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黒豚令息の領地開拓編
妖精の果実
さわさわと風にそよぐ房のひとつから、熟れた果実がポロポロとこぼれてこちらへ落ちて来る。
「あ…」
思わずヴィオラが手を伸ばし、受け取ろうと前に出た。が、なかなか地上まで落ちて来ない。
「あれ?まだかな?」
「やけに滞空時間が長くないか…?おい、まさか…」
嫌な予感に、デイビッドが慌ててヴィオラを後ろに下がらせると、入れ替わった頭の真上に巨大な果実が降ってきた。
「ギャーー!!」
「わぁ!大きな…ブドウ…?」
大玉のスイカ程の大きさの巨大なブドウが、避けきれなかったデイビッドの頭に刺さり顔を覆ってしまう。
「デイビッド様の頭がブドウになっちゃった…」
「キュールルル」
もがくデイビッドの頭から巨大ブドウを引っこ抜き、ファルコは美味しそうに一飲みにした。
「ぶはっ!イッテェな!!なんだこのバカみてぇなデカさは!?クソッ…頭がベタベタだ…」
「あんな大きなブドウ初めて見ました!」
「ねぇだろ!あんなでっかいブドウ!!皮はウリ並に硬ぇし筋は多いしで鞭打ちになるかと思ったわ!」
異常な程の木の高さと、更にあり得ない果実の大きさに目が眩み、ここでも遠近感がおかしくなっている。
ただのブドウに見えていたが、それは遥か高みに実った巨大化した果実だった。
地上に落ちて割れた実を見ると両腕に一抱えはあり、硬くて生食には向かなそうだ。
「でもすごくいい匂いがしますね。」
「こんなデカいブドウが実るなんてどうなってんだ…?」
良く見ると、落ちて来た他の果実は木に絡みついていたブドウの木が世界樹に巻き込まれ、その影響でおかしくなり巨大化した物のようだ。
「少し上を見に行くか…」
再びファルコに乗って今度は木の直ぐ近くをぐるりと回ると、森の木々が幹の中に閉じ込められて、そのまま一緒に成長している様だ。
「面白いですね!」
「周りがごっそり巻き込まれて、色々おかしくなってんな…」
枝の上にも低木や雑木が生え、所々庭園の様になっている。
試しに開いた場所に降りてみると、苔の上に人の背程もあるキノコや花も咲いていた。
「小人になった気分です…」
「こりゃ早いとここっちの世界と切り離してもらわねぇと、このままじゃこの森全部イカれちまうぞ…」
しかし、ファルコにとってここに生えている巨大植物はごちそうの様で、さっきからキノコや樹の実をつつき回って食べている。
「クルルル!」
「にしても、妖精がやたら静かだな。近づいたら警戒されると思ってたんだが、ずいぶんと寛大過ぎないか?」
「さっきからフワフワ光ってるの、アレ全部妖精なんですか?!すごい数…」
アリーの果実のおかげで霊質を手に入れたヴィオラは、改めて見る精霊達の姿に緊張していた。
長居は危険かと、デイビッドがファルコを引き寄せようとした時、足元からいきなり木が生えてきて、ヴィオラの前に大きなリンゴを実らせた。
「これは…?」
「なんだろうな?」
大振りの真っ赤なリンゴに2人が戸惑っていると、横から出て来たファルコがまた一口で食べてしまう。
「クルルル!」
「あっ!食べちゃった。」
「毒じゃねぇんだろうけどよ、まだ何が起きてるのかわかんねぇのに食うなよ!?」
すると、おかわりとでも言うように次々と枝にリンゴが実り、更にはヤマモモや梨、ブドウにオレンジなど、季節も地域も外れた果実が受け取れと言わんばかりに手の届く所に実り始めた。
「ど…どうしましょう…?」
「妖精の歓迎は受けた方が良いと昔から言うな。下手に断ると何が拗れるか分からねぇんだ。とりあえず、好きなのひとつ貰って行こうか?」
「じゃ、じゃぁ…これ…」
ヴィオラが目の前のリンゴをもぐと、周りの空間が一斉にざわついて風が方々から吹いて来た。
気が付くと、いつの間にかツタを編んだカゴが現れ、そこへ今しがたの実りが山盛りに詰め込まれて、ヴィオラの足元へ下ろされる。
「ひとつじゃダメだったみたいですね。」
