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優依という人間2 ※三人称
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「ゆい!誕生日おめでとう!今日は少し出掛けよう!楽しい事をしに行こう!」
「ありがとう!おとうさん!どこに行くの?」
「秘密だ。」
あれから一年が経ち、ゆいは6歳になった。
ゆい達は車に乗り、山の方へ向かった。一時間程移動して山の中に入った。車を止め、車から降りる。
「おとうさん、こんなところで何するの?」
「あぁ、それはな……」
ともきは抱いていたゆいを放り投げた。
「きゃっ!」
「こういうことだ!」
ともきはナイフを手に取りゆいに向かって投げる。
「ひっ…」
「チッ…外れたか…」
舌打ちしながらゆいに近づく。
「お、おとう…さん…どう、して…」
泣きながらゆいの顔は絶望に染まる。
「あぁ、そうだ。その顔が見たかった。…楽しいなぁ?ゆい?」
「ひっ!」
ともきは笑いながら歩く。
(逃げないと!逃げないと、殺される!)
ゆいは山の奥に向けて全力で走りだした。
「待ちやがれ!」
(やだ!死にたくない!)
ゆいは走った。ひたすら走った。自分の現在地も分からず、どこにたどり着くかも分からない。だが、走った。生きるにはそれしかなかった。
どれだけ走っただろう。気が付けばともきは見えなくなっていた。ゆいは一度足を止め、しゃがみ込んだ。
(……わたし、また捨てられたんだ…………あれ?『わたし』?………わたしは今まで自分のこと『ゆい』って呼んでたのに……どうして?…)
ゆいは自分の変化に疑問を抱いた。
(あぁ…そっか……だから、『わたし』なんだ……『わたし』は『ゆい』を否定したいんだ………どこに行っても『ゆい』は捨てられる悪い子だから……)
ゆいはともきの家にあったキノコの図鑑の内容を思い出しながら毒のないキノコを選びながら山の中を歩いた。
捨てられてどれだけの日が経っただろう。途中で何度か仮眠を取りゆいは一つの町にたどり着いた。ただ、今は夜中で誰もいない。
ゆいが周りを見渡すと懐中電灯を持った男性二人組が近づいてきた。
「おじさん達、警察なんだけど…お嬢ちゃん、どうしてこんなところに一人でいるんだい?」
ゆいが警察官の方を振り向くと、二人は目を見開いた。
「………何…?」
『感情』というものを感じることが出来ない『無』だったからだ。ただ、そこに存在しているだけで人として必要なものが抜け落ちていた。
「…えっと…どうしてこんなところに一人でいるのかな?」
警察官達はどうみても、警察沙汰な事情がありそうなゆいに優しく問いかける。
「……別に…」
ゆいは人に裏切られたことにより、人を信じれず自分の事を話すことはなかった。
「えっと…じゃあ、お名前は?」
「………………ゅぃ………」
ゆいは長い沈黙の後、小さな声で返事した。
「ゆいちゃんだね。ゆいちゃん、名字…上の名前は分かるかな?」
「………遠藤…田中……」
「えっと…どっちかな?」
「…………田中が二番目…」
「…遠藤が最初で、田中が二番目かな?」
ゆいはゆっくりと頷く。
「じゃあ、今は『田中』さん…かな?」
ゆいは首をゆっくりと横に振る。
