晩酌のおつまみは晩酌しながら

紅雪

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52話 好みの料理が多いかもしれない四川料理 ⇒宮保鶏丁

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人物紹介
料理担当:醤子 しょうこ。(いつか買ってみたい五歳醤油。)
手伝い:味噌美 みそみ。(出汁入りは料理の幅が狭まるので好きじゃない。)
日本料理に欠かせない二人は、どっちも大豆の精。(言い切っておくか。)

本日の調味料

胡椒
大蒜1欠
生姜1欠
醤油
○味○ャンタンDX
元○美人
ごま油

片栗粉
唐辛子5~6本(唐辛子の辛さにもよる)
カシューナッツ(ピーナッツ)

醤「一大事よ!」
味「どうしたのっ!?」
醤「何で味噌美までそのテンションなのよ。」
味「合わせてあげたんじゃん。で、何があったのさ。」
醤「傍の業務用スーパーが無くなったわ。」
味「は?潰れたってこと?」
醤「うん。」
味「問題ある?」
醤「調味料の殆どと元○美人、昆布はそこで仕入れているのよ。ちなみに次の業務スーパーは歩いて10分くらいの場所にあるけれど、系列が違うから売っているものも違う・・・」
味「大事じゃん!」
醤「そうなのよ!分かってくれる。」
味「うん、大変だよね。」
醤「軽っ。作るの私だから適当に言っているでしょ。(ぶしゅっ)」
味「うん。(ぶしゅっ)」
醤・味『おつかれー』
醤「まったくこいつわ。」
味「まぁまぁ。で、今日は何にするの?」
醤「四川料理、ゴンバオジーディン。タイトルは漢字で書いたけどね。」
味「ふーん?」
醤「鶏胸肉のピリ辛炒めって感じ。」
味「ビール飲むの前提だよね。」
醤「当たり前でしょ。これかの時期、辛い中華とビールが美味しいわよ。」
味「うん、いいよね。」
醤「まず、鶏胸肉は一口より小さめくらいのブロック切りにする。これを、おろした生姜、大蒜、元○美人、醤油を混ぜたタレに30分程浸けておく。」
味「からあげみたいだね。」
醤「ああ、そうなのよね。次に野菜だけど玉ねぎ、ピーマンをブロック切り、長ネギをぶつ切りにしていく。それと大蒜の微塵切り。あとカシューナッツを用意。無かったらピーナッツ。」
味「ほうほう。」
醤「味付け用の合わせダレに作業を移行。○味○ャンタンDXをお湯で溶いて、元○美人、醤油、酢、ごま油を入れて混ぜておく。」
味「他にも使えそうなタレだね。」
醤「言われてみればそうかも。さて、作っていくわよ。鶏胸肉に片栗粉を付けて、フライパンに多めの油を入れ、唐辛子2~3本と一緒に揚げ焼きしていく。竜田揚げのようにね、火は鶏肉に火が通るように弱めで焼く。両面をしっかり焼いたら、一旦鶏肉を取り出す。」
味「このまま食べれるじゃん、からあげでしょ。」
醤「だめ。」
味「ケチ。」
醤「フライパンに残った油に残りの唐辛子と微塵切りの大蒜を入れ、辛みと香りを出していく。油が多い場合はちょっと減らした方がいいかな。香りが出たら野菜を入れ、炒めていく。」
味「この野菜を炒めている時の匂いっていいよね。」
醤「そうよね。軽く塩、胡椒で味付けをして、火が通ってきたらナッツ投入。また絡めて、さっきの肉を加えてまた絡める。熱が通ったらさっき作ったタレを入れて、しっかりと混ぜる。最後に水溶き片栗粉を入れ、軽くとろみをつけたら完成。」
味「美味しそうな匂い・・・うん、旨い。」
醤「このピリっとした感じが、お酒がすすむ。」
味「あれだ、ピーマンや玉ねぎと揚げた肉、酸味のあるタレが若干酢豚っぽい。」
醤「言われてみれば。」
味「あとナッツも合うねー。」
醤「うん。ピリ辛の炒めものに合うわ。」
味「カシューナッツが無かったらピーナッツなんだよね。他のナッツは合うのかな?」
醤「少なくともアーモンドとクルミはいまいちだったわ。」
味「試したのかよ。」
醤「だって、無添加のカシューナッツが売ってなくて、ミックスナッツ買っちゃったんだもん。」
味「まぁ・・・何事も挑戦だよね。」
醤「そうよ。」
味「まとまったところで、のんびり飲もー。」
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