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僕達の作戦は…
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「なんだぁ?お前ら…まさかこのアフルク様と戦おうって?お前らみたいなガキが?くくくっ!おもしれぇ!やってやろうじゃねぇか!」
僕達に気付いたアホルクがこっちに来た。
「アホルクー!こっちだよ!僕達が相手してあげる!」
「俺様の名前はアフルクだぁ!」
アホルクが持っていた剣を力強く振るう。僕は腕力的に打ち合うことも出来ない…とはいえ受け流すことも出来ないから後ろに飛んで回避する。
「えい!」
優依がアホルクの後ろに周り風魔法でアホルクの体勢を崩そうとしたけどアホルクも空が飛べるみたいで失敗。
「ハハハッ!息ピッタリだなぁ!いい作戦だった!もう少しで引っ掛かるところだったぜ!」
アホルクは優依にターゲットを変更して影魔法を発動させ、優依を影に引き込もうとしたけど優依も影魔法を発動して相殺する。
「ほう?お前も影魔法が使えるのか。」
さっきまでとはうって変わりアホルクは感心したような口振りだ。
その隙に僕はアホルクに剣を振る。狙いはアホルクの首。これで討伐出来るのかは分からないけどベタだよね。
「…え?」
この声は他の誰でもない。僕のものだ。僕はアホルクの首めがけて剣を入れた。けど、僕はアホルクは何かしらの抵抗をすると思ったのに何の抵抗もなくアホルクの首と胴体が別れた。…けど、その理由は直ぐに分かった。
アホルクの胴体にすぐに頭が再生した。
落ちた首は霧になって消えた。
「ハハハッ!どうだ!驚いたか!そう簡単に俺様を切れるとでも思ったか!」
アホルクはそう言いながら手を上に掲げた。
「漆黒の炎よ!焼き尽くせ!」
アホルクの手からは黒い炎が出てきて町に放つ。
「悠真!だめ!間に合わない!」
「出来る限りの障壁を張らないと!」
僕と優依は今張れるだけの障壁を張り、町を守る。ハッキリ言って僕達が障壁を張っても気休めにしかならないけどないよりはマシだから。
「「ハァ…ハァ…」」
「なんだぁ?その程度で息上がんのかよ。」
町は結界で保護されていた学園を除いて無事な建物なんてない。…中には逃げ遅れた人もいたよね…守れなくてごめんなさい…
「ねぇ、アホルク。貴方はどうしてこの町を襲撃したの?」
優依?どうしたんだろう?
「はぁ?そんなん決まってんだろ?俺様は強い奴と戦いたい!こんな町を襲撃したって楽しいことなんてなんもねぇ!強者の気配を感じたから挨拶代わりに魔法ぶっ飛ばしただけだ!なんか文句あんのか?あぁん?それと俺様はアフルクだ。」
え?コイツは強い人と戦いたかっただけ?…けど、町に魔法を打ったんだから『悪』になるの?
「じゃあ、貴方は町を壊す目的でここに来たわけじゃないね?」
「そうだぜ?」
「…そっか…ねぇ、アホルク。私達、もっと強くなれるよね?」
「まだ、ガキだからな。伸び代はあるぜ。」
「貴方は強者の気配を追った。その気配の持ち主は?」
「お前達だ。」
「…ねぇ、相手してあげるから一回私達で話し合ってもいい?」
「いいぜ。待ってやる。」
優依が僕の近くに寄りアホルクに背を向ける。何度も言うけど、僕達はアホルクには勝てない。
そして、一つの打開策に賭けてみることにした。
人によっては卑怯って言うかも知れないけど今死んで邪神討伐出来ないで後悔するのかそれとも卑怯と後ろ指を指されても邪神を討伐して満足するかじゃ全然違うからね!
