222 / 512
黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
相手探し
鼻血の止まらないデイビッドと、険しい顔のシェルリアーナが黙って座っていると、ドアが開いてエドワード達が入って来た。
「あれ?なんだ居たのか君達。」
「あー!どしたのデビィ!?その鼻血とたんこぶ!!すっごい腫れてるよ?!」
するとシェルリアーナがうろたえ出した。
「あ!コレはその、なんでもないのよ!」
「シェルに本で殴られた…」
「なんでもないっつってんでしょ!!話し合わせなさいよ!もう一発ぶん殴るわよ!?」
それを聞いてエリザベスがケラケラ笑う。
「あははは!ドエスリアーナ様が出ちゃったのかぁ!」
「何よそれ!誰がそんな呼び方してるのよ!?」
「だってさぁ、シェリーってば魔草学の授業でデビィにすっごい当たり強かったでしょ?それが女王様みたいだったって話になって、一部の生徒からそう呼ばれてるんだよ!」
「少数だけどそっちのファンも居るって話だよ?」
「イヤァーッ!ヤメてよ!違うんだってば!!そんなんじゃないのよ!」
「それが本当なら、彼は今頃鼻血なんて出してないと思うけどなぁ…?」
引きつるエドワードと笑うエリザベスの横から、仏頂面のイヴェットが出て来て、抱えた古い資料を机に降ろし、黙々と読み出した。
「そう言えば、貴方達は何しに来たの?」
「そうそう!今ねイヴェットの運命の相手探しの手伝いしてるの!」
「運命の相手?」
「親から婚約しろって迫られてるんだよ…僕は昨今の貴族の婚姻に対する意識はどうかと思う!なんで無理やりでも相手を見つけないと不幸だと信じてる輩が多いんだ!!結局その結婚自体が不幸の始まりだったケースの方が確実に多いのに!」
「荒れてるわね。そんなに見つからないの?」
「血統制約があるから国外者なら帰化してくれる人に限られるし、そもそも血統目当てのクズな連中ばっかり寄って来て、その中から選べとか本当にふざけてる!!」
イヴェットが持ってきたのは現在公開されている貴族名簿。
貴族の子供達は生まれてから6歳になるまでに必ずここに名前が載る。
「これは僕達の世代の物…あと1人居るんだ…婚約してない令息が…」
「誰それ?」
「わからない、でも、アカデミーに通ってた形跡はある!そこから1度も名前は出て無いけど…」
「国外にいるとか?あとはどっか別の家に引き取られたとか?」
「改名者や養子のリストも国外移住も留学者名簿も確認した。軍学校と宗教系の学院の進学者の中にもいなかった。」
「って事は病気で療養中とか、よっぽど訳アリで幽閉されてるとか?」
「その手のリストや情報も集めてみたけど、どれもハズレ。でも消されてないって事はどっかに居るはずなんだよ!逆に気になって調べてる所。」
イヴェットが手にした古い名簿には、確かに見慣れない名前が載っていた。
「え?名前のトコ消されてるよ?」
「インクで塗りつぶしたみたいだね。」
「家名も…古語字体ね…ス…?サ…?何かしら?確かに見たことない家名ね…?」
「ねぇデビィ、これなんて読むか知ってる?」
デイビッドはエリザベスが指差す先の文字を見て、嫌そうな顔をした。
「…サウラリース…」
「へぇ、そう読むのか。ずっとスースだと思ってた。」
「流石、よく知ってるね!」
「そりゃそうだ…俺の実家だからな……」
「「「えぇっ!?」」」
4人の目が顔中血だらけのデイビッドに向かう。
「デュロックじゃないの…?」
「それは血筋全体を指す総称。ウチは複合家門運営だから、それぞれ別に家名を持ってる。当主とそれを継ぐ人間だけ、名前を取られてただのデュロックにされて放り出されんだよ。」
「じゃぁ、この名簿は…?」
「当主の正規登録は8歳からだから、まだこっちに来たばっかりの頃に親父が書いたんだろ。その後原本でもいじったんじゃねぇか?たぶん名前の所を消したのは俺だろうな…」
確かに、死亡も幽閉も移住も留学も養子改名もしていない。
単に家の事情で実家名を名乗らなくなっただけだ。
正しくはサウラリース・デュロックと長くなるが、領地から出ると誰もデュロックの名は使わず、皆実家名を名乗るためややこしくなるそうだ。
「俺と親父と爺さんで3代続けて当主に関わっちまったから、今サウラリースを持ってんのは俺の婆ちゃんだけ。だから名前がどこにも載ってないんだよ。」
