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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
古語と妖精
そんなシェルリアーナに転機が訪れたのはその数日後。
デイビッドが部屋で1人薬の調合に勤しんでいるのを見かけた時だった。
「何作ってるの?」
「ああ、例の古いノートの薬。過去の記憶を呼び起こしてくれるらしい。“来し方の追憶を忘れじの薬”だと。」
「なにそれ!」
これはチャンスだとシェルリアーナは思った。
上手くすれば昔の記憶を取り戻してくれるかも知れない。
しかし、ここでエリックから受けた忠告も気になってしまう。
「それを問いて、万が一この先の関係が変わるかも知れない事も覚悟して下さいね。」
(それでも、私から聞かなきゃ!)
ある日突然思い出され、なんの覚悟も無しに切り捨てられる可能性があるのなら、シェルリアーナは自ら問うた答えが欲しかった。
できた薬は練薬で、これを口の中で溶かしながら回想を繰り返すと記憶がはっきりしてくるらしい。
「なんでこんな物作ったの…?」
「あー、ガキの頃読んでた本に古語の解読書を挟んでたんだ。こっち来てすぐ焼けちまって、半分読めなくてよ。思い出したいんだよ。」
「師匠に聞くとかはしないの?」
「よっぽど記憶が欠けるようなら最後に頼ろうとは思ってる。でも、俺の死んだ爺さんがくれたもんなんで、なるべく自分で思い出しときたい。」
練薬が固まると、1回分を切り分けて恐る恐る口に入れる。
「……甘苦ぇ…」
「香りは良いわよ。で?なんか思い出した!?」
「いや、これからだって!」
薄目を開け、虚空を見つめながら、デイビッドは少しずつ記憶を深く探って行った。
国を飛び出して、自ら得た知識はほとんど覚えている。
辛いこともたくさんあったが、どれも貴重な経験だった。
もっと前の、もっと幼い、追い詰められていた日の記憶を無理やり思い出そうとしていると、横から鬼気迫る視線を感じた。
「あの…なんか用…?」
「今どこまで思い出した!?」
「どこって…あんま楽しい思い出じゃねぇんだよ…話してもつまんねぇぞ?」
「いいから!アカデミー時代まで思い出して!!」
「アカデミー…?確かに、そんくらい前のことだけどよ…」
シェルリアーナは両手を握りしめて、デイビッドに問うた。
「思い出さない?私がそこにいた事!!」
「シェルが?なんで!?」
「私…貴方に…酷い事言っちゃった…わがままで…生意気で…高慢ちきな私が…」
肩を震わせるシェルリアーナを見て、ただ事ではない気はしたが、デイビッドには中々思い出せない。
「酷い事……?あー…少しっつ思い出して来た…攻撃魔法の練習台にされて、失明しかけたっけ…」
「そんな事しないわよ!」
「池に沈められて溺れかけた話は…?」
「それも違う!!」
「呼び止められて…振り向いたら頭に花瓶が降ってきて…怪我したのに割った犯人にされて教師に叱られた…」
「誰よ…そんな事したの…」
「物影から腐った卵ぶつけられたヤツ?…それとも、向こうから声掛けて来たクセに無理やり言い寄られたって大騒ぎされたヤツ?そういやアレで変な女好きのレッテルがくっついたんだっけか…」
「違う…けど…」
「物置きに閉じ込められて、夜まで出られなかった話?」
「そんなことまで……」
「いつも読んでた本…取り上げられて…燃やされて…あ!そうそう、これだ!この本の中身が知りたいんだよ!」
「何“ヤッタ!”みたいな顔してんのよ!!そんな表情する場面じゃないでしょ!!?」
想像を絶する経験に、シェルリアーナは聞いているだけで震えと動悸が止まらなくなってきた。
「会う度、謎の説教かましてきたり…授業中何もしてねぇのに廊下に立たせてくる教師もいたな…」
「ねぇ……」
「階段から突き落とされて…頭から血が止まらなくて、汚ぇから帰れって放り出されて、歩いて帰った事もあった…」
「ねぇ…少し、いい…?」
「ちょっと待っててくれ!いくらか思い出した!!」
手元の紙に古いルーン文字が書き記されていく。
焼け残った部分とつなぎ合わせると、少しずつ文字が埋まっていった。
「まだ全部じゃねぇな…もう少し時間掛かるか…」
「ねぇ、女の子に罵られた記憶は無い?」
「あ?ほぼ毎日だけど?」
「…教室で笑い者にされた記憶は…?」
「ほぼ毎日だな。」
「その中に…私が居るの…」
「……なんだ…それ、思い出した方が良いのか…?」
「初めて会った日のことよ…私、貴方に話しかけて…その上で酷い事言ったの…」
「ふーーん…」
デイビッドはそれよりも、本を読んでいる記憶をたどるのに忙しかった。
祖父から貰った本は図鑑で、よく誰も来ない場所で、1人眺めている事が多かった。
しかし子供だったこともあり、なかなかルーンの解読書などには目を通さなかったようだ。
取り上げられて、火炎魔法を放たれ、燃える本を必死で叩き、火を消そうとしたが魔法の炎はなかなか消えず、火傷を負いながらやっと消火した頃には表紙と中身が半分以上焼けてしまった後だった…。
新しい物を買っては貰えたが、祖父との思い出を汚されたようで、辛かった記憶が脳裏を掠める。
更に記憶を遡って行くと、アカデミーの教室で誰かに話し掛けられている記憶が蘇って来た。
「ねぇ、それなぁに?」
「え?えーとね…古い文字を読むための解読書だよ?」
「すてき!古代文字ね?魔法の言語と違うのかしら?魔術書の字と違うわ!」
「君、魔法が使えるんだね。僕には魔力がないからうらやましいよ。」
(あ…これ俺か…?)
