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第三話「疾駆」
「疾駆」(6)
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男ふたりの横に、体を折りたたんで着地したのはナコトだった。
鉄塊でも落ちてきたような音を鳴らして、そのとなりに降り立ったのはミコだ。ふたりの輸送を終え、変形を解除したホシカも地面へ舞い降りている。
男ふたりをうしろに残し、少女たちは颯爽とジュズの大群めがけて歩き始めた。
身振り手振りで、周囲にうながしたのはミコだ。
「ホシカ。あなたは飛行型のジュズを撃破しながら、空からイングラムの救出に向かってください」
早足に歩きながら、ホシカはうなずいた。
「作戦どおりだな、くそ重たいミコさんよ。指示は任せたぜ」
まばたきひとつで戦闘機に変形するや、ホシカは空へ消えている。
淡々とミコの指示は続いた。
「エイベル隊長は、けが人の救助と撤退を最優先に行ってください。ナコト、あなたは私といっしょに、地上のジュズとルリエの掃討にあたります」
「お、おう……」
「了解だ」
両手の先端に二挺の拳銃を回転させるや、ナコトは駆け出した。
「メネス」
ミコに呼ばれ、メネスは返事した。
「なにかね?」
「幻夢境では刀剣衛星は使えません。かわりにマタドールシステム・タイプZ〝熱砂の琴〟を召喚できますか?」
「ああ、それならあの大怪獣に対抗するにはもってこいだね。ただ、すこし時間をもらうぞ。それに、あれの部品にはこちら側の素材も多く使われている。地球側にも協力者が必要だ」
画面をふいた見慣れた物体を、メネスはミコへ投げ渡した。
携帯電話だ。
「召喚術の応用で、現実世界に電話をかけることができる。国際電話は料金が高くつくから、内容は手短にな」
「感謝します」
長刀と電話を両手に、ミコは疾走を開始した。
痛む肩をおさえながら、メネスへささやきかけたのはエイベルだ。
「見事にまとまってるじゃないか、彼女たち。さすがだな、召喚士」
「まあ、おおむね想定の範囲内だ。チームをまとめるため、かわいそうだがイングラムには生贄になってもらった。文字通り、まだ生きてはいるがな」
「縁起でもねえ言い方をしやがる」
苦笑いとともに、エイベルはふたたび剣の輝きを跳ね上げた。
「全軍! 第一部隊はけが人の救助を! 第二部隊は彼女たちを……」
一瞬、エイベルは口ごもった。
「えっと、なんてチーム名だっけ?」
にやりとして、メネスは答えた。
「カラミティハニーズだ」
エイベルの雄叫びに続き、あたりの討伐隊は鬨の声をあげた。
「全軍! カラミティハニーズの援護だ! 勝てるぞ!」
鉄塊でも落ちてきたような音を鳴らして、そのとなりに降り立ったのはミコだ。ふたりの輸送を終え、変形を解除したホシカも地面へ舞い降りている。
男ふたりをうしろに残し、少女たちは颯爽とジュズの大群めがけて歩き始めた。
身振り手振りで、周囲にうながしたのはミコだ。
「ホシカ。あなたは飛行型のジュズを撃破しながら、空からイングラムの救出に向かってください」
早足に歩きながら、ホシカはうなずいた。
「作戦どおりだな、くそ重たいミコさんよ。指示は任せたぜ」
まばたきひとつで戦闘機に変形するや、ホシカは空へ消えている。
淡々とミコの指示は続いた。
「エイベル隊長は、けが人の救助と撤退を最優先に行ってください。ナコト、あなたは私といっしょに、地上のジュズとルリエの掃討にあたります」
「お、おう……」
「了解だ」
両手の先端に二挺の拳銃を回転させるや、ナコトは駆け出した。
「メネス」
ミコに呼ばれ、メネスは返事した。
「なにかね?」
「幻夢境では刀剣衛星は使えません。かわりにマタドールシステム・タイプZ〝熱砂の琴〟を召喚できますか?」
「ああ、それならあの大怪獣に対抗するにはもってこいだね。ただ、すこし時間をもらうぞ。それに、あれの部品にはこちら側の素材も多く使われている。地球側にも協力者が必要だ」
画面をふいた見慣れた物体を、メネスはミコへ投げ渡した。
携帯電話だ。
「召喚術の応用で、現実世界に電話をかけることができる。国際電話は料金が高くつくから、内容は手短にな」
「感謝します」
長刀と電話を両手に、ミコは疾走を開始した。
痛む肩をおさえながら、メネスへささやきかけたのはエイベルだ。
「見事にまとまってるじゃないか、彼女たち。さすがだな、召喚士」
「まあ、おおむね想定の範囲内だ。チームをまとめるため、かわいそうだがイングラムには生贄になってもらった。文字通り、まだ生きてはいるがな」
「縁起でもねえ言い方をしやがる」
苦笑いとともに、エイベルはふたたび剣の輝きを跳ね上げた。
「全軍! 第一部隊はけが人の救助を! 第二部隊は彼女たちを……」
一瞬、エイベルは口ごもった。
「えっと、なんてチーム名だっけ?」
にやりとして、メネスは答えた。
「カラミティハニーズだ」
エイベルの雄叫びに続き、あたりの討伐隊は鬨の声をあげた。
「全軍! カラミティハニーズの援護だ! 勝てるぞ!」
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