「そんな…この一枠に賭けてたのに…」
「ご愁傷様、また振り出しに戻ったわね。」
「…ねぇ、あと2年早く気づいてたら君と婚約できてたと思う…?」
「いや?ウチは基本、魔法血統とは相性悪いから釣書も出してねぇし、来ても弾かれてたと思うぞ?」
「偶然出会って交際に発展してた可能性は?」
「それこそ無理だな話だな。おれの噂は知ってんだろ?それにその頃この国に居なかったしな。キリフの岩山で地下道掘ってた。」
「クッ…もしかしたらの夢さえ潰えた…あーもうダメ…ショックでまたネコになりそう…」
イヴェットはデイビッドの研究室でアルラウネのハーブティーを飲むようになってから、ほとんど魔力抑制剤を必要としなくなったが、薬に頼っていた間に自身の持つ本来の制御能力が弱くなってしまい、ちょっとした事で猫化するようになっていた。
今はそれを抑えるための修練中だそうだ。
「今年中に見つけないと、魔法庁にいる12歳も離れた訳アリに嫁がさせる可能性があるんだ!そんなの絶対に嫌だ!!」
「イヴェットの家も相変わらずね…」
項垂れるイヴェットとそれを慰めるエリザベスとシェルリアーナ。
その様子を、エドワードが少し辛そうにじっと見ていた。
鼻血がようやく止まったので、デイビッドが自分の研究室へ戻ると、先にセルジオが来ていてソファに座っていた。
「よぉ、どうだった?テレンスの様子は。」
「かなり悪くて…最悪ここしばらくの記憶を消すしかなくなるかも知れない…」
「忘却系は…精神への負担がでかいんだっけか…?」
「少なくとも、数日は廃人みたいになる。正常な状態ですらそれなのに、精神を弄られて弱くなったところにそんな魔術をかけたら…先輩が壊れてしまうかも知れない!!先生お願いです!!何かいい方法はありませんか?!」
「そんなこと言われても、俺は医者じゃねぇし、薬だって……薬か……うーーん……」
ダメ元でいつもの手帳を開き、まだあまり読んでいないページをめくっていく。
(“幻を断ち切る薬”…“怯える魂を癒す薬”…“過ぎた慕情を滅する薬”…精神系はこの辺か…“心呑まれた者の回帰薬”…これ…か?…言い回しがうっとおしいな!もっとわかりやすく書けよ!?)
詩的な文句が通用しないデイビッドは、イライラしながら手帳を手に研究室を出ると、再びシェルリアーナを探した。
「おーい!シェル!?いねぇな…どこ行った?」
「シェリーを探してるの?さっきまでいたけど、どこだろう?」
「僕たちも探そうか?」
「いや…ここに来たら俺が探してたとだけ伝えてくれ。じゃぁな…」
第七研究室にも図書室にも居なかったので、デイビッドはひとつの策を思いつき、急いで自分の研究室へ戻った。
「…あの…何してるんですか?」
「ああ、ケーキ焼いてんだ。」
「なんで今ケーキなんですか!?そんな場合じゃないのに!?」
「専門家がいねぇと薬の効能の判別がつかねぇんだよ。」
「それとこれと何の関係が…?!」
「まぁ見てろ。」
チョコの塊を混ぜ込んだ濃厚なチョコレートケーキをオーブンに入れて待つこと数十分。
焼き上がったケーキの良い香りが部屋中に漂い、外まで流れて行く頃、研究室のドアが開いた。
「お腹空いたわ。」
「よし、釣れた!!」
「本当に来た!?」
チョコレートの香りに誘われ、のこのこ現れたのはシェルリアーナ。
嬉しそうにチョコレートケーキに寄って行く美女の姿に、セルジオは混乱した。
まさか本当にこの方法で人を呼び寄せることができるとは、倫理的に悩ましい所もあるが、今はそんな事を考えている場合ではない。
唖然とするセルジオを他所に、デイビッドは平然とソファに座るシェルリアーナに、焼きたてのケーキとハーブティーを添えて出した。
「食いながらでいいから、これを少し見て欲しい。」
「あ!このノート!見ていいの?」
シェルリアーナは嬉しそうにノートを受け取ると、真剣な顔で書かれたレシピを読み始めた。
「あれ?なんだ居たのか君達。」
「あー!どしたのデビィ!?その鼻血とたんこぶ!!すっごい腫れてるよ?!」
するとシェルリアーナがうろたえ出した。
「あ!コレはその、なんでもないのよ!」
「シェルに本で殴られた…」
「なんでもないっつってんでしょ!!話し合わせなさいよ!もう一発ぶん殴るわよ!?」