記憶の中に、女の子に話しかけられて、少し浮かれている自分が現れて驚いた。
女の子を相手にルーン文字をなぞり、お互いの名前の文字を探して喜んでいる。
(そうだ!このルーン…そうそうそう!!思い出した!)
虫食いだった古代文字の穴がどんどん埋まっていく。
「あたし、この文字好き!妖精が踊ってるみたいでかわいいわ!」
「そうかな?」
「えーと…ホラ、この字!私の名前の字だわ!まるでウサギがはねてるみたい!」
「君、なんていう名前なの?僕はねぇ…」
そこで他の生徒が話し掛けて来て、会話が途切れた。
「ナニしてるんだ!そいつからはなれてシェリー!」
「ダメだよシェリー!そんなヤツと仲良くしちゃ!」
「イヤなことされなかった?あんなブタと話しちゃいけないよシェリー?!」
女の子は一瞬デイビッドの方を見て悲しそうにしたが、すぐに男子達の方へ行き、冷たく言い捨てた。
「仲良く?そんなワケないじゃない、ちょっとからかってやったダケよ!なに見てるのよ。イヤだわ、あんたみたいなブタ、だれも相手になんかしたくないわ!さっさと消えて!?」
パチンと頬を叩かれ、気が付くと教室に人が集まってまた笑い者になっていた。
「あ……これか………」
恐らく初対面。
そして初罵倒、初ビンタ。
しかし、どこか無理をしているようで、一瞬見せた悲しげな顔が気になって、幼いデイビッドはそれ以上踏み込もうとはしなかった。
(あの子もきっと辛いんだ…)
周りに合わせられなければ身を守れず孤立する。
それは幼い子供にとってとても恐ろしい事だ。
しかし当時のデイビッドは、そんな事よりも初めて見る銀色の髪と女の子の容姿にドキドキしていた。
華奢で色白、コバルトブルーの澄んだ瞳にサラサラの銀髪。
シェリーと呼ばれた女の子。
(本物の妖精みたいだ…)
それ以降なるべく関わらないよう距離を起き、会わないよう過ごした。
「あーー………」
「何か思い出した?!」
現実に戻ると、改めて本人と向き合っているという摩訶不思議。
可憐な妖精は成長して立派な魔女になりましたとさ。
「思い…出した…」
「本当?!」
「ルーン文字埋まった!」
「そっち!?」
「これが目的なんだって!ほら、この字。…ウサギが跳ねてるみてぇだろ?」
「なにそれ。」
「今度はこっちが忘れてた。」
どうやらシェルリアーナの記憶も虫食いの様だ。
そこはお互い興味関心がズレているので仕方がない。
「今、アカデミーまで記憶が戻ったんでしょ?」
「あー…まだこっちに来たばっかりの頃だな…」
「私の事、思い出した…?」
「まぁな…初対面で叩かれてた…」
「なら、6歳の貴方に伝えてよ…あの時はごめんなさいって…」
「6歳限定…?」
「なによ、なんか文句ある?」
「そもそも気にするような事でもなかったしな。逆に何がそんな気になったんだ?」
「幼い自分が人に暴力を振るったのよ?!反省して後悔すれば謝って当然でしょ?そんな事もわかんないの?!こっちはずっと気にしてたのに!鈍いにも程があるでしょ?!引っぱたくわよ?!」
「お前は理不尽と矛盾て言葉を覚えた方がいいぞ…」
思い出したルーン文字と燃え残った部分を1枚の紙に書き写すと、デイビッドは頭にかなり疲れを感じてきた。
デイビッドが部屋で1人薬の調合に勤しんでいるのを見かけた時だった。
「何作ってるの?」
「ああ、例の古いノートの薬。過去の記憶を呼び起こしてくれるらしい。“来し方の追憶を忘れじの薬”だと。」
「なにそれ!」
これはチャンスだとシェルリアーナは思った。
上手くすれば昔の記憶を取り戻してくれるかも知れない。
しかし、ここでエリックから受けた忠告も気になってしまう。
「それを問いて、万が一この先の関係が変わるかも知れない事も覚悟して下さいね。」
(それでも、私から聞かなきゃ!)
