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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
大穴
シェルリアーナを抱きしめ涙を流すイヴェットを見て、デイビッドは迷わずエリックの方を見た。
「エリック、アレ使え。」
「ええ?アレ使うんですか?!」
「今じゃなくて、いつ使うんだよ!?」
「持ってきた分あちこち配っちゃったから、あと1回分くらいしかないのに!?」
「また作ればいいだろ?!」
「出た!人の気も知らない発言!!分かりましたよ!やりゃいいんでしょやりゃぁ!!後で死にかけても知りませんからね!?」
エリックは内ポケットから小瓶を取り出すと、シェルリアーナの傷に振りかけた。
すると傷口の奥からぶくぶくと泡が湧き出し、徐々に血が止まり、裂け目が閉じて肌が元に戻っていく。
「なにコレ!こんな即効性の回復薬があるなんて知らない!もう治ってる…?嘘でしょ?こんなに早く効く薬なんて、精霊薬くらいしか…あれ…これ…本当に精霊の…」
「ミス・イヴェット、余計な詮索は時に身を滅ぼしますよ?!」
エリックに釘を刺され、コクコクと頷くイヴェットの腕の中で、顔色の戻ったシェルリアーナが呻く。
「うぅ…ん…」
「アナ!大丈夫?返事してよ!ねぇ、アナ!?」
「イタタ…ちょっと、イヴェット、手の力強いわよ…あんまり締め付けないで…痛いわ…」
「アナ!!よかった…よかったよぉぉ…」
猫耳が飛び出ているのも構わず、イヴェットはシェルリアーナに縋り付いて泣き出した。
「まだ終わりじゃねぇ、気合い入れ直せ!でないと死人が出るぞ?!」
「そうね、怪我人を全員安全な場所へ、王女の名の元に民を救うのも私の役目よ!?」
シェルリアーナはエリックから借りた上着を肩に掛けると、立ち上がり魔力を身体に纏わせた。
「アナ!大丈夫なのかい?」
「そうね、なんでかしら。体の底から力が溢れて来るみたい。」
「すごい効果ですね。」
「目玉が増えなくて本当に良かった…」
かつてこの薬を目薬と間違えられ、片目を失うどころか増えてしまいかけた事のあるデイビッドは、シェルリアーナの回復速度を見て、その薬の効き目に密かにゾッとしていた。
そこへスカートの裾をたくし上げたエリザベスと、エドワードが走って来た。
「おーい!遅くなってゴメンね!?こっちは大丈夫だった?」
「全く…この大惨事の中、教会関係者は安全な場所に避難するから護衛しろとか、本当にフザケてる!」
何人もの縋る人々を振り払い、聖女と神官達は早々に安全な教会の奥の部屋へと引っ込んでしまった。
仕方なく、残ったエドワードが怪我をした民衆の治療と避難を手伝う事になり、魔石に呼ばれても対応できなかったそうだ。
「アタシも、崩れた舞台の方にいたから、周りの人を瓦礫から防ぐのに手いっぱいで、直ぐに来られなかったの。教会の人達って逃げ足早いんだ!神官なんて信徒の人とか押し退けて逃げてったよ?!」
「女神様ってそれ見ても何も思わないんですかね?」
その後、手分けして怪我人や迷子を教会から離れた場所へ集め、イヴェットとエドワードが中心になって治癒を施していく。
そこへ、大きな箱を抱えたヴィオラが医療班を伴い駆けつけて来た。
「お待たせしました!お城から手の空いた治療師とお医者様をお連れしました!!順番に、どうか大きな怪我をした方をご優先下さい!軽症でも、出血や痛みのある方は私が診ます!!」
「ヴィオラ?!」
「デイビッド様、お手伝いに来ました!アリス様とアザーレア様から許可も得ています!私も力になります!!」
「助かる!ここは任せた!」
そう言うとデイビッドはエドワードとエリックを連れ、一番人が多かった場所へと向かって行った。
まだ火が残る瓦礫の中には何人も人が取り残されている。
魔術師や魔法師達は、教会関係者や貴族の方へ行ってしまうため、平民の救助は後回しにされやすい。
動ける者達と協力しながら、消火や動けない者達の救助を続けていると、広場近くでまた大きな爆発音がした。
