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黒豚辺境伯爵令息
黒豚令息の婚約者
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なんとか整えた身形と、持ち前の度胸で、デイビッドはヴィオラの前でギリギリ紳士らしく振る舞うことができた。
「デュロック伯爵令息様、お会いできるのを心待ちにしておりました。あの、この小箱は本当に私に?」
「…………はい………」
(他に気の利いたこと言えんのかっ?!)
エリックは引きつる口元を堪え、デイビッドの背中を肘で小突いた。
「…開けてもよろしいですか?!」
何も言わず頷くデイビッドを、エリックが更に無言でどやしつける。
(なんかあるでしょう!?ロマンの欠片もない!!)
おそるおそる小箱を開けるヴィオラの瞳が、一層キラキラと輝いて目が離せない。
「これは…こんなに素敵なものを、私が頂いてよろしいのですか?!」
「………あ…貴女に…付けて貰いたくて…勝手ながらお名前に因んで作りました…とても似合うと思います。」
視線も合わせられず、2人が言葉に詰まった瞬間を狙い、今度は侍女と侍従が動き出した。
「さぁさぁ、お嬢様!お茶の支度ができておりますので、お部屋に参りましょう!」
「デイビッド様も!いつまでご令嬢を立たせて置くおつもりですか?!話の続きは中でお願いしますよ!?」
玄関に入ると、扉のすぐ後ろでローベル子爵がニコニコしていた。
「よくおいで下さいました!おや?デュロック伯爵はまだお着きではないのか?ではデイビッド殿、どうぞこちらへ!」
応接間に通されたデイビッドは、ヴィオラの正面に座らされ、逃げ場の無いこの空間から逃げ出したい衝動と戦っていた。
「まずは改めて、この度正式に親子となりました。娘のヴィオラでございます。」
「どうぞヴィオラとお呼び下さい。」
「それでは、私はデュロック伯爵を商会まで探しに行こうと思いますので!失礼致します!」
さっさと席を立ち居なくなる子爵を見て、ヴィオラは困った様な顔をしていた。
「…あ…あの…えと…」
オロオロと視線を泳がすヴィオラに、だんまりのデイビッドがついに口を開いた。
「ローベル子爵令嬢、あの夜は真に申し訳無い事をしてしまったと思っております。その上父の戯言で婚約の話まで出てきてしまい、どれほど迷惑をかけたかわかりません。謝って済む話では無いことは承知の上ですが、本当になんとお詫びしたら良いのか…」
頭を下げるデイビッドの巨体が、とても小さく見える。
ここまで一気に喋ったので、頭は真っ白、心臓の音が全身に響き、耳鳴りまでしだす始末。
「デュロック伯爵令息様、どうかお顔を上げて下さい。あの時、私を救って下さったのは他の誰でもない貴方様でした。あの広い会場の中で、誰より紳士で、勇敢な騎士様でしたわ。私こそお礼を申し上げなくてはと、ずっと父の知らせを待っておりましたの。こんなに早くお会いできるとは思ってもいませんでしたけど…」
鈴を転がすような心地良い声が、デイビッドを包み込む。
ぎゅっと目を閉じ、覚悟を決めて再度向き合うと、またぱちんと目が合い、それだけで足が震えてしまう。
「ローベル子爵令嬢…」
「ヴィオラと…名前で呼んで頂けますか?」
「う……ヴィオラ…令嬢…ならば、私のこともどうかデイビッドと呼び捨てて…」
「はい、デイビッド様!」
嬉しそうに答えるヴィオラの笑顔が、デイビッドには衝撃が強過ぎた。
「あー…………あの…えーと……ちちが、むりに…すすめたはなし…ですが……」
「それは…婚約のお話でしょうか…?」
「そう…あれは…その…ただのていあんで…けっしてせんたくを…せまるようなものではなく…」
「私も父に良く考えるように言われました。でも、もうお返事は決まっております。」
「では!おことわり……」
「この婚約、謹んでお受け致します!」
「は……???」
「この様な醜聞まみれの無作法者ですが、どうか末永くよろしくお願いします!」
「はぁ???!!!」
顔を真っ赤にしながら、今度はヴィオラが頭を下げた。
肩が僅かに震えて、向こうもとても緊張しているようだ。
