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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活
風の大精霊
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エリックとシェルリアーナが箱庭へ入った頃、デイビッドの方はまた別の力に助けられていた。
「アチチチッ!あっちぃ!なんだこりゃ!!」
いきなり服の中に火がついたような熱を感じて飛び起きたら、首から下げていた指輪が火のように熱くなっていた。
「え?なんでこんな熱くなってんだ?!日に当てすぎた…?なわけねぇか…もう戻ってる?…なんだったんだ……?ま、いっか。あ~…にしても良く寝たなぁ~!!あんま遅くなるとエリックがうるせぇし、帰るか!」
ここまで深く考えない人間も珍しい。
妖精の中にも力の強い者はいて、そういう奴等が人間に干渉したりイタズラを仕掛けたりする。
「れでぃを ひもでつなぐなんて しつれいでしたね ほどいていいですよ」
「え??」
シェルリアーナの耳元で、目の前にいるはずのエリックの声がする。
「あぁ、そういうのは聞こえない振りして下さい。人真似で気を引こうとしてるんですよ。妖精にとって貴女はそれはそれは美味しそうな、ごちそうみたいなもんですからね。捕まって玩具にされたくなかったら、その紐は絶対に解かないで下さい。」
「ヒィ…わ…わかりましたわ…」
全身にまとまりつくような視線と、何かにべったり張り付かれているような圧迫感。
時折、体を撫でる様な感触が横切り、足元に何かが纏わりついて、躓きそうになる。
「怖いですか?あんまり怯えると、余計にちょっかい出されますよ?!」
「だ、大丈夫よ!!このくらい何ともありませんわ!」
「気丈なところも素敵ですが、気の強い相手の心をへし折るのが好きな連中もいますからね。気をつけて。」
「それ人間も同じじゃない?!」
どれだけ歩いても薄暗い茂みが続き、終わりが見えない。
「これは迷わされてますねぇ。よっぽど取り返されたくないのか、まだ用が終わってないだけなのか…何にせよ、僕達は歓迎されてはいないようですね」
「ねぇ…ちゃんと、戻れるのよね…?」
シェルリアーナが弱気になりかけた途端、たくさんの見えない手がシェルリアーナに触れた。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
「こわいなら てをつなごうか」
「ほら こっちだよ」
「やめて!!触らないで!あっち行って!!」
「おっと、そろそろお姫様が限界の様ですね。それじゃ、少し無理しましょうか!」
エリックは、妖精にからかわれて、恐怖からしゃがみ込んでしまったシェルリアーナを抱き上げると、暗闇をこじ開けて最奥部までの最短路を切り開いた。
「これやると妖精の反感買うんで、奥の手ですよ?」
最奥部には、泉が湧く草地に日が差して、精霊や妖精が遊んでいるのがキラキラ光って見える。
「なに…ここ。とても澄んだ魔力で満ちてる。こんなに清浄な空間初めて…」
「大精霊の聖域ですよ。今は学園長先生の契約している精霊が牛耳ってるはずなんですけどね。」
その時、後ろからまるで存在を主張するかのように、重い水音がした。
「そこにいますね。今のがこの土地の守護精霊ですよ。オンディーヌかな?姿は見せてもらえないようですね。」
ようやく足に力が戻り、自力で立てるようになったシェルリアーナは、日溜まりで深く息を吸い込んだ。
泉の水の様に澄み切った魔力が、体の隅々にまで行き渡り、まるで生き返るような気持ちになる。
「すごい…なんて綺麗な魔力かしら…」
「あんまり感心してると、魅入られちゃいますよ?さてと、早いところデイビッド様を探さないと…」
エリックが辺りを見回すと、草むらからガサガサと葉が揺れる音がした。
「あ!エリック?!すまん!今戻ろうと思ってたところだったんだ。いや、嘘じゃないぞ?ただ、コイツが離してくれなくて…」
後ろの木の陰から現れたのは、肩に緑色の大きな鳥を乗っけて、ヘラヘラしているデイビッドだった。
「……これはこれは、ずいぶんとお元気そうですね。こっちはどれだけ心配したことか…」
「遅くなったのは悪かったよ…でもまだ日も高いし、いいだろこのくらい。」
「ここはずっと昼間ですよ。主が夜を望まない限りね。」
「何言ってんだ?」
いつものように反論しようにも、精霊がこちらをじっと見つめているので、下手に口を挟めない。
「それより、この鳥どうしようか!?ここで飼われてるらしいんだけど、離れなくて…」
「なるほど、風の精霊に気に入られて帰してもらえなくなったんですね。水の精霊がいなかったら、今頃正気を保てていたかどうかすら怪しいな…」
「さっきから、ずっと木の実くれるんだ。人に馴れてんだなぁ!」
「(呑気か!!)それ、食べたらアウトな奴ですからね?!」
「鳥がくれたもんは食わねぇよ…。」
シェルリアーナは、大精霊を間近で見たことで腰が抜けてしまい、また草むらにへたり込んでしまっていた。
「そんな…嘘でしょう…無理ですわ…あんなものに抵抗するなんて…」
「お前等、なんだその迷子紐みたいの…?」
「んー…まぁ…迷子紐ですよ。迷子になるといけないんで!?」
「ふーん…変な遊びもほどほどにしろよ?」
(ああ~!!腹立つぅぅ~……!!)