「今度は何だ!?」
「不味いです!残ってた花火にやぐらの火が移ったみたいですよ!?」
再び叫び声が上がる中、炎に向かって一番に躍り出たのはヴィオラだった。
「皆さん下がって!!」
シェルリアーナに教わった水の防壁を展開し、火と衝撃を抑え込んで消火していく。
「良くやったわねヴィオラ!上手よ!」
「はいっ!」
「後は任せて!?」
シェルリアーナが地面に魔力を叩きつけると、ヴィオラの放った水魔法が氷の柱に変わった。
燻っていた瓦礫も抑え込まれ、恐怖の熱気が引いて涼しい風が広場を抜けていく。
「もう大丈夫、あの中に人は居ないわ。」
「あの、俺、居ましたけど…?」
「なによ、避けたから良いじゃない。」
「けっこうギリッギリだったんだけど?!」
教会の広場がようやく落ち着き、今度は街の様子を見に行くと、やはり道には飛び散ったガラスや木片が散乱し、それを片付ける人々が大勢出て来ていた。
死人が出なかったのは奇跡だろう。
グロッグマン商会やウイニー・メイのある貴族街までは距離があり、そちらの被害はほとんどないようだが、教会周辺の建物は何かしらの支障を受けていた。
「……なぁ…エリック、王都の結界ってのは、こういう天災からも街を護るもんなんじゃねぇのか…?」
「そうですね…本来ならこんな事ありえないはずなんですよ。」
「何があったんだ…?」
その時、デイビッドの頭の奥にずっと引っかかっていた疑問が再び浮かび上がった。
ヴィオラが教会から追放された日、何故、雷が教会に落ちたのか。
(結界があるから、王都は安全…そのはずだよな…?)
しかし、聖女が見つかったその日、教会の庭には地を抉る程の雷が落ちた。
見上げる空は相変わらず晴れていて、もう雲の欠片すら見えない。
何故王都を護る教会にばかりこんなに天災が降り注ぐのか、ぼんやり空を眺めていると、隣でエリックが目を細めて空を凝視していた。
「なんか見えるのか?」
「ええ、まぁ、はい。とんでもないモノが…」
「へぇ、俺に見えないなら、なんか魔力とか魔法の関係なんだろうな。」
「はい。結界に大穴が空いてんですよ。」
「穴??」
「穴…というか、天井が抜けちゃってますね。」
「は?!」
結界とは、魔力でできた壁のようなものだ。
攻撃や人獣の侵入を防いだり、異なる環境の境界や何かしらの影響を遮断したりと、用途は多岐に渡るが基本的に完全に内外を分け、不可侵とする物が大半だ。
難しいのは特定の条件のみを受け入れたり拒んだりするというもので、その術式は秘匿され、ごく一部の者達にしか使えないそうだ。
その中でも最も広大で強力な事で有名なのが、このラムダ王国の王都を覆う巨大結界だそうだ。
人間である事、特定の魔力を帯びていない事など、いくつもある細かな条件を満たしたもの以外を退け、災害やそれに結びつくものから、長きに渡り王都の内側の人々を守り続けて来た。
これがあるからこそ、女神マナを祀る教会はこの国で大きな顔をしていられるのだ。
貴族もその他の人民も、その恩恵を授かるために税の他に寄付金を払い、神に祈り、聖女を讃え、時に王よりも敬うべき存在として崇めてきた。
その結界に穴が開くなど、決してあってはならない事だ。
(何があったのか知らねぇが…デカい山が動きそうだ…)
荒れる王都の真ん中で、何かが起ころうとしている。
それが何か、デイビッドには予想もつかないが、嫌な予感だけはひしひしと頭の中に広がっていた。
お祭りの雰囲気から一転、焼け跡の残る教会の広場には人々が詰め掛け、神官達に説明を求めていた。
しかし、教会の扉は固く閉ざされたまま、誰も出て来ない。
人民の不安はやがて怒りに変わり、懇願は暴言となり、ついに強硬手段に移された。
手に手に棒切れや工具を持った民衆が教会の扉を壊し、中へなだれ込んだが、広い内部に人は居らず、神官やシスターが数名、床に倒れているだけだった。
その者達を捕まえ、話を聴くところに寄ると、貴族や神官達は我先に転移門で安全な場所へと逃げ出し、反対した神官達は皆なぎ倒され、気を失ってしまっていたとの事だ。