「………違う……また、捨てられたから……」
それからは警察署に連れていかれ、数日が経ちゆいを見つけた男性の娘夫婦に引き取られた。
「ゆいちゃん、夕ごはん出来てるけど…」
「………いらない…」
「…そう……分かったわ。一応、テーブルに置いておくわね。」
ゆいは家の外に出て星を眺める。
すると、一人の男の子が覗き込んできた。
「こんばんは!はじめまして!僕は高橋 悠真!今6歳!君は?」
「…………ゆい……6歳…」
「ゆいちゃんだね!よろしく!……星、綺麗だね。」
「………」
「………僕もね、お父さんとお母さんがいないんだ。僕が小さい時に事故で死んじゃったんだ。だから、今はおじいちゃんとおばあちゃんと一緒なんだ。」
悠真はゆいに両親がいないのを知っていたのか『僕も』と話し始めた。
「僕ね、他の人がうまらやしいんだ。他の子お父さんとお母さんと一緒に手を繋いでるのに僕はいつもおじいちゃんとおばあちゃんだから…別におじいちゃん達が嫌いじゃないよ。大好き。でも、なんだか寂しいの。」
「………『羨ましい』…『うまらやしい』…間違えてる。」
「えっ?僕、また間違えた!?…うぅ~恥ずかしい…」
悠真は顔を隠す。それと同時にゆいの『無』だった顔が少しだけ緩んだ気がした。
「………聞いてくれる……?」
ゆいは過程は違えど、両親がいないという共通点からか悠真には話してみたいと思った。
「うん!もちろん!」
悠真は笑顔で応じた。
(この子なら…話しても裏切らない気がする。)
「……わたしはね、捨てられたんだ……最初に両親に捨てられて、次は拾ってくれた人にも捨てられた……」
悠真はゆいに顔を向ける。悠真がゆいの方を見てもゆいが悠真を見るわけでもない。それでもゆいを見つめていた。
ゆいはポツポツと自分の事を全部話した。
(この子はわたしの話を聞いてどう思うんだろう?)
そう考えていると悠真はゆいの手を握り自分の額に押し付けた。
「…大丈夫だよ。大丈夫だから。僕は絶対にゆいちゃんの側にいるよ。離れない。」
「………ぁ……」
悠真の言葉を聞いたゆいの頬には涙が滴っていた。
「…おばあちゃんが言ってたよ。泣きたい時は泣きなさいって。」
悠真が抱きしめ、そう言うとゆいは静かに泣き始めた。それからゆいは悠真に『表情』を見せるようになり、引き取ってくれた夫婦と悠真の祖父母にも『表情』を見せ、ゆいは『ゆい』から『黒瀬 優依』になったのだった。
「ありがとう!おとうさん!どこに行くの?」
「秘密だ。」
あれから一年が経ち、ゆいは6歳になった。
ゆい達は車に乗り、山の方へ向かった。一時間程移動して山の中に入った。車を止め、車から降りる。
「おとうさん、こんなところで何するの?」
「あぁ、それはな……」
ともきは抱いていたゆいを放り投げた。
「きゃっ!」
「こういうことだ!」
ともきはナイフを手に取りゆいに向かって投げる。
「ひっ…」
「チッ…外れたか…」
舌打ちしながらゆいに近づく。
「お、おとう…さん…どう、して…」
泣きながらゆいの顔は絶望に染まる。
「あぁ、そうだ。その顔が見たかった。…楽しいなぁ?ゆい?」
「ひっ!」
ともきは笑いながら歩く。
(逃げないと!逃げないと、殺される!)
ゆいは山の奥に向けて全力で走りだした。
「待ちやがれ!」
(やだ!死にたくない!)