それを聞いてエリザベスがケラケラ笑う。
「あははは!ドエスリアーナ様が出ちゃったのかぁ!」
「何よそれ!誰がそんな呼び方してるのよ!?」
「だってさぁ、シェリーってば魔草学の授業でデビィにすっごい当たり強かったでしょ?それが女王様みたいだったって話になって、一部の生徒からそう呼ばれてるんだよ!」
「少数だけどそっちのファンも居るって話だよ?」
「イヤァーッ!ヤメてよ!違うんだってば!!そんなんじゃないのよ!」
「それが本当なら、彼は今頃鼻血なんて出してないと思うけどなぁ…?」
引きつるエドワードと笑うエリザベスの横から、仏頂面のイヴェットが出て来て、抱えた古い資料を机に降ろし、黙々と読み出した。
「そう言えば、貴方達は何しに来たの?」
「そうそう!今ねイヴェットの運命の相手探しの手伝いしてるの!」
「運命の相手?」
「親から婚約しろって迫られてるんだよ…僕は昨今の貴族の婚姻に対する意識はどうかと思う!なんで無理やりでも相手を見つけないと不幸だと信じてる輩が多いんだ!!結局その結婚自体が不幸の始まりだったケースの方が確実に多いのに!」
「荒れてるわね。そんなに見つからないの?」
「血統制約があるから国外者なら帰化してくれる人に限られるし、そもそも血統目当てのクズな連中ばっかり寄って来て、その中から選べとか本当にふざけてる!!」
イヴェットが持ってきたのは現在公開されている貴族名簿。
貴族の子供達は生まれてから6歳になるまでに必ずここに名前が載る。
「これは僕達の世代の物…あと1人居るんだ…婚約してない令息が…」
「誰それ?」
「わからない、でも、アカデミーに通ってた形跡はある!そこから1度も名前は出て無いけど…」
「国外にいるとか?あとはどっか別の家に引き取られたとか?」
「改名者や養子のリストも国外移住も留学者名簿も確認した。軍学校と宗教系の学院の進学者の中にもいなかった。」
「って事は病気で療養中とか、よっぽど訳アリで幽閉されてるとか?」
「その手のリストや情報も集めてみたけど、どれもハズレ。でも消されてないって事はどっかに居るはずなんだよ!逆に気になって調べてる所。」
イヴェットが手にした古い名簿には、確かに見慣れない名前が載っていた。
「え?名前のトコ消されてるよ?」
「インクで塗りつぶしたみたいだね。」
「家名も…古語字体ね…ス…?サ…?何かしら?確かに見たことない家名ね…?」
「ねぇデビィ、これなんて読むか知ってる?」
デイビッドはエリザベスが指差す先の文字を見て、嫌そうな顔をした。
「…サウラリース…」
「へぇ、そう読むのか。ずっとスースだと思ってた。」
「流石、よく知ってるね!」
「そりゃそうだ…俺の実家だからな……」
「「「えぇっ!?」」」
4人の目が顔中血だらけのデイビッドに向かう。
「デュロックじゃないの…?」
「それは血筋全体を指す総称。ウチは複合家門運営だから、それぞれ別に家名を持ってる。当主とそれを継ぐ人間だけ、名前を取られてただのデュロックにされて放り出されんだよ。」
「じゃぁ、この名簿は…?」
「当主の正規登録は8歳からだから、まだこっちに来たばっかりの頃に親父が書いたんだろ。その後原本でもいじったんじゃねぇか?たぶん名前の所を消したのは俺だろうな…」
確かに、死亡も幽閉も移住も留学も養子改名もしていない。
単に家の事情で実家名を名乗らなくなっただけだ。
正しくはサウラリース・デュロックと長くなるが、領地から出ると誰もデュロックの名は使わず、皆実家名を名乗るためややこしくなるそうだ。
「俺と親父と爺さんで3代続けて当主に関わっちまったから、今サウラリースを持ってんのは俺の婆ちゃんだけ。だから名前がどこにも載ってないんだよ。」
「そんな…この一枠に賭けてたのに…」
「ご愁傷様、また振り出しに戻ったわね。」
「…ねぇ、あと2年早く気づいてたら君と婚約できてたと思う…?」
「いや?ウチは基本、魔法血統とは相性悪いから釣書も出してねぇし、来ても弾かれてたと思うぞ?」
「偶然出会って交際に発展してた可能性は?」
「それこそ無理だな話だな。おれの噂は知ってんだろ?それにその頃この国に居なかったしな。キリフの岩山で地下道掘ってた。」
「クッ…もしかしたらの夢さえ潰えた…あーもうダメ…ショックでまたネコになりそう…」