民衆の矛先は、次に聖女や教会派の貴族となり、ぞろぞろと人の波が貴族街に向かって進み出した。
「エリック、アレ使え。」
「ええ?アレ使うんですか?!」
「今じゃなくて、いつ使うんだよ!?」
「持ってきた分あちこち配っちゃったから、あと1回分くらいしかないのに!?」
「また作ればいいだろ?!」
「出た!人の気も知らない発言!!分かりましたよ!やりゃいいんでしょやりゃぁ!!後で死にかけても知りませんからね!?」
エリックは内ポケットから小瓶を取り出すと、シェルリアーナの傷に振りかけた。
すると傷口の奥からぶくぶくと泡が湧き出し、徐々に血が止まり、裂け目が閉じて肌が元に戻っていく。
「なにコレ!こんな即効性の回復薬があるなんて知らない!もう治ってる…?嘘でしょ?こんなに早く効く薬なんて、精霊薬くらいしか…あれ…これ…本当に精霊の…」
「ミス・イヴェット、余計な詮索は時に身を滅ぼしますよ?!」
エリックに釘を刺され、コクコクと頷くイヴェットの腕の中で、顔色の戻ったシェルリアーナが呻く。
「うぅ…ん…」
「アナ!大丈夫?返事してよ!ねぇ、アナ!?」
「イタタ…ちょっと、イヴェット、手の力強いわよ…あんまり締め付けないで…痛いわ…」
「アナ!!よかった…よかったよぉぉ…」
猫耳が飛び出ているのも構わず、イヴェットはシェルリアーナに縋り付いて泣き出した。
「まだ終わりじゃねぇ、気合い入れ直せ!でないと死人が出るぞ?!」
「そうね、怪我人を全員安全な場所へ、王女の名の元に民を救うのも私の役目よ!?」
シェルリアーナはエリックから借りた上着を肩に掛けると、立ち上がり魔力を身体に纏わせた。
「アナ!大丈夫なのかい?」
「そうね、なんでかしら。体の底から力が溢れて来るみたい。」
「すごい効果ですね。」
「目玉が増えなくて本当に良かった…」
かつてこの薬を目薬と間違えられ、片目を失うどころか増えてしまいかけた事のあるデイビッドは、シェルリアーナの回復速度を見て、その薬の効き目に密かにゾッとしていた。
そこへスカートの裾をたくし上げたエリザベスと、エドワードが走って来た。
「おーい!遅くなってゴメンね!?こっちは大丈夫だった?」
「全く…この大惨事の中、教会関係者は安全な場所に避難するから護衛しろとか、本当にフザケてる!」
何人もの縋る人々を振り払い、聖女と神官達は早々に安全な教会の奥の部屋へと引っ込んでしまった。
仕方なく、残ったエドワードが怪我をした民衆の治療と避難を手伝う事になり、魔石に呼ばれても対応できなかったそうだ。
「アタシも、崩れた舞台の方にいたから、周りの人を瓦礫から防ぐのに手いっぱいで、直ぐに来られなかったの。教会の人達って逃げ足早いんだ!神官なんて信徒の人とか押し退けて逃げてったよ?!」
「女神様ってそれ見ても何も思わないんですかね?」
その後、手分けして怪我人や迷子を教会から離れた場所へ集め、イヴェットとエドワードが中心になって治癒を施していく。
そこへ、大きな箱を抱えたヴィオラが医療班を伴い駆けつけて来た。
「お待たせしました!お城から手の空いた治療師とお医者様をお連れしました!!順番に、どうか大きな怪我をした方をご優先下さい!軽症でも、出血や痛みのある方は私が診ます!!」
「ヴィオラ?!」
「デイビッド様、お手伝いに来ました!アリス様とアザーレア様から許可も得ています!私も力になります!!」
「助かる!ここは任せた!」
そう言うとデイビッドはエドワードとエリックを連れ、一番人が多かった場所へと向かって行った。
まだ火が残る瓦礫の中には何人も人が取り残されている。
魔術師や魔法師達は、教会関係者や貴族の方へ行ってしまうため、平民の救助は後回しにされやすい。
動ける者達と協力しながら、消火や動けない者達の救助を続けていると、広場近くでまた大きな爆発音がした。
「今度は何だ!?」
「不味いです!残ってた花火にやぐらの火が移ったみたいですよ!?」
