迷宮深層へ叩き落されたマリオネットマスターの俺、巨大人形を強化して、ホムンクルス(美幼女)とイチャコラしながら己の道を切り開く

シトラス=ライス

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一章

効率化された転移転生

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 すでに半年。

 一馬たちがこの世界に“転移転生”をしてから、ずいぶんと時が経っていた。
こうなった切っ掛けは、修学旅行中のバスが山道を走行中、突然谷底へ転落をしたからだった。

 そして気が付くと、一馬を含む30名程の少年少女は、神殿のようなところへ来ていた。
足元には巨大な魔法陣らしきものが輝きを放っている。

「ようこそ、戦士候補の皆さま! 突然のことで驚かれているでしょう。ここは貴方たちが住んでいた世界とは別の世界にある国――煌帝国(こうていこく)です!」

 神官にも、魔法使いにも取れる怪しげな初老の男は声高らかに、そして一方的にそう言った。

 魔法陣の中に居て、更に薄い輝きのベールの中にいる30名は、動揺を隠しきれない。
中にはこうした状況を、何故か喜ぶ輩もいる。
 一馬もまたそうした知識がある者の一人だった。しかし、この展開にはもはや数多のパターンが存在する。

 クラスではいつも孤立している彼に、意見を求める者など一人もいない。
 故に彼は、数多のパターンを頭に思い浮かべつつ、情勢を見守ることにした。

「ま、待ってください! これはなんなんですか!? しっかりと説明してください!!」

 クラスの中心に位置する吉良 煌斗は勇敢に最初の一声を放つ。
最も、輪を尊ぶ彼らしく、周りの視線に応えて立ち上がった結果ではあった。

「時間がありませんので端的に申し上げます。貴方方はそこにいる限り、もはや生者ではありません。が、死者でもありません。今、貴方たちは生死の境におります」

 再び動揺が魔法陣の中を駆け巡る。
 そして怪しげな男は懐から砂時計を取り出した。

「これが刻限です。この砂が落ち切った頃、魔法陣は消滅し、そちらへ残っていた方々は天へ召され、その生涯を終えることになります。ですが決断をした方にはこちらを差し上げます」

 男は従者に渡された赤い宝石のはめられたペンダントをかざして見せる。

「こちらには貴方たちの肉体を再生させるために必要な道具となります。またこちらを手にすることで、貴方たちはそれぞれの適正に応じた“驚異的な力”を授かることが可能となります! そんな勇気ある貴方たちを、私達【煌帝国(こうていこく)】は歓迎し、戦うのを条件に、その身分と生活を保障しましょう!! もちろん、最大限命の保証も致します!」

男がペンダントを仰々しく掲げると、周囲にいた僧兵らしき連中が一斉に槍を掲げた。

「「「「「さぁ、選ぶが良い! 生きて戦うか、死を受け入れ消滅するか、否か!!」」」」

「何をふざけたことをいっているのか! 正気か!!」

 そう声を上げたのは、今時では珍しい熱血漢と形容するに相応しい担任教諭だった。
 彼は踵を返し、一馬達を見渡すと「先生に任せなさい!」と、言い放って、魔法陣の外へ向かってゆく。

 そして一馬は目にした。
 怪しげな男が僅かに笑みを浮かべたことに。

「あ……ああああっ!!」

 魔法陣を飛び出した担任は、悲鳴を上げる。
その体は光の粒となって消える。
 魔法陣の中は阿鼻叫喚に包まれ、一種の恐慌状態に陥る。

(恐ろしく効率化されてるな)

 一人であるが故に、一馬は冷静に、そう分析していた。

 熟考を許さない短いタイムリミット。優しい声音での好条件の提示。そして死という圧倒的なデメリットの開示――このある種の召喚とも思える状況は、恐ろしくシステム化されていると思った。きっと、この煌帝国の人間にとって、これは工場でのライン作業と変わり無いに違いない。

 デメリットの提示ついては、担任の犠牲で上手くことが運べたのだろう。
最も、担任がそうした行動に移らなくても、何かしらの手段を使って、一人を犠牲にし、選択を迫ったはず。
 まるで詐欺のようだった。ここで素直に従うのは、奴らの思う壺。
どんな現実が待ち受けているか分かったものでは無い。

 頭ではそう理解する。危険な誘いなのは分かっている。

 それでも――体の震えが止まらなかった。

 担任が苦しみながら、跡形もなく消えたのは紛れもない事実。
 あれが“死”というものなのか。

 一馬は日陰の存在である。親しい友達も、これまでいた試しがない。
 影のような、透明人間のような、木造 一馬という少年。
 そうではあっても自分が消えてしまい、存在が抹消されることに恐怖を感じていた。

