217 / 512
黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
カタリナ夫人
「いい感じに粉になったわね。仕上げをするからエリック、こっちで手伝って下さる?」
「もちろんですよ。では、デイビッド様はこちらでヴィオラ様をお待ち下さい。」
空気を読んだ2人がパーゴラへ向かってしまうと、ヴィオラの祖母は真面目な顔でデイビッドに深く頭を下げた。
「改めまして、ヴィオラの祖母、カタリナと申します。この度は我が子共がご迷惑をお掛けしたばかりか、孫までお救い下さり、本当にありがとうございました。」
「デイビッド・デュロックです…ヴィオラ令嬢と婚約させて頂いてから1年、ご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ありません。」
「忙しい若い方がこんな年寄りに時間を使うなんて勿体ないことですよ。何より、私は娘の教育にも息子の躾けにも失敗した駄目な老いぼれです。責められる事はあっても、敬われるような身ではありません。」
「…ヴィオラは、よく貴女の話をしてくれるんです。母親に疎まれていた過去を補って有り余る程の愛情と優しさで満たしてくれた方だと。今のヴィオラが強く明るくなれたのも貴女のおかげと聞きました。」
「そんな…私は、大切な孫1人守れなかった情けない年寄りですよ…」
「少なくともヴィオラにとって、貴女はなくてはならない存在だったに違いありません。ヴィオラは愛情深く、しっかりとした芯があり、あれだけの過去も経験も乗り越えて行ける強さをきちんと持っています。あんなに良い子は他にいません。こんな俺には勿体ないくらい…」
ハンカチで目元を押さえたカタリナ夫人は、首を横に振った。
「貴方の事も手紙でたくさん知りました。ヴィオラの事をなにより大切にしてくれている事も、あの子が心から慕っている事も…どんな方かずっと気になっておりましたのよ?お会いできて本当に良かった…これからも、末永くあの子のことをよろしくお願いします。」
「はい、然と…」
そこへヴィオラが古ぼけた箱を持って戻って来た。
箱は古くはあるが、一面に美しい組み木の模様が施されている。
「ありましたお祖母様!一番上の棚のこれですよね?!開ける所も鍵穴も無いなんて不思議!」
「そうそうこれよ。ではヴィオラ、箱の裏の模様を回して、側面のひし形の模様を2カ所同時に押してごらんなさい。」
「あ!動いた!」
「そのまま箱の蓋を上に滑らせるようにずらすの。そうしたら蓋を90度ひねって…ほら開いたでしょう?」
「うわぁ!すごい!魔法みたい!」
「ずっと昔に贈られた物よ。中を見てごらんなさい。」
ヴィオラがそっと蓋を開けると、中には真珠を散りばめたブローチが入っていた。
「キレイ…」
「私がお嫁に来た時に主人がくれたのよ。こんな物しか無いけれど、貴女に受け取って欲しいの。」
「お祖母様!こんな大切な物受け取れません!」
「大切だからこそ、貴女に付けてもらいたいのよ。真珠は花嫁のお守りと言うでしょう?」
「お祖母様、私まだ婚約中ですよ?!」
「年寄りは気が早いの。それに次いつ会えるかも分からないもの。」
「そんな事言わないで!!また来ます、絶対に!」
そこへノックの音がして、子爵がデイビッドを呼んでいるとドルトンが知らせに来た。
デイビッドが再び子爵の元へ行くと、珍しく領主の顔をした子爵がベッドから起き上がり、手紙と報告書を読んでいた。
「お呼びですか?」
「ああ、すまない!私が動ければ呼びつけなどしないのだがね。さっき、旧道に捨て置かれた馬車について報告が来てな…旧道を逸れた先に、そう古くない馬の足跡と恐らく冒険者の物と思われる荷物の残骸が見つかったそうだ。」
