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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
雪山事変
もちろんの事、デイビッドの身元はすぐに割れ、友好国の、それもキリフの開拓時代に交流のあったデュロックの子息と知った王は頭を抱えたそうだ。
他国から来た功労者を殺害してしまった息子を牢に繋ぎ、ラムダへどう謝罪したら良いかと悩んでいると、5日後、落下地点からかなり離れた雪原に現れた所を救出されたと知らせが入った。
洞窟の谷底まで落ちたデイビッドは、岩山の崩れた穴から吹き込んでいた深い雪に助けられ、脇腹が抉れ両足の骨は折れたが一命を取り留めた。
折れた足に添え木をしてなんとか立ち上がり、明るい方へ進んで行くと直ぐに別の洞窟に出た。
あちこち天井が抜けていて光が差す分動きやすいが、何分雪が重く、足も痛み余計に歩き難い。
そこへ他の道から迷い込んだらしいどこかの商隊のものと思われる馬が現れたのでこれ幸いと、馬の引いていた壊れたソリを手直しして出口を探しながら洞窟を彷徨っていたそうだ。
「本当に大怪我だったんです…でも、寒さのおかげで出血も少なく、傷のおかげで身体の熱が下がらず、痛みのおかげで眠ることもなく、慣れない雪中でも生き抜けたと仰っておいででした…」
「そんな壮絶な……」
「物語の主人公でも、もう少し好条件で冒険するのでは…」
「本当にあの時現れた馬には感謝しかないと、本国へお帰りになる際にご所望になられる程可愛がられて…元が迷い馬だったらしく、扱いも難しく手を焼いていた持ち主から直ぐに譲り受けたそうです…真っ黒な背の低いどこかの軍馬の様な馬でした。」
「ムスタだった!!」
「あの馬…あんな古参顔しながらたかが数年の付き合いだったのか…」
シャーリーンはふうっと溜め息を吐いてヴィオラの眼をじっと見つめた。
「ヴィオラ様、実は私のしたいお話はここからなんです…」
「こ…ここから…?!」
「これ以上なんかあるのかって位の内容でしたけど…」
「…我が国の王子はデイビッド様に恩を仇で返す様な真似を致しました。なれど自分も見通しが甘く、王族に疑心を抱かせた責はあると言ってなんの償いも受け取らず、功績だけ残してお帰りになられてしまって…兄の事も、先のある王子には処罰より指導こそ必要だと、その罪すら無かった事になさいました。」
しかし、国としてはそれこそ納得できない。
なれど爵位も金銭も辞退し、受けたのは洞窟内に生じる冬水晶の採掘権のみ。
それも個人で採取する分の目溢し程度の物でとても贖罪には程遠く、王も王子も随分と悩んだ。
そして2人はほぼ同時に同じ事を思いついたそうだ。
それが、王女の輿入れだった。
「王女の…?」
「そうです…私は兄の罪滅ぼしのため、デイビッド様の婚約者として、一度差し出された事があるのです…」
キリフからラムダのデュロック領までの道のりは、当時通ったばかりの汽車に1日揺られ、国境の最終駅から馬車で更に約2週間。
まずは身の回りの世話をさせるため、一国の、それも国一番の美姫と呼ばれたシャーリーンが、王命の元デイビッドに同行させられたそうだ。
しかし、姫が現れるとデイビッドは汽車に乗っても直ぐに車両を乗り換えてしまい、貴族の乗る個室車から一番離れた家畜用の車両で、寝藁を布団代わりにムスタとのんびり雪景色を楽しむと、終着駅で荷馬車を買い付け、貴族用の長距離馬車にはシャーリーンが1人で乗ることになった。
キリフから連れて来た侍女達は雪男にも間違えられたデイビッドの事を恐れており、シャーリーンに無体など強いないか警戒していたが、宿を取る度に御者達と移動してしまい、道中も会話さえほとんど無かった。