 それは未知への恐怖に他ならなかった。

「上等じゃない! 行ってやるわ! 行ってやろうじゃない!!」

 恐怖と困惑が席巻する魔法陣の中で、勇ましい声を上げたのは――クラスの女子の中心人物:吉川 綺麗。

 親は会社を経営し、本人もまた眉目秀麗。
 負けを知らずの、“もともとあらゆる力を持つ者”である彼女は、勇敢に障壁へ近寄り、手を伸ばす。

「さっさと寄越しなさい!」
「おお! すばらしい! 勇敢なる淑女よ! 煌帝国は貴方を歓迎いたしますぞ!」

 綺麗は男からペンダントを奪い取るように受け取り、肩を僅かに震わせながら魔法陣を出てゆく。

「や、やった! やったわ! みんな、大丈夫よ! このペンダントさえあれば、横山みたいに死なないわよ!!!」

 綺麗はいつもの強気な瞳へ僅かに涙を浮かべながら歓喜する。
 
 そんな綺麗の様子を見て、魔法陣の中へ再度困惑が走る。

 生きたい。死にたくはない。だけど、怪しい。胡散臭い。

 様々な意思が混沌の渦を巻く中、立ち上がるクラスメイトが一人。

「俺も、い、行くぞ……!」

 次に立ち上がったのは煌斗。彼は一歩一歩確かめるように障壁に寄って行き、恐る恐る手を伸ばす。
そしてペンダントを受け取り、障壁を潜り抜ける。

「良かった、煌斗なら来てくれると思ったわ」
「綺麗が勇気をくれたんだ、ありがとう」
「煌斗……」

 綺麗は嬉々とした様子でそういうと、しれっと煌斗の手を握った。
 この期に及んで、煌斗を狙っている綺麗らしいと、一馬は嫌悪した。

 しかしこれがきっかけとなった。
 クラスの中心人物の二人が決断を下した事実は、魔法陣の中の空気を一変させる。


――綺麗と煌斗が選んだなら。

――全国模試でいつも上位にいる綺麗と煌斗が判断を間違う筈がない。

――私は綺麗ちゃんを信じてる! だって親友だもん!

――俺は煌斗の親友だ! 俺はあいつについてゆく!

――死にたくない! こんなことで死ぬなんてまっぴらごめんだ!!



 堰を切った川のように、クラスメイト達は障壁へ、ぞくぞくと向かってゆく。

「ま、待ってくれみんな! 刻限はまだ十分にある! まずは一列に並んで、煌帝国の人たちの指示に従ってくれ!」

 生徒会長の側面も持つ、煌斗の慣れた指示に、クラスメイト達は素直に従って列を成した。

 そうして魔法陣の中に残ったのは、一馬を含めて、8人に減っていた。

 クラス内カーストでは最低位に位置し、陰でこそこそと綺麗や煌斗の悪口を言っている男子と女子のグループが一組ずつ。
カースト以前に問題外の一馬とそして――

「……」

 着崩した制服に、ぼさぼさの長い黒髪、常に刃物めいた眼光を放つクラスでただ一人の留年生:牛黒(うしくろ) 瑠璃(るり)。

 明らかに怪しい。罠に決まっている。これは転生でもロクでもないパターン。
誘いに乗ったらいけない。

 そうは思えど、心に巣くった“死の恐怖”は理性が導きだした答えに反抗をしてきた。

 間違えたくない。貧乏くじを引きたくない。死にたくない!!

 そう思い悩む一馬の脇を、一旦魔法陣を出た煌斗が、ペンダントを手に過っていった。


「瑠璃姉、一緒に行こう」

 一馬の後ろにいた牛黒 瑠璃へ、煌斗は優し気に声をかける。
今まで、聞いたこともない、幼くそして優し気な彼の声だった。

「瑠璃姉!」
「煌斗、私は……」
「大丈夫。俺に任せて! 瑠璃姉は俺が守るから! 俺、もう昔みたいに瑠璃姉に助けられてばっかの弱い男じゃないから!」
「――ッ!?」

 煌斗は、瑠璃へ無理やりペンダントを握らせ、手を引く。
そして彼女を魔法陣から引き釣り出す。

 残るは一馬と、未だに決めかねているグループ二組。

 すると障壁の向こう側にいる“決断したつもりでいる連中”があざ笑っているかのようにみえた。


――ダサい

――大事な時に決められないなんて情けない。

――所詮、底辺の連中なんてこんなもの。

――消えても良いんじゃないの? 別にウチらには関係ないし。

――死ね! 死んでしまえ! クズはさっさと死ね!