「それは今どちらに?」
「領主館の方に保管してある。ショーン伯爵にご報告せねばな…」
「なら書けたら直ぐに持って行きますよ?ヒポグリフなら20分足らずで着きますから。」
「馬で半日の距離を…娘の婚約者が有能過ぎる…」
ヴィオラがカタリナ夫人と思い出話に花を咲かせている間に、デイビッドはエリックとシェルリアーナに声を掛けた。
「なぁ、俺はこの後エルピスに立ち寄ったら、その足で一度帰るつもりでいるんだが、お前達もそれでいいか?」
「そうね、ヴィオラもせっかく久々の実家なら、しばらく置いといてあげましょ?」
「迎えに来る時はちゃんとしたお土産持ってきましょうね。」
風が吹き、庭先のリンゴの木から真っ白な花弁が吹雪のように舞っていく。
この中を幼いヴィオラも駆け回ったのだろうか。
そんな事を考えているとひょっこりヴィオラが隣にやって来て、太い木の枝を指差した。
「あの枝の上が特等席だったんです。」
「へぇ、けっこう高いな。」
「2回落ちて、2回目で腕の骨折りました。」
「思ってた以上のやんちゃ!?」
2人でリンゴの木を見上げていると、ヴィオラがデイビッドの腕を引き寄せた。
「…デイビッド様、帰っちゃうんですか…?」
「あ、ああ…子爵の用事もあるし、領主代理で少し動くからな。ヴィオラはゆっくりしてくるといい。2年半振りなんだろ?久々に思い切り家族に甘えて来るといいさ。」
「ありがとうございます…デイビッド様…」
(アイツ、上手いこと口実見つけて逃げる気ね。)
(婚約者の実家に泊まるなんて、土台無理な話ですよ。)
(ドヘタレが…)
完成した薬をミセス・カタリナに渡すと、シェルリアーナとエリックも帰り支度を始めた。
「それじゃヴィオラ、明後日の午後に迎えに来るわね!」
「はい!お薬ありがとうございましたシェル先輩!」
「子爵によろしくお伝え下さい。」
子爵から預かった報告書と証拠品を持って、デイビッドもゴンドラの操縦席に乗り込む。
「じゃあなヴィオラ!楽しんで来いよ?!」
「デイビッド様も気を付けて!行ってらっしゃーい!!」
ファルコが飛び立つと、邸中の者達がそれを見上げていた。
テラスから足を引きずる子爵も手を振り、深々頭を下げるドルトンと、ミセス・カタリナの姿も見える。
デイビッドは軽く手を振ると、ファルコを気流に乗せ再びエルピスの街を目指した。
「所で、シェルはなんでついてきたんだ?用なんか無かったろ?」
「あら、だってここはショーン領の最寄りじゃない。エルピスに行きたかったのよ私。なんなら先に降ろしてもらっててもよかったくらい。」
「知らない街に1人は止めた方が良いですよ?ましてやエルピス。曲者だらけでとても初心者向けではありませんでしたから。それに、ガイドがいた方が絶対に楽しいですよ?!」
「お前…完全に自分の立場忘れてんだろ…?」
魔素地から吹き抜ける強い風を避けながら、山の更に高い所から下を見るとエルピスの街が見えて来る。
「わぁーーー!すごーい!!あんな要塞みたいな壁の中に街があるの?!王都の結界壁より厳重ね。」
「魔物の襲撃に備えた造りになっていて、万が一の際には各所から防壁が張れるようになってるそうですよ。」
今回は貴族同士のやり取りの橋渡しのため、門は潜らず低い位置をローベル領の旗を門番や兵士達に見えるよう掲げ、上空から中へ入って行く。
敬礼する兵達の頭の上を通り過ぎ、目指すは伯爵のいる領主邸。
堅牢な建物の庭先に降り、すぐに寄ってきた守衛に書状と領主の委任状を見せると、サッと中へ通された。
てっきり書状を従者にでも渡したら終わりかと思いきや、奥の部屋に案内され待つように言われてしまった。
(怪しまれたのかしら…?)
(まぁ、この見てくれですからねぇ…)
(聞こえてるからな?!静かにしてろよ!!)