そのくせ、従者を通し逐一姫の事を気にしては用向きを尋ね、体調を気遣い、必要な物を揃え、時折甘味や衣類を差し入れてくれたそうだ。
いよいよデュロック領へ辿り着くと、デイビッドはそこで初めてシャーリーンと向き合い、道中の見送りの礼を述べ、デュロックの中でも特に人気の貴族向けの観光地へ案内した。
雪国から出た事のなかったシャーリーンにとって、温暖で土地の豊かなデュロックは見る物全てが新しく、それから10日程、夢の様な時間を過ごした。
それ故、デイビッドが密かに領を抜け、何処かへ去ってしまっても、侍女に帰国の支度が出来たと知らされるまで、異国の地を心から楽しんでいたシャーリーンは気が付くことが出来なかった。
侍女から受け取った手紙には、謝罪の言葉が綴られており、無理な婚約は要らないとはっきり書かれていた。
“一国の王女と旅を同じくできただけで光栄です。これ以上は望みません。どうかお許し下さい。”
手紙の最後はそう締めくくられ、シャーリーンは何度も後悔し、帰路の馬車の中で何通も謝罪と感謝の手紙を書いた。
その後キリフへ戻り、また別の償いに悩む父兄を他所に、旅の余韻に耽っていると、ラムダから返事の手紙が届けられた。
旅は楽しめたか、身体を壊さなかったか、気を悪くしてはいないか…シャーリーンを気遣う言葉と共に、謝罪の代わりにこの先の友好を願うと書かれた手紙に、シャーリーンは心底喜んだ。
それからシャーリーンとデイビッドは、暇を見つけては互いの近況を報告し合う仲となったそうだ。
「口さがない者達は私を“供物にされた姫”と影で呼び、あの方諸共悪し様に貶します。何処で悪意を持ってこの話を耳に入れようとして来る者が居ないとも限りません。その前にヴィオラ様にだけは真実をお伝えしておきたかった…」
「そんな事があったなんて…」
「壮大な冒険譚でも一冊読み終えたような気分です…」
シャーリーンはヴィオラの両手を握り締め、目を潤ませて顔を近づけた。
「しかも!しかもですよ?!1年前の夜会では自身がどれ程お辛い目に遭われたかという後に、それを誰にも悟らせず私達を引き合わせて下さったのです!」
王族は恋などしてはならないと、王女は国のため、政治のために、決められた処へ嫁ぐだけと言われて来たシャーリーンは、あの夜出会ったサラムと、正しく恋に落ちたのだと言う。
「それが未だに信じられないんですよ…シャーリーン様がアレのどの辺をお気に召したのか……」
「情熱的で…私を映す瞳があまりにもキレイで…何より惜しみなく真っ直ぐに愛を注いでくれるところ…ですかしら…」
「サラム様はなんと言ってるんですか?」
「一目惚れだと…アデラには降らない雪の精が目の前に舞い降りて来たと耳にタコができる程聞かされました…」
「じょ…情熱的…」
一度恋の矢に射抜かれたサラムは、口先だけではなく、キリフの一夫一妻の習慣に則り、アデラでは通例とされていた側室の宮殿を解体し、生涯シャーリーンのみが自身の妻であることを宣言して自国の王を驚かせた。
雪国キリフへも何度も足を向け、国王と王太子に挨拶を重ねて王女への求婚の許しを得たそうな。
「聞くと誠実っぽい気がしますけどね、始終浮かれっ放しで、婚約が確定するまで使い物になりゃしないって悩みのタネだったんですよ…」
「そんな一途な所も良いなぁ…って…」
「ヴィオラ様…この様に、恋とは恐ろしいものなのですよ?どんなに聡明な姫君でも浮かれポンチを運命の相手と間違えることもあるんです…」
「(浮かれポンチ…)ディアナ様にはいらっしゃらないのですか…その…」
「私には色恋など不要です。アザーレア様の様な高潔な女性になる事が目標ですから!」
(豪傑の間違いでは…?)