「話し合いは終わったか?」
「うん、終わったよ。」
僕達は再びアホルク…いや、アフルクに向き直る。
「じゃあ存分に楽しもうぜ!」
「「待って!」」
「チッ…なんだよ」
ご機嫌斜めになっちゃったけど…本当に強者と戦いたかっただけなら…
「あ、あのさ。今から私達が提案することは卑怯だと思うし嫌なら嫌で何とかするから聞くだけ聞いて欲しいんだけど…いい、かな?」
「…戦闘に関することか?」
「うん。」
「分かった。さっさと言え。」
ふぅ…ひとまずOK。
「あのさ…一回この戦闘…休戦しない?」
「…はあ?」
「い、いや…僕達も卑怯だと思うしどうかと思うんだけど…そのさ、アフルクは強者と戦いたいんだよね?それって今の僕達に当てはまる?」
「…いや、お前達は『気配』は強者だったが『実力』と伴ってないな。つまり、強いが技術がない。」
だよね?これなら乗ってくれるかな。
「だから一回休戦にしてまた僕達に技術がついてきたら続きからやり直ししない?」
「これが私達の提案なんだけど…どうかな?」
「……」
ヤバい…めっちゃ緊張する…
「…いいぜ。確かに今のお前達と戦っても楽しくねぇな。」
「「!?ホント!ありがとう!」」
よかったぁ…アフルクがこれを受け入れてくれなかったらどうしようかと思ったよ。
『待て…アフルク………お前のノルマはなんだ?』
「「!?」」
どこから聞こえてるの!?
「…おい、俺様は強者と戦うことが出来ればそれでいい。お前の力なんかいらねぇよ。邪神さんよぉ。」
邪神!?
『…お前の事情など、どうでもいい。我はお前にその強者達を始末しろと言った。……我に逆らうか?』
「あぁ、逆らうぜ。」
『……そうか…なら…』
そう邪神が言ったあとアフルクの体から黒い霧が溢れ僕達の方に来る。
ダメだ!
あれは何をしてもターゲットを捕まえるまで追い続けるような気がした。…だから僕は優依を突き飛ばした。
「きゃっ!ルーク!」
「うぅ…ぁ」
僕の意識はここで途切れた。
僕達に気付いたアホルクがこっちに来た。
「アホルクー!こっちだよ!僕達が相手してあげる!」
「俺様の名前はアフルクだぁ!」
アホルクが持っていた剣を力強く振るう。僕は腕力的に打ち合うことも出来ない…とはいえ受け流すことも出来ないから後ろに飛んで回避する。
「えい!」
優依がアホルクの後ろに周り風魔法でアホルクの体勢を崩そうとしたけどアホルクも空が飛べるみたいで失敗。
「ハハハッ!息ピッタリだなぁ!いい作戦だった!もう少しで引っ掛かるところだったぜ!」
アホルクは優依にターゲットを変更して影魔法を発動させ、優依を影に引き込もうとしたけど優依も影魔法を発動して相殺する。
「ほう?お前も影魔法が使えるのか。」
さっきまでとはうって変わりアホルクは感心したような口振りだ。
その隙に僕はアホルクに剣を振る。狙いはアホルクの首。これで討伐出来るのかは分からないけどベタだよね。
「…え?」
この声は他の誰でもない。僕のものだ。僕はアホルクの首めがけて剣を入れた。けど、僕はアホルクは何かしらの抵抗をすると思ったのに何の抵抗もなくアホルクの首と胴体が別れた。…けど、その理由は直ぐに分かった。
アホルクの胴体にすぐに頭が再生した。
落ちた首は霧になって消えた。
「ハハハッ!どうだ!驚いたか!そう簡単に俺様を切れるとでも思ったか!」
アホルクはそう言いながら手を上に掲げた。
「漆黒の炎よ!焼き尽くせ!」
アホルクの手からは黒い炎が出てきて町に放つ。
「悠真!だめ!間に合わない!」
「出来る限りの障壁を張らないと!」
僕と優依は今張れるだけの障壁を張り、町を守る。ハッキリ言って僕達が障壁を張っても気休めにしかならないけどないよりはマシだから。
「「ハァ…ハァ…」」
「なんだぁ?その程度で息上がんのかよ。」
町は結界で保護されていた学園を除いて無事な建物なんてない。…中には逃げ遅れた人もいたよね…守れなくてごめんなさい…
「ねぇ、アホルク。貴方はどうしてこの町を襲撃したの?」
優依?どうしたんだろう?