「人外絡みで目的のわからん物は、あんま受け取らねぇ方が良いんだけどな…」
しかし、ここで辞退したらそのまま樹から突き落とされでもし兼ねない雰囲気に、2人はそっとカゴを持ち上げると樹に深く一礼し、ファルコに乗ると急いで世界樹から離れて行った。
「これどうしたらいいんでしょう…誰かに相談しないと…」
「うーん…1人…心当たりがあるから聞いてみる…」
そこから森の反対側へ行くと、山間に草原が見え、大型の草食系の魔物がゆったり草を食んでいるのが見えた。
「見て下さい!あんなに大きな山羊が!」
「グランドシェーブルだ。野生のは初めて見たな。」
キヌゲヤギとも呼ばれるこの魔物は、家畜化にも成功している魔物の一種で、比較的飼いやすく人に慣れさせることができる貴重な魔物だ。
ただし、野生では普通に人も襲い、家畜化していても怒らせてしまうと群れで突進し、家屋など軽く吹き飛ばしてしまう程の力を持っている。
もし連れて行ければ、あの果てしない雑草もキレイに食べてくれるはず。デイビッドはなんとか草地まで誘導できないかと考えを巡らせていた。
他にも狼型の魔物や、トカゲやヘビの魔物も徘徊しており、トレントや、キノコ型の魔物も見られた。
魔素地となってから、かなり長く捨て置かれていた様子がよくわかる。
その先は岩場と砂地が少しあり、間を流れる大きな川を境に隣の領地となっている。
「ここが境界か…」
「思ったより広かったですね。」
「東南がミリムス子爵領、西がタイラン伯爵領、で、この岩場の向こうがルミネラ公爵領だ。」
いずれ挨拶に行かねばならないが、今はそれ所ではないのでもう少し開拓が進んだらまた来ようと、デイビッドはそのままファルコを旋回させた。
更に高く飛ぶと、世界樹を真上から見下ろしてみる。
「森の中に…森があるみたいに見えますね。」
「木そのものの中に生態系ができてる…こっちの次元の生き物かはわかんねぇけどな…」
動き回る生物は果たしてこの世のものか、はたまた異界の生命体か…
これ以上の関わりを避け、次は湖の上を飛んでみる。
「涼しい~!」
「湖風が吹き上げてるんだな。けっこうな広さがあるからどうにかして何かに使えないかと思ってんだけど…」
2人は真下に広がる水面に、とてつもなく大きな影が揺らめいているのを見つけて絶句した。
「無理そうだなぁ…」
「おぉっきぃ……」
「アレが主か…竜種の何かみてぇだな…」
謎の超巨大生物がうごめく湖上を振り切るように飛び去ると、2人は再び草原へ戻って来た。
「あ~楽しかったぁ!」
「はぁ…課題が山積みで気が滅入った…」
「デイビッド様の腕の中で空が飛べるなんて、幸せでした!」
「俺は見たくないものばっかあって、それドコロじゃなかったけどな…」
「キュピルル!」
「ファルコもありがとう!とっても素敵な空のお散歩だったわ!」
「束の間でここまで大冒険する事になるとは思ってなかった…」
妖精からもらったバスケットを馬車の外付けのキャビネットにしまうと、先程までの異常事態を思い出さない様にデイビッドはオーブンに火を入れた。
残った肉を叩き合わせ、酒、卵、塩、スパイスと、刻んだ野菜、芋のデンプンを加えてよく捏ねる。
朝仕込んで置いた小麦粉の生地を棒状に伸ばして、端から切り分け、また広げて肉ダネをたっぷり詰めててっぺんで閉じると、蒸し器の上に並べていった。
「私もやります!」
「袋が破けないように、なるべく生地の薄さは均等にしてな。」
「むむ…案外難しいです…」
肉の他にもアリーの採ってきたマンドラゴラで作った餡や、肉の中にチーズを隠した変わり種も作り、背の高い蒸し器を、鍋に沸かした湯の上に被せ、しばし待つ。
その間に、葉野菜のサラダと、卵のスープをさっと作り、少し早めの昼食ができた。
木の上にいたアリーは既にどこかへ遊びに行ってしまい、ベルダは既に何冊目かのノートを埋め尽くし、新しいノートに丁寧に挿絵を描いていた。
エリックを呼ぼうとすると、ベッドが空っぽでシェルリアーナもいない。