(落ち着いて、刺激すると、あの鳥が煩くなりますよ…?!)
手出しも出来ずに、エリックとシェルリアーナが身構えていると、デイビッドが鳥を宥め始めた。
「ほら、迎えが来たから、俺は帰らないと。いい子だから離してくれよ?!また来てやるから!な?」
((二度と来んなアホ!!))
すると、どこから取り出したのか、くちばしにくわえた赤い木の実を、デイビッドの手に押し付けるように渡そうとする。
「なるほど、わかりましたよ。」
エリックが何か唱えると、手の中で植物のツルが絡み合い、籠が出来上がっていく。
「ほら、これに入れて下さい。受け取って欲しいんですよ。」
「そっかぁ!ありがとよ、お前賢いなぁ!」
(そりゃ賢かろうよ…齢500年は経ってる大精霊ですよ…?!)
(無知って怖ろしいわ…)
籠がいっぱいになると、鳥…否、精霊は満足したようにひと鳴きしてから、デイビッドの肩から飛立ち、空を旋回して何処かへ消えて行った。
「じゃあ俺達も帰るか!」
「そう簡単に帰してもらえるのかしら…」
「けっこう無茶しましたからね…帰りの道が消えてなければいいんですが…」
「何言ってんだよ?ほら、あそこ。来た時に見た花が咲いてる。あれ出口だろ?」
デイビッドが指差す先には、ライラックとブルーベルの咲き乱れる、明るい小路が開いていた。
「嘘でしょ!?」
「あれだけの妖精と精霊が、こんなにあっさりと手を引くなんて…大精霊様々ですね…」
優しい風に背中を押されながら、3人は小路を通り、元の世界へと戻って行った。
「アチチチッ!あっちぃ!なんだこりゃ!!」
いきなり服の中に火がついたような熱を感じて飛び起きたら、首から下げていた指輪が火のように熱くなっていた。
「え?なんでこんな熱くなってんだ?!日に当てすぎた…?なわけねぇか…もう戻ってる?…なんだったんだ……?ま、いっか。あ~…にしても良く寝たなぁ~!!あんま遅くなるとエリックがうるせぇし、帰るか!」
ここまで深く考えない人間も珍しい。
妖精の中にも力の強い者はいて、そういう奴等が人間に干渉したりイタズラを仕掛けたりする。
「れでぃを ひもでつなぐなんて しつれいでしたね ほどいていいですよ」
「え??」
シェルリアーナの耳元で、目の前にいるはずのエリックの声がする。
「あぁ、そういうのは聞こえない振りして下さい。人真似で気を引こうとしてるんですよ。妖精にとって貴女はそれはそれは美味しそうな、ごちそうみたいなもんですからね。捕まって玩具にされたくなかったら、その紐は絶対に解かないで下さい。」
「ヒィ…わ…わかりましたわ…」
全身にまとまりつくような視線と、何かにべったり張り付かれているような圧迫感。
時折、体を撫でる様な感触が横切り、足元に何かが纏わりついて、躓きそうになる。
「怖いですか?あんまり怯えると、余計にちょっかい出されますよ?!」
「だ、大丈夫よ!!このくらい何ともありませんわ!」
「気丈なところも素敵ですが、気の強い相手の心をへし折るのが好きな連中もいますからね。気をつけて。」
「それ人間も同じじゃない?!」
どれだけ歩いても薄暗い茂みが続き、終わりが見えない。
「これは迷わされてますねぇ。よっぽど取り返されたくないのか、まだ用が終わってないだけなのか…何にせよ、僕達は歓迎されてはいないようですね」
「ねぇ…ちゃんと、戻れるのよね…?」
シェルリアーナが弱気になりかけた途端、たくさんの見えない手がシェルリアーナに触れた。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
「こわいなら てをつなごうか」
「ほら こっちだよ」
「やめて!!触らないで!あっち行って!!」
「おっと、そろそろお姫様が限界の様ですね。それじゃ、少し無理しましょうか!」
エリックは、妖精にからかわれて、恐怖からしゃがみ込んでしまったシェルリアーナを抱き上げると、暗闇をこじ開けて最奥部までの最短路を切り開いた。
「これやると妖精の反感買うんで、奥の手ですよ?」