ゆいは走った。ひたすら走った。自分の現在地も分からず、どこにたどり着くかも分からない。だが、走った。生きるにはそれしかなかった。
どれだけ走っただろう。気が付けばともきは見えなくなっていた。ゆいは一度足を止め、しゃがみ込んだ。
(……わたし、また捨てられたんだ…………あれ?『わたし』?………わたしは今まで自分のこと『ゆい』って呼んでたのに……どうして?…)
ゆいは自分の変化に疑問を抱いた。
(あぁ…そっか……だから、『わたし』なんだ……『わたし』は『ゆい』を否定したいんだ………どこに行っても『ゆい』は捨てられる悪い子だから……)
ゆいはともきの家にあったキノコの図鑑の内容を思い出しながら毒のないキノコを選びながら山の中を歩いた。
捨てられてどれだけの日が経っただろう。途中で何度か仮眠を取りゆいは一つの町にたどり着いた。ただ、今は夜中で誰もいない。
ゆいが周りを見渡すと懐中電灯を持った男性二人組が近づいてきた。
「おじさん達、警察なんだけど…お嬢ちゃん、どうしてこんなところに一人でいるんだい?」
ゆいが警察官の方を振り向くと、二人は目を見開いた。
「………何…?」
『感情』というものを感じることが出来ない『無』だったからだ。ただ、そこに存在しているだけで人として必要なものが抜け落ちていた。
「…えっと…どうしてこんなところに一人でいるのかな?」
警察官達はどうみても、警察沙汰な事情がありそうなゆいに優しく問いかける。
「……別に…」
ゆいは人に裏切られたことにより、人を信じれず自分の事を話すことはなかった。
「えっと…じゃあ、お名前は?」
「………………ゅぃ………」
ゆいは長い沈黙の後、小さな声で返事した。
「ゆいちゃんだね。ゆいちゃん、名字…上の名前は分かるかな?」
「………遠藤…田中……」
「えっと…どっちかな?」
「…………田中が二番目…」
「…遠藤が最初で、田中が二番目かな?」
ゆいはゆっくりと頷く。
「じゃあ、今は『田中』さん…かな?」
ゆいは首をゆっくりと横に振る。
「………違う……また、捨てられたから……」
それからは警察署に連れていかれ、数日が経ちゆいを見つけた男性の娘夫婦に引き取られた。
「ゆいちゃん、夕ごはん出来てるけど…」
「………いらない…」
「…そう……分かったわ。一応、テーブルに置いておくわね。」
ゆいは家の外に出て星を眺める。
すると、一人の男の子が覗き込んできた。
「こんばんは!はじめまして!僕は高橋 悠真!今6歳!君は?」
「…………ゆい……6歳…」
「ゆいちゃんだね!よろしく!……星、綺麗だね。」
「………」
「………僕もね、お父さんとお母さんがいないんだ。僕が小さい時に事故で死んじゃったんだ。だから、今はおじいちゃんとおばあちゃんと一緒なんだ。」
悠真はゆいに両親がいないのを知っていたのか『僕も』と話し始めた。
「僕ね、他の人がうまらやしいんだ。他の子お父さんとお母さんと一緒に手を繋いでるのに僕はいつもおじいちゃんとおばあちゃんだから…別におじいちゃん達が嫌いじゃないよ。大好き。でも、なんだか寂しいの。」
「………『羨ましい』…『うまらやしい』…間違えてる。」
「えっ?僕、また間違えた!?…うぅ~恥ずかしい…」
悠真は顔を隠す。それと同時にゆいの『無』だった顔が少しだけ緩んだ気がした。
「………聞いてくれる……?」
ゆいは過程は違えど、両親がいないという共通点からか悠真には話してみたいと思った。
「うん!もちろん!」
悠真は笑顔で応じた。
(この子なら…話しても裏切らない気がする。)
「……わたしはね、捨てられたんだ……最初に両親に捨てられて、次は拾ってくれた人にも捨てられた……」
悠真はゆいに顔を向ける。悠真がゆいの方を見てもゆいが悠真を見るわけでもない。それでもゆいを見つめていた。
ゆいはポツポツと自分の事を全部話した。
(この子はわたしの話を聞いてどう思うんだろう?)
そう考えていると悠真はゆいの手を握り自分の額に押し付けた。
「…大丈夫だよ。大丈夫だから。僕は絶対にゆいちゃんの側にいるよ。離れない。」
「………ぁ……」
悠真の言葉を聞いたゆいの頬には涙が滴っていた。
「…おばあちゃんが言ってたよ。泣きたい時は泣きなさいって。」
悠真が抱きしめ、そう言うとゆいは静かに泣き始めた。それからゆいは悠真に『表情』を見せるようになり、引き取ってくれた夫婦と悠真の祖父母にも『表情』を見せ、ゆいは『ゆい』から『黒瀬 優依』になったのだった。
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