やがてドアが開き、筋骨隆々の古参の冒険者の様な出で立ちの初老の大男が現れた。
「待たせてすまんな!私がショーンだ。お前さんか?ヒポグリフに乗って来たローベル子爵の使いってのは?!ハハハ!なるほど、なかなか良い目をしている。詳細はネストからも聞いている。この度は子爵領を私の管轄内の不祥事に巻き込んでしまい申し訳なかった…私がこの通り謝罪していたと子爵にお伝え願えまいか?」
「もちろんです。早急の対処にも感謝致します。」
残されていた鞄からはギルドでパーティーを組んでいた身分証が見つかり、犯人探しに大いに役立ったそうだ。
これから依頼の出処を割り出し、対象者の探索と処罰について話し合うらしい。
「もちろんですよ。では、デイビッド様はこちらでヴィオラ様をお待ち下さい。」
空気を読んだ2人がパーゴラへ向かってしまうと、ヴィオラの祖母は真面目な顔でデイビッドに深く頭を下げた。
「改めまして、ヴィオラの祖母、カタリナと申します。この度は我が子共がご迷惑をお掛けしたばかりか、孫までお救い下さり、本当にありがとうございました。」
「デイビッド・デュロックです…ヴィオラ令嬢と婚約させて頂いてから1年、ご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ありません。」
「忙しい若い方がこんな年寄りに時間を使うなんて勿体ないことですよ。何より、私は娘の教育にも息子の躾けにも失敗した駄目な老いぼれです。責められる事はあっても、敬われるような身ではありません。」
「…ヴィオラは、よく貴女の話をしてくれるんです。母親に疎まれていた過去を補って有り余る程の愛情と優しさで満たしてくれた方だと。今のヴィオラが強く明るくなれたのも貴女のおかげと聞きました。」
「そんな…私は、大切な孫1人守れなかった情けない年寄りですよ…」
「少なくともヴィオラにとって、貴女はなくてはならない存在だったに違いありません。ヴィオラは愛情深く、しっかりとした芯があり、あれだけの過去も経験も乗り越えて行ける強さをきちんと持っています。あんなに良い子は他にいません。こんな俺には勿体ないくらい…」
ハンカチで目元を押さえたカタリナ夫人は、首を横に振った。
「貴方の事も手紙でたくさん知りました。ヴィオラの事をなにより大切にしてくれている事も、あの子が心から慕っている事も…どんな方かずっと気になっておりましたのよ?お会いできて本当に良かった…これからも、末永くあの子のことをよろしくお願いします。」
「はい、然と…」
そこへヴィオラが古ぼけた箱を持って戻って来た。
箱は古くはあるが、一面に美しい組み木の模様が施されている。
「ありましたお祖母様!一番上の棚のこれですよね?!開ける所も鍵穴も無いなんて不思議!」
「そうそうこれよ。ではヴィオラ、箱の裏の模様を回して、側面のひし形の模様を2カ所同時に押してごらんなさい。」
「あ!動いた!」
「そのまま箱の蓋を上に滑らせるようにずらすの。そうしたら蓋を90度ひねって…ほら開いたでしょう?」
「うわぁ!すごい!魔法みたい!」
「ずっと昔に贈られた物よ。中を見てごらんなさい。」
ヴィオラがそっと蓋を開けると、中には真珠を散りばめたブローチが入っていた。
「キレイ…」
「私がお嫁に来た時に主人がくれたのよ。こんな物しか無いけれど、貴女に受け取って欲しいの。」
「お祖母様!こんな大切な物受け取れません!」
「大切だからこそ、貴女に付けてもらいたいのよ。真珠は花嫁のお守りと言うでしょう?」
「お祖母様、私まだ婚約中ですよ?!」
「年寄りは気が早いの。それに次いつ会えるかも分からないもの。」
「そんな事言わないで!!また来ます、絶対に!」
そこへノックの音がして、子爵がデイビッドを呼んでいるとドルトンが知らせに来た。
デイビッドが再び子爵の元へ行くと、珍しく領主の顔をした子爵がベッドから起き上がり、手紙と報告書を読んでいた。
「お呼びですか?」
「ああ、すまない!私が動ければ呼びつけなどしないのだがね。さっき、旧道に捨て置かれた馬車について報告が来てな…旧道を逸れた先に、そう古くない馬の足跡と恐らく冒険者の物と思われる荷物の残骸が見つかったそうだ。」
「それは今どちらに?」
「領主館の方に保管してある。ショーン伯爵にご報告せねばな…」
「なら書けたら直ぐに持って行きますよ?ヒポグリフなら20分足らずで着きますから。」
「馬で半日の距離を…娘の婚約者が有能過ぎる…」
ヴィオラがカタリナ夫人と思い出話に花を咲かせている間に、デイビッドはエリックとシェルリアーナに声を掛けた。
「なぁ、俺はこの後エルピスに立ち寄ったら、その足で一度帰るつもりでいるんだが、お前達もそれでいいか?」
「そうね、ヴィオラもせっかく久々の実家なら、しばらく置いといてあげましょ?」