「はぁ?そんなん決まってんだろ?俺様は強い奴と戦いたい!こんな町を襲撃したって楽しいことなんてなんもねぇ!強者の気配を感じたから挨拶代わりに魔法ぶっ飛ばしただけだ!なんか文句あんのか?あぁん?それと俺様はアフルクだ。」
え?コイツは強い人と戦いたかっただけ?…けど、町に魔法を打ったんだから『悪』になるの?
「じゃあ、貴方は町を壊す目的でここに来たわけじゃないね?」
「そうだぜ?」
「…そっか…ねぇ、アホルク。私達、もっと強くなれるよね?」
「まだ、ガキだからな。伸び代はあるぜ。」
「貴方は強者の気配を追った。その気配の持ち主は?」
「お前達だ。」
「…ねぇ、相手してあげるから一回私達で話し合ってもいい?」
「いいぜ。待ってやる。」
優依が僕の近くに寄りアホルクに背を向ける。何度も言うけど、僕達はアホルクには勝てない。
そして、一つの打開策に賭けてみることにした。
人によっては卑怯って言うかも知れないけど今死んで邪神討伐出来ないで後悔するのかそれとも卑怯と後ろ指を指されても邪神を討伐して満足するかじゃ全然違うからね!
「話し合いは終わったか?」
「うん、終わったよ。」
僕達は再びアホルク…いや、アフルクに向き直る。
「じゃあ存分に楽しもうぜ!」
「「待って!」」
「チッ…なんだよ」
ご機嫌斜めになっちゃったけど…本当に強者と戦いたかっただけなら…
「あ、あのさ。今から私達が提案することは卑怯だと思うし嫌なら嫌で何とかするから聞くだけ聞いて欲しいんだけど…いい、かな?」
「…戦闘に関することか?」
「うん。」
「分かった。さっさと言え。」
ふぅ…ひとまずOK。
「あのさ…一回この戦闘…休戦しない?」
「…はあ?」
「い、いや…僕達も卑怯だと思うしどうかと思うんだけど…そのさ、アフルクは強者と戦いたいんだよね?それって今の僕達に当てはまる?」
「…いや、お前達は『気配』は強者だったが『実力』と伴ってないな。つまり、強いが技術がない。」
だよね?これなら乗ってくれるかな。
「だから一回休戦にしてまた僕達に技術がついてきたら続きからやり直ししない?」
「これが私達の提案なんだけど…どうかな?」
「……」
ヤバい…めっちゃ緊張する…
「…いいぜ。確かに今のお前達と戦っても楽しくねぇな。」
「「!?ホント!ありがとう!」」
よかったぁ…アフルクがこれを受け入れてくれなかったらどうしようかと思ったよ。
『待て…アフルク………お前のノルマはなんだ?』
「「!?」」
どこから聞こえてるの!?
「…おい、俺様は強者と戦うことが出来ればそれでいい。お前の力なんかいらねぇよ。邪神さんよぉ。」
邪神!?
『…お前の事情など、どうでもいい。我はお前にその強者達を始末しろと言った。……我に逆らうか?』
「あぁ、逆らうぜ。」
『……そうか…なら…』
そう邪神が言ったあとアフルクの体から黒い霧が溢れ僕達の方に来る。
ダメだ!
あれは何をしてもターゲットを捕まえるまで追い続けるような気がした。…だから僕は優依を突き飛ばした。
「きゃっ!ルーク!」
「うぅ…ぁ」
僕の意識はここで途切れた。
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