再び叫び声が上がる中、炎に向かって一番に躍り出たのはヴィオラだった。
「皆さん下がって!!」
シェルリアーナに教わった水の防壁を展開し、火と衝撃を抑え込んで消火していく。
「良くやったわねヴィオラ!上手よ!」
「はいっ!」
「後は任せて!?」
シェルリアーナが地面に魔力を叩きつけると、ヴィオラの放った水魔法が氷の柱に変わった。
燻っていた瓦礫も抑え込まれ、恐怖の熱気が引いて涼しい風が広場を抜けていく。
「もう大丈夫、あの中に人は居ないわ。」
「あの、俺、居ましたけど…?」
「なによ、避けたから良いじゃない。」
「けっこうギリッギリだったんだけど?!」
教会の広場がようやく落ち着き、今度は街の様子を見に行くと、やはり道には飛び散ったガラスや木片が散乱し、それを片付ける人々が大勢出て来ていた。
死人が出なかったのは奇跡だろう。
グロッグマン商会やウイニー・メイのある貴族街までは距離があり、そちらの被害はほとんどないようだが、教会周辺の建物は何かしらの支障を受けていた。
「……なぁ…エリック、王都の結界ってのは、こういう天災からも街を護るもんなんじゃねぇのか…?」
「そうですね…本来ならこんな事ありえないはずなんですよ。」
「何があったんだ…?」
その時、デイビッドの頭の奥にずっと引っかかっていた疑問が再び浮かび上がった。
ヴィオラが教会から追放された日、何故、雷が教会に落ちたのか。
(結界があるから、王都は安全…そのはずだよな…?)
しかし、聖女が見つかったその日、教会の庭には地を抉る程の雷が落ちた。
見上げる空は相変わらず晴れていて、もう雲の欠片すら見えない。
何故王都を護る教会にばかりこんなに天災が降り注ぐのか、ぼんやり空を眺めていると、隣でエリックが目を細めて空を凝視していた。
「なんか見えるのか?」
「ええ、まぁ、はい。とんでもないモノが…」
「へぇ、俺に見えないなら、なんか魔力とか魔法の関係なんだろうな。」
「はい。結界に大穴が空いてんですよ。」
「穴??」
「穴…というか、天井が抜けちゃってますね。」
「は?!」
結界とは、魔力でできた壁のようなものだ。
攻撃や人獣の侵入を防いだり、異なる環境の境界や何かしらの影響を遮断したりと、用途は多岐に渡るが基本的に完全に内外を分け、不可侵とする物が大半だ。
難しいのは特定の条件のみを受け入れたり拒んだりするというもので、その術式は秘匿され、ごく一部の者達にしか使えないそうだ。
その中でも最も広大で強力な事で有名なのが、このラムダ王国の王都を覆う巨大結界だそうだ。
人間である事、特定の魔力を帯びていない事など、いくつもある細かな条件を満たしたもの以外を退け、災害やそれに結びつくものから、長きに渡り王都の内側の人々を守り続けて来た。
これがあるからこそ、女神マナを祀る教会はこの国で大きな顔をしていられるのだ。
貴族もその他の人民も、その恩恵を授かるために税の他に寄付金を払い、神に祈り、聖女を讃え、時に王よりも敬うべき存在として崇めてきた。
その結界に穴が開くなど、決してあってはならない事だ。
(何があったのか知らねぇが…デカい山が動きそうだ…)
荒れる王都の真ん中で、何かが起ころうとしている。
それが何か、デイビッドには予想もつかないが、嫌な予感だけはひしひしと頭の中に広がっていた。
お祭りの雰囲気から一転、焼け跡の残る教会の広場には人々が詰め掛け、神官達に説明を求めていた。
しかし、教会の扉は固く閉ざされたまま、誰も出て来ない。
人民の不安はやがて怒りに変わり、懇願は暴言となり、ついに強硬手段に移された。
手に手に棒切れや工具を持った民衆が教会の扉を壊し、中へなだれ込んだが、広い内部に人は居らず、神官やシスターが数名、床に倒れているだけだった。
その者達を捕まえ、話を聴くところに寄ると、貴族や神官達は我先に転移門で安全な場所へと逃げ出し、反対した神官達は皆なぎ倒され、気を失ってしまっていたとの事だ。
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