「迎えに来る時はちゃんとしたお土産持ってきましょうね。」
風が吹き、庭先のリンゴの木から真っ白な花弁が吹雪のように舞っていく。
この中を幼いヴィオラも駆け回ったのだろうか。
そんな事を考えているとひょっこりヴィオラが隣にやって来て、太い木の枝を指差した。
「あの枝の上が特等席だったんです。」
「へぇ、けっこう高いな。」
「2回落ちて、2回目で腕の骨折りました。」
「思ってた以上のやんちゃ!?」
2人でリンゴの木を見上げていると、ヴィオラがデイビッドの腕を引き寄せた。
「…デイビッド様、帰っちゃうんですか…?」
「あ、ああ…子爵の用事もあるし、領主代理で少し動くからな。ヴィオラはゆっくりしてくるといい。2年半振りなんだろ?久々に思い切り家族に甘えて来るといいさ。」
「ありがとうございます…デイビッド様…」
(アイツ、上手いこと口実見つけて逃げる気ね。)
(婚約者の実家に泊まるなんて、土台無理な話ですよ。)
(ドヘタレが…)
完成した薬をミセス・カタリナに渡すと、シェルリアーナとエリックも帰り支度を始めた。
「それじゃヴィオラ、明後日の午後に迎えに来るわね!」
「はい!お薬ありがとうございましたシェル先輩!」
「子爵によろしくお伝え下さい。」
子爵から預かった報告書と証拠品を持って、デイビッドもゴンドラの操縦席に乗り込む。
「じゃあなヴィオラ!楽しんで来いよ?!」
「デイビッド様も気を付けて!行ってらっしゃーい!!」
ファルコが飛び立つと、邸中の者達がそれを見上げていた。
テラスから足を引きずる子爵も手を振り、深々頭を下げるドルトンと、ミセス・カタリナの姿も見える。
デイビッドは軽く手を振ると、ファルコを気流に乗せ再びエルピスの街を目指した。
「所で、シェルはなんでついてきたんだ?用なんか無かったろ?」
「あら、だってここはショーン領の最寄りじゃない。エルピスに行きたかったのよ私。なんなら先に降ろしてもらっててもよかったくらい。」
「知らない街に1人は止めた方が良いですよ?ましてやエルピス。曲者だらけでとても初心者向けではありませんでしたから。それに、ガイドがいた方が絶対に楽しいですよ?!」
「お前…完全に自分の立場忘れてんだろ…?」
魔素地から吹き抜ける強い風を避けながら、山の更に高い所から下を見るとエルピスの街が見えて来る。
「わぁーーー!すごーい!!あんな要塞みたいな壁の中に街があるの?!王都の結界壁より厳重ね。」
「魔物の襲撃に備えた造りになっていて、万が一の際には各所から防壁が張れるようになってるそうですよ。」
今回は貴族同士のやり取りの橋渡しのため、門は潜らず低い位置をローベル領の旗を門番や兵士達に見えるよう掲げ、上空から中へ入って行く。
敬礼する兵達の頭の上を通り過ぎ、目指すは伯爵のいる領主邸。
堅牢な建物の庭先に降り、すぐに寄ってきた守衛に書状と領主の委任状を見せると、サッと中へ通された。
てっきり書状を従者にでも渡したら終わりかと思いきや、奥の部屋に案内され待つように言われてしまった。
(怪しまれたのかしら…?)
(まぁ、この見てくれですからねぇ…)
(聞こえてるからな?!静かにしてろよ!!)
やがてドアが開き、筋骨隆々の古参の冒険者の様な出で立ちの初老の大男が現れた。
「待たせてすまんな!私がショーンだ。お前さんか?ヒポグリフに乗って来たローベル子爵の使いってのは?!ハハハ!なるほど、なかなか良い目をしている。詳細はネストからも聞いている。この度は子爵領を私の管轄内の不祥事に巻き込んでしまい申し訳なかった…私がこの通り謝罪していたと子爵にお伝え願えまいか?」
「もちろんです。早急の対処にも感謝致します。」
残されていた鞄からはギルドでパーティーを組んでいた身分証が見つかり、犯人探しに大いに役立ったそうだ。
これから依頼の出処を割り出し、対象者の探索と処罰について話し合うらしい。
あなたにおすすめの小説
【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ
⚪︎
恋愛
公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。
待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。
ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました
ねむ太朗
恋愛
伯爵令嬢のリリアーナは、小さい頃から、妹のエルーシアにネックレスや髪飾りなどのお気に入りの物を奪われてきた。
とうとう、婚約者のルシアンまでも妹に奪われてしまい……
誘拐された公爵令嬢ですが、なぜか皇帝に溺愛されています』
富士山麓
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。