なので仕方なく今日はヴィオラと先に2人で食べる事にした。
「あ…」
思わずヴィオラが手を伸ばし、受け取ろうと前に出た。が、なかなか地上まで落ちて来ない。
「あれ?まだかな?」
「やけに滞空時間が長くないか…?おい、まさか…」
嫌な予感に、デイビッドが慌ててヴィオラを後ろに下がらせると、入れ替わった頭の真上に巨大な果実が降ってきた。
「ギャーー!!」
「わぁ!大きな…ブドウ…?」
大玉のスイカ程の大きさの巨大なブドウが、避けきれなかったデイビッドの頭に刺さり顔を覆ってしまう。
「デイビッド様の頭がブドウになっちゃった…」
「キュールルル」
もがくデイビッドの頭から巨大ブドウを引っこ抜き、ファルコは美味しそうに一飲みにした。
「ぶはっ!イッテェな!!なんだこのバカみてぇなデカさは!?クソッ…頭がベタベタだ…」
「あんな大きなブドウ初めて見ました!」
「ねぇだろ!あんなでっかいブドウ!!皮はウリ並に硬ぇし筋は多いしで鞭打ちになるかと思ったわ!」
異常な程の木の高さと、更にあり得ない果実の大きさに目が眩み、ここでも遠近感がおかしくなっている。
ただのブドウに見えていたが、それは遥か高みに実った巨大化した果実だった。
地上に落ちて割れた実を見ると両腕に一抱えはあり、硬くて生食には向かなそうだ。
「でもすごくいい匂いがしますね。」
「こんなデカいブドウが実るなんてどうなってんだ…?」
良く見ると、落ちて来た他の果実は木に絡みついていたブドウの木が世界樹に巻き込まれ、その影響でおかしくなり巨大化した物のようだ。
「少し上を見に行くか…」
再びファルコに乗って今度は木の直ぐ近くをぐるりと回ると、森の木々が幹の中に閉じ込められて、そのまま一緒に成長している様だ。
「面白いですね!」
「周りがごっそり巻き込まれて、色々おかしくなってんな…」
枝の上にも低木や雑木が生え、所々庭園の様になっている。
試しに開いた場所に降りてみると、苔の上に人の背程もあるキノコや花も咲いていた。
「小人になった気分です…」
「こりゃ早いとここっちの世界と切り離してもらわねぇと、このままじゃこの森全部イカれちまうぞ…」
しかし、ファルコにとってここに生えている巨大植物はごちそうの様で、さっきからキノコや樹の実をつつき回って食べている。
「クルルル!」
「にしても、妖精がやたら静かだな。近づいたら警戒されると思ってたんだが、ずいぶんと寛大過ぎないか?」
「さっきからフワフワ光ってるの、アレ全部妖精なんですか?!すごい数…」
アリーの果実のおかげで霊質を手に入れたヴィオラは、改めて見る精霊達の姿に緊張していた。
長居は危険かと、デイビッドがファルコを引き寄せようとした時、足元からいきなり木が生えてきて、ヴィオラの前に大きなリンゴを実らせた。
「これは…?」
「なんだろうな?」
大振りの真っ赤なリンゴに2人が戸惑っていると、横から出て来たファルコがまた一口で食べてしまう。
「クルルル!」
「あっ!食べちゃった。」
「毒じゃねぇんだろうけどよ、まだ何が起きてるのかわかんねぇのに食うなよ!?」
すると、おかわりとでも言うように次々と枝にリンゴが実り、更にはヤマモモや梨、ブドウにオレンジなど、季節も地域も外れた果実が受け取れと言わんばかりに手の届く所に実り始めた。
「ど…どうしましょう…?」
「妖精の歓迎は受けた方が良いと昔から言うな。下手に断ると何が拗れるか分からねぇんだ。とりあえず、好きなのひとつ貰って行こうか?」
「じゃ、じゃぁ…これ…」
ヴィオラが目の前のリンゴをもぐと、周りの空間が一斉にざわついて風が方々から吹いて来た。
気が付くと、いつの間にかツタを編んだカゴが現れ、そこへ今しがたの実りが山盛りに詰め込まれて、ヴィオラの足元へ下ろされる。
「ひとつじゃダメだったみたいですね。」
「人外絡みで目的のわからん物は、あんま受け取らねぇ方が良いんだけどな…」
しかし、ここで辞退したらそのまま樹から突き落とされでもし兼ねない雰囲気に、2人はそっとカゴを持ち上げると樹に深く一礼し、ファルコに乗ると急いで世界樹から離れて行った。