イヴェットはデイビッドの研究室でアルラウネのハーブティーを飲むようになってから、ほとんど魔力抑制剤を必要としなくなったが、薬に頼っていた間に自身の持つ本来の制御能力が弱くなってしまい、ちょっとした事で猫化するようになっていた。
今はそれを抑えるための修練中だそうだ。
「今年中に見つけないと、魔法庁にいる12歳も離れた訳アリに嫁がさせる可能性があるんだ!そんなの絶対に嫌だ!!」
「イヴェットの家も相変わらずね…」
項垂れるイヴェットとそれを慰めるエリザベスとシェルリアーナ。
その様子を、エドワードが少し辛そうにじっと見ていた。
鼻血がようやく止まったので、デイビッドが自分の研究室へ戻ると、先にセルジオが来ていてソファに座っていた。
「よぉ、どうだった?テレンスの様子は。」
「かなり悪くて…最悪ここしばらくの記憶を消すしかなくなるかも知れない…」
「忘却系は…精神への負担がでかいんだっけか…?」
「少なくとも、数日は廃人みたいになる。正常な状態ですらそれなのに、精神を弄られて弱くなったところにそんな魔術をかけたら…先輩が壊れてしまうかも知れない!!先生お願いです!!何かいい方法はありませんか?!」
「そんなこと言われても、俺は医者じゃねぇし、薬だって……薬か……うーーん……」
ダメ元でいつもの手帳を開き、まだあまり読んでいないページをめくっていく。
(“幻を断ち切る薬”…“怯える魂を癒す薬”…“過ぎた慕情を滅する薬”…精神系はこの辺か…“心呑まれた者の回帰薬”…これ…か?…言い回しがうっとおしいな!もっとわかりやすく書けよ!?)
詩的な文句が通用しないデイビッドは、イライラしながら手帳を手に研究室を出ると、再びシェルリアーナを探した。
「おーい!シェル!?いねぇな…どこ行った?」
「シェリーを探してるの?さっきまでいたけど、どこだろう?」
「僕たちも探そうか?」
「いや…ここに来たら俺が探してたとだけ伝えてくれ。じゃぁな…」
第七研究室にも図書室にも居なかったので、デイビッドはひとつの策を思いつき、急いで自分の研究室へ戻った。
「…あの…何してるんですか?」
「ああ、ケーキ焼いてんだ。」
「なんで今ケーキなんですか!?そんな場合じゃないのに!?」
「専門家がいねぇと薬の効能の判別がつかねぇんだよ。」
「それとこれと何の関係が…?!」
「まぁ見てろ。」
チョコの塊を混ぜ込んだ濃厚なチョコレートケーキをオーブンに入れて待つこと数十分。
焼き上がったケーキの良い香りが部屋中に漂い、外まで流れて行く頃、研究室のドアが開いた。
「お腹空いたわ。」
「よし、釣れた!!」
「本当に来た!?」
チョコレートの香りに誘われ、のこのこ現れたのはシェルリアーナ。
嬉しそうにチョコレートケーキに寄って行く美女の姿に、セルジオは混乱した。
まさか本当にこの方法で人を呼び寄せることができるとは、倫理的に悩ましい所もあるが、今はそんな事を考えている場合ではない。
唖然とするセルジオを他所に、デイビッドは平然とソファに座るシェルリアーナに、焼きたてのケーキとハーブティーを添えて出した。
「食いながらでいいから、これを少し見て欲しい。」
「あ!このノート!見ていいの?」
シェルリアーナは嬉しそうにノートを受け取ると、真剣な顔で書かれたレシピを読み始めた。
あなたにおすすめの小説
【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ
⚪︎
恋愛
公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。
待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。
ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました
ねむ太朗
恋愛
伯爵令嬢のリリアーナは、小さい頃から、妹のエルーシアにネックレスや髪飾りなどのお気に入りの物を奪われてきた。
とうとう、婚約者のルシアンまでも妹に奪われてしまい……
誘拐された公爵令嬢ですが、なぜか皇帝に溺愛されています』
富士山麓
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。