっかく家に戻してやるって言ってるのに、断るなんて生意気なのよ!その上私より高価なドレスまで着て、他の高位貴族や王族にまでチヤホヤされて、そんなのおかしいわ!」
「先に捨てたのはそちらでしょう?なのに今更返せと言われてもねぇ。」
「仕方ないじゃない!役立たずの教会が無くなった途端、周りの人が居なくなってお誘いの声も掛からないし、お父様なんて仕事が減ってお店を2つも売ることになったのよ!?使用人も減らされて、毎日の食事の質まで落ちて…なのにあの女だけいい思いしてるなんて許せない!」
どうやらランドール家は、デイビッドが手を下さずとも勝手に自滅しているようだ。
「デイビッド先生すごいんですよ!?」
「一晩の内にこんな大きなエビを運んで来たんです!!」
「それも生きたままですよ?!信じられません!」
「初めて見ました動いてるロブスターなんて!」
「この時期にしかも内陸の王都で新鮮なエビ料理なんて!こんなの王宮でも無理ですよ!!」
「しかも朝の4時から来て仕込みに下拵えまで済ませて!」
「賄いとか言って私達の朝ごはんまで用意してくれたんです!それもすっごく美味しくて!!」
「ヴィオラ様は毎日こんなご飯食べてるんですか?!」
「羨ましぃー!愛されてるぅ~!」
「喋ってねぇで厨房戻れ!まだ次が仕上がってねぇんだぞ!?」
「「はぁーい」」
再び騒ぐ生徒達を引き連れ、デイビッドは空になったワゴンを押して裏方へ戻る際、ヴィオラにヒラッと手を振った。
手を振り返すヴィオラは頬を染め、まるで花が咲いたように笑う。
その姿を多くの生徒達が目の当たりにし、またひとつヴィオラへの誤解が解けていく。
政略でも無理矢理でもない、あれは本当に心の通じ合った婚約者同士だと。
「…やっぱり今まで見た中で、コックコートが一番似合ってますね。」
「もう料理人でいいんじゃないかな?」
しばらくするとディアナとセルジオがダンス側から戻り、ヴィオラの側に寄って来た。
「遅くなって申し訳ありませんヴィオラ様!ダンスが終わってから異変に気付いたもので…人混みで思う様に動けず、お側にいられませんでした!大丈夫でしたか?おかしなのに絡まれて、怖い思いはなさいませんでしたか?」
「私は大丈夫です。ディアナ様もダンスは楽しめました?」
「不躾な視線が多いのには辟易しましたが、セルジオが踊れたのでそれなりに。」
「エルムではダンスができない男は落第扱いだからね。ディアナ様もお上手でしたし…彼女のインパクトが強すぎて僕なんかオマケでしたけど…」
更に言えばニコリともしないディアナの顔がデイビッドと重なり、途中から拷問だった事は賢く黙っておく。
親善会はまだ始まったばかり。
ヴィオラは他の友人達を探し、声を掛けた。
「新・アニスモード!とくとご覧あれ!」
「今年はメンバーも増えて15人のお披露目よ!」
「ミセス・アプリコットの監修作品と、アニス完全オリジナルの師弟対決!後日人気投票させて頂きます!」
「ちなみに、私が勝ったら受注で製作承りまーす!」
「きゃー!アニスー!頑張ってぇ~!」
今年も華やかなドレス製作組が関心を集め、新たに1年生の希望者も加わって仲間を増やしホールを闊歩している。
「今年のテーマは“戦う乙女”!然とその目に焼き付けなさい!」
「アニス…スイッチ入ってるわぁ…」
「ああなると止まらないのよね。」
「お師匠様そっくり…」
また別の場所では、チェルシーが自身の恋バナを語っている。
「ねぇ、聞いてよぉ!カイン先輩がね、食事に誘ってくれたの!」
「まだ諦めてなかったの?」
「当たり前じゃない!あんなステキな人、そうそう諦められないわよ!」
「本気の恋なのねぇ。」
「雨の日に轍にはまった荷車を助けてる所に行き合って、手を貸したら是非お礼がしたいって!」
「それって脈アリなのかな…?」
「いいのよ、なんだって!これはチャンスよ!次会う時にはハート鷲掴みにしてやるわ!」
「完全に獲物を狙う目なのよね。」
「乙女の皮が剥がれないといいわねぇ…」
ソフィアは一学期に婚約者が決まり、有頂天になっている。
「このドレス、ロナルド様が贈って下さったの!今日のパーティー楽しんでおいでって!」
「こっちも浮かれてるわね。」
「あんなに警戒心丸出しだったのに、今じゃ年上の婚約者様にぞっこんで、逆にご迷惑では?なんて話も出る程なのよ。」
「乗馬が苦手って言ったら膝の上に乗せて下さって、お顔がこんなに近くて心臓が破裂するかと思ったのよ!?」
「あーはいはい!」
「恋人の居ない私達相手に惚気やがってコイツめ…」
アリスティアは昨年の事もあり、侍女見習い達にがっちりガードされながら会場を回っていたが、喉が渇いてアミューズのスタンドに近づいてから動かなくなった。