真っ白な頬を薄く赤らめて、シャーリーンは更に語る。
「この1年、幸せを噛みしめる度に、デイビッド様にずっと申し訳なく思っておりましたの…でも安心しました!こんなに素敵なご婚約者様がいらしたならばもう大丈夫!あの方の凍てついた心にもきっと春が来るに違いないと確信致しましたわ!」
「そ…その様な存在になれるよう、努力します!」
「そこは大丈夫では…?」
「ウフフフ!ヴィオラ様、今あの方から注がれている愛など、春先に舞う風花の様なものですわ…雪は、積もれば一見美しいですが、重く冷たく、崩れれば人の命などいとも簡単に奪い去ります。音も熱も視界をも取り上げ、醜い物も危うい物も全て白銀で覆い隠し、人の目を欺き誘う魔性を持っておりますの。しかし、雪が無ければ泉の水も春の芽吹きも秋の実りも約束されません。いつか降り積もるあの方の心の内を知る覚悟を、どうかなさっておいて下さいませ。」
「は…はひ…」
「重っもぉ……」
微笑むシャーリーンの、アザーレアとはまた違う大人の魅力に、ヴィオラの心臓は、子ウサギの様に跳ねっぱなしだった。
他国から来た功労者を殺害してしまった息子を牢に繋ぎ、ラムダへどう謝罪したら良いかと悩んでいると、5日後、落下地点からかなり離れた雪原に現れた所を救出されたと知らせが入った。
洞窟の谷底まで落ちたデイビッドは、岩山の崩れた穴から吹き込んでいた深い雪に助けられ、脇腹が抉れ両足の骨は折れたが一命を取り留めた。
折れた足に添え木をしてなんとか立ち上がり、明るい方へ進んで行くと直ぐに別の洞窟に出た。
あちこち天井が抜けていて光が差す分動きやすいが、何分雪が重く、足も痛み余計に歩き難い。
そこへ他の道から迷い込んだらしいどこかの商隊のものと思われる馬が現れたのでこれ幸いと、馬の引いていた壊れたソリを手直しして出口を探しながら洞窟を彷徨っていたそうだ。
「本当に大怪我だったんです…でも、寒さのおかげで出血も少なく、傷のおかげで身体の熱が下がらず、痛みのおかげで眠ることもなく、慣れない雪中でも生き抜けたと仰っておいででした…」
「そんな壮絶な……」
「物語の主人公でも、もう少し好条件で冒険するのでは…」
「本当にあの時現れた馬には感謝しかないと、本国へお帰りになる際にご所望になられる程可愛がられて…元が迷い馬だったらしく、扱いも難しく手を焼いていた持ち主から直ぐに譲り受けたそうです…真っ黒な背の低いどこかの軍馬の様な馬でした。」
「ムスタだった!!」
「あの馬…あんな古参顔しながらたかが数年の付き合いだったのか…」
シャーリーンはふうっと溜め息を吐いてヴィオラの眼をじっと見つめた。
「ヴィオラ様、実は私のしたいお話はここからなんです…」
「こ…ここから…?!」
「これ以上なんかあるのかって位の内容でしたけど…」
「…我が国の王子はデイビッド様に恩を仇で返す様な真似を致しました。なれど自分も見通しが甘く、王族に疑心を抱かせた責はあると言ってなんの償いも受け取らず、功績だけ残してお帰りになられてしまって…兄の事も、先のある王子には処罰より指導こそ必要だと、その罪すら無かった事になさいました。」
しかし、国としてはそれこそ納得できない。
なれど爵位も金銭も辞退し、受けたのは洞窟内に生じる冬水晶の採掘権のみ。
それも個人で採取する分の目溢し程度の物でとても贖罪には程遠く、王も王子も随分と悩んだ。
そして2人はほぼ同時に同じ事を思いついたそうだ。
それが、王女の輿入れだった。
「王女の…?」
「そうです…私は兄の罪滅ぼしのため、デイビッド様の婚約者として、一度差し出された事があるのです…」
キリフからラムダのデュロック領までの道のりは、当時通ったばかりの汽車に1日揺られ、国境の最終駅から馬車で更に約2週間。
まずは身の回りの世話をさせるため、一国の、それも国一番の美姫と呼ばれたシャーリーンが、王命の元デイビッドに同行させられたそうだ。
しかし、姫が現れるとデイビッドは汽車に乗っても直ぐに車両を乗り換えてしまい、貴族の乗る個室車から一番離れた家畜用の車両で、寝藁を布団代わりにムスタとのんびり雪景色を楽しむと、終着駅で荷馬車を買い付け、貴族用の長距離馬車にはシャーリーンが1人で乗ることになった。
キリフから連れて来た侍女達は雪男にも間違えられたデイビッドの事を恐れており、シャーリーンに無体など強いないか警戒していたが、宿を取る度に御者達と移動してしまい、道中も会話さえほとんど無かった。
そのくせ、従者を通し逐一姫の事を気にしては用向きを尋ね、体調を気遣い、必要な物を揃え、時折甘味や衣類を差し入れてくれたそうだ。