ある日突然思い出され、なんの覚悟も無しに切り捨てられる可能性があるのなら、シェルリアーナは自ら問うた答えが欲しかった。
できた薬は練薬で、これを口の中で溶かしながら回想を繰り返すと記憶がはっきりしてくるらしい。
「なんでこんな物作ったの…?」
「あー、ガキの頃読んでた本に古語の解読書を挟んでたんだ。こっち来てすぐ焼けちまって、半分読めなくてよ。思い出したいんだよ。」
「師匠に聞くとかはしないの?」
「よっぽど記憶が欠けるようなら最後に頼ろうとは思ってる。でも、俺の死んだ爺さんがくれたもんなんで、なるべく自分で思い出しときたい。」
練薬が固まると、1回分を切り分けて恐る恐る口に入れる。
「……甘苦ぇ…」
「香りは良いわよ。で?なんか思い出した!?」
「いや、これからだって!」
薄目を開け、虚空を見つめながら、デイビッドは少しずつ記憶を深く探って行った。
国を飛び出して、自ら得た知識はほとんど覚えている。
辛いこともたくさんあったが、どれも貴重な経験だった。
もっと前の、もっと幼い、追い詰められていた日の記憶を無理やり思い出そうとしていると、横から鬼気迫る視線を感じた。
「あの…なんか用…?」
「今どこまで思い出した!?」
「どこって…あんま楽しい思い出じゃねぇんだよ…話してもつまんねぇぞ?」
「いいから!アカデミー時代まで思い出して!!」
「アカデミー…?確かに、そんくらい前のことだけどよ…」
シェルリアーナは両手を握りしめて、デイビッドに問うた。
「思い出さない?私がそこにいた事!!」
「シェルが?なんで!?」
「私…貴方に…酷い事言っちゃった…わがままで…生意気で…高慢ちきな私が…」
肩を震わせるシェルリアーナを見て、ただ事ではない気はしたが、デイビッドには中々思い出せない。
「酷い事……?あー…少しっつ思い出して来た…攻撃魔法の練習台にされて、失明しかけたっけ…」
「そんな事しないわよ!」
「池に沈められて溺れかけた話は…?」
「それも違う!!」
「呼び止められて…振り向いたら頭に花瓶が降ってきて…怪我したのに割った犯人にされて教師に叱られた…」
「誰よ…そんな事したの…」
「物影から腐った卵ぶつけられたヤツ?…それとも、向こうから声掛けて来たクセに無理やり言い寄られたって大騒ぎされたヤツ?そういやアレで変な女好きのレッテルがくっついたんだっけか…」
「違う…けど…」
「物置きに閉じ込められて、夜まで出られなかった話?」
「そんなことまで……」
「いつも読んでた本…取り上げられて…燃やされて…あ!そうそう、これだ!この本の中身が知りたいんだよ!」
「何“ヤッタ!”みたいな顔してんのよ!!そんな表情する場面じゃないでしょ!!?」
想像を絶する経験に、シェルリアーナは聞いているだけで震えと動悸が止まらなくなってきた。
「会う度、謎の説教かましてきたり…授業中何もしてねぇのに廊下に立たせてくる教師もいたな…」
「ねぇ……」
「階段から突き落とされて…頭から血が止まらなくて、汚ぇから帰れって放り出されて、歩いて帰った事もあった…」
「ねぇ…少し、いい…?」
「ちょっと待っててくれ!いくらか思い出した!!」
手元の紙に古いルーン文字が書き記されていく。
焼け残った部分とつなぎ合わせると、少しずつ文字が埋まっていった。
「まだ全部じゃねぇな…もう少し時間掛かるか…」
「ねぇ、女の子に罵られた記憶は無い?」
「あ?ほぼ毎日だけど?」
「…教室で笑い者にされた記憶は…?」
「ほぼ毎日だな。」
「その中に…私が居るの…」
「……なんだ…それ、思い出した方が良いのか…?」
「初めて会った日のことよ…私、貴方に話しかけて…その上で酷い事言ったの…」
「ふーーん…」
デイビッドはそれよりも、本を読んでいる記憶をたどるのに忙しかった。
祖父から貰った本は図鑑で、よく誰も来ない場所で、1人眺めている事が多かった。
しかし子供だったこともあり、なかなかルーンの解読書などには目を通さなかったようだ。
取り上げられて、火炎魔法を放たれ、燃える本を必死で叩き、火を消そうとしたが魔法の炎はなかなか消えず、火傷を負いながらやっと消火した頃には表紙と中身が半分以上焼けてしまった後だった…。
新しい物を買っては貰えたが、祖父との思い出を汚されたようで、辛かった記憶が脳裏を掠める。
更に記憶を遡って行くと、アカデミーの教室で誰かに話し掛けられている記憶が蘇って来た。
「ねぇ、それなぁに?」
「え?えーとね…古い文字を読むための解読書だよ?」
「すてき!古代文字ね?魔法の言語と違うのかしら?魔術書の字と違うわ!」
「君、魔法が使えるんだね。僕には魔力がないからうらやましいよ。」
(あ…これ俺か…?)