「これどうしたらいいんでしょう…誰かに相談しないと…」
「うーん…1人…心当たりがあるから聞いてみる…」
そこから森の反対側へ行くと、山間に草原が見え、大型の草食系の魔物がゆったり草を食んでいるのが見えた。
「見て下さい!あんなに大きな山羊が!」
「グランドシェーブルだ。野生のは初めて見たな。」
キヌゲヤギとも呼ばれるこの魔物は、家畜化にも成功している魔物の一種で、比較的飼いやすく人に慣れさせることができる貴重な魔物だ。
ただし、野生では普通に人も襲い、家畜化していても怒らせてしまうと群れで突進し、家屋など軽く吹き飛ばしてしまう程の力を持っている。
もし連れて行ければ、あの果てしない雑草もキレイに食べてくれるはず。デイビッドはなんとか草地まで誘導できないかと考えを巡らせていた。
他にも狼型の魔物や、トカゲやヘビの魔物も徘徊しており、トレントや、キノコ型の魔物も見られた。
魔素地となってから、かなり長く捨て置かれていた様子がよくわかる。
その先は岩場と砂地が少しあり、間を流れる大きな川を境に隣の領地となっている。
「ここが境界か…」
「思ったより広かったですね。」
「東南がミリムス子爵領、西がタイラン伯爵領、で、この岩場の向こうがルミネラ公爵領だ。」
いずれ挨拶に行かねばならないが、今はそれ所ではないのでもう少し開拓が進んだらまた来ようと、デイビッドはそのままファルコを旋回させた。
更に高く飛ぶと、世界樹を真上から見下ろしてみる。
「森の中に…森があるみたいに見えますね。」
「木そのものの中に生態系ができてる…こっちの次元の生き物かはわかんねぇけどな…」
動き回る生物は果たしてこの世のものか、はたまた異界の生命体か…
これ以上の関わりを避け、次は湖の上を飛んでみる。
「涼しい~!」
「湖風が吹き上げてるんだな。けっこうな広さがあるからどうにかして何かに使えないかと思ってんだけど…」
2人は真下に広がる水面に、とてつもなく大きな影が揺らめいているのを見つけて絶句した。
「無理そうだなぁ…」
「おぉっきぃ……」
「アレが主か…竜種の何かみてぇだな…」
謎の超巨大生物がうごめく湖上を振り切るように飛び去ると、2人は再び草原へ戻って来た。
「あ~楽しかったぁ!」
「はぁ…課題が山積みで気が滅入った…」
「デイビッド様の腕の中で空が飛べるなんて、幸せでした!」
「俺は見たくないものばっかあって、それドコロじゃなかったけどな…」
「キュピルル!」
「ファルコもありがとう!とっても素敵な空のお散歩だったわ!」
「束の間でここまで大冒険する事になるとは思ってなかった…」
妖精からもらったバスケットを馬車の外付けのキャビネットにしまうと、先程までの異常事態を思い出さない様にデイビッドはオーブンに火を入れた。
残った肉を叩き合わせ、酒、卵、塩、スパイスと、刻んだ野菜、芋のデンプンを加えてよく捏ねる。
朝仕込んで置いた小麦粉の生地を棒状に伸ばして、端から切り分け、また広げて肉ダネをたっぷり詰めててっぺんで閉じると、蒸し器の上に並べていった。
「私もやります!」
「袋が破けないように、なるべく生地の薄さは均等にしてな。」
「むむ…案外難しいです…」
肉の他にもアリーの採ってきたマンドラゴラで作った餡や、肉の中にチーズを隠した変わり種も作り、背の高い蒸し器を、鍋に沸かした湯の上に被せ、しばし待つ。
その間に、葉野菜のサラダと、卵のスープをさっと作り、少し早めの昼食ができた。
木の上にいたアリーは既にどこかへ遊びに行ってしまい、ベルダは既に何冊目かのノートを埋め尽くし、新しいノートに丁寧に挿絵を描いていた。
エリックを呼ぼうとすると、ベッドが空っぽでシェルリアーナもいない。
なので仕方なく今日はヴィオラと先に2人で食べる事にした。
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カクヨムで公開したものに手を入れたものです。