晩酌のおつまみは晩酌しながら

紅雪

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66話 紙塩の効果の程は?家じゃもどきだけど ⇒お刺身

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人物紹介
料理担当:醤子 しょうこ。(意識低い系のコスパ重視。)
手伝い:味噌美 みそみ。(飲んだ後の味噌汁ってなんであんなに美味しいんだろ。)
日本料理に欠かせない二人は、どっちも大豆の精。和食だけに留まらない存在はもう命の源と言ってもいいんじゃない?

本日の調味料

醤油
山葵
茗荷
生姜

醤「鰤の美味しい時期が来るわね。」
味「つまり、熱燗の美味しい時期でもあるわけだ。」
醤「鍋もいいわね。」
味「鍋なら冷でもいけるよね。」
醤「どうせ料理なんて関係なく、あれば飲むくせにね。」
味「そうだよね。ってうっさいよ!ってか醤子だって一緒じゃん。」
醤「まぁそうだけど。お酒ありきでの料理だからね。」
味「だからこんな話しになってるんだよね。」
醤「でしょうね。」
味「で、今日はお刺身の話しなわけね。」
醤「そうそう。それに効果があるのかどうか、検証してみました。書いてある通り、お刺身対して行う紙塩、この下処理がいかほどのものかという。」
味「って、紙塩がそもそもよくわかんない。」
醤「私も詳しくはないんだけどね。とりあえず続きはこれをやりながら。(ぶしゅっ)」
味「ん、そうだね、これないと始まらないよね。(ぶしゅっ)」
醤・味『おつかれー』
醤「お刺身を美味しく食べるための手法らしいんだけど。」
味「それはやるに越したことはないね、うん。」
醤「2、3時間くらいかかるのよ。スーパーで買ってきて、そのまま切って飲み始める事がほとんどだから、そこまでするかっていうのと、機会があるかってところなのよね。」
味「確かに、そう言われると、しないかも。」
醤「で、効果のほども分からないと。」
味「それを検証したんでしょ。」
醤「そうなのよ。一回やってみたけど、もとの状態が分からなかったから意味ないなって思って、二回目は柵を半分にして、片方をやって、片方はそのままにしてみたの。」
味「確かに、比べるものが無かったらやっても分かんないね。」
醤「結果の前に、紙塩について。」
味「そうそう、それを聞きたかった。」
醤「余計な水分をとってうまみを凝縮するてきな感じ。」
味「ざっくり過ぎだろ!」
醤「えぇ、いいじゃない。だいたい合ってるわよ。」
味「まぁいいけどさ。」
醤「霧吹きの水で和紙を湿らせて、柵を包む。その上から塩を少し振ってあげて、冷蔵庫で2、3時間寝かせるのがやり方らしいけど。濡れた和紙に掛けた塩が、水分で均等に広がり、和紙が塩分で出た魚の余分な水分を吸ってくれるんだってさ。」
味「和紙・・・ねぇ。無いじゃん。」
醤「そこなのよね。そして霧吹きも無いわ。」
味「それで、もどきなんだね。」
醤「家にあるもので出来そうなもの、キッチンペーパーでいいじゃん!って感じ。湿らすのもね、水で軽くやればいいわけで、家食べだからそんな繊細じゃなくてもいいわけでしょ。」
味「そりゃそうだ。本当に手間のかかったものを食べたいなら、外食でもいいもんね。」
醤「その通りよ!」
味「開き直るのはいいけど、結果はどうだったの?」
醤「それが面白い事に、食感からして全然違うのよね。キッチンペーパーでもどきと言えど、時間があるならやる価値はある。と、私は思ったわ。」
味「なるほど。」
醤「既に切り身になっている場合でも効果はあるらしいわよ。切り身の分、時間も短くていいみたいだし。」
味「で?」
醤「なに?」
味「やる価値があるのは分かった。次は実食でしょ。」
醤「うん、買ってない。今日は話だけ。」
味「はぁっ!?そんな美味しそうなものの話しをしておいて、ありませんって酷くない!?」
醤「無いものはしょうがないでしょ。もう今日は、薬味の話しをして終わり。」
味「ぶーぶー。」
醤「定番といえば、山葵、茗荷、生姜とかよね。」
味「ぶーぶー。」
醤「実は大蒜も結構いけるのよ。茗荷は細切りだけど、生姜は針にしても香りが楽しめて美味しい。大蒜を使うならおろさずに、薄切りで使うのがおすすめよ。」
味「ぶーぶー。」
醤「特に鰹には大蒜が合う。」
味「ぶーぶー。」
醤「ああもううっさいな。不貞ても無いものは無いのよ。」
味「ぶーぶー。」
醤「・・・そろそろお姉さん怒っちゃうよ?」
味「・・・すいませんでした。」
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