記憶の中に、女の子に話しかけられて、少し浮かれている自分が現れて驚いた。
女の子を相手にルーン文字をなぞり、お互いの名前の文字を探して喜んでいる。
(そうだ!このルーン…そうそうそう!!思い出した!)
虫食いだった古代文字の穴がどんどん埋まっていく。
「あたし、この文字好き!妖精が踊ってるみたいでかわいいわ!」
「そうかな?」
「えーと…ホラ、この字!私の名前の字だわ!まるでウサギがはねてるみたい!」
「君、なんていう名前なの?僕はねぇ…」
そこで他の生徒が話し掛けて来て、会話が途切れた。
「ナニしてるんだ!そいつからはなれてシェリー!」
「ダメだよシェリー!そんなヤツと仲良くしちゃ!」
「イヤなことされなかった?あんなブタと話しちゃいけないよシェリー?!」
女の子は一瞬デイビッドの方を見て悲しそうにしたが、すぐに男子達の方へ行き、冷たく言い捨てた。
「仲良く?そんなワケないじゃない、ちょっとからかってやったダケよ!なに見てるのよ。イヤだわ、あんたみたいなブタ、だれも相手になんかしたくないわ!さっさと消えて!?」
パチンと頬を叩かれ、気が付くと教室に人が集まってまた笑い者になっていた。
「あ……これか………」
恐らく初対面。
そして初罵倒、初ビンタ。
しかし、どこか無理をしているようで、一瞬見せた悲しげな顔が気になって、幼いデイビッドはそれ以上踏み込もうとはしなかった。
(あの子もきっと辛いんだ…)
周りに合わせられなければ身を守れず孤立する。
それは幼い子供にとってとても恐ろしい事だ。
しかし当時のデイビッドは、そんな事よりも初めて見る銀色の髪と女の子の容姿にドキドキしていた。
華奢で色白、コバルトブルーの澄んだ瞳にサラサラの銀髪。
シェリーと呼ばれた女の子。
(本物の妖精みたいだ…)
それ以降なるべく関わらないよう距離を起き、会わないよう過ごした。
「あーー………」
「何か思い出した?!」
現実に戻ると、改めて本人と向き合っているという摩訶不思議。
可憐な妖精は成長して立派な魔女になりましたとさ。
「思い…出した…」
「本当?!」
「ルーン文字埋まった!」
「そっち!?」
「これが目的なんだって!ほら、この字。…ウサギが跳ねてるみてぇだろ?」
「なにそれ。」
「今度はこっちが忘れてた。」
どうやらシェルリアーナの記憶も虫食いの様だ。
そこはお互い興味関心がズレているので仕方がない。
「今、アカデミーまで記憶が戻ったんでしょ?」
「あー…まだこっちに来たばっかりの頃だな…」
「私の事、思い出した…?」
「まぁな…初対面で叩かれてた…」
「なら、6歳の貴方に伝えてよ…あの時はごめんなさいって…」
「6歳限定…?」
「なによ、なんか文句ある?」
「そもそも気にするような事でもなかったしな。逆に何がそんな気になったんだ?」
「幼い自分が人に暴力を振るったのよ?!反省して後悔すれば謝って当然でしょ?そんな事もわかんないの?!こっちはずっと気にしてたのに!鈍いにも程があるでしょ?!引っぱたくわよ?!」
「お前は理不尽と矛盾て言葉を覚えた方がいいぞ…」
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カクヨムで公開したものに手を入れたものです。