「い…いやいやいや…貴女は私が外でなんと呼ばれているかご存知ですか?黒豚ですよ?!王都を歩けば皆が指さして笑います。そんな醜男と婚約?本気で仰っているのですか?!」
「…デイビッド様は…お望みではなかったのですね…」
「そうではなくて!…その…」
「申し訳ありません…私ばかり舞い上がってしまって…お互いの気持ちをよく話し合えと言われていたのに…デイビッド様のお気持ちも考えず…うっ…」
ヴィオラの声が段々上擦って、小さな嗚咽が漏れた。
チョコレート色の瞳が潤んで、今にもこぼれ落ちそうになる。
「ヴィオラ令嬢!!頼む!どうか泣かないで!俺は貴女にこれ以上傷ついて欲しくない!俺の横にいれば、間違いなく貴女にも心無い言葉は向けられます!そんなの俺が耐えられない!」
「これ以上何を言われて傷つくと言うのです?歩いていただけでいきなり罵られて、石を投げつけられた事もありますもの。でも…デイビッド様もこんな悪女との婚約は…やはり…」
「悪女が怖くてデュロックが名乗れるか!」
ガタンと音を立てて、デイビッドがテーブルに身を乗り出し、ヴィオラを真っ直ぐに見据えた。
「貴女に覚悟があるのなら、このデイビッド・デュロック、生涯を掛けて貴女を守ると誓う!そうなったら、もう後戻りは出来ない!貴女に黒豚の婚約者となる決断が今ここで出来ますか?!」
「はい!!このヴィオラ・ローベル、生涯を掛けてデイビッド様と共に生きる覚悟がございますっ!!」
「この黒豚と婚約して、本当に後悔は無いと?!」
「はいっ!喜んでお受けしますっ!!」
ヴィオラも思わず立ち上がり、胸の前で手を組んで祈るように、デイビッドに負けずと大きな声で返事をした。
「んんっ!ええとですね…少し落ち着きましょうか?!」
「……………アレ………?????」
エリックに襟首をつかまれ、椅子に戻されると、デイビッドの勢いは一瞬にして振り出しに戻った。
「…おれはいま…なにを…?」
「生涯を誓われて、婚約が成立しました。」
「こんやく…せいりつ…??」
「さっきの威勢はどこ行っちゃったんですか?」
我に返り、自分のしでかしたことに気が付くと、声にならない叫びを上げながら再び背中を丸めてしまうデイビッドであった。
「デュロック伯爵令息様、お会いできるのを心待ちにしておりました。あの、この小箱は本当に私に?」
「…………はい………」
(他に気の利いたこと言えんのかっ?!)
エリックは引きつる口元を堪え、デイビッドの背中を肘で小突いた。
「…開けてもよろしいですか?!」
何も言わず頷くデイビッドを、エリックが更に無言でどやしつける。
(なんかあるでしょう!?ロマンの欠片もない!!)
おそるおそる小箱を開けるヴィオラの瞳が、一層キラキラと輝いて目が離せない。
「これは…こんなに素敵なものを、私が頂いてよろしいのですか?!」
「………あ…貴女に…付けて貰いたくて…勝手ながらお名前に因んで作りました…とても似合うと思います。」
視線も合わせられず、2人が言葉に詰まった瞬間を狙い、今度は侍女と侍従が動き出した。
「さぁさぁ、お嬢様!お茶の支度ができておりますので、お部屋に参りましょう!」
「デイビッド様も!いつまでご令嬢を立たせて置くおつもりですか?!話の続きは中でお願いしますよ!?」
玄関に入ると、扉のすぐ後ろでローベル子爵がニコニコしていた。
「よくおいで下さいました!おや?デュロック伯爵はまだお着きではないのか?ではデイビッド殿、どうぞこちらへ!」
応接間に通されたデイビッドは、ヴィオラの正面に座らされ、逃げ場の無いこの空間から逃げ出したい衝動と戦っていた。
「まずは改めて、この度正式に親子となりました。娘のヴィオラでございます。」
「どうぞヴィオラとお呼び下さい。」
「それでは、私はデュロック伯爵を商会まで探しに行こうと思いますので!失礼致します!」
さっさと席を立ち居なくなる子爵を見て、ヴィオラは困った様な顔をしていた。
「…あ…あの…えと…」
オロオロと視線を泳がすヴィオラに、だんまりのデイビッドがついに口を開いた。