いよいよデュロック領へ辿り着くと、デイビッドはそこで初めてシャーリーンと向き合い、道中の見送りの礼を述べ、デュロックの中でも特に人気の貴族向けの観光地へ案内した。
雪国から出た事のなかったシャーリーンにとって、温暖で土地の豊かなデュロックは見る物全てが新しく、それから10日程、夢の様な時間を過ごした。
それ故、デイビッドが密かに領を抜け、何処かへ去ってしまっても、侍女に帰国の支度が出来たと知らされるまで、異国の地を心から楽しんでいたシャーリーンは気が付くことが出来なかった。
侍女から受け取った手紙には、謝罪の言葉が綴られており、無理な婚約は要らないとはっきり書かれていた。
“一国の王女と旅を同じくできただけで光栄です。これ以上は望みません。どうかお許し下さい。”
手紙の最後はそう締めくくられ、シャーリーンは何度も後悔し、帰路の馬車の中で何通も謝罪と感謝の手紙を書いた。
その後キリフへ戻り、また別の償いに悩む父兄を他所に、旅の余韻に耽っていると、ラムダから返事の手紙が届けられた。
旅は楽しめたか、身体を壊さなかったか、気を悪くしてはいないか…シャーリーンを気遣う言葉と共に、謝罪の代わりにこの先の友好を願うと書かれた手紙に、シャーリーンは心底喜んだ。
それからシャーリーンとデイビッドは、暇を見つけては互いの近況を報告し合う仲となったそうだ。
「口さがない者達は私を“供物にされた姫”と影で呼び、あの方諸共悪し様に貶します。何処で悪意を持ってこの話を耳に入れようとして来る者が居ないとも限りません。その前にヴィオラ様にだけは真実をお伝えしておきたかった…」
「そんな事があったなんて…」
「壮大な冒険譚でも一冊読み終えたような気分です…」
シャーリーンはヴィオラの両手を握り締め、目を潤ませて顔を近づけた。
「しかも!しかもですよ?!1年前の夜会では自身がどれ程お辛い目に遭われたかという後に、それを誰にも悟らせず私達を引き合わせて下さったのです!」
王族は恋などしてはならないと、王女は国のため、政治のために、決められた処へ嫁ぐだけと言われて来たシャーリーンは、あの夜出会ったサラムと、正しく恋に落ちたのだと言う。
「それが未だに信じられないんですよ…シャーリーン様がアレのどの辺をお気に召したのか……」
「情熱的で…私を映す瞳があまりにもキレイで…何より惜しみなく真っ直ぐに愛を注いでくれるところ…ですかしら…」
「サラム様はなんと言ってるんですか?」
「一目惚れだと…アデラには降らない雪の精が目の前に舞い降りて来たと耳にタコができる程聞かされました…」
「じょ…情熱的…」
一度恋の矢に射抜かれたサラムは、口先だけではなく、キリフの一夫一妻の習慣に則り、アデラでは通例とされていた側室の宮殿を解体し、生涯シャーリーンのみが自身の妻であることを宣言して自国の王を驚かせた。
雪国キリフへも何度も足を向け、国王と王太子に挨拶を重ねて王女への求婚の許しを得たそうな。
「聞くと誠実っぽい気がしますけどね、始終浮かれっ放しで、婚約が確定するまで使い物になりゃしないって悩みのタネだったんですよ…」
「そんな一途な所も良いなぁ…って…」
「ヴィオラ様…この様に、恋とは恐ろしいものなのですよ?どんなに聡明な姫君でも浮かれポンチを運命の相手と間違えることもあるんです…」
「(浮かれポンチ…)ディアナ様にはいらっしゃらないのですか…その…」
「私には色恋など不要です。アザーレア様の様な高潔な女性になる事が目標ですから!」
(豪傑の間違いでは…?)
真っ白な頬を薄く赤らめて、シャーリーンは更に語る。
「この1年、幸せを噛みしめる度に、デイビッド様にずっと申し訳なく思っておりましたの…でも安心しました!こんなに素敵なご婚約者様がいらしたならばもう大丈夫!あの方の凍てついた心にもきっと春が来るに違いないと確信致しましたわ!」
「そ…その様な存在になれるよう、努力します!」
「そこは大丈夫では…?」
「ウフフフ!ヴィオラ様、今あの方から注がれている愛など、春先に舞う風花の様なものですわ…雪は、積もれば一見美しいですが、重く冷たく、崩れれば人の命などいとも簡単に奪い去ります。音も熱も視界をも取り上げ、醜い物も危うい物も全て白銀で覆い隠し、人の目を欺き誘う魔性を持っておりますの。しかし、雪が無ければ泉の水も春の芽吹きも秋の実りも約束されません。いつか降り積もるあの方の心の内を知る覚悟を、どうかなさっておいて下さいませ。」
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