 砂時計の残りは僅かだった。

「くっ……うわぁぁぁぁ!!」

 もはや耐えられなかった。
 死への恐怖。無関心よりも痛く、そして苦しい蔑みの視線。

 罠だろうと、リスクがあろうとも関係ない。

 死ぬのは嫌だ! 死ぬのはイヤだ! シヌノハイヤダ!

 そんな一馬を見てなのか、怪しげな男は笑みを浮かべて、ペンダントを差し出す。
一馬はそれをもぎ取り、障壁を突き抜けた。

 担任のように体が崩れることは無し。
 そして砂時計が落ち切った。

 途端、背中を照らしていた荘厳な輝きが失せる。

 振り返ると、そこには魔法陣は愚か、決めかねていた六人が跡形もなく消え去っていた。

 辞世の句もなければ、断末魔も存在しない。恐ろしく効率化された、転移転生に一馬は息を飲んだ。

 
「それでは改めまして、ようこそ煌帝国へ! 申し遅れましたが、私は九大術士の一人、閃光のガルボ=ジックです! 煌帝(こうてい)ザンザ=ルブに代わり、戦う決意をしていただいた勇気ある戦士たちへ厚く御礼申し上げます!」

 魔法陣を出た一馬を含む23名へ、煌帝国の兵士たちが一枚一枚丁寧に巻物を渡してゆく。
 紙とは明らかに違う質感。生まれて初めて手にした羊皮紙の感触だった。

 巻物を解いた当初こそ、何が書かれているのかわからなかった。しかしすぐさま、文字が識別できるようになり、内容が頭へ入り込んでくる。
 どうやらここに書かれているのはいわゆる“労働条件”のようなものであった。

 労働時間の明記、衣食住の確約、煌帝国の国民として身分保障。
なによりも、部屋の目立つところに掲げられた魔法の杖が十字に重ねられたエンブレムと同じ蝋刻印とアルファベットの筆記体に良くにした“ザンザ=ルブ”というサイン。
 どうやら身分の保証というのは間違いないらしい。
 それに“よくあっちの世界”のことも研究していると思う。
 やはりここまでの一連の流れは、煌帝国にとって日常茶飯事のことなのだろう。

「ではみなさん、ここからは楽しい時間です。天職を確認いたしましょう。いうなれば、天職はみなさんの才能であり、力。この世界で生き抜くための手段となります」

 一部は色めき立ち、一部は良く分からないといった具合に首を傾げる。
 ちなみに一馬は前者である。

「確認方法は実に簡単。手にしていただいたペンダントへ“オープン”と語り掛けてください。そうしますと皆様の天職が輝きとなって表示されます。さぁ、どうぞ!」

 嬉々とした様子で叫ぶもの、遠慮がちに呟くもの。
様々なやり方で、それでも全員がガルボ=ジックの指示従って行く。

 クラスのアイドル吉川綺麗は――魔法使い。当たり。

 リーダー格の吉良煌斗は――聖騎士。大当たりなのは明白。

 無理やり魔法陣から連れ出された牛黒瑠璃は――鍛冶士。これはまずいパターンかもしれない。

弓兵、槍使い、魔法使いに聖職者。
 瑠璃の鍛冶師以外はみなどれも、想像が容易く、ある程度活躍できそうな職業ばかり。


 その中で一馬に表示されたのは――【マリオネットマスター】


「なんだ、これ?」
「おお! もしかしてそれって結構いい職業なんじゃねぇの!?」

クラスの中で、そういう話題に強く同級生の一人が声をあげた。

 漫画などに詳しい彼は、マリオネットマスターという言葉に強さを覚えるという。
特にマスターという響きがなんとも凄そうだと。

「もしかして人を人形みたいに操っちゃうとか? それ凄くない!?」

 綺麗が初めて一馬へ目を合わせて、関心を寄せた瞬間だった。

「その可能性はありそうだな。だとしたら恐ろしい能力だ。でも木造君なら優しいし大丈夫だろう」

 煌斗の声を受け、周囲の関心が一気に一馬へ集まって行く。


――どんな能力か早く見せて!

――あの二人が関心してるんだから、きっとすごい筈!

――綺麗ちゃんが興味を持つなら!

――煌斗を俺は信じる! あいつの考えに間違いはない!

――もったいぶらないで、さっさと見せろ! 糞野郎!


 あまりクラスでも目立ったことのない一馬は、周りからの期待の視線に胸を高鳴らせる。
一馬自身も、この世界では上手くやって行けるかもしれないと期待に胸を膨らませる。
しかしその期待はすぐに裏切られる。

 結局マリオネットマスターは“ただの人形遣い”でしかなかったのだ。
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