「ローベル子爵令嬢、あの夜は真に申し訳無い事をしてしまったと思っております。その上父の戯言で婚約の話まで出てきてしまい、どれほど迷惑をかけたかわかりません。謝って済む話では無いことは承知の上ですが、本当になんとお詫びしたら良いのか…」
頭を下げるデイビッドの巨体が、とても小さく見える。
ここまで一気に喋ったので、頭は真っ白、心臓の音が全身に響き、耳鳴りまでしだす始末。
「デュロック伯爵令息様、どうかお顔を上げて下さい。あの時、私を救って下さったのは他の誰でもない貴方様でした。あの広い会場の中で、誰より紳士で、勇敢な騎士様でしたわ。私こそお礼を申し上げなくてはと、ずっと父の知らせを待っておりましたの。こんなに早くお会いできるとは思ってもいませんでしたけど…」
鈴を転がすような心地良い声が、デイビッドを包み込む。
ぎゅっと目を閉じ、覚悟を決めて再度向き合うと、またぱちんと目が合い、それだけで足が震えてしまう。
「ローベル子爵令嬢…」
「ヴィオラと…名前で呼んで頂けますか?」
「う……ヴィオラ…令嬢…ならば、私のこともどうかデイビッドと呼び捨てて…」
「はい、デイビッド様!」
嬉しそうに答えるヴィオラの笑顔が、デイビッドには衝撃が強過ぎた。
「あー…………あの…えーと……ちちが、むりに…すすめたはなし…ですが……」
「それは…婚約のお話でしょうか…?」
「そう…あれは…その…ただのていあんで…けっしてせんたくを…せまるようなものではなく…」
「私も父に良く考えるように言われました。でも、もうお返事は決まっております。」
「では!おことわり……」
「この婚約、謹んでお受け致します!」
「は……???」
「この様な醜聞まみれの無作法者ですが、どうか末永くよろしくお願いします!」
「はぁ???!!!」
顔を真っ赤にしながら、今度はヴィオラが頭を下げた。
肩が僅かに震えて、向こうもとても緊張しているようだ。
「い…いやいやいや…貴女は私が外でなんと呼ばれているかご存知ですか?黒豚ですよ?!王都を歩けば皆が指さして笑います。そんな醜男と婚約?本気で仰っているのですか?!」
「…デイビッド様は…お望みではなかったのですね…」
「そうではなくて!…その…」
「申し訳ありません…私ばかり舞い上がってしまって…お互いの気持ちをよく話し合えと言われていたのに…デイビッド様のお気持ちも考えず…うっ…」
ヴィオラの声が段々上擦って、小さな嗚咽が漏れた。
チョコレート色の瞳が潤んで、今にもこぼれ落ちそうになる。
「ヴィオラ令嬢!!頼む!どうか泣かないで!俺は貴女にこれ以上傷ついて欲しくない!俺の横にいれば、間違いなく貴女にも心無い言葉は向けられます!そんなの俺が耐えられない!」
「これ以上何を言われて傷つくと言うのです?歩いていただけでいきなり罵られて、石を投げつけられた事もありますもの。でも…デイビッド様もこんな悪女との婚約は…やはり…」
「悪女が怖くてデュロックが名乗れるか!」
ガタンと音を立てて、デイビッドがテーブルに身を乗り出し、ヴィオラを真っ直ぐに見据えた。
「貴女に覚悟があるのなら、このデイビッド・デュロック、生涯を掛けて貴女を守ると誓う!そうなったら、もう後戻りは出来ない!貴女に黒豚の婚約者となる決断が今ここで出来ますか?!」
「はい!!このヴィオラ・ローベル、生涯を掛けてデイビッド様と共に生きる覚悟がございますっ!!」
「この黒豚と婚約して、本当に後悔は無いと?!」
「はいっ!喜んでお受けしますっ!!」
ヴィオラも思わず立ち上がり、胸の前で手を組んで祈るように、デイビッドに負けずと大きな声で返事をした。
「んんっ!ええとですね…少し落ち着きましょうか?!」
「……………アレ………?????」
エリックに襟首をつかまれ、椅子に戻されると、デイビッドの勢いは一瞬にして振り出しに戻った。
「…おれはいま…なにを…?」
「生涯を誓われて、婚約が成立しました。」
「こんやく…せいりつ…??」
「さっきの威勢はどこ行っちゃったんですか?」
我に返り、自分のしでかしたことに気が付くと、声にならない叫びを上げながら再び背中を丸めてしまうデイビッドであった。
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