「アリスティア様?!如何がなさいましたか?!」
「姫殿下!何かお口に合わないものが…?!」
「……ビ…」
「今なんと?!」
「エビが…出ておりますの…」
「エビ…?まぁ…珍しい事で…?」
「冬に王宮で食べた物とは比べ物にならない程甘くてプリプリのエビが…」
「新鮮な物が手に入ったのでしょうかね…?」
「入手経路を調べなさい!今日のパーティーの仕入れ先と調理した者を徹底的に洗い出して報告して!」
「アリスティア様…?」
「こんな…こんな新鮮なエビ料理…海辺の視察で食べた物より更に美味しいなんてあり得ない!ここは王都よ?内陸のど真ん中よ!?一体誰が…」
「姫殿下、後で必ずお調べしますので、今は親善会に集中なさって下さいませ!」
「先日のハルフェン侯の件もございます。どうか地固めの延長と思って…」
「くぅぅ…こうなったら王家の力を使ってでも突き止めて…」
「アリスティア様、お気を確かに!!」
侍女見習い達に窘められながら会場へ戻るアリスティアは、すっかりエビ料理に魅せられてしまっていた。
(これが後にまで尾を引いて、ちょっとした騒ぎになる。)
アミューズにメイン料理が加わり、少し重ための肉やパスタ料理が出始めると、人の流れもそろそろそちらへ向かって行った。
最初のスープとサラダで口が食べる方へシフトしてしまったた者がそれだけいたのだろう。
薄切りの鹿肉ロースト、マスはマリネとムニエルの2品、ひき肉入りのラビオリ、汁気たっぷりのプチダンプリング、野菜とウサギ肉のテリーヌ、そして卵サンド。どれも立食用にとても小さくできているが、その一口で得られる満足感は他の料理とは比べ物にならない。
タワーの如く盛られた卵サンドは、最初に口にした男子生徒が絶賛した事により、次々と手が伸びてあっという間に無くなった。
そして極めつけは二品目のエビ料理。
極細の麺で包んだエビ肉をカリッと揚げたピンチョスに、ピンク色のソースが掛けられていて、ヴィオラは2つ目への手が伸びるのを我慢するのにしばらく葛藤していた。
どの味もヴィオラの口に合うようにできていて、デイビッドからの確かな愛情を感じ、食べる度にヴィオラは頬を染め、恍惚とした表情で噛み締めた。
それを見て淑女然としていた他の生徒達も気になってスタンドへ近づいて来る。
そして虜にされてその場から動けなくなってゆく。
どれも一口サイズ。いくつも手にする事は憚られる。
一通り口にした後は次の料理を待つしかない。
紅茶やハーブティーも給仕が運んで来てくれて、休憩用のソファ席が埋まっていく。
この親善会、交流やダンスが上手く行かなかった生徒達にも楽しかったという記憶がきちんと残された。
打って変わり、賑やかな会場の外ではリリアへの尋問が始まっていた。
魔法結界で仕切られた談話室に、薄ら笑いを浮かべるエリックと機嫌の悪いシェルリアーナが並んで、縮こまるリリアを見下ろしている。
「貴女が“隷属の魔術”を会得し、魔法学棟で管理されてる魔獣に使用していた事がわかりました。」
「虐待していた事もバレてるわよ!?」
「なによ!たかが魔物じゃない!」
「貴女が傷つけたロロは魔法学棟の皆でかわいがっていたオオカミよ?!それを…危険な魔術の練習に使われたってだけで腹が立つのに、あんなにボロボロにされて…あの子を見つけて治療したのは私!正直犯人も同じ目に遭わせてやりたいと思ってたところよ。それが魔力残滓から貴女がやったとわかった…さて、どうしてくれようかしら?」
「し…私刑なんて許されると思って!?」
「禁術の施行より罪は軽いですよ。」
「婦女暴行の冤罪を人に掛けるよりもね!」
「ぐっ…」
「貴女、そんなにまでしてヴィオラが羨ましいの?」
追い詰められたリリアは泣き落としも同情を引くのも無理だと諦め、遂に本性を現した。
「羨ましいわけないでしょ?!あんな平凡でつまんない女のクセに!お父様がせっかく家に戻してやるって言ってるのに、断るなんて生意気なのよ!その上私より高価なドレスまで着て、他の高位貴族や王族にまでチヤホヤされて、そんなのおかしいわ!」
「先に捨てたのはそちらでしょう?なのに今更返せと言われてもねぇ。」
「仕方ないじゃない!役立たずの教会が無くなった途端、周りの人が居なくなってお誘いの声も掛からないし、お父様なんて仕事が減ってお店を2つも売ることになったのよ!?使用人も減らされて、毎日の食事の質まで落ちて…なのにあの女だけいい思いしてるなんて許せない!」
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