最奥部には、泉が湧く草地に日が差して、精霊や妖精が遊んでいるのがキラキラ光って見える。
「なに…ここ。とても澄んだ魔力で満ちてる。こんなに清浄な空間初めて…」
「大精霊の聖域ですよ。今は学園長先生の契約している精霊が牛耳ってるはずなんですけどね。」
その時、後ろからまるで存在を主張するかのように、重い水音がした。
「そこにいますね。今のがこの土地の守護精霊ですよ。オンディーヌかな?姿は見せてもらえないようですね。」
ようやく足に力が戻り、自力で立てるようになったシェルリアーナは、日溜まりで深く息を吸い込んだ。
泉の水の様に澄み切った魔力が、体の隅々にまで行き渡り、まるで生き返るような気持ちになる。
「すごい…なんて綺麗な魔力かしら…」
「あんまり感心してると、魅入られちゃいますよ?さてと、早いところデイビッド様を探さないと…」
エリックが辺りを見回すと、草むらからガサガサと葉が揺れる音がした。
「あ!エリック?!すまん!今戻ろうと思ってたところだったんだ。いや、嘘じゃないぞ?ただ、コイツが離してくれなくて…」
後ろの木の陰から現れたのは、肩に緑色の大きな鳥を乗っけて、ヘラヘラしているデイビッドだった。
「……これはこれは、ずいぶんとお元気そうですね。こっちはどれだけ心配したことか…」
「遅くなったのは悪かったよ…でもまだ日も高いし、いいだろこのくらい。」
「ここはずっと昼間ですよ。主が夜を望まない限りね。」
「何言ってんだ?」
いつものように反論しようにも、精霊がこちらをじっと見つめているので、下手に口を挟めない。
「それより、この鳥どうしようか!?ここで飼われてるらしいんだけど、離れなくて…」
「なるほど、風の精霊に気に入られて帰してもらえなくなったんですね。水の精霊がいなかったら、今頃正気を保てていたかどうかすら怪しいな…」
「さっきから、ずっと木の実くれるんだ。人に馴れてんだなぁ!」
「(呑気か!!)それ、食べたらアウトな奴ですからね?!」
「鳥がくれたもんは食わねぇよ…。」
シェルリアーナは、大精霊を間近で見たことで腰が抜けてしまい、また草むらにへたり込んでしまっていた。
「そんな…嘘でしょう…無理ですわ…あんなものに抵抗するなんて…」
「お前等、なんだその迷子紐みたいの…?」
「んー…まぁ…迷子紐ですよ。迷子になるといけないんで!?」
「ふーん…変な遊びもほどほどにしろよ?」
(ああ~!!腹立つぅぅ~……!!)
(落ち着いて、刺激すると、あの鳥が煩くなりますよ…?!)
手出しも出来ずに、エリックとシェルリアーナが身構えていると、デイビッドが鳥を宥め始めた。
「ほら、迎えが来たから、俺は帰らないと。いい子だから離してくれよ?!また来てやるから!な?」
((二度と来んなアホ!!))
すると、どこから取り出したのか、くちばしにくわえた赤い木の実を、デイビッドの手に押し付けるように渡そうとする。
「なるほど、わかりましたよ。」
エリックが何か唱えると、手の中で植物のツルが絡み合い、籠が出来上がっていく。
「ほら、これに入れて下さい。受け取って欲しいんですよ。」
「そっかぁ!ありがとよ、お前賢いなぁ!」
(そりゃ賢かろうよ…齢500年は経ってる大精霊ですよ…?!)
(無知って怖ろしいわ…)
籠がいっぱいになると、鳥…否、精霊は満足したようにひと鳴きしてから、デイビッドの肩から飛立ち、空を旋回して何処かへ消えて行った。
「じゃあ俺達も帰るか!」
「そう簡単に帰してもらえるのかしら…」
「けっこう無茶しましたからね…帰りの道が消えてなければいいんですが…」
「何言ってんだよ?ほら、あそこ。来た時に見た花が咲いてる。あれ出口だろ?」
デイビッドが指差す先には、ライラックとブルーベルの咲き乱れる、明るい小路が開いていた。
「嘘でしょ!?」
「あれだけの妖精と精霊が、こんなにあっさりと手を引くなんて…大精霊様々ですね…」
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